ヌルデの雌花。ウルシ科ウルシ属。
雌花の花弁は5個、雄しべ5個はで退化している。
柱頭は3裂し、受粉すると柱頭が黒っぽく変色する。
ヌルデの果実。
ヌルデの果実は核果.核果であるが果肉は少なく、乾果に近い。
黄赤色に熟し、白い物質を分泌する。この物質はリンゴ酸カルシウムで塩味がし、昔、山国では塩の代用にしたという。「シオノキ」の別名はそこからつけられた。
ヌルデの実生。
液果のような糖分はないが、塩分を含めミネラル分に富み、これを好んで食べる鳥も少なくない。
種子は鳥によって散布される。
ヌルデは典型的な陽樹で、土砂崩れ跡とか山火事跡などいわゆる撹乱地に実生をつくる。