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許されざる者 イーストウッド

2024年04月28日 | 映画・テレビ

 やる気なく、なんにも考えなくていい(乱暴でもいい)娯楽映画でも見るかと思って、それでもそうだなあたとえばジョン・ウェインの西部劇だとたぶんそのあまりに白人の勝手さ加減に怒り狂ってしまうので、イーストウッドのを見たのだが、いや、やっぱり考え込んでしまうのだった。
 いや(「いや」ばっかり書いてるなあ)、映画そのものはまあ勧善懲悪と見られる乱暴な映画で、嫌いじゃない。
 ネットでいろいろ見ると「「勧善懲悪」などとは程遠い世界観で綴られる。」なんて書いてある。そうかなあ?たしかになにが絶対の正義かなんてわかるはずもないし、正義なんてなんていうか多面的だし、今の時代揺らぎ続けている。だからこそゆらぎながら、迷いながら、逡巡しながら、そのある瞬間ある場所での正義をある程度の説得力で描いていると思う。
 この映画の保安官は町の治安のために自分は絶対の正義だと思い込んだまま死んだ。僕には正義ではなく自己満足の極みと思える。(もちろん主人公の方だってそうだ。)

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