井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

前田森林公園のシラカンバ

2024年07月21日 | 日記

駐車場・北側の土手の越えたところにシラカンバ林がある。
シラカンバは第一級のパイオニア植物、山火事跡、土砂崩れ跡など所謂「攪乱地」に真っ先に進出し純林をつくる。ここの林は人工的に植えたものであるが、自然の山でも同様の林ができる。
シラカンバが作った純林に後から2番手、3番手の樹木が進出しやがて極相林、自然林に近づいていく。
ただ、ここの林では後から生えてくる後続組を切り取り、抜いてしまうので純林の状態が保たれている。
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ダケカンバの翼果と果麟。

2024年07月19日 | 日記


ダケカンバの果実は種子の両側に膜質の翼がつく翼果。シラカンバと比べると翼はずっと短い。種子の翼は風散布のためのもので、翼が小さいのは長い距離の散布を期待していないということ。高原に生育し、高原から離れたくないという意志が感じられる。
果麟は翼果と翼果に挟まれたものでセパレーターの役割を果たす。
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ダケカンバの果穂。

2024年07月17日 | 日記


シラカンバの雌花は上向きに開花し、受粉し果穂になると下垂する。ダケカンバの場合は上向きに開花した雌花は果穂になっても上向きのまま。
果穂が上向きであることと、果穂の形がずんぐりであることがダケカンバを見分けるポイントとなる。
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ダケカンバの花。

2024年07月15日 | 日記


太く褐色のひも状に下垂しているのが雄花序、上の方により細くより小さく淡緑色に立ち上がっているのが雌花序、基部には1対2枚の葉をつけている。雄花序は早い時期から下垂して花粉を出し始め、雌花序はやや遅れて上向きに開花する。
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カバノキ属の葉。

2024年07月13日 | 日記




左:ウダイカンバ 右下:シラカンバ 右上:ダケカンバ
ダケカンバの葉、ウダイカンバと比べるとずっと小さく、シラカンバとはほぼ同じ大きさだが側脈はシラカンバより多く、鋸歯は小さく揃っている。

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