ヌスビトハギ。マメ科ヌスビトハギ属。
果実の形が盗人の足跡に見立てて「盗人萩」と呼ばれる。野幌森林公園を含めて札幌周辺ではよく似た「ヤブハギ」の方が多いとされるが、この株などは葉が上の方までついているからヌスビトハギと見てよさそう。
「日本の野生植物」ではヌスビトハギは「マルバヌスビトハギ」の亜種で、ヤブハギはヌスビトハギの一型としている。要するに両者は大きな違いがないということ。
ヒヨドリバナ。キク科ヒヨドリバナ属。
札幌周辺で多く見られるヨツバヒヨドリは葉を3~4枚輪生させるが、ヒヨドリバナは対生。
秋の七草のフジバカマは北海道に自生しないが、ヒヨドリバナがフジバカマに一番近い。
ヒメナミキ。シソ科タツナミソウ属。
小型のナミキソウというので「姫ナミキ」と呼ばれる。
花冠も小型で長さは7mmほど。ナミキソウの場合花冠が基部で急に折れ曲がるがヒメナミキでは急には曲がらない。
花は対生する葉の葉腋に1個ずつつけ2個が並んで見える。湿った場所で走出枝を伸ばして増える。