旅人

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世界の果ての通学路

2014-06-06 | 映画

この日は 梅雨入りを思わせる雨が、朝から降り出しました。

こんな日は外仕事は無理だ~。神様がくれた素敵な時間。無駄には出来ない。

即、映画館に向かいました。上映期限が迫って半ば諦めていました。それは、

パスカル・プリッソン 監督   「世界の果ての通学路」  でした。

予想に違わず、真摯な心の子供達に会え、感激しました。

世界の中から4つの国の子供達の 危険な通学路を、追いかけたドキュメンタリー映画です。

☆ ケニア ・・・兄妹の通学路は、ケニアの国。サバンナの中を、丘、湖を越え、

象に出会わないよう、道中の無事を祈る家族の声に見送られ 毎日出かけます。

兄 14歳、妹10歳 2人はかばい合いながら、15kを 2時間かけて通います。

途中 出会うであろう動物から、身を護るように 用心しながらの通学です。

道中 殆ど駆け足状態。なのに悦びに溢れています。

遠い道のりは、将来の夢の実現につながることを信じているから。

兄はパイロット、妹は先生に・・・

☆ アルゼンチン・・・牧畜業の 兄妹、兄カルカス11歳、妹6歳。2人は馬に乗り

18kを1時間30分かけて通います。険しい岩山を、登り、下り、川を渡っての通学です。

兄は獣医になって地元で役に立ちたいと。妹は早く乗馬を親に許して貰える様になりたいと 可愛い夢を語ります。

☆ モロッコ・・・・全寮制の学校に通うザヒラは友人2人と、月曜日に 22kを

4時間 かけて登校し、金曜日に帰宅しています。3人の助け合いがあってはじめて

可能なのです。

☆ インド ・・・脚に障害のある兄(13歳) を、弟2人が支えて 4kを1時間15分かけて

登校します。錆びた鉄輪の車椅子なので、2人は苦労が倍増。それでも3人の顔には

一杯の笑顔がありました。将来の夢を語る兄を、眩しそうに見つめる2人の弟たちも

キラキラ輝いていました。

 それでも 学校に通える子は、幸せなのです。

学びたくても学べない子が世界には5700万人もいるのです。(6歳~14歳)

子供達に観て貰いたい映画だと強く思いました。

不登校、引きこもりの現象は 豊かになってはじめて出る問題なのでしょうか?

日本もつい最近まで、学びたくても叶わぬ人たちが多勢居たことを思い出しました。