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太陽 の哲学を求めて

2009-04-21 | 私の本棚
吉村 作治 ・ 梅原 猛 著

帰国してから この本(対談)に出会い 面白く読みました。

(・・? エジプトは 何故 死者を ミイラにするの?  
(・・? エジプトには 何故 大きな建造群が こんなに多く有るの?

これらの謎を解明してくれました。

エジプト人は 太陽崇拝 の思想で古代から 生きてきました。

全てのものは 死んで 生き返る と言うのが エジプト人の思想の原点です。
太陽は 沈んでも 又昇ることを、太陽神ラーの 死と 再生に重ねていました。

死者が あの世とこの世・昼と夜を 循環している時 ミイラも、建造群も、
更に ナイルを航海する為 大きな船も 必要だったわけです。
 
ミイラは 死者の精霊が 寄り添い護る為に、大きな建造群は 死者がこの世に
来た時必要と考えたのです。

私等 子供の頃 親からあの世とこの世について 良く聞かされ 
悪いことをすると地獄行きだよ なんて 言われて育ちました。
日本にもこの思想が 神社の祭りごととか いろいろな形で 
伝わっていたのが解かります。

カルナックには 糞転がし(虫・スカラベ)が、再生・復活の象徴として
祭ってあり、観光客は周囲を巡り 祈願していました。

糞転がし が何故?? 神の仲間なの?? この訳もこの本で解かりました。
ふんころがしは自分の糞の玉の中に卵を産み ナイルの氾濫にも耐えて、
氾濫期が終わる頃、糞の中から幼虫が出てくるという 現象をとらえ
再生・復活の神と 見たようです。

梅原猛さんは この循環型思想が これからの地球には、
必要ではないかと考えておられるようでした。

お二人とも 人間中心の今の あり方に疑問を持っておりました。

私も 人間も自然の一部であると 今一度確認して 生きていかないと
恐ろしいことになると思いました。

気が遠くなるような 7000年の歴史を持つエジプトは、
いろいろな事を考えさせてくれた国でした。

今日の日めくりカレンダー  Very intrestinng.   中々面白いですね。


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