プロ・アスリート羽生結弦 公式・広報サイト(Yuzuru Hanyu' s Official Site)花になろうよ!

フィギュアスケートのプロでプロ・アスリート、
表現者・羽生結弦の公式・広報サイト 
teamSirius広報

2014GPF・ 極限の技を追求する羽生選手と、極限の美を追求する町田選手

2014-12-20 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

2014年のグランプリファイナルが、先週末終了しました。

そこで、やや常識を超えた驚愕のものを披露してくれた、二人の才能ある選手に、エールを送ってみたいと思います!!

 

まずは、羽生選手!  優勝、そして体の”ほぼ”回復、本当におめでとう!!

 

ショートの登場の時から、非常に落ち着いていて、観ていて全然不安がありませんでした。

衣装のグラデーション部分の色がグレーから青に・・・ 中国杯より青く見えましたが、同じもの? 今までで一番良かったかも。

「羽生選手らしく」、やりやすく改良を加えたという演技も、見て納得。 

何よりも、久々の明るい笑顔で終えられて、”幸せ”コメントが聞けたのが本当に良かったです。

 

 

冒頭の4回転トーループは滅茶苦茶キレイでした。跳んだあとがまたすごく良かった。久々にうっとりする演技。

4回転を着氷したその右足だけで、そのまま、左足を一度もつけることなく、音楽にきっちりと合わせてリズムをとって美しくターンを繰り返して滑り、(ここまででもう変人技)、ふわり、ピタリと柔らかく止まる。  

音楽を感じながら滑ることが出来た、との演技後のコメントを聞いて嬉しかったです。 本来の羽生選手が戻ってきた感じ。

でも、さらに指先や腕の表現に磨きがかかる、あるいはポイントが入ると、おそらくさらに格段に魅力が変わると私は思いますが・・・(でも、羽生選手はもともと得意だったはず。振付の問題?)

最後のコンビネーションジャンプの軸の曲がり方が凄すぎて(笑)、全く羽生選手らしくなくて、その辺はまだまだ全然完全ではないことがよくわかりますが、(マスコミは「完全復活!」って煽っていますけど、羽生選手の「完全」はこんなもんじゃないだろう・・・!!って思っているファンは多いことでしょう)

それでも、今の羽生選手としてのベストを出せたであろうこと、すごく頑張ったこと、スケートをできる喜びが復活した、というのが、何よりも嬉しかったですね。完全復活という言葉が該当するのは、「スケートを滑る喜び」のほうのようですね。

私は今までも書いてきましたけど、羽生選手は音楽にピタリと合わせる能力が非常に高く、スケートを滑る喜び(意欲・積極性)が爆発的に出ている選手だと思ってきました。そこが抜きん出て凄かった。 

だけど、中国杯で怪我のまま、泣きながらリンクを見つめてから、怖い顔で試合に向かった後は、羽生選手の演技の何かが根本的に変わっていってしまう気がして怖かったです。だから、今回は落ち着いて集中した様子で演技を開始した、元通りの羽生選手を見て、安心して見ていられました。

同じような気持ちのファンは、きっと沢山いるのではないかと。

またイーグルで前後を挟んだトリプルアクセルが試合でも見られる日が来るといいですが(フィナーレではやってくれました)、それはまだまだ先のこととして、(体調が良くなってできればいつか、でいいです)、 楽しみにしておきます。

 

フリーは、いつもより慎重に丁寧に一つ一つを滑っているのがよく解りました。何よりも昨シーズン苦戦した、4回転サルコウの大成功が、一番目を引きました。あれは本当にキレイでした! (なんとなく、NHK杯での村上大介選手の刺激が大きく影響したのではないかと・・・。)

4回転トーループは、あの怪我を思えば「凄い」んだけど、羽生選手はもともと4回転トーループの成功確率は9割を超えていて、「成功が当たり前」でした。成功できない状態でも無理して滑ってしまった先月こそが、本当に「異常事態」だったということ。 だから、「やっと振出しに戻った」というのが私の印象。 

それでも、1か月前はまともに歩けなかったことを思えば、ビールマンスピンまで入れちゃって本当にもう、羽生選手は、私の想像以上に、間違いなく凄いヘンタ・・・ いやいや、 凄い”タイヘン”だったに違いないです!(笑) お疲れ様でした。本当に今後も油断せず、お身体を大事にして下さい。

 

今回の「オペラ座の怪人」は、冒頭のこのジャンプの連続で、ファントム登場の迫力が表現できるので、決まると非常にカッコイイですね。

 

 

NHK杯と同じく、ファントムというよりもは、やはり「羽生結弦選手」な印象の演技でしたが、「自分らしく演技したい」と仰っていたので、きっと予定通りでしょうし、1年ぶりにスケートを本当に楽しめたということなので、そこは本当に良かったです!

冒頭のジャンプシーンはカッコよくて、羽生ファントムに惑わされてついていきそうに・・・(笑)

でも気が付いたら、いつの間にかそのファントムは姿を消して ・・・あららこれは元の羽生選手? (私は構いませんが。(笑))

コケても笑顔な謎のファントム(いや、素晴らしいです!)、勝利に酔って終わるファントム(いや、これはちょっとラストが違い過ぎ…(笑))、

とにかく中盤から後半になるにしたがって、「それはもう、全然ファントムじゃないでしょ!(笑) どっちかというと、普通に必殺技を繰り出すウルトラマン(超人)・ハニュー!(笑)」と思っていた私に同意して下さる方は、日本中に大勢いるに違いありません。

 

しかし、この演技を見ている間に、私には逆に、なぜあの「中国杯」での羽生選手が、一部の人々を異常なまでに熱狂させたのかが、私にはピンときました。今はここには、あえて書きませんけれども。

やはり、羽生選手があの時何を思いながら滑っていたのか、私は本音を知りたいですね。 落ち着いたら・・・でいいから、いつか話して下さるといいな、と思います。

 

中盤の「嘆きのシーン」及び、仮面を外してSoftly,deftly・・・と歌われるところ(オペラ座の怪人で、ファントムがクリスティーヌを誘惑する、最も官能的なシーン)は、中国杯のもののほうが表現面は凄かったように思うので、あれを「表現」として高められたなら、さらに凄いのではないかと思いました。 

中国杯の演技は、怪人の演技というより羽生選手の「本物の感情」由来の演技に見えるから、誘引力が凄い。 けど、本当に壮絶で悲惨だから、そこが見ていてとても辛い。 

だから、今度は「秀逸な演技」としての表現であってほしいと思います。

 

今回の演技は、どちらかというと・・・

「オペラ座の怪人」という音楽を背後に、仮面なんかカケラほどもいらないカッコイイ、「王者」だの「王子」だのの異名をもつ羽生ファントム。(←いいんです、羽生選手に仮面はいりません!何にでも変身できますから!)

冒頭でオペラ座の観衆を驚かすことにまんまと大成功した羽生ファントム、(2種類の4回転成功)、勢いに乗ったのか、もはや 嘆き?なんてものとは無縁で、スケートという名のクリスティーヌと、相思相愛のラブラブモードでハッピーエンド、演技終了後には、勝利の杯までもを、恋敵ラウルに思いっきり見せつけて終わり! みたいな・・・   

ストーリーとしては、むしろ見事なまでに完全に破たんした・・・ そんな、「オペラ座の怪人」。(笑)   

 

 

いや、まさに、「アッパレ座の怪人」でした!(笑) 

 

さもなくば、最後ののトリプルルッツで倒れ、それでも、ニコニコして「シャキーン!」と立ち上がっていくあたりや、演技終了後の顔をくしゃくしゃにした勝利のガッツポーズまで見たら、やっぱりこの演目は・・・

バルタン星じゃなくて、「バルセンローナー」という異国の地で戦って復活してみせた、「アッパレ座の超人(=ウルトラ・マン!)」 だったかも?

 

 

・・・実に羽生選手らしいです。(笑) 

20歳になって成人しても、「子供の心を忘れないでいたい」と、その夢(?)を語っていた羽生選手。

はい、羽生選手は立派な、正真正銘の20歳のウルトラマン(超人!)になりました! 子供の頃の夢と憧れがかなって良かったですね!なかなかこういう方はいないでしょう。羨ましいですね。(笑)

(注:幼い頃の羽生選手が、最初に作ってもらったプログラムはウルトラマンだそう。)

 

今シーズン始まる前に、うっかり羽生選手を、「あしたのジョー」みたいな人だのなんだのと書いてしまい、シーズン始まったとたんに、滅茶苦茶、もうこの上なく後悔する羽目になった私は、もう二度と書きません!

あれは全部、中国杯前の、「きのうのジョー・ダン(done/終了!)」だったということで、宜しくお願いします。 申し訳ございませんでした。

(え? レベル・アフォー認定? うわ~、ありがとうございます! ”ア~、ホッ”とした!(笑)) 

 

おっと・・・ 私の「スベる」技術までもが、戻ってきたかも・・・ (← いや、これは戻らなくていいという話。)

 

羽生選手が、中国杯前に 「悪いイメージの中に隠された、ファントムのピュアな心を表現したい」と言ってくれていた、今期の当初の目標は

シーズン最後まで楽しみに取っておきます。 (スケートへの純粋な思いを取り戻したのはその重要な第一歩かも?!)

 

回復してきた羽生選手、心からの笑顔も取り戻してくれてファンとしてはとても嬉しいのですが、でも本来の羽生選手は、

そして羽生選手が今期目標としていたファントムは、特に表現面においては、まだまだ全然こんなものじゃなかったはずだ~!遥かに上をいくはずだ~!と思っている私としては・・・ (課題は大きいですね~わくわく♪)

・・・あ、 いや、でも無理しないで下さい。 お身体第一です、絶対に!!

