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大震災関連その3 ~大災害に備えた知恵と教訓の成功例・日野原重明氏の対応と羽生結弦選手の行動力に見える「愛」

2017-08-14 | 羽生選手と大震災関連

 

幻冬舎から、「日野原重明さんが最後に伝えたかったこと」という連載記事が出ていまして、幻冬舎が昨年末からインタビューされていた内容が連載されています。 日野原さんは、これを最後の使命とお考えだったようです。

その中で、最新の記事 第五回:「医学とはサイエンスの上に成り立っているアート(芸術)」で、フィギュアスケートにも、あらゆることにも通じることが語られています。   

日野原さんの生き方をさらに変えたという、よど号ハイジャック事件の人質になった時の、当時の状況などを興味深く証言して下さっている、第3回:よど号で読んだ「カラマーゾフの兄弟」 という記事 

第1回:死は恐れるべきものではない、と語られた記事、同じく死について語られている第2回など、なかなか素晴らしい内容が連載されているので、参考までに、ここにリンクさせて頂きます。

 

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羽生選手は、自叙伝「蒼い炎Ⅱ」の最後に、こんなことを書いていました。

 

「人が思いを伝えようとする時には、インターネットだったり電話や手紙など、何か道具が必要です。

例えば僕という人間を道具として、僕という人間を通して、皆さんが自分の気持ちを伝えるきっかけになればいいいな、と。

僕というネットワークを使って、いろいろな気持ちを発信してほしいと思っています。」

 

「(略)… 震災に対する思いというものを、少しでも寄せて頂けて、少しでも増えていけば、

被災地、ひいては日本という国にとっていいものになっていくと思うんです。

そういうものが一つずつ集まって、素晴らしい光になってもらえたらなと思っています」

 

 

蒼い炎II-飛翔編-
羽生 結弦
扶桑社

 (この「蒼い炎」シリーズ(IとⅡ)は、羽生選手が得られる印税収入の全てを、羽生選手自らが育ち、被災したホームリンクである「アイスリンク仙台」に寄付しています。)

 

 

いわゆる「大災害」に備え、それが見事に成功した例があります。

 

羽生選手が生まれて間もない、1995年の3月20日に起きた、日本中を驚かせた無差別テロ事件「地下鉄サリン事件」で、

多数の緊急患者を救った「聖路加国際病院」と、当時そこの理事長だった日野原重明さんです。

 

日野原さんは、医師として東京大空襲の被災者の治療に当たったことや、

よど号ハイジャック事件に巻き込まれて人質になったことがあることも有名ですが、私にとって印象深いのはやはり、

地下鉄サリン事件の時の英断と、その直前に行っていた先見の明、そして行動力と実行力の凄さです。

これについては、過去にも色々と特集番組が組まれて報道されてきました。 

このページに、当時報道された、事件の経緯と病院側の対応の詳細が載っていますので、当時の特集番組などを見逃した方は、参考までにどうぞクリック。

 

日本で一番有名な医師とまで呼ばれ、医学界にも社会にも多大な影響を与えた、日野原重明さん(聖路加国際病院名誉院長)は、今月の18日に105歳で天に召されました。

多くの医師や看護師だけでなく、広く社会からも尊敬を集めた日野原さんは、パワフルな高齢者だったというだけでなく、ご自身の身に起きた数多くの大変な経験から得た教訓を生かし、実行された方でもあり、大災害対策という視点でも、悲惨な体験下を生き抜くという視点でも、模範や成功例を残されました。

 

サンスポ・小澤征爾さんコメント

「細かいところまで人の命を大事に考えた方でした」

「生きている喜びを死ぬまで味わう、そういった姿勢を持っていました。音楽に対する愛情、尊敬も強い方でした。素晴らしい人柄でした」と追悼。

こちらの朝日の記事だと、「高齢社会のスーパースター」と呼ばれていたそうです。(なかなか良い内容が載っています)

 

 

