井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

釧路湿原の花7クロバナロウゲなど

2014年08月15日 | 日記


ミツガシワの果実。ミツガシワ科ミツガシワ属。
花の時期には結構目立つミツガシワも、花が終わるとあまり目立たなくなる。
「三つ柏」の葉は沢山あるが、果実は良く見ないと見落とす。果実は球形の果で種子が水の流れにのる「水散布」となる。
花については「平岡公園の花(6月3日)」で紹介している。



クロバナロウゲ。バラ科キジムシロ属。
葉は羽状複葉で小葉は3~7枚。湿原や沼地に生える多年草。
蕾で外側に見えている幅広の5枚は萼片で、更に外側の細い緑色のものは副萼片である。
丁度いい開花状態の花は見られないが、花弁は萼片と同じ色で萼片より小さい。バラ科で雄しべも雌しべも多数つくがこの写真ではその見分けがつきにくい。
ロウゲは「狼牙」で同じキジムシロ属のミツモトソウの漢名だというが、クロバナロウゲはとてもミツモトソウの黒花には見えない。



イケマ。ガガイモ科カモメヅル属。
鋸歯のない葉が対生し、葉や茎に白い乳液を含む、雄しべと雌しべが合着して「蕊柱(ずいちゅう)」をつくる、というガガイモ科共通の性質を示すが、花の様子は種によって結構違う。
イケマは総状花序が全体として球形に見え、多くの花をつける。多くの花をつけるが結実するものはそう多くは無い。
コメント
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