 

年末には、”年末時点での”ベストを期待しています!  喜びをもって滑れるのが一番!(笑) 

ラウルに向かって完全勝利宣言しちゃうようなファントムはさすがにどうかと思うけど・・・ ラストが”幸せなファントム”は、歓迎です!

 

ところで、私はもちろん、多くの人が気になっていると思われる、「歌いながら滑る羽生選手」についてですが、インタビューで、理由の説明があったようです。↓

「別に歌うなと言われたら歌わないけど」と笑いつつ「流れてくると、自然と出てくる。自分の中でボーカル入りの曲は自分で曲を作り出さないといけないと思ってる。そういう意味で口を動かすのも、表現の一部かなと思う」と、説明した。 (羽生選手)

 

・・・歌うななんて、絶対に言いませんとも!(笑) ぜひ歌って下さい! 次回は胸元にマイクつきで・・・(←注:これは完全に間違ってます!)

私が「こえ~(怖)こえ~(声)ファン」なのかどうかなんてことはどうでも良くて、やはり「ファントム」(怪人)は、 歌で魅惑してこその「オペラ座の怪人」なのですから!!(笑)

羽生選手は、そうでもしないと、「アバレ座の超人」になりかねない!(笑)  (← きっと、絶対、確かに、間違いなく、絶賛しているはずです!)

 

・・・真面目な話、特に中間の、羽生選手が仮面を外す場面から始まる曲は、ファントムがクリスティーヌを歌で官能的に誘惑していく場面だから、羽生選手は歌う側に回る心境で演じないとファントムになれない。

歌を”聞いて感じる”側に回っちゃうと、あっさりと、羽生選手はクリスティーヌの役になっちゃう危険が・・・! 

ただでさえ、音楽に没頭しやすい羽生選手は、音楽に洗脳される側・誘惑される側に入り込むと多分、観ている側を、ファントムの世界には誘えません!・・・というわけで、

 

歌う羽生選手、素晴らしいです!!最高ですとも!!継続希望!!(・・・無理する必要は決してないですが。)

 

 

しかし、今大会、そんな喜びや選手たちの不断の努力にも、冷や水をぶっかけてくれるような「採点」の一部が、私は非常に気になりました。

・・・激しいブーイングの出る大会というのは、やはり気分が悪いものです。

同じ選手の同じジャンプを見ていながら、加点が「+2」をつけるジャッジと、「-2」をつけるジャッジが同時に出るというのは、やはり非常に残念です。

(ショートプログラムにおける、ロシアのボノロフ選手と、同じくロシアのコフトゥン選手の採点)  ←どっちもロシア、わかりやすい・・・(苦笑)

+2と-2は、あまりにも意味が違いすぎる。 なぜこうなるのでしょうね。

真逆ですから。 こういうのは技術を正確に判定されているとは、とても思えないですね。 

私の位置からは回転不足に見えました~、いえ僕の位置からは回っているように見えました~、などといい加減に言わせないためにも、回転不足だの何だのは、本当に早く複数のカメラを導入してコンピューター解析でもすればいいのに。

(私はこれをあまり細かくうるさくするのは、演技を委縮させるので良いとは思っていませんが、こだわるならそこまでやれば!という気分。)

 

前々からそうですけど、審判の匿名性は、採点不正や圧力を排するという、当初の導入理由からは、完全に裏目に出ているように見えます。

もはや今さらですけど、やっぱりちょっと悲しいです。 羽生選手が優勝をした大会だけに。

 

NHK杯後、私は、「羽生選手が真の王者にふさわしい人ならば、あり得ない奇跡も起こるでしょう」と書きました。

やっぱり羽生選手は、王者にふさわしい人なんだろうと、思います。 演技内容を見れば、それは解る。

でも、審判は決して神ではない。 それどころか、欠陥だらけの、弱さだらけの人間がやっています。・・・そして、制度も同じ。

それに翻弄される選手たち。  そんなことを、改めて象徴するかのような、一連の出来事でした。

 

羽生選手が、正真正銘の絶対王者と呼ばれるほどの存在になった暁には、かつてのプルシェンコ選手みたいに、こういう、フィギュアスケート界全体を腐敗させ、信用を落としていくような点にも堂々と切り込んでいけるような、真の王者っぷりを発揮するような方になってほしいな~と、ファンとしては、しみじみと思いました。 (巨大な課題!)

せっかく羽生選手が、競技としての最高レベルを追求している真摯なアスリートだというのに、それを無駄にするような要素というのは、やはり事実上の、一番の「見えない強敵」に私には思えます・・・ せっかくの羽生選手の努力と結果が、無に帰しかねませんから。

羽生絶対王者時代がもし到来するのなら、それはやはり、競技としては、今よりもさらに公平で公正な、説明責任をも担えるような採点制度に少しでも近づいた状態であってほしいですね。

 

「課題大好き」「戦うの大好き」「壁を乗り越えたい!」な、帰ってきたウルトラマン(超人)状態の羽生選手を見ていたら、やっぱり・・・ こう叫びたくなりました。

行け!ウルトラマン・ハニュー! フィギュアスケート界に、不正や不公平をもたらす バルタン星人をやっつけろ! (笑)

地球に平和を取り戻せ!!(笑)

 

・・・次回につづく。

 

以上、グランプリファイナル2014における、「帰ってきたウルトラマン・ハニュー劇場」の感想でした!(笑)

 

・・・あれ? いや待って! ウルトラマンに何か弱点があったような・・・?

ガ・ガーン! エネルギーが3分間しか持たない!(爆) 

 

 ・・・と、いうわけで、ウルトラマンは直ちに撤回します!! (おい、早すぎっ!) 

超人・羽生選手。 これでオッケー!(←何が違うんだ!)

ウルトラ(超)なレベルの、普通の Man(人間)だった、ということで.

エキシビションのフィナーレで、本当はSPで前半に入れる予定だった、イーグルで前後を挟むトリプルアクセルを跳んでくれています。↓ 

何着ていようと、チャレンジャーな羽生選手そのまま。 さすがです。

 

 

2分40秒頃から羽生選手が画面端から登場し、2分50秒頃で、跳んでくれます。

 

さて、グランプリファイナル以降、羽生選手から色々な言葉がインタビューで出てきたようです。 また別にUPしますが。

中でも、私が一番安心したのは、こちらの言葉です。 ↓ → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141217-00000018-spnannex-spo 

 「(全日本でも)構成を変えるつもりはない。 自分の身体を大事にしてあげたいから。 これでスケート人生が終わるわけじゃない。 来年の試合では、考えていきたい。」

 

「自分の身体を大事にしてあげたい」・・・ これ、これです! 私が聞きたかったのは、これだったと判明!(笑)  ものすごく嬉しいです。

あ~!ありがとう羽生選手! 今日からゆっくり寝られそう!(笑)

 

・・・世界選手権まで、一つ一つを、階段を上るように、楽しみにしています!

 

 

 

さて、ここで一転して、舞台はガラリと変わります。 照明も背景も、ガラリと変更。

 

この大会で、もう一人、その演技で私の胸を強く打った、ものすごいウルトラマ・・・ じゃなかった、「ウルトラ悲劇の青年」と化した、とんでもない才能を見せつけた選手がいました。

町田選手です。

 

大会直前に、「なぜ氷に乗っているのか、再考することとなった」と語っていた町田選手・・・

「・・・な、何があったのかしら?」と思わせるこの意味深なセリフを残し、なおかつ絶不調で試合当日を迎えたらしい町田選手ですが、

ショートは、まさに冒頭から、いきなり別世界に惹きこんでくれる驚異の熱演ぶり。 → http://www.dailymotion.com/video/x2cgwo0_%E7%94%BA%E7%94%B0%E6%A8%B9-tatsuki-machida-2014-gpf-sp_sport#from=embediframe

 

本当に「悲恋の極北」と呼んでも恥ずかしくない・・・そんな演技で、本当に感動したし、楽しませてもらいました。

思わず、( 町田選手は、極北レベルの悲恋を体験したことがあるのだろうか… )と、そんな余計なことまで一瞬考えてしまいましたよ。

バイオリンの哀愁、美しい旋律・・・ 浅田選手の演じたイメージが強かったこの曲ですが、町田選手にかかると、それをも忘れさせて、青年の悲恋を本当に表現できてしまうのだということに、心底驚嘆。

ラストの方で、少し技に対して慎重になった様子がうかがえて、そこだけ一瞬気持ちが途切れたけど、それにしても表現力が素晴らしかったです。

出された得点以上の「観る価値」「満足感」が、 この演技にはあったと、私は個人的には思っています!

 

さらに、ジャンプ惨敗してしまったフリーの「第九」。 → https://www.youtube.com/watch?v=DE_dVeJMydY#t=11

なんというか、こちらは「悲”劇”の極北」になってしまった演技ではありましたが、こちらもまた、その気迫の凄さに、冒頭から目が釘付けに。

演技開始後わずか数秒で目を見張り息を呑むほどの気迫 ・・・私にこんな思いをさせてくれたのは、羽生選手の白鳥やロミオ以外に、男子選手ではほぼ記憶がない。

 

ジャンプの間に見せてくれた「表現」「一つ一つの動作」の「美しさ」も、高得点だったスケートアメリカの時よりも、「格段に」「段違いに」素晴らしくなっていて、その点でまず、大感動。

すごいですね! 一体全体、どれほどの努力を重ねたのでしょうか… 

ジャンプの失敗が何度続いても、全く微動だにしない「美しさ」を最後の最後の瞬間まで維持しようする、その情熱!

