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平成27年度連隊等協同転地演習、中部方面隊第14旅団・東部方面隊第12旅団が実施

2015-09-28 23:09:46 | 防衛・安全保障
■平成27年度協同転地演習
 中部方面隊第14旅団と東部方面隊第12旅団が平成27年度協同転地演習を実施します。

 中部方面隊は連隊等転地協同転地演習としまして、今月30日から来月19日までの期間東部方面区への転地演習を実施します。第14旅団の1個普通科連隊を基幹部隊とし長距離機動に必要な統制調整能力の向上を図り併せて転地先での実演習を経て方面隊の即応性の向上を図る目的があるとのこと。

 訓練担当官は中部方面総監鈴木純治陸将、訓練参加部隊は第14旅団の1個普通科連隊を基幹とする人員890名と車両190両で、車両には戦車4両が含まれます。長距離機動訓練は9月30日から10月1日までと復路が10月18日から19日まで、攻撃訓練等を10月2日から17日までの期間に実施すると発表されました。

 東部方面隊も同時期に連隊等転地協同転地演習を実施します、平成27年度協同転地演習として北部方面区北海道大演習場等へ展開する演習となり、東部方面総監森山尚直陸将が担任官となり、第12旅団の1個普通科連隊基幹として人員1000名、車両350両、航空機5機が参加します。

 このなかで第14旅団については第15普通科連隊が即応機動連隊へ改編予定であり、機動戦闘車を大量配備し機動打撃力を大幅に向上させる計画とされ、連隊等転地協同転地演習は機動運用部隊となる即応機動連隊改編への展開能力に関する研究を兼ねていると考える事も出来るでしょう。

 師団等転地に関する協同転地演習は7月16日までの期間、当時の中部方面総監山下裕貴陸将を担任官としまして、第13旅団基幹となる人員2000名、車両等600両、航空機約10機の参加を以て北部方面区の浜大樹訓練場および矢臼別演習場への転地演習を実施しています。

 統合機動力整備としまして、管区を越えた各部隊の機動運輸御体制構築による防衛力強化は新しい防衛鋭角の大綱に盛り込まれた陸上自衛隊の最大事業であり、増大する脅威に際し、機動力を強化し集合と展開を迅速化する事により限られた人員を最大限能力を発揮する体制へ転換しようとしており、転地演習の重要性がここから見えるでしょう。

北大路機関:はるな くらま
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