新月から始まった8月の上弦の月夜、韓国舞踊家・キム・ミジャさんが舞った。
中世夢が原で開催された、日本のパーカッション奏者・土取利行さんとの共演を観賞。
月明かり、松林、芝生の匂いが、野外ステージとなった夢が原をより幻想的に。
パーカッションが奏でる音と共に、キム・ミジャさん率いるチャンム・ダンスカンパニーの舞は、
優雅な中にも力強い躍動感で表現され、パーカッションとのコラボはぴったりだった。
奈良の平城遷都1300年記念グランドフォーラムでも共演されたそうだ。
ステージとなった少し小高い芝生の奥には、松林の小道が続き、
あたかも“花道”を設えたかのようだった。
ドラマ「ファンジニ」でキーセン(妓生)が踊る時の手の所作は優雅で美しい。
実在したキーセン、ファン・ジニさんも素敵な舞を踊っていたのだろう・・・
月明かりの下で過ごした、真夏の一夜でした。
☆おまけ☆
実在したファン・ジニさんはたぐいまれな美貌の持ち主で、
詩・書・音律にも優れた才色美人。芸名は“明月”(ミョンウォル)
舞を観た当日の“上弦の月”が見事に美しかったのは、偶然でしょうか・・・