井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

釧路湿原の花3ゴキヅル

2014年08月11日 | 日記


ゴキヅルの葉。ウリ科ゴキヅル属。
水辺や湿地に生える1年草。
葉は鉾形~心形で巻きひげと対生する。



ゴキヅルの雌花。
雌雄同株で葉腋からでる長い柄に雄花と雌花がつく。
花弁は5裂し、萼片も同じ形なので全体として10個の花弁に見える。
この花は雌花で柱頭の周りに退化した雄しべがある。



ゴキヅルの果実。
花後、9月頃にはこのような果実になる。
果実は蓋果で、熟すと蓋が取れるようにして開き種子をこぼす。
左側の果実はまだ蓋がとれていないが、右側の果実は蓋がとれて種子をこぼしたあと。水辺に生える1年草なので足元に種子をこぼす重力散布となり、水散布も加わる。
蓋のある容器を「合器(ごき)」といい、合器のような果実をつけるつる植物というので「合器つる」と呼ばれる。
コメント
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