指先から足のつま先まで神経を行き届かせながら、

執念なのか信念なのかわからないほどの勢いで最後まで演じ続けた町田選手に、未だかつて見たことのないほどの、凄まじいまでの情熱と本気度を見て、特に演技中盤のあたりから強く胸が打たれて、不覚にも、涙がボロボロこぼれて止まらない状態に陥ってしまいました。観客の拍手も暖かくて。

いったい何を見せられたのか・・・

町田選手が、何を思いながらこれを演じていたのか、その”心”をぜひとも聞いてみたいと思いました。

そこで、インタビューでの言葉をチェック! ↓ 

 http://number.bunshun.jp/articles/-/822284?page=2

2つ、抜粋してみます。

「滑る前はリラックスして肩の力が抜けていたし、無心に近い状況でできていた。非常に良い感じでいいイメージで臨めた。でも自分で作った(『第九』の)壁は高いです」 

「でも何回も失敗して何回も転んで、最後まで余計なことを考えずに純粋に第九を滑りきると突き進んだ自分がいた。挑戦するものは挑戦して、失敗したのだからしょうがない。結果を受け止めるしかない。後悔はありません」

 

・・・凄いですね! カッコイイ! 

キーワードは「無心」「余計なことを考えずに純粋に」 というあたりでしょうか。

 

この町田選手の演技で、私が流したのは、悲しい涙じゃありません。 完成してはいなくても、完成過程にある芸術への、「ものすごい情熱」を垣間見せられて、衝撃を受けて圧倒されたという感じの、涙でした。

「第九」の音楽を表現するのって、とんでもなく大変だろうと思うのですが、音楽に負けないほどのものを、初めて町田選手の全身から強く感じました。

身体は絶不調で、本当は「歓喜」「喜び」とは程遠い状態だったはず。 

だけど、音楽に負けない印象を持ったのは、それほどまでに町田選手の内側に、全身全霊での「何か」があった、ということなのではないかと、私は思っていました。 

「無心」「純粋に」ーーーということだったようです。 

本当に、表現を徹底して追求しようとする妥協なき姿・姿勢に、「ブラボー!」と私は叫びたい。

正直、羽生選手の美しさを超えられる男子選手というのは、私には今まで全然想定できなかったのですが、町田選手は今回、その部分においては完全に超えられるところまで仕上げてきていると私は感じました。

ジャンプを決められたら、羽生選手は、決してうかうかしていられませんね。

羽生選手は、スケートへの情熱が炸裂していましたけど、町田選手は、演技・表現への情熱が炸裂している印象でした。

 

以前、町田選手は「オクサナ・バイウル」選手のようなのを目指しているのでは?と書きましたが、いや、これはもう、「男性版オクサナ」に表現面で到達していると私は思いました。 スケート的な美しさとの調和も考えて、頑張って練習してきた跡がすごく見えました。

 

しかし、今回の町田選手の得点のいったいどこに、見せてくれたあのスゴイ「美」への正当な評価が反映されているのかと・・・ どう見ても、反映されているようには思えません。ミスの影響を差し引いても、全く足りないくらいです。 今の採点制度の大欠陥、それとも、今回のジャッジの感性は、私や、同じような感想を持つ方々とはあまりにも違いすぎるのか。

本当にもったいない。残念なことです。

この「第九」は、どう見ても凄まじいプログラムなだけに、疲労が半端じゃないようで、卒論も抱えているという勤勉学生・町田選手の多忙さと体調も気になるところですが・・・。(出場辞退届を出したらしいですが、怪我以外の理由だったので、却下されたのだそう!) 

ミスが続いて得点が伸びず、さぞかしがっかりしたことでしょうけれども、観ている者の中には、審判とは違った視点から見て、得点がどんなであろうとも、関係なく、心から感動している人も沢山いるんだよ、ということを、町田選手はもちろん、選手の皆様には知ってもらえれば・・・!!と思います。

その意味において、「無駄な演技」などというものは、選手が本気で取り組んで下さっている限りは、絶対にないと私は思います。

 

 

何やら意味深な言葉を残したらしい町田選手が、今シーズン限りで引退したりしないでくれることを、そして、その努力が報われて、町田選手の完成した「舞台芸術作品」、その美と表現を極めた、独特な世界観を観られる日が来ることを、心より願っています!

やっぱり、飽くなき向上心の塊の羽生選手のためにも、町田選手の存在は欠かせない!!(笑) 

 

極限の技を追求して、他を寄せ付けない勢いの羽生選手。

極限の美を追求して、他は真似できない勢いの町田選手。

 

・・・すごいです。  でも、お二人とも、どうかお身体をお大事に。

 

しかし、グランプリシリーズ中、背後にずっと流れていた奇妙な「グランプリシリーズ”狂想曲”」のおかげで、

今週の私の疲労はついに極限にまで到達。 

今シーズン・グランプリシリーズの私の感想を一言で表すと、まさに ”疲労の極北”でした。  ・・・笑えない。

 

 

商業主義が凄すぎて、羽生選手が、商品化・産業化していくような、一抹の寂しさと悲しさがあります。

羽生選手のためになるなら・・・それが応援につながるなら・・・ と思って、色々ブログでも取り上げてみましたけど・・・  

 

  

さて、もう一人の日本人出場者・無良選手ですが、フリーはファントムらしさが良く出ていて、得点以上の価値と魅力のある、そんな演技だったというのが、私の率直な感想です!

無良選手の今期のプログラムは、フリーもショートも、どちらも素敵なハマりプログラムだと思います!!頑張って下さい!!

 

ジュニアもものすごい活躍を見せている日本男子。 

シニアにもまだまだいる逸材の宝庫。

日本男子には優れた人材が多すぎて・・・ 次の五輪では、日本の枠を5枠ぐらいにしてもらいたいくらいですね。

でも、かつて羽生選手の語っていた夢が今、まさに叶いつつありますね。

 

 

だからこそ、羽生選手から、一時的にでも「スケートを楽しむ」喜びを奪ったもの、その”一番の”原因は、何だったのだろう・・・

それが、気になります。

「スケートをしていて、本当に楽しかった。試合でこんなに幸せに滑れたのは、何年ぶりだろう…」と言っていましたけど、最後の記憶は、いつのどの試合だったのでしょうか・・・

 

どうかそこを忘れず、その喜びを失うことの決してない、これからの数年間であってほしいと願います。

 

 

 

年末の全日本選手権、 

羽生選手も、町田選手も、他の選手の皆様も、無理をし過ぎずに、でも着々と頑張って下さい!!

 

羽生選手の心からの笑顔がまた見られるのを、楽しみにしています!!

全日本選手権では、さらなる喜びに溢れて、納得の演技が出来ますように・・・!!

 

 


2014 NHK杯 エキシビション 「花は咲く」とオープニング&フィナーレ

2014-12-03 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

NHK杯を終えて、の羽生選手のインタビューです。 ↓

http://www.dailymotion.com/video/x2bgykd_spo-%E3%81%BE%E3%81%95_sport?start=2

ホッとした気持ちから、笑顔が見えています。 こういうのを見ると、ファンもホッとしますね。 しかし、最後には相変わらず闘志を燃やしてみせる羽生選手。(笑)

 

 エキシビション前の、「信成の部屋」インタビューです。 羽生選手は、勝負飯はお米だと答えています。

http://www.dailymotion.com/video/x2bndm5_%E4%BF%A1%E6%88%90%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B-%E7%94%B7%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB_sport?start=863

 

追記:2015年7月に、羽生選手がこの時の演技の心境を語って下さったインタビュー番組がNHKで放送されましたので、ここに追加添付します。

 

 

 

「花は咲く」の演技動画です。 ↓ ニコニコ動画 動画主様、拝借します  (画面上の感想を消すには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックします)

 

 

もうすぐ20歳になられる羽生選手。(12月7日誕生日)

これが、公の前で見せる、10代最後の演技となりました。 なんだか象徴的ですね。

この映像では、冒頭でスポットライトが、空に輝く星、そこから降り注ぐ光、のように映っていて素敵です!!

羽生選手の表情は、やはり以前より少し硬いかな、と思いました。  でも、最後には深い思いがにじみ出ています。

スケーティングはキレイです。 指田さんの歌声で、羽生選手自身が癒されるといいな、と思います。

 

 

金メダリストになって、周囲からの注目が半端じゃなくなり、その言動の影響力が、絶大になってしまった羽生選手。

子供たちや同世代からも憧れられる存在になり、それだけ言動にも責任を伴うようになったので、本当に大変だと思います。

 

 

演技を通して、少しでも多くの方に、羽生選手の心が届くといいですね。 

私はそう願っています。

 

 

さて、こちらはエキシビションでの、オープニング&フィナーレでの羽生選手。 衣装が目を見張るほど、とっても素敵です!! 

肩と腰の部分に美しい花があしらわれてます。

 http://www.dailymotion.com/video/x2bek7z_ex-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC_sport

 

水色のグラデーションも、胸元のドレープも似合っています。

羽生選手は、なぜ男性なのに、こんなに花が似合うんでしょう・・・ いつも思うのですが、本当に驚異的です。(笑)

もしこれが女性のドレスだったとしたら、着てみたいと思うほどの美しさ。

私は男性にあまり「美しい」という形容詞を使いたくないのですが(笑)、

それでも、その演技や動きの一つ一つ、スタイル、衣装の似合い方等・・・総合的に含めて、羽生選手はそう言わざるを得ないと思えることが多々あります。

それなのに、羽生選手は全く男っぽさが失われないところがまた、凄すぎます。  

 

 

今シーズンの衣装は、私から見ると、とても素敵だと思えるものばかりです。

 

 

羽生選手の心にも、大きな喜びの「花が咲く」ーーーそんな日が来ますように!!

