井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

冬芽の観察75・ミヤマガマズミ1

2015年03月31日 | 日記


ミヤマガマズミの冬芽。スイカズラ科ガマズミ属。
ミヤマガマズミの冬芽は赤紫色の芽鱗が4枚。(同じガマズミ属のオオカメノキは裸芽。)
葉痕に維管束痕3個で、赤紫色の帽子を被った小人の顔に見える。



ミヤマガマズミの花序。
枝先に散房花序をつけ、小さい花を多数つける。
同じガマズミ属のオオカメノキの花序には装飾花がつくが、ミヤマガマズミの花序には両性花のみ。



ミヤマガマズミの花アップ。
花冠は5裂、雄しべ5個は花冠より長く突き出る。
花柱は1個でごく短い。
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冬芽の観察74・オオカメノキ3

2015年03月30日 | 日記


オオカメノキ葉芽の芽吹き。
オオカメノキの葉芽の芽吹きは独特な姿を見せ、大変印象的である。
葉脈が裏面に突出することから、印象的な形をつくる。



オオカメノキの枝ぶり。
短枝の出る枝は鹿の角のような枝振りとなり、棚状になる。




長枝の葉芽。
長枝の葉芽は3個で1セット(頂芽+頂生側芽)となる。
頂芽は新枝になるが、短枝化することも。
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札幌の早い春

2015年03月29日 | 日記
今年の札幌の根雪ゼロは3月26日で、平年より8日早いといわれるが感覚的には3週間ほど春が早いと感じられる。



アカバナマンサクが満開。マンサク科マンサク属。
マンサクの開花は10日ほど前で現在満開。
庭園樹ながら札幌で一番早い開花と言っていい。ケヤマハンノキなども早いが、花らしい花としてはやはりマンサクが挙げられる。
赤い縮れたテープ状のものが花弁で、普通のマンサクでは黄色。



エゾニワトコの芽吹き。スイカズラ科ニワトコ属。
エゾニワトコは札幌周辺の自生樹木で最も早く芽吹くものの一つと言われる
札幌周辺で早く芽吹く樹木、バッコヤナギ(ヤマネコヤナギ)やケヤマハンノキ、キタコブシなど花芽が芽吹くが、エゾニワトコの場合、葉芽・混芽が他に先駆けて芽吹く。



フクジュソウの開花。キンポウゲ科フクジュソウ属。
木本の場合は気温上昇がそのまま芽吹きにつながるが、草本の場合は雪融けが重要なポイントとなる。
フクジュソウは雪融け後真っ先に開花するものの代表。
花弁をパラボラアンテナ状にして太陽光を集めて中心部の温度を上げて昆虫を誘う。今年のような雪融けの早いときに
上手くいくかどうか。
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冬芽の観察73・オオカメノキ2

2015年03月28日 | 日記


オオカメノキ花序のアップ。
両性花は直径5~8mm、花弁5、雄しべ5、雌しべ1個。
装飾花は5裂して平開する。



オオカメノキの果実。
果実は核果で、長さ8~10mmの広楕円形、赤から黒く熟す。
果柄が赤くなり、黒い果実との「2色効果」で小鳥に存在をアピールする。鳥散布。



短枝の葉芽。
短枝の先に葉芽が対になってつく。
裸芽で葉脈がはっきり出ている。星状毛が密生。
葉痕は偏平で円形~三角形、維管束痕が3個で犬の顔にも見える。
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冬芽の観察72・オオカメノキ1

2015年03月27日 | 日記


オオカメノキの花芽。スイカズラ科ガマズミ属。
オオカメノキの花芽、冬芽の中で人気では横綱級。ウサギの顔に見えて可愛らしい所が人気の秘密。
花芽としたが、実際の花芽は中央の丸い部分で、両脇の耳の部分は2個の葉芽である。裸芽。



オオカメノキの芽吹き。
花序には柄がなく、枝から花序軸5本が放射状にでる。ウサギの耳の部分はそれぞれ1枚の葉となり、花序の基部につく。



オオカメノキの花序。
中心部に小型の両性花がつき、周辺部に白い装飾花をつける。
花序の基部に1対の葉がつく。
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