ヨツバヒヨドリ。キク科ヒヨドリバナ属。
ヒヨドリバナ属の仲間、葉を対生させるグループと3枚以上の葉を輪生させるグループとがあり、ヨツバヒヨドリは後者である。
「四つ葉」といっても、輪生させる葉は4枚とは限らず、3枚のものもあれば5枚のものもある。
図鑑によっては「3~4枚輪生」とするものもあるが、5枚の個体は決して少なくない。
6枚葉のヨツバヒヨドリ。
5枚葉のヨツバヒヨドリは珍しくないが、6枚葉のものは珍しい。
同属の仲間にサワヒヨドリは対生する葉が3深裂して6枚葉に見えるとされるが、この個体はサワヒヨドリではない。サワヒヨドリならば葉に3行脈が目立つ筈だし、この個体ははっきり6枚の葉になっている。
ヨツバヒヨドリの花。
キク科の頭花は舌状花と筒状花の2タイプの花で構成され、その構成の仕方で3グループに分けられる。
ヒマワリは両タイプをもつグループ、タンポポは舌状花だけで筒状花をもたないグループ、そしてヒヨドリバナの仲間は筒状花だけで舌状花をもたないグループである。
花序は5個の筒状花からなり、星形に見えているのが花冠で、白く伸びているのは雌しべの柱頭。
雄しべは雌しべの周りを囲んでいて単体で見るには難しい。