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 追加: 羽生選手が、golden skate というところでのインタビューで一連のことを答えています。

こういうのが、日本の記事で出てこないのはなぜかしら。

英語が読める方は、こちらからどうぞ → http://www.goldenskate.com/2014/12/yuzuru-hanyu/

たらさんという方が、翻訳をつけて下さっています。 英語が解らない方は、どうぞ。(リンク感謝します)→ http://taranofsdiary.jugem.jp/

 

王者の「プライド」や誇りではない、ただひたすら挑戦者でありたいだけなんだ、と答えています。  

でも、プルシェンコさんでもお休みはしっかりとっていましたからね。

彼は今までも羽生選手に、「健康が一番」って言ってくれています。

 

「健康がとても大切だ」ということに、ようやく気が付いたと答える羽生選手。  ・・・ 中国杯前にも言っていた気がするのですが。(笑)

 

もうすぐ成人、おめでとう!!

 


羽生選手が語った、NHK杯で蘇った恐怖心と舞台裏

2014-12-01 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

(12月2日 インタビュー動画を2本追加)

NHK杯が終了し、羽生選手は4位という結果に終わってしまった、その不調の原因や、舞台裏について語ってくれました。

 

羽生選手の脳裏によみがえった恐怖心、その記憶との戦いが語られていて、ちょっとというか、羽生ファンには「かなり胸の痛い」動画ですが、

羽生選手の現状を知るうえでは重要かと思いますので、紹介します。

(ただ、中国杯での羽生選手の事故を見て以来、まだ精神的ダメージがあるという方々には、私は無理にはお勧めしません。)

 

NHKで答えた動画 ↓

その1 http://www.dailymotion.com/video/x2bfs87_%E5%8D%98%E7%8B%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-7%E6%99%82_sport

その2 http://www.dailymotion.com/video/x2bg0cp_%EF%BD%8E-5%E6%99%82-6%E6%99%82-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%81%82%E3%82%8A_sport

追加インタビュー  

その3 http://www.dailymotion.com/video/x2bhsgj_1201-ev_sport 

その4  

被っているシーンもありますが、「自分への不信感」との戦いだったこと、等、自己の内面を詳しく見つめながら頑張ろうとする羽生選手の格闘の様子がわかります。 「不安」じゃなくて、「不信」だそうです。

かなり涙を流したのだとか・・・  あなたは十分すぎるほど強いですよ、と私は言いたいですね。

http://www.dailymotion.com/video/x2bhje4_141201-nw_sport?from_related=related.page.ext.behavior-only.635bf7fc2b90222e9bd8a78091e24ab8141748809

ちょっと自虐的に思えるような言葉も沢山出ていますが・・・ 相当悔しいのでしょうね。

プライドが完全になくなった羽生選手のほうが、本当の意味で真の強い姿が見えて、素敵だな、と私は思います。

こういう弱点なども含めて、すごく正直に率直に、飾らなくありのままを語ってくれるのは、羽生選手の以前からの強い魅力です。

こういう点は、本当に以前から私が羽生選手を尊敬している点です。

凄いな、と思える言葉も沢山あって、全部書き出したいところですが、動画で確認して下さい。↑

 

羽生選手! 無理しすぎないように、計画的に頑張って! としか言えないですね・・・

どうかお身体をいたわって。 絶対に焦らずに。  

変わらず応援しています!

 

以上、12月2日追加分

**************************************

 

こちらは、別の番組。

少し笑顔も見られるし、前向きに語ってくれてはいます。↓  「逆境を楽しめるように」との強い言葉も出てきます。 その辺は本当に羽生選手らしい。(笑)

でも、時折見せる今までにないその表情や、ちょっと無理して作っているように見える笑顔が、辛いかな・・・私には。

 

http://www.dailymotion.com/video/x2bf4ch_141130-neo_sport

 

これらを見ていて、羽生選手の発言を聞いていて思ったのですが・・・ 表向きに見せている以上に、深刻な精神的ダメージがあるように思いました。

 

実は私もあの中国杯を見て以来、この1か月近く、

羽生選手の演技映像を、ケロッとしてみられる日もあれば、なぜだか心臓がバクバク、汗が噴き出して観るのに恐怖を覚え、全く無理になるような日も何度もあり、そんな日が交互に来たりして、自分の現状にかなり戸惑っていました。 

 

ただ見ていただけの私でさえそうなのですから、羽生選手ご本人は、どんな状態かと想像に難くはありません。

 

私は過去に、正真正銘の命の危機にさらされるほどの事故にあった経験から、その環境と似たような状況に置かれると、やはり恐怖が鮮やかに蘇ってきて非常に苦しくなるので、二度とその環境には行かないようにしているし、今でも行きたくありません。

他にも、赤信号待ちしていた時に、後続車に激突されて首がむち打ち症になり、その後遺症に苦しめられた経験もあり、事故後しばらくは、車に乗って赤信号で停止すると、また後ろから突然激突されるのでは、という恐怖にとらわれた経験もあります。

(中国杯の羽生選手を見ていて蘇ってしまった記憶は、これらとはまた全然違う、別の辛い記憶なのですが・・・。)

 

そういう経験からすると、その手のものは、2週間という短期間で、自己流で克服できるというものでもないと思うので、今後も複数の試合が続くことから、その心的ダメージからの回復が急がれる羽生選手の場合、出来れば専門のケアを受けたほうがいいように私は思うのですが…。

 

NHK杯で見せていた、かなり厳しい表情は、そういうものと戦っていたことに起因するようです。

中国杯と同じ会場になる、来年の世界選手権が一番心配ですね。

 

ただ、私はNHK杯を終えた後の羽生選手の、現実を受け止める強さを見て、羽生選手はこういう試練をも乗り越えられるほどの強さがある人だからこそ、そういう試練が与えられたんだろう、と思いました。

 

私個人は、勝利よりも何よりも、羽生選手が心からの笑顔で滑っていてくれるのが、本音では一番嬉しいのですが、

むしろそれを望むことが今の羽生選手には酷な状況(笑顔を作ること自体が、厳しい状況)なのだな、というのが、このインタビューでよくわかりました。

 

 

中国杯の事故以来、このブログにも、今までになかったような、ちょっと理解不能なコメントその他が、複数来るようになりました。

多くの人が混乱しているのか、混乱に乗じて悪質な人の嫌がらせなのか・・・

 

このブログは基本、「羽生選手の素晴らしさに注目しよう!」という目的で作った、羽生選手の応援のためのブログなので、

政治に絡み、国家間の不要な対立をあおるものや、誹謗中傷に該当するもの、誰かを明確に傷つけるもの、明らかに文章が怪しいもの等は、たとえ羽生選手への応援コメントが入っていても、このブログでは承認できませんので、よろしくお願いします。

 

 

羽生選手の心と体の傷の痛みが・・・

そして一部の羽生ファンの皆様の受けた、二次的精神的被害が、少しでも癒えますように・・・ 心よりお祈りいたします。

 

 

羽生選手には、無理しないで!とも、頑張って!とも言いにくい、なんと声をかけてよいか悩むような状況ですが・・・

とにかく応援しています!! 自信を持って、一歩ずつ、前を向いて下さい!!

 

 

 

 


NHK杯惨敗の中で見えてきた羽生結弦選手の真の王者としての素質

2014-11-30 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

まずは、NHK杯、羽生選手、お疲れ様でした!

 

・・・よく頑張ったと思います。

 

私はもともと、結果には全然期待していませんでした。 

あれほどの事故や怪我の後でも優勝なんて出来るほど、世の中甘くないですし。

勝てる人は、「勝ちたい」ってひたすら言わない。 なぜなら、勝てるから。

皮肉にも、昨シーズンのグランプリシリーズ2戦目と同じほど、痛い目にあってしまわれた、羽生選手。

 

悔しすぎて、夜眠れなかったとか。 

 (インタビュー答え)⇒http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141130-00000511-sanspo-spo

 

それでも、歩けるか歩けないかというレベルから、わずか10日前後でここまでやれてしまう、否、「やってしまう」ことを選択してやっちゃった羽生選手は、もはや精神的にも肉体的にも、「怪人」レベル認定かと・・・(笑) ( ← 一応、思いきり褒めてます!!)

 

・・・冗談はさておき、羽生選手が、NHK杯で4位と惨敗したことで、私には逆に羽生選手の真の強さが見えてきて、嬉しかったです。

4年前を思い出しました。 

今回だけは、いくら絶賛応援してきた私でも、絶対に今回は手厳しく見ていくぞと決意していたのに、フリー終了後のインタビューを聞いていたら、うっかり、また惚れ込んじゃいました。(笑)

 

新しい衣装も、衣装がシーズン途中で変わるのは初めてだったから、見た時はすごくビックリしたけど、 

色合いも非常に似合っていて、すごくかっこよかったです。私は非常に好きです。

(前のあの衣装は、ついた血が洗っても落ちなかったのだそうです…)

 

今回は、ファントムというより、「羽生結弦選手」の姿だったように思いましたが、”身体が精一杯頑張っている”のが伝わってきました。

一体、どこまで隠す気なんだ、羽生選手。(笑) 心配させないと決めたのでしょうけれども。(衣装の下は、全身テーピングだったとか。)

その姿に、胸打たれました。 何も言わなくても、観ていれば、解るものは解ります。 

でも、ドーナツスピンとイナバウアーが復活していましたね。 良かったです。

 

終わった時は、「絶望」の意味で、「終わった」という言葉を口にしたそうですが・・・

いやいや、これは希望の始まりですよ!(笑)

 

幸い、命があって、身体がここまで動くまで戻ってきていて・・・ 羽生選手なら、大丈夫。

 

振出しに戻ったつもりで、再び頑張ってほしいと思います!!

