平成太平記

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韓国高齢者の生活

2012年08月29日 09時44分03秒 | Weblog
韓国厳しい老後
2012 年 07 月 25 日 10:17 JST
[ソウル 24日 ロイター] 韓国では退職時の平均年齢が58歳と、世界的にみても
比較的若いうちに引退生活に入る。だが、ゆとりのある生活が待っているかと言えば、そうではない。
人々は老後の生活資金を得るため、小さな喫茶店や物品販売の店を開などして、相変わらず過重な労働を強いられている。
しかも、そうした店の運営がうまくいかず、多額の負債を抱える結果に終わるケースも多々見られる。
サムスン経済調査研究所のKim Sun-bin 氏は「多くの人々にとって、引退したり定職がなくなった後は、自分で商売を始める以外に行くところがない」と述べている。
2011年現在、韓国では自営業者の54%が50歳以上で、その割合は2008年の47%から上昇している。高齢者になるほど抱える債務の額も多く、60歳以上の債務残高は年収の2倍近くに達する。
韓国経済は朝鮮戦争の痛手から急速に立ち直り、サムスン電子や現代自動車など世界を代表する企業も生まれているが、労働者の30%近くは小規模企業で働いている。中小企業団体によると、そうした企業の27%は債務を抱えているか、あるいは利益を上げられずにいる。
韓国では今後10年間に310万人のベビーブーマーが引退する予定。政府は韓国経済を世界4位の経済国に押し上げた彼らを支援する必要性を認識しているが、今のところ具体的な対策は打ち出せずにいる。
韓国の年金制度は貧弱で、平均受給額は月30万ウォン(260ドル)に満たない。しかも、年金制度が確立されたのは1988年になってからで、年金当局によると、65歳以上の高齢者の72%は受給資格を持たない。
<高齢者の債務>
儒教に基づく価値観を重視し、質実で勤労を尊ぶ韓国社会にあって、高齢者が多額の債務を抱えている現状はいかにも皮肉といえる。
2011年に個人破産を申請した人々のうち、50歳代以上の割合は2011年に4分の1近くに達し、2006年の15%から上昇している。
<住宅市場の重しに>
高齢者が抱える多額の債務は、韓国の住宅市場にも影を落としている。高齢者にとっては資産の大半を不動産が占めるため、債務が過大になれば住宅の売却を強いられ、それが不動産価格を圧迫する要因となるためだ。
韓国中銀も4月に議会に提出した報告書で、「高齢者世帯における債務増大は不動産市場の安定を損なうリスクがある」と警告している。
個人事業の失敗が家族を引き裂く悲劇も発生している。
Lim Hyun-jun さん(30歳)の母親は、ソウル近郊の裕福な漢南地域でソバ屋を営んでいたが、1年前に1億ウォン(8万7500ドル)の損失を抱えて店を閉じた。
Lim さんは「母は自分でもできると盲目的に信じていた。私はそんなバカなことはやめろと言って店を閉じさせた。わずか3カ月の間の出来事だった」と述べた。それ以降、母親とはほとんど話していないという。50歳代の母親は、インタビューを拒否した。
(Christine Kim 記者;翻訳 長谷部正敬)__


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