トウゲブキ。キク科メタカラコウ属。
葉はやや厚手でフキの葉に似て長い柄をもつ。
フキに似て峠に咲くというので「峠ブキ」と呼ばれる。
トウゲブキの花序。
メタカラコウ属には「オタカラコウ」、「メタカラコウ」など「タカラコウ」の名のつくものがあるが、何れも北海道には分布しない。
この両種は縦に長い総状の花序をつけるが、トウゲブキの花序は散房状で花数も少ない。北海道に分布するメタカラコウ属の仲間というので「エゾタカラコウ」の別名がある。
トウゲブキの花。
頭花は径5cmほど。周囲に舌状花、内側に筒状花がつきともに稔る。総苞は鐘形。
本州では高山の草原に生えるとされるが、北海道では低地から生育する。
欧米では観賞用に栽培されているという。