日野原重明さんは、お父様と弟さんが牧師という、牧師家庭に生まれ育った、生粋のクリスチャンでした。 (ジョン・ウェスレーの流れである、メソジスト派(プロテスタント系))

 

日野原さんは、子供時代、母親の命を救ってくれた医師を見て、医者になることを決意したそうです。

京都帝国大学医学部(現・京大医学部)に現役で入りますが、入った途端に結核になり、自分が結核患者として入院し続ける苦しい1年を過ごします。

医師としては完全に出遅れて、教授になるという夢を諦めた日野原さんでしたが、

その経験から、逆に「患者の立場として痛みを知る」こととなり、

それが後の、彼の医師としての姿勢や仕事に、非常に大きな影響を与えたそうです。

 

だから、患者となって入院していた、その辛く悲しい期間は、後から振り返ってみれば、むしろ大きな恵みだった」と仰っていました。

 

日野原さんが勤務し続けた「聖路加国際病院」とは、「せいろか」と読むのではなく、正式には、「聖ルカ 国際病院」と読むのが正しい読み方です。   

(注:「聖ルカ」とは、一体誰なのかと言うと、イエス=キリストの弟子だった一人で、医者でした。

新約聖書の「ルカの福音書」を、聖霊に満たされながら神様に書かされた、とても有名な人物です。 )

 

 

羽生選手はまだ生後3か月の赤ちゃんだったはずの1995年の3月に起きたこの事件ですが、

東京・築地の路上には、地下鉄の階段を上がってきて、謎の症状で路上に倒れ込む大勢の人で埋め尽くされた衝撃的で異様な光景を、

決して忘れていない人は多いことでしょう。

 

カルト教団「オウム真理教」が、このテロ事件である「地下鉄サリン事件」を起こしたあの時、

他の東京の多くの病院が、病床の空きがないことを理由に、原因不明の緊急患者の受け入れを断った中、

日野原さんは聖路加国際病院の理事長として、猛毒「サリン」による、前代未聞の数千人の被害者の大半を、一気に受け入れ、助けることを決断し、そして実行しました。

 

それが出来たのは、

その昔、戦時下で救助に当たった時、病院に入れることができずに亡くなった人々が多数いたのを目の当たりにし、

大惨事に耐えうる病院を作ることを決意していたそうで、

当初は批判されたそうですが、酸素の配管を病院中に張り巡らせ、大きなロビーや礼拝堂をも備えた病院建設を推し進め、1994年には完成させていたことから、この緊急対応が出来たというのです。

 

大きなロビーや礼拝堂を設計し、そこにまで酸素の配管を巡らせて備えさせた理由は、

いざとなった時に、多数出るであろう緊急患者を出来るだけ受け入れ可能となるように、ロビーや礼拝堂までもを、緊急の病室として転用できるようにするためであり、

基本的には東京で起こるかもしれない大地震や大災害を想定して、大勢が死傷する可能性に備え、それに対処できるようにするためだった」と言います。

 

その翌年、まさにその東京で、「大震災」ではなく、まさかの地下鉄サリン事件という「大・人災」が起きました。

 

でもこの準備のおかげで、結果的に、大勢の患者を受け入れ、救うことができました。

 

あの凄惨な事件の被害の広がりを、最小限に抑えられたのは、

当時、全力で救助に当たった関係者、全ての方々のおかげでもありますが、

この日野原さんの決断と、教訓を生かした知恵、そして彼の信念によるところは大きかっただろうと言われています。

 

一方で、大地震やそれに伴う被害、津波による浸水、爆発までもが想定され、何度も指摘されていながら、

むしろ対応を怠って、被害を拡大させたのが、東日本大震災直後の、福島の原発爆発事故です。

 

他国と比べても、水に恵まれ、豊かだった日本ですが、人間にとって必需品でもある貴重な「水」を大量に汚染していくという、

せっかくの恵みを自ら失っていくような、非常に罪深い、悲しい結果を招きました。

 

 

