今月から3月にかけて、ミニシアターでは韓国映画目白押しだ~^^
初めて観た韓国映画は「シュリ」だったか「八月のクリスマス」だったか?
八月のクリスマスはホ・ジノ監督の秀作と言われている。
写真館を経営している主人公は自分の余命を知るも、淡々とした日常を送っている。
ある日、若い婦人警官が現像の依頼をしに店を訪れたところから物語は始まり、
やがてキラキラとしたその婦人警官に淡い恋心を抱くようになる。
でも、その実る事のない恋、生と死をホ・ジノ監督はほのぼのと、主人公に語らせている。
私が好きなのは、喫茶店の窓越しに、外で働いているその女性を指でなぞる
今生の別れを示すシーン・・・。
結局、何も告げず、自分で自分の遺影を撮影し、亡くなっていく。
ホ・ジノ監督の独特の世界観とでもいうのか、生と死を描きながらも、重くなく、
でも、つーっと頬をつたう涙を描き、“恋”に対して本当に純粋でシャイな方のような気がする。
ラストに流れる、女性に残した手紙の一文にそんな一面が現れている。
僕の記憶にある写真のように
愛もいつかは思い出になってしまうものだと思っていました。
でも、君だけは思い出ではありません。
愛を秘めたまま旅立たせてくれた君に
「ありがとう」の言葉を残します。
この手紙も、投函されず終いであったことは言うまでもない。
ゆっくり映画館で観る。そんな心の余裕が日々の疲れを癒してくれるような気がする。
さて、何を観にいこうかな~!
☆おまけ☆
南北を素材にした映画、ミステリー、韓仏共同作品等、バレエティー豊富な韓国映画。
「八月のクリスマス」もご覧になっていなければ、ホ・ジノワールドをぜひ一度!