井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

釧路湿原の花10ミゾソバなど

2014年08月18日 | 日記


ミゾソバ。タデ科イヌタデ属。
イヌタデ属の仲間、タニソバやイヌタデなどは茎に下向きの刺をもたないグループ。これに対してミゾソバやアキノウナギツカミなどは下向きの刺をもって何かに寄りかかっていくグループ。
ソバに似ていて湿ったところに生えるので「溝ソバ」と呼ばれる。
ソバはソバ属でミゾソバはイヌタデ属で別属。



ガマ。ガマ科ガマ属。
湿地、水場に生える多年草。
茎頂に円柱形の花穂をつけ、上部は雄花序、その下に雌花序をつける。ともに花被はなく雄しべだけ、雌しべだけの花である。
雌しべの子房にはタンポポの冠毛のような毛がついていて、タンポポ同様風散布の種子となる。
果実が熟すといわゆる「ガマの穂」になり、この時上部の雄花序は軸だけを残す。



ミズドクサ。トクサ科トクサ属。
トクサも本来は湿性植物であるが、耐乾燥性を身につけて水辺を離れて生育できる。これに対してミズドクサは湿地性が強く、抽水状態(根は水底にあり茎や葉を水面上にだす)で自生する。
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