日野原さんの対応は、災害を想定して対応していた結果、予想もしなかった究極の人災の被害を、最小限に食い止める働きとなりましたが、

福島の原発事故は、内部関係者の数多くの指摘があったにも関わらず、災害の想定を無視した対応の結果、究極の人災までもを引き起こし、被害を拡大させた結果となりました。 

 

 

聖書には、「終末が近づいてきた世」に対して、次第に災害が増え、頻度も程度も増していくことが何か所にもわたって預言されていますが、

そのうちの一つは、次のように書かれています。 

 

以下は、イエス=キリストの弟子たちが、「あなたが(再び)来られて、世の終わる時には、どのような前兆があるのか。」と尋ねた時に、イエス=キリストが答えた言葉です。


「人に惑わされないように気をつけなさい。

わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。 戦争の騒ぎや戦争の噂を聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。

民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。

しかし、これらは全て産みの苦しみの始まりである。

(※ 人災も含めて、世界で起こる災害の度合いは、産みの苦しみ(=陣痛)のように、次第次第に激しさと程度を増していく、ということ。)

(中略)

そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになる。 偽預言者も大勢現れ、多くの人を惑わす。

不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。 

しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

(中略)

そのときには、世界の初めから今までなく、今後も決してないほどの大きな苦難が来るからである。 

(中略)

そのとき、『見よ、ここにメシアがいる』『いや、ここだ』と言う者がいても、信じてはならない。

偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、出来れば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。

(※ 注意: この「大きなしるしや不思議な業」とは、まるで「神の力」であるかのように見せかけますが、決して本当の神の力による奇跡ではなく、現代にも実在の本物の「悪魔の力」(=魔術、魔法)による惑わしの業による、ということです。)


あなたがたには前もって言っておく。

だから、人が『見よ、メシアは荒れ野にいる』 と言っても、行ってはならない。 

また、『見よ、奥の部屋にいる』と言っても、信じてはならない。

稲妻が東から西へひらめき渡るように、人の子(=人となった来られた神の子、の意味、イエス・キリストのこと)も来るからである。


(イエス=キリストの言葉

マタイによる福音書 24章4節~13節、 21節~28節  新約聖書 新共同訳より)

 

 

終末の世が近づくと、偽メシアや偽預言者たちが、この「悪魔の力」=魔の力(魔術・魔法・呪い・洗脳等)を使って、

まるで神の力であるかのように見せて、多くの人を惑わしていき、それに従っていってしまう人々が出る、と、

イエス=キリストは、約2000年前に警告していたのです。 

 

聖書で、最も強く繰り返し警告されているのは、多発していくことが明言されている「大災害」だけでなく、

世界中を惑わしにかかると言われる、「偽メシア」(=偽・救世主のこと、偽メサイア、反キリスト、獣、666などとも表現される)の登場と、彼らによる人々の奴隷化、悪魔的な世界支配があります。

 

現代は、「自称メシア」や、自分こそがキリストの再来だなどと吹聴する新興宗教の教祖や、それっぽく匂わせる政治家など、世界中を見れば、既に何人も出ています。

(地下鉄サリン事件を起こした「オウム真理教」の教祖・麻原も、広く見れば、その一つに入るかもしれません。)

 

でもまだ、聖書で最も警告されている人物ーーーー世界中の、「イエスが本物のメシア(救世主)だと信じていない人たち」や、聖書の預言の詳細を知らない人たちが、簡単に騙され、従ってしまうほどのカリスマ的人物ーーーーは、「表向きでは」登場していないですが、

いつの日か必ず現れると、聖書は明確に預言しているのです。

 

このカリスマ人物は、表向きはとても良く見えるはずで、世界統一政府、世界統一経済を推進し、世界の宗教を「みな同じ」などと言って、神と呼ばれている全てをごちゃごちゃにして、統一化しようと推し進める、と預言されています。(=これはつまり、神のような振りをした「悪魔」をも神として認め崇めろ、ということになっていくのです。 気が付けば悪魔そのものや、悪魔的なものをも拝んでいくことになります。)