 

 

NHK杯前後のインタビューで羽生選手が答えたものをすべて見てきて、最も痛感して印象的だったのはやはり、

「責任感の強さ」「すべての結果を引き受ける覚悟の強さ」 です。 

 

フリー終了後、インタビュー動画

 

凄まじく悔しそうな羽生選手の顔が、ちょっと怖いですね。(笑)

しかし、個人的には最も感動し、聞けてホッとした言葉が、

「みなさん、怪我の影響だと思われると思うんですけれども・・・ そうではなくて、 これが今の僕の実力です」 

という言葉。

超悔しそうに、しかし、言い訳は一切しないとばかりに、強い表情で言い切ったところ。

王者としてのプライドもかなぐり捨ててみせたその瞬間は、私から見ると、非常にカッコよかったです。

 

私は思わず、笑ってしまいました。そして、感動しました。

うん、そこまで言うか。(笑) そこまで怪我を否定するか。(笑)

はい、それが羽生選手の今の実力だと、私も思います。 

この怪我の状態でも問題なくやれると判断して出場を決めたのは、羽生選手なのですから・・・! (一応、手厳しくいきます。(笑))

 

でも、一方で、

「王者としてのプライドもかなぐり捨てて、公の前で現状を正直に見つめてみせることのできる、強さ」

「王者としての立場を失うことも恐れずに、最悪の状態でも挑戦して敗れ、敗れたあとに見せた潔さ」

普通の人にはない、こういうところに、私は改めて、羽生選手の王者っぷりを見たし、真の王者にふさわしい気質の人だなと・・・(ずっとそう思ってはいたけれども、)改めて再確認しました。(笑)

 

なんだやっぱり、羽生選手は惨敗してみたら、かえってその後の姿勢こそが「本当に王者らしかった」 「その辺の人とは全然違うことが際立っちゃった」 みたいなオチ・・・(笑)

 

ついでに言うと、

中国杯の出場判断うんぬん問題も、今回の出場判断うんぬんも、試合の結果も、とりあえず、

「全部自分の責任として引き受ける覚悟をハッキリ見せてくれたこと 」 

(たとえそれが、ただの意地にしか見えない部分があったとしても・・・)

 

その是非は別としても、そこまでの強い意志と姿勢を見せられて、

「うーん、やっぱり羽生選手だな! 変わってないわ~!

やはりこういう人にこそ、組織や団体のトップに立っていてもらわないとね!!そういう人こそ、真のトップの器だわ!!」

と思ってしまった私は、羽生選手が惨敗したけれども、なんだか見ていて逆に凄い希望が湧いて、嬉しくなっちゃいました。

 

えーもうやっぱり、羽生選手はこれからのスケート界に、絶対にいてもらわなければならない存在だと 改めて思いましたよ。

ここまで自分の責任を取る覚悟を見せられる人って、いますか? 

自分の責任ではないものまで・・・ そして、どうしようもない部分まで。

 

羽生選手がどう考えていようとも、責任の所在というのは、本来はハッキリしているものです。 

だから関係ない責任を負う必要はないし、かばう必要も本当はない。

でも、関係ない周囲の責任まで引き受ける覚悟と気概があり、周囲をかばって守れるほどの人がいたならば、その人はやはり、トップやリーダーの器だと、私は思います。

 

ぜひとも、日本全国の政治家の皆様と、不祥事を起こした企業の経営者の皆様には、羽生選手のこの覚悟と責任感、潔さを見習ってもらいたいです!(笑)

 

 

さて、中国杯以来、きっと私は羽生選手から見たら、かなり迷惑なファン筆頭だったことでしょう。

深刻な心配はするわ、周囲の批判は堂々とするわ、中国杯の出場は反対するわで・・・ (苦笑)

ごめんなさい。

でも、命に直結する問題だけはユヅれませんので。(笑)  

(ここについては、今の脳震盪だの自分の意思だのの議論は、肝心な論点がずれながら議論されていて、医学認識の違いとも相まって、さらに問題がごちゃごちゃにされておかしな話になってしまっていると感じます。整理しないと誤解も多いと思いますので、他の機会にまとめられたらまとめたいと思っています。)

 

とりあえず、私が中国杯にまつわることで、怒りを感じていた点の一つは、たとえば周囲の関係者やコーチが、

「私たちは止めたんですけど、羽生選手がどうしてもっていうから・・・本人の意思ですからそこは・・・仕方なく・・・」みたいなことを逃げ腰で言うのではなくて、

「医者の診断があっても、私たちは止めました。でも、羽生選手がどうしても、と志願しました。 ですから、私の責任と決断で、やりたいようにやらせました。

最悪、何かあった場合の彼の将来についての責任は、私たちが負う覚悟でいます。大丈夫です。」 

・・・くらい言えるようだったら、たとえ状況は同じでも、それが全然良い判断だったわけではなかったとしても、もうちょっと、全然違ったはずだと思います。

そういう覚悟は、全然見えませんでした。

 

「周りの大人は、このくらい言ってよ!」って思っていた、そういうセリフを、なんと羽生選手本人が言ってくれちゃいました。(笑)  あれ・・・あれあれ?

言わせる大人はどうなんだ!ってやはり思うんですが・・・ (苦笑)

 

羽生選手は、色んなものを背負い込みすぎたと、多くの人が思っているようです。

今でもそう思う部分は、確かにあります。

でも、羽生選手は、「背負いたい!」 と・・・ そういうタイプなんじゃないかと、改めて思いました。

今までも、羽生選手は「荷を下ろせ!」と言われても、拒否して、自分から進んで「背負いたい」タイプなんじゃないかと思えることが、度々ありましたけれども、今回の会見などを見ていて、つくづく痛感。 

でも、だからこそ、頼もしいんですけど。(笑)

それでも、身体のためには、時にはきちんと休むことも必要だとは思うけれども。

 

 

今シーズン、そこまでの覚悟があるのなら、とことんまで頑張って下さい!

ボロボロになろうがなんだろうが、私はずっと応援します。

 

羽生選手が本当の王者にふさわしい人ならば、きっと、あり得ないような奇跡も起こることだってあるでしょう。

本当の王者にふさわしいのなら、仮に敗れてもなお、その王者の輝きそのものは、誰にも消せるものではないと私は思います。

 

地に足を・・・ いや、氷に足をきちんとつけながら、着々と、やれることをやって頑張ってほしいです。

どうか焦らずに。

 

祈り続けます。

 

羽生選手、かろうじてとはいえ、ファイナル進出、おめでとう。 

肩書ではない、「挑戦者(チャレンジャー)として挑む」と、謙虚に言い切った羽生選手を見て、久しぶりに安心しました。 

 

少し前から、「五輪チャンピョンとして、認めてもらえる演技をしたい」 って言っていた羽生選手に、私はちょっと危うさを感じていました。

誰に、認めてもらいたいのか?

ファンはみんな認めているし、普通の日本人も皆、認めています。

認めていないのは誰?

アンチ? 批判勢力? 

もしそうだとしたら、それはある意味では不可能であり、本来やるべきことから焦点のぼけてしまった行為で、罠になると思っていたので・・・

 

ソチ五輪では、金メダルという不動の最高の勝利を得たはずの先に、逆に空しさを味わったはずの羽生選手。

なぜ今シーズン、「勝ち続けたかったのか」 そのそもそもを、思い出してほしいと思います。

勝って、その先に、いったい何がしたかったのかを。

そもそも何がしたくて、勝とうとしていたのかを・・・。

氷の上で、何を見せたいのか。 

頑張る姿なのか、単に諦めない姿なのか、死闘なのか、それとも別の表現したい世界なのか。

勝ち続けるその先に目指していたものは、いったい何なのかを。  

本末転倒にならないように。

 

ショートでは、後半、演技に怒りが見えていたような気がしました。 私の気のせいでなければ。

怒りを表すことが逆に効果的になるプログラムは、旧ロミオとジュリエット、ぐらいでしょうか。

 

今の身体で、出来る範囲の中での、ベストな演技だけを期待しています!

それでも十分、羽生選手なら、人々の胸を打つほどの演技が出来ると思います。

 

私は羽生選手には、「勝って、逆に大事なものを失うような勝者」には、ならないでほしいです。

私は、人の胸を打たず、記憶に残らない「勝者」というのは、いつか忘れ去られるだけだと思うから・・・。

 

後世まで名を残すほどの五輪王者やメダリストたちの名演技は、必ず、「人々の胸を打ってきた」という不変の事実があるように、私は思っていますので。

 

 もう一度、初心にかえって頑張れ! 羽生選手!!

 

順位に関係なく、勝敗に関係なく、あなたの演技が心から好きです。 たとえジャンプ失敗していても。(笑)

そういうファンは、私以外にも沢山いると、私は思っています。

素晴らしい演技には、おのずと結果はついてきます。

 

怪我に勝てる選手は誰もいませんから、体をいたわりつつ、落ち着いて、ベストを尽くしてください。

 

少しでも身体が良くなるよう、心からお祈りしています。

 

中国杯の時より、元気な姿を見せてくれて、どうもありがとう!!

