「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(3)(4)/デジタル鹿砦社通信

2012-03-03 01:36:36 | 社会
鹿砦社・松岡です。
この間、月刊『創』の東電広告掲載発覚に端を発して、原発事故のA級(永久)戦犯・東電に癒着した”マスゴミ”と”インチキゲンチャー”を追及している「デジタル鹿砦社通信」(http://www.rokusaisha.com/)ですが、新たな記事がアップされましたので、ご紹介させていただきます。取材・執筆者の渋谷も、モチベーション高く、ガンガン取材し書き連ねております。
2月23日に最初に月刊『創』の東電広告掲載問題を公にしてからアクセスが一気に増えたということです。
ぜひご一読お願いいたします。

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「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(3)
2012年3月3日 カテゴリー 社会問題一般


東電によるマスコミ接待ツアー「愛華訪中団」に少なくとも03年、04年、05年、06年、08年、11年の震災直前に参加していた「大物」編集長が花田紀凱氏である。
花田氏の経歴は、じつに華麗だ。文藝春秋社に入社して『週刊文春』編集長を振り出しに、94年に『マルコポーロ』編集長、96年に文藝春秋社を退社して朝日新聞社『uno!』を創刊、98年に角川書店へ移籍し、『メンズウォーカー』編集長となる。2000年に角川書店を退社して宣伝会議に移籍、『編集会議』の編集長となり、04年にワック・マガジンズに入社、現在は『WiLL』編集長である。

「およそマスコミ人なら、鏡にしたいほどの輝かしい経歴の持ち主です。しかしそれぞれの会社の辞め際は、あまり綺麗とは言えません」(古参の出版社社員)
悲しいかな『週刊文春』時代に大下英治氏や、佐野眞一氏らの黄金メンバーとやりとりしていたツワ者とは思えない迷走ぶりを、文藝春秋退社後に見せる。

「確かにサッカーの中田や、キムタクなど、人脈は豊富です。しかし、それにしても経費を使いすぎるので、各出版社には疎まれています。一説には角川書店を辞めたのは、『経理部が本当に人と会っているか、経費の使い道の裏取りを各店に事実確認したため』と囁かれています。さらに『編集会議』を辞めたのは、読者に編集の技術を伝えてほしい宣伝会議側と、編集長や編集方法にスポットを当てたい花田氏が対立したためだと言われています」(元文春ライター)

そう、案外くだらない理由で各出版社を追われている。そもそも、『マルコポーロ』にて「ナチスのガス室はなかった」という噴飯ものの記事を作って話題になった(1995年2月号において、ホロコースト否定説を掲載。サイモン・ウィーゼンタール・センターから抗議を受け、同誌は廃刊)が、民衆がもう忘れたタイミングを見計らって、かつて文春時代にさんざん批判した朝日新聞社にて復活した経緯がある。あまりにも機敏な転回ぶりに呆れる。

『WiLL』は一時期、センターをカラーにして「電気事業連合会」のPRページをなんと5ページにも渡って掲載していた。11年5月号では「クイズに答えると日本が明るくなる!?」と題して、原発がいかにも安全であるかのようなQ&Aをズラリと並べている。
また、柏崎原発持ち上げの広告も発見した。
「夢に向かって真っすぐに! ふるさと柏崎の電気は歌を、未来を、照らし続けます!」

ときている。ワック・マガジンに大量の広告が入るからくりは、つぶさに追及するならワックの母体に元新潮社の大物がいて、この男の誘導によるものだが、別の機会で追撃しよう。

さて、最新の原発事故調査委員会は、当時の首相、管直人の責任を厳しく追及している。

私たちは、「東電マネーという禁断の甘い汁を吸ったマスコミ人たち」には、管直人以上の責任があると見ている。
鹿砦社・松岡利康社長は語る。
「世間はいまだに花田氏を大層なジャーナリストと見なしているようですが、逆の道を生きてきた私にしたら反面教師です。先の元木にしろ花田にしろジャーナリスト生命は終わっていると思っていますし、なんでこういう連中がいまだにマスコミの世界で生きていけるのか、到底理解できません。ここにこそ、日本のマスコミ、ジャーナリズムの危機があるのではないでしょうか。”マスゴミ”となじられる所以です」

震災直後、福島県双葉町からさいたまスーパーアリーナに逃げてきた、被災者は言った。

「あんたたちマスコミも責任があるだろう! あんた、何回原発に反対する記事を書いた?」
その言葉は私にも重くのしかかる。しかし同様の問いに花田氏よ! あなたも答えるべきではないのか!?

(渋谷三七十)

(参考資料)
第3回訪中団<03年11月2~8日>
訪問地=呉江、北京、上海、杭州

団長
大森義夫(NEC専務)
副団長
水谷克己(東京電力常務)
森本正(中部電力常務)

団員
生駒昌夫(関西電力支配人)、長岡正道(NEC中国担当)、石原圭子(東海大学助教授)、野口敞也(連合総研専務)、元木昌彦(週刊現代元編集長)、花田紀凱(週刊文春元編集長)、赤塚一(週刊新潮元編集次長)、有馬克彦(全国栄養士養成協会常務)、高橋透(ラストリゾート代表)

顧問
石原萠記(日本出版協会理事長)、徐迪旻(亜州友好協会理事長)

張香山(21世紀日中賢人会議代表)、呉江市長、趙凱(文匯新報グループ社長)、黄誠毅(国家電力代表)、江綿康(上海市プランナー・江沢民氏次男)、王国平(杭州市常任書記)ほか。趙凱(上海文江新報集団社長)。精華大科技センターで討議。
〔『続・戦後日本知識人の発言軌跡』(自由社)〕

