窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

磯子の星、三連勝!-日本プロ野球2024 横浜vsヤクルト12回戦

2024年07月08日 | スポーツ観戦記


 7月2日、横浜スタジアムに横浜vsヤクルト12回戦に行ってきました。前回観戦の5月22日の試合で広島に敗れた際、「シーズンの分水嶺となったかもしれません」と書きました。つまり、何とか首位と3.5ゲーム差の4位と何とか堪えていたものの、この敗戦によってズルズルと沈んで行ってしまうのではないかという予感がしたのです。結果はその後2勝3敗で5月を終え、6月に入り交流戦序盤は4連敗を含む2勝5敗、首位と5ゲーム差の5位に沈みました。さらに悪いことに、先発の中川(颯)投手、石田(健)投手が相次いで離脱。しかし、その非常事態で白羽の矢が立った、ドラフト5位ルーキーの石田(裕)投手がまさに救世主となります。

 地元横浜市磯子区出身、誕生日も僕の子供と2週間ほどしか違わない石田投手、何と初登板で圧倒的な力でパリーグの首位を独走し、ベイスターズも連敗しているソフトバンク相手に初勝利を納めます。チームはそこから怒涛の7連勝、その7勝目も石田投手が登板し、今度は100球以下の完封勝利(マダックス)を達成します。チームは6月を13勝8敗で乗り切り、首位と3ゲーム差の2位に浮上しました。石田投手の登場によって、チームの雰囲気が変わったのは、恐らく間違いないでしょう。



 その石田投手は6月16日に2勝目を挙げると、登録抹消。2軍でじっくりと調整期間をとり、この日3度目の先発登板に臨みました。既に人気もうなぎのぼり。注目の立ち上がりですが、先頭の丸山選手を何と三球三振に討ち取ります。続く宮本選手にはヒットを打たれましたが、後続を断ち上々の立ち上がり。



 一方、ヤクルトの先発は2年目の吉村投手。観戦していてもストレートの良い投手だと感じました。その吉村投手は渡会選手と牧選手にヒットを浴び、2死3塁・2塁のピンチを作りましたが、無失点で初回を終えました。



 試合が動いたのは2回裏。1死から山本選手が8球粘り、泳ぎながらもレフト前にヒットで出塁します。



 すると続く京田選手が、ライトのライン際ギリギリのところに落ちる二塁打を放ち、1死3塁・2塁。



 石田投手が三振に倒れ、2死となりますが、1番に返って桑原選手は死球。これで満塁。



 ここで第1打席もセンター前にヒットを放っている渡会選手が、今度はレフトライン際に2塁打を放ちます。これで走者2人が還り0vs2。



 4回裏。先頭の京田選手が7球粘ってセンター前にヒットを放ち、出塁します。



 石田投手は三振に倒れますが、続く桑原選手がまたもライトライン際に飛球。ライトの宮本選手がスライディングキャッチを試みますが、捕れず。これで1死2塁・1塁。



 すると、既に2安打を放っている渡会選手が、フォークボールを上手く掬い上げ、打球はライトへ。宮本選手が懸命に前進しますが、捕れず。ポトリと落ちた打球が右に逸れている間に、2塁走者の京田選手が生還。0vs3。



 続くオースティン選手は、真ん中からやや内側に入って来たツーシームを弾き返します。打球は詰まっていましたが、ショートの頭を越え、レフト前へ。2塁走者の桑原選手が還り、0vs4。



 まだ止まりません。牧選手はライトフライに倒れ2死となりますが、宮﨑選手が四球で満塁。すると、佐野選手がど真ん中のストレートを叩きつけます。またもライン際、一塁手の村上選手が飛びつきますが、捕れず。打球がライトファウルゾーンを転々とする間に、渡会選手、オースティン選手が生還。この回で一挙4点を挙げ、0vs6。なおも2死3塁・2塁のチャンスでしたが、山本選手は三振で追加点ならず。6点差とは言え、後ろがやや不安な今年のベイスターズ、とれるところで1点でも多く点は取っておきたいところでした。



 5回表。ここまで無失点に抑えてきた石田投手が、下位打線に捕まります。1死から中村選手が詰まりながらもライト前に運び、出塁します。続く代打西川選手には、フルカウントから四球。1死2塁・1塁。



 丸山選手はライトフライに討ち取り、2死までこぎつけたのですが、宮本選手に初球をライト前に弾き返され、2死満塁。



 そして、警戒しなければならないオスナ選手に真ん中やや低めのストレートをレフトへ運ばれ、2者生還。2vs6。それでも、この回は2点に留め、勝利投手の権利を得ました。



 さて、6回裏、ヤクルトは2番手として2018年ドラフト1位の清水投手が登板します。



 2点差に追い上げられた、大事な攻撃。8番からでしたが、この試合既に2安打を放っている京田選手が、三塁手村上選手の悪送球で出塁します。



 横浜は石田投手に替え、代打梶原選手を送ります。すると梶原選手は初球を叩き、レフトフェンス直撃の二塁打。無死3塁・2塁で上位打線に返るという大きなチャンスを迎えます。



 ところが、桑原選手、珍しく7球粘りましたが、あえなく三振。つづく猛打賞の渡会選手もキャッチャーフライに倒れ、あっという間に二死。それでも、つづくオースティン選手が四球で出塁し満塁となったのですが、牧選手がショートゴロで無得点。やはり、とれるところで取っておかないと…


 
 流れが相手に行ってしまうのです。6回表、横浜は2番手京山投手が登板。



 とにかく避けなければならないのは先頭打者の四球なのですが、ここまで良いところのなかったサンタナ選手を四球で歩かせてしまいます。



 すると、長岡選手がレフト前ヒットで出塁し、無死2塁・1塁。



 続く山田選手はショートゴロだったのですが、セカンド牧選手が1塁に悪送球。ボールがカメラマン席に入ってしまい、サンタナ選手が生還。山田選手は2塁へ。3vs6。



 さらに、中村選手がこの日3安打目となる、3塁手宮﨑選手強襲のヒットで出塁。2死3塁・2塁。



 ここで横浜は3番手坂本投手が登板。



 しかし、西川選手に犠牲フライを打たれ、4vs6の2点差に。



 6回裏、ヤクルトは3番手石山投手が登板。



 その石山投手を攻め、横浜は1死から佐野選手が何と10球目をレフト前に運び出塁。



 続く山本選手は一転して2球目ほぼ真ん中の球をレフトに弾き返し、1死2塁・1塁。



 京田選手は倒れますが、続く代打の戸柱選手が珍しい三振振り逃げで出塁。2死満塁とします。



 しかし、桑原選手、強烈な当たりではありましたが、初球をレフトフライ。またしても押し切れず。こんな具合で中盤は横浜が攻めながらも攻めきれず、その間にヤクルトがじりじりと追い上げる展開。

 終盤は両チームの投手が踏ん張り、結局このまま試合は4vs6で横浜が勝ちました。僕にとっても今季観戦初勝利。石田(裕)投手の初登板から3連勝は非常に嬉しいですが、とてもではありませんが、楽に観られたというような試合ではありませんでした。再三言うように、とれるところでとれないと、いくらチーム打率1位とは言っても、この先苦しいのではないかと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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