井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

シラカンバの樹皮。

2024年07月27日 | 日記


白い樹皮は他にあまり例がなく印象的。薄く紙のように剥がれ昔は紙の代用に使われた。アイヌは厚めに剥いで「ス」と呼ぶ鍋を作ったという。脂分を含んでよく燃えるため、日本だけでなく世界的に松明用に使われた。盛大な結婚式のことを「華燭の典」というが、この場合の華は「樺(シラカンバ)」のことを指す。
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シラカンバの樹形。

2024年07月25日 | 日記


樹高は20mほど、小枝の多い円錐形の樹冠で、全体として箒(ほうき)状の樹形をつくる。
高地、寒冷地に分布し、本州では標高600~1500mの高地に分布し、北海道では平地から見られる。
白い美しい樹肌を持つ高原の樹として本州では人気が高い。
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白樺街道

2024年07月23日 | 日記

(写真はネットから拝借)。

美瑛町から白金温泉へ向かう道路はシラカンバ林に挟まれていて「白樺街道」と呼ばれる。ここは、1926年の十勝岳噴火によって泥流が流れた場所で、その攪乱地(一度植生の失われたエリア)にシラカンバが進出して作った林。
シラカンバが典型的な「パイオニア植物」、「先駆植物」であることを示す好例だとされている。

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前田森林公園のシラカンバ

2024年07月21日 | 日記

駐車場・北側の土手の越えたところにシラカンバ林がある。
シラカンバは第一級のパイオニア植物、山火事跡、土砂崩れ跡など所謂「攪乱地」に真っ先に進出し純林をつくる。ここの林は人工的に植えたものであるが、自然の山でも同様の林ができる。
シラカンバが作った純林に後から2番手、3番手の樹木が進出しやがて極相林、自然林に近づいていく。
ただ、ここの林では後から生えてくる後続組を切り取り、抜いてしまうので純林の状態が保たれている。
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ダケカンバの翼果と果麟。

2024年07月19日 | 日記


ダケカンバの果実は種子の両側に膜質の翼がつく翼果。シラカンバと比べると翼はずっと短い。種子の翼は風散布のためのもので、翼が小さいのは長い距離の散布を期待していないということ。高原に生育し、高原から離れたくないという意志が感じられる。
果麟は翼果と翼果に挟まれたものでセパレーターの役割を果たす。
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