この暑いのに! と自分でも思いましたが、横浜美術館観展後のコースは、
原家ニ代の私邸、三渓園の散策でした。明治から大正にかけて、製糸・生糸貿易で財をなした
原善三郎が土地を購入し、婿三渓が作りあげた邸苑です。三渓は明治・大正の文人達とこの場を交流の
場とし、日本文化を育みました。2007年国指定名勝となりました。
正門を入ると、右に蓮池、睡蓮池、左に大池。進むと横浜市指定有形文化財の鶴翔閣が見えて来ました。
更に進むと白雲邸・臨春閣・月華殿・聴秋閣・金毛窟・春草廬・・と建物が雁行形に、ならび建っています。
ここで、横山大観、下村観山、前田青邨等が 集う様を想像していると、暑さも忘れました。
こうして日本の文化人を、応援し、庇護していたのが、何と無く見えてきました。
初代は、埼玉の端にある私の住む町の生まれとは、更に気分は最高です。