井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

宮丘公園の花2オオイタドリ

2014年08月24日 | 日記


オオイタドリの雄花序。タデ科イタドリ属。
擦り傷・切り傷などの患部に柔らかい若葉をもんで塗布することで痛みを和らげる、そこから「痛み取り」でイタドリ呼ばれるようになったという。
雌雄異株で雄花序は上向きに立ち上がる。
萼は5裂し花弁はない。雄しべは8本で雌しべは退化している。ただし雄花序の中に雌しべの生き残る花があって結実することがある。



オオイタドリの雌花序。
「スカンポ」の別名は葉や茎にシュウ酸を含んで酸味があるところからの呼び名。「どんくい」の別名もあるがこちらの語源は不明。
雌花序は下垂するので遠目にも見分けられる。
萼は5裂しその間から3裂した花柱がのぞく。花後、3個の萼片が大きくなり翼の付いた種子を包む。



オオイタドリの蜜腺。
オオイタドリの茎は中空で節がある。イタドリ属の学名はポリゴヌムで「節の多い」の意味だという。
アイヌ語では「クッタル」というが、「中空の」の意味で、これが「クッタラ湖」や「屈足(くったり)」の地名になっている。オオイタドリの茎には蜜腺(花外蜜腺)があり、アリを誘ってアブラムシなどを排除する。
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