5・15平和行進&沖縄県民大会/辺野古より、宮城です

2006-05-16 23:25:39 | 沖縄
辺野古より、宮城です。沖縄県民の米軍基地撤去の願いを、これでもかと裏切ったペテン的「本土復帰」から34年。今年もまた5・15平和行進が闘われました。全国的には雨がちの天気だったのですが、沖縄現地では平和行進参加者の熱気が雨雲を追いやったのでしょうか、快晴の県民大会になりました。
 県民大会の冒頭を飾ったのは沖縄を代表するハードロックシンガー、喜屋武(きゃ
ん)マリーさんのステージです。ハードロックにLOVE&PEACEのメッセージ
を込めてきたマリーさんの半生は「喜屋武マリーの青春」という本(ちくま文庫)に
なり、「Aサイン デイズ」という映画にもなりました。
全世界に活動の場を広げてきたマリーさんは、15年ぶりに沖縄での活動を再開し、
5・15県民大会での堂々の凱旋ライブです。大迫力のライブに青年労働者が次々と
ステージ前に結集してものすごい盛り上がりです。「命を守る会」の金城佑治さんや
オバァたちは、ハードロックの大音響にさすがにビックリしていたみたいですが、若
者たちが元気良くエネルギーを爆発させているのを見て、本当に楽しそうな表情で
す。
 マリーさんのステージの興奮がさめやらぬまま、5・15県民大会が始まります。
政党・労組の代表が次々と発言にたちますが、みな先日の米軍再編最終報告に対する
怒りや、新沿岸案の受け入れ表明を行った稲嶺県知事に対する弾劾を表明していまし
た。辺野古現地を代表してヘリ基地反対協の安次富浩さんが発言に立ち、沖合案を撤
回させた地平を固め新沿岸案を絶対に阻止する決意が力強く表明されました。県民大
会は3500人の結集し、平和行進全体は7千人が参加して大成功したそうです。
 一方、日本政府は沖縄の日本復帰34年目である5月15日に「米軍再編特措法」
の全容をあきらかにしました。名護に新基地を作るかわりに「再編交付金」と称して
お金を投入するといっているのですが、今回の制度では、①環境影響評価の開始、②
事業着工、③事業完了という各段階において交付金を増額するというのです。つま
り、基地建設が進めば進むほどお金をあげると言っているわけで、「馬の鼻先に人参
をぶら下げて」米軍再編を進めていくというシステムを作ろうとしているのです。
まったく冗談ではありません! この特措法が通るならば、「振興策を獲得するた
め」と称して、賛成派が反対派の運動をつぶすために必死にならざるをえない。同じ
名護市民が、基地建設反対派と賛成派で争い合い潰し合うという地獄絵図を作ろうと
いうのです。小泉はいったいどこまで名護市民を愚弄すれば気が済むのか! ふざけ
るのもいい加減にしろ!
 こんな名護市民を分断する特措法など絶対に認めることはできません。今回の米軍
再編特措法は、今国会を会期延長してでも提出・成立がめざされているといいます。
6~7月は本当に大変な決戦になります。全国から「米軍再編特措法」反対の声を挙
げ、成立を阻止していきましょう!


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
命どぅ宝 (チムタラーンムン)
2006-05-25 12:34:05
今、日本の政治の中で一番の矛盾点は沖縄にあります。政府は憲法を踏みにじってからもう何年になりますか。日本は法治国家ではないと僕は思っています。国会での戦いでは今のところ勝てません。しかし、勝つ方法はあると思います。矛盾の一番深い沖縄の辺野古の戦いを体を張って戦うことだと思います。沖縄で「命どぅ宝」の戦いを戦い抜くことだと思います。

宮城さん、尊敬します。
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