無事に生きていてくれて、ありがとう。

 

 


中国杯の事故、報道の問題点と日本のあり方、羽生選手の思いを考える

2014-11-14 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

羽生選手は怪我の回復のために休まれているはずですから、ファンの皆さんも、追い回すようなことはやめましょうね!(笑)

 

 

さて、羽生選手をトロントでケアして下さっている、青嶋正さんが、フェイスブック上で今回のことについてコメントされています。

⇒ https://www.facebook.com/photo.php?fbid=385702284930752&set=a.115848978582752.23790.100004729509588&type=1&theater

 

「サポートメンバーとして、(もし) 現場に存在していたならば、羽生選手の現在のコンディションを知っている責任上、絶対に棄権させていた」、と書かれておられます。

また、オーサーコーチの真意をくみとり、日本語で本人に伝えてあげる必要もあったでしょう、とも書かれておられます。

多分、全部の英語、コーチの言っていることの真意を、羽生選手が理解しきれてはいないように感じられたのでしょう。

 

羽生選手をカナダでずっと見てこられた先生が、滑る前の段階で、「絶対に棄権させていた」と仰るほどのコンディションだった、ということを、羽生ファンはきちんと理解しておいたほうがいいのではないかと思います。

私としては、この問題はもう、これがすべてを物語っているとしか思えません。

 

そもそも、中国杯はショートの時点で、羽生選手ご本人も仰っていたように、その本来の実力からしたら、特に後半は絶不調といえるものでした。

理由は、体調不良ですね。(腰痛悪化、痛み止め。)

(それでも、あれだけ美しかったのですから、本来の力が発揮できていたら、どれほどだったでしょうか。)

 

前日の羽生選手は言っていました。「よくこんなんで二位になったな」と・・・

ええ、今回羽生選手が2位になったのは、他の選手たちが自爆しまくった大会だったからであって、あの状態の羽生選手で、町田選手や無良選手に勝てたなんてことは、絶対にありませんね。

 

まして、そのうえで衝突の大怪我をし、大ダメージを重ねたうえで、そのまま滑ってさらに悪化させた状態の「今」なのですから・・・  

NHK杯について、あらゆる思惑が動いて、できれば羽生選手を、出場だけでもさせようとするような気配もチラホラあるようですが、ただただ驚きます。

見ていて怖いですね。

テレビは、今こそ「無良選手特集」とかやったり、他の日の目を見なかった選手たちを特集してあげれば良いのに、と思います。

 

昨年の高橋選手のグランプリファイナル~全日本選手権での期間の、ソチ五輪に至るまでの怪我の状態のケースのことも思い出すと、「全治~週間だから大丈夫。出場できます。」という報道さえ、大会の利益との関係で、本当のことが果たしてファンに流されているのかどうか、私個人は、非常に疑問になることがあります。

というか、実際、その通りだったことってあるの?って聞きたい。

今回も、羽生選手は全治1か月だとか最初に連盟は言っていました。 でも実際は、「完治は難しい」が真実であり、痛み止めを使いながらの出場でした。

だから私は、多分またNHK杯に出場できるぎりぎりぐらいの数字を「全治~週間」って、出してくるんじゃないかな?と思っていましたけど、案の定。(苦笑)

 

「まず出てもらわなきゃ、困ります」というのがありきで、そのプレッシャーで、選手側の状況なんかは二の次になっているように思えることが、今まで何度もありましたから。

私が嫌なのは、そういう時、ファンがそういうつもりはなくても、結果的には「追い詰める側」にドンドン加担していってしまうことです。

出来るだけ、冷静に見ていきたいと思います。 

 

羽生選手のことを思って、まともな判断のできる青嶋先生のような方が、羽生選手の近くにいて下さると、ホッとします。

 

 

今回のことで、羽生選手を責める気はありません。

周囲の人でも、医者じゃない人達は、最後は責任をもつ判断はできないでしょうし、絶対に責任を持たないでしょう。

 

私が怖かったのは、そういう状況だと結局何かあった時に、「羽生選手が自分で望んだのだから」という一言で、本人のせいにされて終わっていくであろうところです。

 

あの場に必要だったのは、きちんと「責任を持って」 どうすべきかを毅然と判断・指示できる「医師」の存在か、「頭部・頸部を打った場合は強制棄権」のような明確なルールだったのだと思います。

医師が、「頭部に強い衝撃が加わったので検査が必要。 競技は直ちに絶対に禁止。」と言えば、

「羽生選手、衝突事故により強制的に棄権」というテロップが流れ、会場では放送がされて、観客も視聴者も納得したことでしょう。

「強制棄権」になれば、出場できなくなった結果について、誰も羽生選手を責めません。

ルールだから、羽生選手も逆らえません。 悩む必要もない。  そういうのを、当然にできるようでないと、健全なスポーツとは言えない。 

 

 

あるいは、医師が、「頭部を打った様子はなく、脳震盪も全く起こしていない。頭部や頸部に異常はないので、出場可能。」という診断をその場で下せたのなら、

それをそのままそのことをきちんと、現地ではアナウンスで、テレビでは報道してくれれば、みんな安心して見ていられたでしょう。

少なくとも「頭は大丈夫だったらしい」と思いながらみんなが見るのと、「脳震盪を起こしているように見える」と思いながら見るのとでは、天と地ほど違います。

 

アメリカチームのドクターがその場で「軽く診察」して脳震盪の兆候がないと判断した、とかいう報道が出てきていますが、ではなぜ、それがすぐに報道されなかったのでしょうか?

そこがまず、大問題だと思いますが…。

アメリカのドクターは最後には責任をとってくれますか?

私の推測ですが、「臨時に診てあげるだけ」みたいなスタンスで、「最終責任は取れないよ」という条件で診たのではないかと・・・ どうなのでしょう。

軽いチェックだけで、精密検査はしていないわけです。

訴訟につながる責任を事前に逃れるための「条件付け」や契約等、そういうのには長けている人々の国ですから、絶対に事前に何かの条件をつけてから診察したのではにないかと推測。

日本とはその辺は全然違いますから。

そのアメリカのドクターは、アメリカの選手が羽生選手と全く同じ状態になっても、同じような出場を許可したのかどうか、私にはかなり疑問です。多分、アメリカは出さないと思いますよ。

会場にいる全選手に対しての診察責任を負うような「中国大会専門のアメリカのドクター」だったというのなら、話は別ですけれども、そんな話ではない。

非難が出てきたからこそ、「いや、実はアメリカのドクターが・・・」みたいな話が出てきた印象が強かった私には、何をいまさらって感じです。

さらに今では「実は脳震盪は起こしていなくて・・・」とか、当時誰も精密検査をしていないのに決めつけて判断していて、さらには「もっとひどいのは左太ももで・・・」という話になっている。(左太ももが重症だというのは、きっと本当でしょう。でもそれは、滑ったからなおさら酷くなったわけです。)

直後にふらついていたのは、頭ではなくて左太もものせいだと。 

日本全国の脳神経外科の医者が、あの映像を見て、危険だ!と大騒ぎし出したわけです。 それが全てを物語っていると私は思います。 

全部、後だしジャンケンで、無責任なだけですね。

 

 

奇しくも、今年の6月に、知人が似たような状態で顎だけを打ち、倒れ込み、同じように顎から流血して私が救急車を呼んだことがあり、その時に付き添った私が、医者から繰り返し聞かされたのは、

『こういう風に頭を打った場合、あるいは頭に衝撃が加わった場合、(実際に打ったのは顎なのだが、頭部に衝撃が加わっているという意味では同じだそう)、即・検査、異常が認められなくても、24時間付添人監視つきで絶対安静、運動は1週間禁止』、というものでした。

どんなに大丈夫そうに見えても、検査だって脳の全てを解るほど完璧ではないし、脳内に異変があった場合、後から容体が急変したり、後遺症がおきたりすることが度々あり、最悪、命を落とすこともあるので、それを守らない場合は、何が起きてもおかしくないから、と。 

さらに、「こちらはきちんと伝えたから、これを守らずに行動して、何か命に係わる危機的なことが起きた場合は、完全にご自分の責任で、こちらは責任を負いません。守らない場合、突然死もあり得ますが、伝えたのに守らなかったら、責任はこちらにはありませんのでご了承ください。」、とも言われました。

 

日本の医療では多分、それが常識の世界です。

見た目は、羽生選手よりもずっとマシなケースでしたけれども、それでも、ここまで強く私は言われましたので。

 

これを知っている人達、もしくはこの知識だった方々は、みんな見ていて、驚愕したと思います。

当然、医師らは、反対の声をあげるでしょう。

それが彼らの責任だから。

 

それが悪いことだとは、全く思わない。

これを機に、正しくあるべき方向へと状況がより改善されていくのなら、羽生選手のやったことには、とても大きな意義があったのです。

羽生選手の真剣さが、問題を提起してくれたのです。

決して、決して、うやむやにされることなく、改善されることを期待したいです。 それは羽生選手も、望むところでしょう。

フィギュアスケート界を、よくしたいと願っているでしょうから、きっと。

 

出場停止にされると困るから、あえて医師を帯同しない、ということさえあり得るのなら、そうなるともう、選手はただの「都合の良い、使い捨て道具」だということになりますね。

 

 

一方で、報道の在り方にも色々と関係がありそうです。

繰り返し流された流血時の痛ましい羽生選手の様子の映像や写真も、羽生ファンのショックを高めたとは思います。

特に、ファントム(怪人)衣装で、流血して虚ろな目で見上げている羽生選手の写真ばかり、というのは、それが「パリの散歩道」の衣装だった場合よりも、より危うさを感じさせる外見になっているので、余計に衝撃をもたらす効果があったと思います。 

それが演技の、ただの「演出」だったのならまだしも、「事実」としての、テーピングや流血だったわけですから。

しかもその映像が繰り返しニュース等で流されたのですから、いつもの羽生選手の姿を期待していた方々にはショックだったでしょう。

 

隠すのがいいとは全然思わない。 けれども、報道のあり方に疑問を感じた人も多かったのは事実でしょう。 

 

私の友人から確認したところ、ある外国のテレビでは、流血場面等は一切流されず、悲惨な映像も一切なく、「衝突事故により頭にテーピング」 の説明があって、テーピングを巻きながらの6分間練習の羽生選手の様子が少しだけ流れた後、

羽生選手のソチ五輪の時の「パリの散歩道」のカッコいいハイライト映像が流されて、羽生選手が五輪金メダリストであることを報道し、

それから実際のあの「オペラ座の怪人」の演技の映像が流され、最後、

「彼の得点は、ベストスコアより40点あまりも低かった」 とのコメントと共に、大会で2位になったことが示されて、それで終わったようです。 

(もちろん、生中継ではないから、出来ることではあります。)

