エゾイチゴの花。バラ科キイチゴ属。
白い花で花弁は立ち平開しない。萼には刺針がつく。
花の外側にリング状に立って見えているのが雄しべ群で、その内側にまとまっているのが雌しべの柱頭。
その多くの雌しべがそれぞれ小核果をつくり、集合核果(キイチゴ状果)をつくる。
エゾイチゴの葉。
葉は奇数羽状複葉。花をつけない1年目の茎には5小葉が混じり、花をつける2年目の茎につく葉は3小葉である。
小葉は菱形状長楕円で裏面には白い綿毛が密生して白っぽくなる。
茎や枝に刺針が多い。
エゾイチゴの果実。
小核果の集まる集合果(集合核果、キイチゴ状果)で赤く熟す。
北方型のキイチゴで「カラフトキイチゴ」の別名がある。