井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の樹木ウォッチング・ウメ2

2022年08月30日 | 日記

ウメの枝。バラ科サクラ属(スモモ亜属)。
ウメの枝は枝分かれが多く、古い枝には小枝が変形して刺状になるものも。
ウメの葉。
ウメの葉は倒卵形~楕円形で最大幅は先より~中央部。
サクラ類と比べると小型で葉柄はごく短い。蜜腺は葉身基部~葉柄上部。
ウメの開花枝。
ウメは開葉前に開花、普通サクラより早く早春に開花。




花は前年枝の葉腋に1~3個つき、葉柄が短いため小枝にポツンポツンと直接突くように見え、サクラ類との違いを示す。


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北海道の樹木ウォッチング・ウメ1

2022年08月30日 | 日記
ウメの樹形。バラ科サクラ属(スモモ亜属)。
中国原産で古い時代に栽培されるようになった花木、花を愛でるだけでなく、果実(実)がいろいろ効能があって
広く利用された。落葉小高木で樹高は5~6mのものが多い。
「桜切るバカ、ウメ切らぬバカ」という言葉があるように、ウメはよく剪定され整った樹形のものが多い。
ウメの冬芽。
葉芽は円錐形で小さく、赤褐色の芽鱗数枚に包まれる。花芽は大きくふっくらしている。
葉痕は扁円形でやや隆起し、維管束痕は3個。
ウメの樹皮。
ウメの樹皮は暗灰色で不揃いな裂け目が入る。
老木になると縦の裂け目が入り易く、地衣類がつくものも少なくない。
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北海道の樹木ウォッチング・セイヨウスモモ

2022年08月29日 | 日記

セイヨウスモモの樹形。バラ科サクラ属(スモモ亜属)。
一般的には果樹園で栽培される落葉低木~小高木、スモモの近縁種である。
自家稔性の木を台木としたものは1本の木でも収穫可能となり、そういう苗木で庭にも植えられるようにもなっている。
セイヨウスモモの葉。
スモモの葉は倒披針形で細い葉だが、セイヨウスモモの葉はスモモより広い楕円形。
縁の鋸歯は鈍く、葉柄の上部には2個1対のイボ状蜜腺がつく。
セイヨウスモモの果実。
スモモと同じ楕円形の核果。
黒紫色に熟しプルーンと呼ばれ、生食の他ドライ・フルーツに加工もされる。
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北海道の樹木ウォッチング・スモモ3

2022年08月28日 | 日記

スモモの花序。バラ科サクラ属(スモモ亜属)。
スモモの花は前年枝の葉腋に1~3個つく。
展葉より早く開花するが、その時間差はソメイヨシノほど大きくなく、開花の後を追うようにして展葉する。
スモモの花。
花弁5個は広倒卵形で先は円形、縁は全縁~鈍い葉牙状の鋸歯、色は白~紅色。
萼筒は広い鐘形、萼裂片は花時に平開するが、アンズのように反り返らない。
スモモの果実。
スモモの果実は球形~卵状球形の核果で径は4~5cm、核は扁平な楕円形で小さな穴が多い。
「スモモもモモも桃のうち」という言葉があるように、スモモは桃に似て酸味があるところから「酸桃(スモモ)」
と呼ばれる。英語名がジャパニーズ・プラムで、普通にプラムと呼ばれる。
「プルーン」は西洋スモモの代表的品種の名前で生食の他にドライフルーツにして利用される。-
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北海道の樹木ウォッチング・スモモ2

2022年08月27日 | 日記

スモモの芽吹き。バラ科サクラ属(スモモ亜属)。
スモモは葉の展開前に開花する。短枝に集まった花芽が先ず芽吹き、葉が少し遅れて芽吹く。
枝先の尖った冬芽が葉芽。
スモモの葉。
スモモの葉は倒披針形、最大幅は先端寄り。
縁には鈍くて細かい重鋸歯がつき、基部はくさび形。葉柄と葉身の境界付近に蜜腺がつくが、小さくて不明瞭。
スモモ、小枝の刺。
勢いの良い枝では、中位の側芽が二次伸長して長さ20~30mmの刺となる。枝の先端部や短枝が針状に変態したものを「茎針(けいしん)」と呼ぶ。(ズミ、ボケなど)。
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