それだと、特になんのショックもなく、「ふーん。 残念だったね。でも怪我しても頑張ったんだね。凄いね。」で終わる・・・ という感じに見えるようです。

 

報道の仕方、され方一つで、こんなにも印象は変わるものなのか・・・ と考えさせられました。

 

外国から、賞賛の声が・・・というのも、それぞれの国で、どのように放送されたのかが、まず問題です。 

報道のされ方で、印象操作なんて、いくらでもできますので。

どの国であっても、誰であっても、仲間内の過失は隠して、かばおうとするものです。 

日本と同じ報道をした国は、一つもないでしょう。

 

それでも、頭にテーピングを巻いた状態のフィギュアスケーターというのは、やはり衝撃ですし、子供に何度も見せられる映像ではない。

羽生選手自身も、恥ずかしそうに「撮らないで」と言っていた場面があったので、そういう羽生選手の心理を考慮していないのもどうかと思いますし。

羽生ファンとしては、できるだけ真実が知りたいので、あまりにカットされ過ぎて、事実がうんと軽く報じられたりするのも逆に困りますが・・・。

 

 

 

さらに、プルシェンコ選手が、コメントを出したようです。

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/11/11/kiji/K20141111009265440.html (ニュース)

http://instagram.com/p/vOW0bFGy0G/ ← プルシェンコ選手のインスタグラム

「個人的な意見としては、小さな大会で健康を損ねるほどのリスクを冒す必要はない」としながらも、 「ユヅルはプロフェッショナル!」 とも、言ってくれています。

その通りだと、私も思います。

 

羽生選手のプロ根性は、中学生の時の演技を見ていてもわかるほど、昔から明らかで、凄いと私も思っています。だからこその金メダリストでしょう。

ただ、本当のプロはお金が発生しているから、穴をあけないという意味でも、無理を押してでもやることが賞賛される、というのはわかります。

でも、羽生選手は、どんなにプロっぽく見ていても、やっぱり今はプロではないので、プロとしての報酬はもらっていないはずです。

アマチュア競技として出ているわけです。 

その場合、お金はどこへ?健康を損ねるほどのリスクを冒した代償の結果、羽生選手はどうなる?  

その時、羽生選手の手元に残るものは何で、失うものは何ですか…?

プロ根性を称えて危険を冒してまでの出場をあおるのなら、最低でも、それ相応の報酬を与えてあげてほしいですね。

 

私は、自分の経験から断言できるのは、

順調な時は散々エールを送って賞賛していて味方のようであっても、その相手の期待を裏切る、または少しでも利益を損ねるような結果になった途端、手のひら返す人達、というのは、いくらでもいます。

そういうのは所詮、その人を大切な一人の人格者として見ているのではなく、自分の何かの目的のために道具のように「利用している」にすぎない人たちであって、本当の味方ではありません。

で、そういうのは、自分の意志ではない形で、でも結論としては、相手の期待を裏切ることになってしまった時にこそ、明らかになると思います。

 

 

「本人がやりたがっているんだから」とはいっても、もし同じような事故が、練習中に起きたら、羽生選手はその後滑ろうとしたとは、私には絶対に思えません。

滑るわけがないと思う。(苦笑)

つまり、あの時、そこには確かに、「大会」「成績」「観客」「視聴者」「スポンサー」「期待」その他が複雑に絡んでいるからこその、羽生選手の決断・行動だったとみるしか、私には出来ない。

 

そして、「ひょっとしたら、これが自分の最後の演技になるかもしれない」という思い―――これがあったら、羽生選手は何があっても滑ろうとしたでしょう。 

だから、そういう思いで、今回のフリーの演技に向かった可能性は高いように思います。(これは私の推測です。)

「大丈夫、僕は死ぬまで滑れる。」と繰り返し言ったという報道がありますが、そう言ったとしたら、多分、そういう気持ちだったのではないかな、と私は考えています。 自殺願望とか、ヒーロー願望とかじゃないでしょう。 

被災地を勇気づけたい、今生きていることに感謝したい、って言っていた羽生選手が、そういう考えに至るとは全然思えませんね。

皆の前で死ぬ姿をさらしたい、なんて思っているとは思えません。(普通思うはずない。)

もしこれが最後の演技になってしまう可能性があるのなら、文字通り、「最後の最後の瞬間まで気力を振り絞って、本当に倒れて死ぬような状態に至るまで、この演技をやりきる覚悟が自分にはある!」という、悲壮なまでの覚悟を伝えたかったのではないかな?と私は思うのですが…。

 

羽生選手を、そこまで追い詰めているものは何でしょうか。

元をたどれば、多分、疲労⇒やりすぎ ⇒「怪我」または「古傷悪化」 ⇒ (最後になるかも、という思い)・・・なんですよ。

だったら、これを避けるように、けがの回復が、最優先されるべきだと、私は思います。

 

羽生選手は、今まで何度もインタビューで、上のような「これが自分の最後の演技になるかもしれない」という思いや、「怪我したら、終わりになってしまう。いついきなり、競技人生が終わるかわからない。」といったような覚悟をもって毎日の練習にもあたっていることを、語ってくれています。 

大震災の影響もあって、そういう思いは強まったようですが、それだけでなく、常に最高難易度の技に挑戦している者として、フィギュアスケートがそういうリスクを負っている競技であり、過去にもそうやって引退に追い込まれた先輩や仲間たちが沢山いることを羽生選手は、よく解っていて、常に意識しているように、私は理解していました。

リンクを見つめている時の涙は、そんな思いを抱きながら見つめていたのではないかな、と私は思うし、苦しそうにしながらも、「跳ぶ!」と途中で吠えるように叫んだのも、最後まで絶対にやってやる!っていう闘志を奮い立たせていたのではないかと、私は思います。(私の推測に過ぎません。)

(ちなみに、羽生選手が演技直前に非常に怖い、いやもう、怖すぎるほどの顔をしていたり、集中するあまり、傍から見たら「怪しい兄ちゃん」状態になっているのも、よくあることだと私は思っています・・・  (笑))

 

ただ私は、あの時、あそこで棄権して大事をとれば、決して「最後の演技になる」とまでは、全然思っていませんでした。

棄権さえすれば、またNHK杯頃までには、滑れるだろう、と。

むしろ、演技を強行した場合の方が、それこそ、本当に「最後の演技」になってしまうリスクが遥かに高まるような気がしていました・・・ さらに、命をも失う危険があったわけです。 

だからこそ、ものすごく驚いたし、何があっても止めたかったのです。

(もちろん、中国杯を棄権したら、グランプリファイナルには出られないわけですが、長きに渡って休養する羽目になったり命を失うよりもは、比較にならないほどマシだろうと思っていました。)

 

結果としては、羽生選手は滑れてしまった。 多くの選手が言っているように、普通は滑れませんね。

ご本人が、「棄権は考えた。」「でも、やれちゃったから大丈夫です」などと笑顔で、心底ホッとしながら言っていたように、羽生選手本人にも、最後までやりきれるかどうか、確信はなかったのかもしれない。

「絶対にやってやる!」というほどの強い思いをもった上で滑ったのは、あの顔を見ていても、間違いないだろうけれども。

演技の最後の、満ち足りたような、柔らかい、印象的な笑顔は、「最後まで滑りきれたこと」をただ、感謝しているように、私には見えました。

 

キス&クライで、号泣した羽生選手を見て、とても複雑な気持ちでした・・・ そこまで追い詰められていた、ということ。

本来、何があっても、あの低いスコアで喜ぶような羽生選手じゃないですから。 

むしろ今までの羽生選手なら、悔しがって大泣きしているはずのスコアですし、あれではとても町田選手にも無良選手にも勝てないスコア&身体状況です。

2位になれたのは、単に、周りも酷く自爆しまくりの大会だったからで…。

そこまで全力を尽くしてくれたことは、本当に凄いと思うし、それが出来るのはただただ尊敬しますが・・・。

 

私は、羽生選手を応援はしたいけど、「追い詰めたくは」ありませんし、「壊したく」もない。  その一言に尽きます。

一方で、私個人は、あの演技で見せてくれた、あそこに込められていた、羽生選手の魂の表現はとても好きです。 

そういうところが多分、、私は一番好きなんです。

 

 

 

さて、ショックであの演技をなかなか見られない、という繊細な羽生ファンの方々も結構いらっしゃるようなので、その気持ちも配慮して、ちょっと別の視点から見てみます。

 

こちらは、ある動画主様の動画です。

羽生選手が怪我前に、練習していた当時の映像を使って、

音源と共に「オペラ座の怪人」の全体像を予想したものが、あげられています。 動画主様、拝借します。 ↓

 

 

これは、動画主様の予想であり、練習時の映像をつなげてみたものに過ぎず、実際の演技そのものではありません。

実際の演技は、これとは違うし、これよりさらに完成した形のものを目指していたでしょう。

でも、この時の羽生選手は、まだ腰痛前ですから、身体全体がとてもしなやかで力強く、ジャンプもことごとく成功しています。

先日行われた中国杯のフリーで、羽生選手がいかに身体的にボロボロ状態に追い込まれながら無理して演技されたかが、改めてわかるかと思います。

中国杯フリーでは、ここで出てくる、ドーナツスピンもビールマンスピンも、ハイライトで入る予定だったレイバック・イナバウアーも、後半の4回転も、全てが封印され、別のものに変更されていました。

おそらく、身体的に無理だと羽生選手自身が判断して、変更したのだと思います。

それでも十分に美しかった羽生選手はただただ驚異的ですが、でも、本来羽生選手がやろうとしていたものは動画に見られるように、遥かに高度で美しく、そもそも男子選手でやれる人が全然いないビールマンスピンやレイバック・イナバウアーが入り、同時に2種類の4回転と後半での4回転コンビネーションジャンプが加わり、さらにトリプルアクセルが2度も入り・・・ という、文字通り、誰にもできないような驚愕の内容のものだったはずと思います。

