井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

あやめケ原の花エゾフウロとその仲間

2014年08月03日 | 日記


エゾフウロ。フウロソウ科フウロソウ属。
フウロソウ属の検索表には決め手に乏しく、見分けるのが結構難しい。
エゾフウロは本州のハクサンフウロの変種で、花はピンク系、萼片などに開出毛が多い。



ハマフウロ。フウロソウ科フウロソウ属。
エゾフウロと同じくハクサンフウロの1変種、花ハピンク系で萼片などの開出毛は少ない。
葉の切れ込みはエゾフウロより浅いとされるが、葉の切れ込み具合だけで見分けるのは難しい。
フウロソウ属の花は概ね雄性先熟で、最初に雄しべが活性化して花粉をだし(雄性期)、やがて雌しべが伸びだして柱頭を開いて雌性期になる。
写真の花は両期の中間で両性期で自家受粉の可能性がある。



チシマフウロ。フウロソウ科フウロソウ属。
北海道の山地に多い。(この写真も別の場所のもの)
花は紫青系で、茎頂に集散状に集まってつく。花柄や萼片に開出毛を密生させる。
花の色の特に淡いものは「トカチフウロ」と呼び変種扱いになるが個体数は少ない。
コメント
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