恐らく、表向きはキリスト教徒を装って登場する可能性が高いだろうと言われています。 

(豹変して自分が神だなどと名乗り出し、正体を現すのは、最後の最後になるため。) 

正しい判別の基準を知らないと、簡単に騙されてしまいます。

聖書の預言によれば、この反キリストと呼ばれる人物(=世界の終わりの頃に、独裁者になる者)は、現代における「復活ローマ帝国」と呼ぶにふさわしい場所から、終末の世に 登場することになっています。 

 

 

聖書にこのような未来の預言があることと、私たちは今、そういう時代を生きていること、そういう時代に向かっていること、を知っておくことは、とても重要です。  (実は、聖書を信じていない人ほど、より重要になっていくのですが。)

 


わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は(=天地創造主の神は)言われる。

それは平和の計画であって、災いの計画ではない。 将来と希望を与えるものである。

そのとき、あなたたちがわたしを呼び、来てわたしに祈り求めるなら、わたしは聞く。

わたしを尋ね求めるならば見いだし、心を尽くしてわたしを求めるなら、わたしに出会うだろう、と主は言われる。」

 (エレミヤ書 29章11~14節   旧約聖書 新共同訳より)


※ これらは、プリンスさんが歌っていた、羽生選手の演技「レッツゴー・クレイジー!」の歌詞の本質部分でもあります。

 


さて、聖書の中にある、終末の時代に次々起こるとされる、前代未聞レベルの大災害の連続に関する預言箇所も、現代を生き抜くうえで、大いに参考になりますが、その時代を生き抜くうえでも、特に重要になる聖書箇所があります。


日野原さんが、この地下鉄サリン事件の時に下した決断や、その直前に行っていた事前準備、晩年に至るまで、多くの人に影響を与えた数多くの行動を想うとき、

まさに、日野原さんは、次の聖書の言葉をとても重んじて実践されていたのだな、と良くわかるのです。


とても有名で、マザーテレサを始め、世界中の多くの人に影響を与えた言葉でもあり、

また、羽生選手の使った「レッツゴー・クレイジー!」が歌っている世界観の重要な根拠ともなっている聖書箇所です。

 

「人の子(イエス=キリストのこと)は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来る時、その栄光の座に着く。

そして、全ての国の民がその前に集められると、羊飼い(イエス=キリストの象徴)が羊(ひつじ)と山羊(やぎ)を分けるように、彼らをより分け、羊を右に、山羊を左に置く。

そこで、王は右側にいる人たちに言う。

『さあ、わたしの父(=天地創造主の神)に祝福された人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国(=神の国、または天国)を受け継ぎなさい。

お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』

すると、正しい人たちが王に答える。

『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て食べ物を差し上げたでしょうか。いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。

いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』 そこで、王は答える。

『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さな者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

( マタイによる福音書 25章31~40節  新約聖書  新共同訳より )

 

 

ここで言う「王」とは、神様(イエス=キリスト)のことです。

「羊(ひつじ)」というのは、「イエス=キリストに従う人々の群れの象徴」のことです。

「山羊(やぎ)」というのは、羊に外見は似ているけど、実態は違う「ニセモノ」の象徴として表現され、対比されています。

これは、(本物の動物のヤギの話ではなく)「羊のように見せかけているけれども、実は違う人々の象徴」のことで、この「羊と分類された行動と正反対の行動をとった人たちのこと」は、「山羊(やぎ)」と表現され、そのように分類される人々は、この聖書箇所の続きで、なんと王から地獄行きが宣告されています。

これは、羽生選手の演技「レッツゴー・クレイジー!」で歌われていた歌詞の中でも、多くの人が疑問に思ったであろう、

「パープル・バナナ(※ 救世主イエス=キリストのことです)を求めろ! トラックの積荷として連れていかれる前に」

と歌われていた部分に該当します。