「フレンチフライ禁止」提唱の共和党議員、反省してイラクからの撤退を呼びかけ/暗いニュースリンク

2005-05-29 21:22:50 | アメリカ
英ガーディアン紙2005/05/25付け記事によれば、米国のイラク侵攻に反対したフランスを非難するために、米国議会の食堂で「フレンチフライ」を「フリーダムフライ」に名称変更させるなど、反フランス運動を始めた議員が、地元の新聞のインタビューに、反省の弁を述べているとのこと。

問題の人物、ウォルター・ジョーンズ議員(共和党・ノースカロライナ州)は、「米国は何ら正当性のない戦争を行った」と答え、現在はイラク戦争に反対との姿勢を示している。

ジョーンズ議員はなぜそんな馬鹿な真似をしたのか?ガーディアンの記事から引用しておこう:


the North Carolina News and Observer紙の取材で、議員の説明によれば“神の手と、地元支持者の要求”によって思いついたという『フリーダムフライ』キャンペーンについて記者に聞かれ、ジョーンズ議員は、「あんなことをやるべきではなかった」と答えた。

ジョーンズ議員によれば、神は合衆国で外食コンサルティングまで行っているらしい・・・それはともかく、このガーディアンの記事が配信された同じ日に、米下院では、イラクからの早期撤退を大統領に求める修正案について話し合われ、投票が行われた。25日の時点で早期撤退案は否決されたが、米軍のイラク撤退について、公式に議会で投票が行われるのは初めてだったという。

今月、米議会はイラク駐留費用の追加予算450億ドルを承認したばかりで、イラク戦争の総費用は3,000億ドル(約32兆3,760億円)を超えてしまった。アメリカの片田舎からイラクに派遣された州兵・予備役兵の死亡率は、5月で過去最悪を記録し、さらに上昇している。米軍の爆撃で破壊された上下水道設備の復興も遅れており、飲料水に困ったイラクの子供達は、汚染された水を飲んで次々とコレラに感染している。ワシントン周辺の風向きが変わるのも当然だろう。

しかしそれでも、『フリーダムフライ』提唱者が反対し始めたにも関わらず、今でも米議会食堂メニューは『フレンチフライ』表記を禁止しているという。印刷費用が足りないのだろうか?それとも、メニューの修正作業まで神に押し付けるつもりなのだろうか?
暗いニュースリンク
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/

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