クロビイタヤの芽吹き。カエデ科カエデ属。
イタヤカエデの芽ぶきの場合は開葉に先だって開花するが、クロビイタヤの場合は開葉の方が先になっている。
クロビイタヤの葉。
「掌状に5裂し、裂片は更に羽状に切れ込む」と説明されるが、その説明だけで葉の姿をイメージするのは難しい。全体の形は北米原産のサトウカエデに似るが、裂片の様子に違いがある。
「裂片の歯牙状の鋸歯」、サトウカエデでは先端が鋭く尖るが、クロビイタヤでは丸みを帯びて鋭く尖らない。
クロビイタヤの果実。写真はインターネットからの拝借。
2個の翼果が繋がった形の「分離翼果」である点はカエデ属共通の特徴。2個の翼果の作る角度はクロビイタヤの場合、水平に開くことが多いとされる(ブーメランに似る)が、個体差も結構あるようだ。