イラク南部でスンニとシーアのレジスタンスが共同戦線構築/イラク情勢ニュース

2007-04-27 22:04:19 | イラク

URUK NEWS イラク情勢ニュース           □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
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2007/04/27 (金)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆AMSI Net: 4月の米兵死亡者数が90人に 2007/04/27
☆イラク南部でスンニとシーアのレジスタンスが共同戦線構築
☆イラク撤退法案:米上院が可決 大統領は拒否権行使へ

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☆★今月(4月)の米兵死亡者数が90人に
イラク・イスラム法学者協会 AMSI Net 4月26日付
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http://heyetnet.org/en/content/view/285/27/

 4月24日の米軍発表によると、この4月に殺されたアメリカ兵の数は90人
に達した。90人目にあたるアメリカ兵の死因について、米軍発表は非戦闘の事
故とした。この事故の詳細は明らかにされず、米軍は調査中とだけ発表した。

 4月は月末まで1週間を残すが、それでも、今年2007年に入って米軍犠牲
者の最も多い月となった。(米軍発表によると)1月の米兵死亡者数は83人、
2月は80人、3月は81人だった。

 2003年に米軍がイラク侵攻を開始して以降の米兵死亡者数は、これで33
35人を数える。


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☆★イラク南部で米・英ほかの占領軍にレジスタンスの攻撃
   スンニとシーアのレジスタンス組織が共同戦線を形成
イラク情勢ニュース 速報&コメント 4月27日
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 クドス・プレスは24日7時44分(グリニッジ標準時)の速報において、イ
ラク南部の情勢を観察している人々はそこで外国占領軍への武力攻撃が増えてい
ることに注目している、と伝えた。4月に入ってイギリス軍兵士11人が殺され
たほか多数が負傷している。また、オーストアリアやポーランドなどイラクで米
軍に協力している他国の占領軍に対しても攻撃が増えている。

 クドス・プレスの報道によると、こうしたレジスタンスの攻撃は、イラク南部
で活動するSCIRI(イラク・イスラム革命最高評議会)やサドル氏の率いる
マフディ軍といったシーア派至上主義勢力の活動とは関係ない。バスラ在住のイ
スラム法学者協会メンバーであるイブラヒム・アル・ハッサン師によると、攻撃
はイラク・レジスタンスによって遂行されているという。アル・ハッサン師は、
レジスタンス組織のメンバーはさまざまな出自の構成だと説明する。多くは愛国
者であり、幾つかの攻撃については彼らが実行を表明してきた。彼らは特定の宗
教に支配される団体とはつながりを持たない戦士である。

 今年2007年1月28日にナジャフで発生したアッ・ザルカ事件は、部族員
が傀儡軍と戦闘したものとして良く知られている。しかしアル・ハッサン師は、
傀儡政権が事実尾ねじ曲げたて発表したと指摘した。「彼ら(政府)はテロリス
トの一団が存在していたと装ったが、テロリストなどいなかった。彼らは単なる
アラブの部族員にすぎず、占領軍と傀儡政府の方針に反対して立ち上がった」と
アル・ハッサン師がクドス・プレスに語った。

 武装レジスタンスのグループはイラク南部においても実質的に毎日、攻撃を展
開している。たとえば、バスラにあるイギリス軍基地を狙ったミサイル攻撃など
だ。クドス・プレスはこれらはスンニ派住民のレジスタンス・グループによって
遂行され、その引き金になったのはイギリス軍がスンニ派住民の居住地域に対し
ておびただしい数の「治安作戦」を遂行したことだった。

 イラク・レジスタンスの最大組織の一つであるムジャヒディン軍(イラク中部
と西部で活発に動いている)は、数日前、バスラでイギリス軍のパトロール部隊
を攻撃したとインターネットで声明を発表したが、その攻撃ではイギリス兵4人
とイラク人通訳が死亡した。

 警察はナシリヤ近くで23日夜にオーストラリア軍部隊のそばで爆弾が破裂し
たと発表したが、このときはオーストラリア兵多数と彼らに同行していたイラク
軍兵士数人が負傷した。

 警察はまた23日にカルバラ近郊で爆弾が炸裂し、米兵2人が死亡したほかイ
ラク兵数人が負傷したと発表した--クドス・プレスが報道した。
 
 傀儡政府はイラク南部をもっぱらレジスタンス活動のない穏やかな地域と描い
ているにもかかわらず、南部に住むイラク人はレジスタンスによる軍事行動の数
が増えていることを目にしている。

 4月21日にはインターネット上の複数のウェブサイトに15のイラク・レジ
スタンス組織が署名した宣言文が掲載され、イラク南部でスンニとシーアのジハ
ード(聖戦)を戦うレジスタンス組織の同盟を発表した。同盟の目的は外国の占
領軍に対する軍事作戦を展開することにある。宣言文は、大きな共同戦線のもと
に作戦を統一することにしたと述べ、同盟組織をイラク・レジスタンス人民戦線
と名付けた。

 戦場指揮官の1人アブ・アブダッラー・アッ・ダウサリは、この人民戦線は幾
つかの狙いを持っていると語った。「第一の狙いは、外国の占領勢力との戦いに
おけるイラク西部、北西部、中央部の戦線と同レベルの南部戦線を構築すること
である。われわれの活動は占領軍に援護されたもとでイランがイラクに浸透する
止めることにもある。そしてまた、宗教勢力の弾圧で彼らが占領を拒否している
ことが見えにくくされているものの、イラク南部のアラブ諸部族も愛国心とイラ
ク人であることにおいては他の地域の諸部族に劣らないという熱情を喚起するも
のである」と。


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☆★イラク撤退法案:米上院が可決 大統領は拒否権行使へ
毎日新聞 2007年4月27日 10時49分
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070427k0000e030020000c.html

 【ワシントン及川正也】米上院は26日、イラク駐留米軍の戦闘部隊の撤退を
10月までに開始し、08年3月末をめどに撤退完了を目指す条項を盛り込んだ
補正予算案を可決した。下院では25日に可決されており、ブッシュ大統領に送
付される。イラク駐留米軍の撤退期限を明記した法案が連邦議会を通過するのは
、03年3月のイラク開戦以来初めて。

 大統領は拒否権を行使する態度を鮮明にしているが、民主党は拒否権行使によ
り議会に差し戻されても撤退期限付きの法案の可決を目指す姿勢を崩していない
。採決は賛成51、反対46で、大統領の拒否権を覆えせる3分の2の賛成は得
られなかった。

 民主党のバード歳出委員長は「大統領はイラクに平和と安定をもたらす任務に
失敗した。米軍を撤退させるときだ」と可決を評価。ホワイトハウスや共和党指
導部は「降伏の日を断言するもの」と強く批判している。


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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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