ムカゴイラクサの葉とムカゴ。
イラクサ属エゾイラクサは葉を対生させるが、ムカゴイラクサは葉を互生させる。
ムカゴ(珠芽、零余子)は腋芽の肥大したもので、落下して新しい個体をつくる。(無性生殖)
ムカゴイラクサのムカゴ。
葉腋に出来るムカゴは無性芽で、他花受粉で作る種子と違って親のDNAをそのまま受け継ぐ。
ムカゴイラクやヤマノイモのムカゴは地下につくられる芋と同等のもので「肉芽」と呼ばれる。芽と芽を育てるための栄養分とからなる。
オニユリのムカゴ。ユリ科ユリ属。
オニユリのムカゴはムカゴイラクサのムカゴと働きは全く一緒だが、形が若干異なる。
ムカゴイラクサのムカゴは肉芽で芋と同等だが、オニユリのムカゴは地下の鱗茎同等で、断面を見ると玉ねぎのような鱗茎になっている。「鱗芽」と呼ばれる。
ムカゴイラクサの場合は花による種子生産もするから、ムカゴは予備の働きとなるが、オニユリは3倍体で種子生産を行わないのでムカゴによる子作り一本に絞られる。