井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

釧路湿原の花11ツリフネソウなど

2014年08月19日 | 日記


ツリフネソウ。ツリフネソウ科ツリフネソウ属。
萼片3個、花弁3個の花。萼片3個のうち下の1個大きな袋となり後端はくるりと巻いて距となる。(蜜を貯める)。
花弁のうち下の2個が大きく黄色い斑がある。雄しべ・雌しべは上につく花弁に隠されて見えにくいが、雄性先熟の花で最初に花粉をだし、花粉を出し終えてから雌しべの柱頭が現れる。



ウドの花。ウコギ科タラノキ属。
タラノキ属はタラノキもウドも人気の高い山菜である。タラノキは木本でウドは草本。同じ科に木本と草本の両方あるというには左程珍しくないが、タラノキ属のように同じ属に両方含むというのは少ない。
本州の方では玄関先などにウコギ科のヤツデの木を良く植えるので、ウコギ科の花や実を「ヤツデの花や実」と悦明することで理解されるが、北海道ではヤツデは育たない。
ヤツデの花や実、要するに放射状で手毬のような姿になるものである。



オニノヤガラ。ラン科オニノヤガラ属。
真直ぐに伸びる茎を矢(矢の幹の部分を矢柄という)に見立てて「鬼の矢柄」と呼ぶ。
葉緑素をもたず腐生植物と呼ばれるがオニノヤガラには生き物の死骸を分解する能力はない。腐生菌にとりついて栄養分を吸収するので「菌寄生」と呼ばれる。
コメント
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