イラン最高指導者、アフワーズ地方の騒擾扇動と英国を非難/アラビア・ニュース

2006-03-26 11:20:26 | イラク
イラク問題に関して米国とイランとの協議開始を前にして、イランの最高指導者がイラン西南部のアフワーズ州の緊張を煽っているとイラク南部に駐留する英軍を非難した。25日付のイスラム・メモが報じた。
--------------
 イランの宗教指導者アリー・ハメネイは25日、アフワーズ州で「破壊活動」への扇動を通じて国家の発展停止を企んでいるとして英国を非難した。

 アフワーズ州でアラブ人とイラン人を前にしてハメネイは、「イランの敵は我々の進歩を止める計画をしている。イラク南部に駐留する英軍はアフワーズ州で更なる暴力行為を扇動する計画をしている」と言明した。

 「隣接するバスラ州や、イマーラ、マイサーンに駐留する英占領軍は、自国が企んでいる陰謀の範囲を拡大し続けている。これは過去二世紀に渡って英国がイランに対して抱いてきた敵愾心の現れの一環である。だがイランは政府としても、国民としても、特に勇敢なるアフワーズ地方の住民は、英国人の陰謀を打ち砕くであろう」

 イラン南部のアフワーズ地方にはイラン政府による激しい迫害に苦しめられているスンナ派アラブ人が居住している。またこの地方はイラン治安軍による弾圧事件や爆破事件が起き騒擾の波が襲っている。

トルキッシュ・ニューズは、テヘランはアフワーズの騒動をイラク南部の英軍のせいにして何度も繰り返し非難しているが、現在までにこの主張を裏付ける証拠をなんら提出していないと指摘した。 

http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDnews=104299
------------
イランの産油地域であるアフワーズ州では、長年イラクと領土争いが続いており、現在もイランからの分離運動が盛んである。米軍がイランを攻撃した場合、アフワーズを占領して、独立国にする極秘計画があるとの情報もある。
**********

【短報】
* 米国務相中東担当補佐官デビッド・ウォルシュ:スーダンでのアラブ・サミットでアラブ軍のイラク派遣を要請 「アル・バヤーン」

* 駐イラク米大使、イランはサドル派のマハディー軍を訓練し、過激スンナ派のアンサール・イスラムと協力していると非難 「WP」

* サッカーのトルシエ監督夫妻イスラムに入信、名前はそれぞれオマル、アミーナに 「モロッコ紙」

【アラビア・ニュース】  齊藤力二朗  会員以外の転載希望者は個メールで受付
http://groups.yahoo.co.jp/group/arabianews/


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。