ツルウメモドキの果実。ニシキギ科ツルウメモドキ属。
ツルウメモドキは「つる性のウメモドキ」の意味。
葉腋に赤い果実がかたまってつく所がモチノキ科のウメモドキに似てつる性であるところからの命名。
「ウメモドキ」は「梅擬」で葉が梅の葉に似るからだという。ツルウメモドキには梅の名が含まれるが梅とのつながりは全くない。
果実は蒴果で熟すと黄色い果皮が割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現われる。
その彩りが美しいので生け花やリースによく使われる。
ツルウメモドキの果実2.
果実は黄色く熟す。黄色い果皮が裂開した状態になると果皮は落ちやすくなってしまう。
そこで生け花などに使う場合は、黄色く色づいたところで採取するという。
ツルウメモドキの幼果実。
幼果実は緑色。花屋がツルウメモドキを扱う場合には、果皮が色づき、裂開する時期をコントロールするために緑色の状態で採取するのだという。