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「東電と癒着」マスゴミを斬る! インチキゲンチャーたちに明日はない(4)
2012年3月4日 カテゴリー 社会問題一般


これまで、01年に始まり、昨年3月まで続いた「東電のマスコミ接待ツアー」である「愛華中華団」の参加者を随時糾弾してきた(09年のみ政治的事情で開催せず)が、やはり「新潮社」の闇には触れざるを得ないだろう。
「震災直後の夏ごろかな。東電批判はしないようにという通達があったと聞いています」(『週刊新潮』元記者)

東電が元週刊誌編集長やジャーナリストを引き連れて、「原発の実態をきちんと見せる、という名目で原発見学をアゴアシ付きで主催した罪」も、「参加したマスコミ人の厚顔無恥ぶり」もはなはだしく問題だが、今回は震災直後の昨年3月に参加したリストに発見できた、赤塚一氏(評論家。元『週刊新潮』広告部長)と07年に参加していた新潮社、元『フォーカス』の鈴木隆一氏(ワック・マガジンズ社長)に注目したい。赤塚氏は、昨年だけでなく03年、07年、08年にも参加している。
「03年のときは確か、赤塚氏は編集次長でした。編集者でありながら、東電マネーにたぶらかされたのです」(事情通)

『WiLL』編集長の花田氏が「東電マスコミ接待ツアー」に参加していたことは、昨日のブログで指摘した。
『WiLL』を作っているワック・マガジンズの社長は、元『フォーカス』にいた鈴木隆一氏であり、彼は91年に立ち上げた広告代理店「ウイルアライアンス」の社長でもある。ウイルアライアンスのホームページには、クライアントとしてトヨタやソニーなど名だたる企業と並び、「東京電力」が入っている。新潮社時代の東電との関係が、そのまま『WiLL』の膨大な広告量につながっていくのだろうか。どうして東電は執拗なまでに新潮社や新潮社OBに気を遣うのだろう。その謎の解明が待たれるが東電と新潮社は、「WIN-WIN」の関係にあったに違いない。

「要するに、新潮社―ワックー東京電力。このトライアングルに利権の構図を見ることができます。震災から数ヶ月して、『週刊新潮』では、急に東電批判を控えるようになりました。上から通達がくれば、この会社の体質では右倣えですよ。今では、御用学者を呼んで座談会などをやる始末ですから」(元新潮社社員)
なにしろ1年に約30ページほど東電の広告を掲載してきた『週刊新潮』では、02年の東電原発のトラブル隠しで「大仰ではないか東電『原発トラブル』報道」と擁護、07年の柏崎原発事故では「想定外続きだった柏崎原発シンドローム」と東電の責任を逸らし、あろうことか最近では「たばこや肥満の方が放射線より有害」などという記事まで出す体たらくだ。

「東電の2011年度の広告予算は、約240億円だそうです。どこにいくら流れたか、事実関係を原発の被害者に示す必要があるのではないでしょうか」(識者)
鹿砦社の松岡利康社長も怒りを隠せない。
「『週刊新潮』編集部のデスクなどには、一時けっこう協力したこともありましたが、東電とは、そこまで親密だったのですか。この通信では、月刊『創』の東電広告掲載問題を採り上げ、それだけでも驚きましたが、『創』の比ではありません。『週刊新潮』では、09年に赤報隊事件の誤報の検証記事を載せましたが、“安全神話”を喧伝した、膨大な東電広告についても検証記事を載せて欲しいですね。そうじゃないと、原発事故で、この厳しい寒さの中で苦しんでおられるフクシマの被災者の方々は収まりませんよ」

新潮社よ! 『週刊新潮』にかつて掲載した東電の広告をすべてグラビアで出して、すぐに懺悔せよ。いずれにせよ東電マネーがマスコミ、いやマスゴミを毒した影響は深いようだ。東電マネー漬け雑誌はまだまだある。ほかの雑誌や大手新聞社の功罪も、追いかけていこうと思う。

(渋谷三七十)

(参考資料)
「愛華訪中団メンバーリスト」
第10回訪中団<11年3月6~12日>
訪問地=北京、南京、揚州、上海

団長:勝俣恒久(東京電力会長・前「安保と防衛力」懇談会座長)
副団長:鼓紀男(東京電力副社長・原子力・立地本部副本部長)、平野裕(毎日新聞元専務主筆・現顧問、毎友会会長、日本翻訳家協会会長)

団員:江副行昭(陶芸家・工学博士)、大橋博(創志学園グループ理事長・環太平洋大学理事長)、石原圭子(東海大学総合教育センター教授)、弥園豊一(関西電力お客様本部副本部長)、渡邊広志(中部電力経営戦略本部部長)、大林主一(中日新聞社相談役)、加藤順一(評論家・毎日新聞中部本社元編集局長)、元木昌彦(オフィス元木代表・元『週刊現代』編集長)、花田紀凱(『WiLL』編集長・元『週刊文春』編集長)、野口敞也(前連合総研専務理事・前連合副事務局長)、久保田司(株式会社安全輸送社長)、赤塚一(評論家・元『週刊新潮』広告部長)、土山昭則(西日本リビング新聞社社長・前西日本新聞東京支社長)、恒川昌久(長野県立松本文化会館館長・前信濃毎日新聞松本支社長)、有馬克彦(全国栄養士養成施設協会常務理事)、藤井弘(前日本対外文化協会専務理事)、鈴木正人(税理士・日本出版協会監事)、元田宏輝(東京電力秘書部会長秘書)
顧問:石原萠記(社)日本出版協会理事長、情報化社会を考える会代表)、徐迪旻(NPO法人亜州友好協会理事長)
(『週刊金曜日』2011年6月24日号より)



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