到底、満身創痍の身体で出来る内容ではない。

 

 

だからこそ、腰痛再発後、どれほど悔しい思いを抱えつつ、一生懸命調整しつつ、練習をしながら、先日の中国杯当日を迎えたのかと思うと・・・

そして、6分間練習中の衝突事故で、どれほどの絶望的な思いを、一度は抱き、(この時、「僕のスケートはこれで終わるのか…」と思ったと証言されています)、さらに様々な思いがよぎる中で、まだ思ったより身体が動くとわかった後、決意してあの演技を遂行したのかと思うと、胸が痛みます。

 

 

私は、まだまだこれからと思っている時期に、やりたい目標をやりつくさないうちに、自分の思うような演技が出来なくなってしまった時、最も壮絶に苦しむのは、他ならぬ羽生選手自身なのではないかと思っています。

 

 

本当に、穏やかに休みつつ、この状態の演技ができるほどに身体が回復してくれたら・・・と、何よりも先ず、羽生選手のために、ファンとしては願わずにはいられません。

 

 

あれほどの才能が、その一部でも無駄につぶされるようなことになったら、羽生ファンとして腹立たしいだけでなく、本当に本当にフィギュアスケート界にとっても、惜しいことだと私は思います。 

だからこそ、大事にしてほしい。

羽生選手に限らず、選手はみんな、一人一人、宝・・・ あるいは大事な宝石の原石だと思って、扱ってほしいですね。

そういう姿勢が見えてきたら、きっとみんな、「私もフィギュアスケートやってみたい!」って思うように、なるでしょう。

 

 

羽生選手の、中国杯での魂を込めてくれたフリー演技「オペラ座の怪人」については、落ち着いたら、また別の記事でUPしたいと思います。

 

NHK杯のチケットの3次販売が、15日に行われるようです。

これが、羽生選手への変なプレッシャーとならないことを、心から願います。

羽生選手の疲労と、身体の回復を、お祈りしています…!!

 


中国杯・事故とその後の問題点、羽生選手はどうかゆっくりお休みを!

2014-11-10 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

中国杯の直前6分間練習中に、 衝突・流血事故となり、さらにその後、フリー演技をした羽生選手が、

緊急帰国して精密検査を受けました。

脳には異常なし、全治2~3週間との診断が出たようです。

 

日本スケート連盟の、公式発表 ⇒  http://skatingjapan.or.jp/image_data/EVENT/2171_2.pdf

http://mainichi.jp/sports/news/20141110k0000e050130000c.html (診断結果つきニュース)

 

「頭部挫創(切り傷)、下あごの挫創(切り傷)、腹部と左太ももの挫傷(打ち身)、右足関節捻挫(ねんざ)」 だそうです。

 

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00000103-spnannex-spo

 

とりあえず、ご無事でいて下さって何より・・・(涙)

今後も、異変が起こらないことを祈ります。

とにかく、元気で、生きていてほしい。 少しでも前向きに、笑っていてほしい・・・  もう、ただ、それだけです。

 

私は、羽生選手に間違っても死んでほしくありません。

脳に何か起きていたら、突然の異変もあり得る・・・ その恐怖を感じさせられた数日間でした。 

 

羽生選手の以下のコメントを読んで、ちょっとホッとしました。 

 

皆様にはご心配とご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、まずは、ゆっくり休み治療したいと思います。

今後のスケジュールについては、怪我の回復具合をみながら、検討したいと思います。」

 

きっと、あの演技強行が、どれほどのリスクがあった行動だったのか、日本の医者から説明を聞いたことでしょう。

 

頭をどのくらい打ったのか、打っていないのか、よくわかりませんが、

今後起こり得る、セカンドインパクト・シンドローム、その危険について、ファンのみなさまも、知っておいたほうがいいです。 ⇒  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00010003-mocosuku-hlth

 

羽生選手、どうかご無事で・・・!

 

私はもう、NHK杯は、無理してほしくないです。

「半端に出場出来たなら、羽生選手はどうせまた、無理するに決まっています。

そのための練習をしたら、まだ事故後1か月以内ですから、突然、どんな影響が出てくるかわからない。

今度こそ、何がおきるか わからない・・・ 

NHK杯に出たがっているという羽生選手の気持ちはよく解るけれども、一方で私は、そんな気持ちから、生きた心地がしませんでした。

 

腰も、痛みどめを使わなくて済む状態にまで戻ってから、試合に臨んでほしいです。 

 

 

「フィギュアスケーター残酷物語」 ーーーそんな言葉が、昨年のこの時期から、何度も何度も頭を巡ってきたこの1年でしたが、

今回のことは、自分が最も大事に思う特別な選手で、ついに、しかもその”究極の姿”を見せられてしまったような気がしてしまいました。

 

いつもだったら、自分の身体をよくわかっているはずの、賢い羽生選手の決断を信頼して、

ファンとしては、覚悟を決めて応援すべきところでした。

でも、その「判断」こそが正常でなくなる可能性が大の、「顎から氷に落ちて」「頭部に衝撃を受けた」という、特別な状況の後だと、話は全く違って見えました。

こうなったらもう、本人の判断や意志の問題じゃない。

出たいとか出たくないとかの、問題じゃないはずだと思っていました。

 

 

羽生選手が驚きの姿でリンクに戻ってきた時の、観客席からの歓声さえ、(本当は悲鳴も沢山混じっていたのだろうけど)、

羽生選手の命を奪う凶器に変わっていくような、恐ろしい感覚。

私は確かに、あの瞬間に、その雰囲気に、強い怒りと悲しみと怖さを覚えました。

 

繊細な神経を研ぎ澄ませながら、危険を伴う最高難易度の技で常に勝負している羽生選手は、

その神経を鈍らせるような状態で、試合に臨むべきではない。

 

フィギュアスケートは、F1じゃない。 

「選手生命」のリスクは絶えずかかるのは仕方がないとしても、明らかで露骨な「命のリスク」までもを晒してやるべき競技ではない。

競技として、その辺の理解と認識が、どう見ても甘すぎる。 

そう思って、驚きました。

なんでまともな医者がついていないのか。

 

足や腰なら、まだ問題ではない。

頭部や脳だけは、別。

判断する箇所こそが、ダメージを受けている可能性があるからーーーー そういう知識で見ていると、あれは世にも怖い光景でした。

 

 

松岡修造さんが最初、「棄権すべき!」と叫んでいたのは、正しかったと思う。

願わくば、松岡さんには、そのまま羽生選手の前に立ちはだかって、「どうしても行くというのなら、おれを百発殴ってから行け!」とでも言ってほしかった。 

正直、ドラえもんの「どこでもドア」があったなら、いきなり羽生選手の前に現れて、私がそれをしたいほどの気持ちでした。 

たとえ本当に、羽生選手に殴られたとしても、その強いスケートへの思いを知っていたとしても、止めたかったです。

 

問題は、周囲の人達と、こういうことが起きた時の体制、ルール作り、知識の徹底、そして、判断力だったと思います。

 

羽生選手の表情を見ていて、色々なことを思いました。

全く普通のレベルじゃないほどの不屈の精神を持っている・・・ そんなことは、ファンなら、とっくに解っていたから。

 

凄いものを見せられた。 それは確かでした。

一度演技が開始されると、それでも羽生選手は、その姿で人々を魅了できてしまった。 

身体はいつものようには動いていないけど、それでもまだ動くし、判断力は残っている、その姿。 

表現に、魂を込める姿。

私は羽生選手の演技が好きです。 

彼のスケートにかける気持ち、演技に対する思い、本気度も、常にもっている覚悟も、知っているつもり。

 

だから、もう演技が決行されるとわかった後は、

「脳に異変がおこりませんように! 羽生選手が死にませんように! 神様、守って下さい!」と必死で祈りつつ、しっかりと見届けたつもりです。

祈りつつ見ていると、どんどん惹きこまれる・・・

羽生選手の目は、しっかりとした意志を宿していました。 

心から、積極的に滑っているように見えた。 何度転倒していても。

最後、演技終了の時の羽生選手の、天を仰ぐ柔らかい笑顔・・・感謝しているような表情を見て、感動してしまう私も確かにいました。

 

でもその後、完全に放心した私は、約2日間、使い物にならなくなった。 何度も泣けてきた。

周囲に、沢山の迷惑をかけてしまった。

悪い意味での、「心ここにあらず」状態・・・ こんなことは初めてでした。

 

私は、何であれ、羽生選手のその凄い才能や、心、命などを、つぶしたり殺したりする方向へ働く、そんな 『力』 が、全部大嫌いなんだ。

―――それだけは、よく解った。

 

自分の応援が、思いと違って、そんな力の一つに加えられていってしまうかもしれない怖さと、悲しみ。

 

 

何があっても応援していきます! と言った、その気持ちに変わりはありません。

 

でも、どうしたらベストな応援になるのか… しばらく、わからなくなりました。

 

私が今まで書いてきた応援の声や思いが、その本当の思いと裏腹に、

現地会場の羽生ファンの皆様の声援と一緒になって、そこに巨大なテレビの力も加わって、

回避できないショーのような流れの中で、羽生選手の命をさえも奪う力に変わっていく可能性を見せつけられた感じがして・・・ 非常に怖かったです。

 

羽生選手の意思がどんなに固くても、止めなければならないことはある、と痛感しました。

天才特有の、命をかけるほどの情熱と覚悟が常にその生きざまに見え隠れする羽生選手を、あの時止めるのは、大変だったでしょう。

身近な人達でも、どうしていいかわからないほどの、勇気が必要だったかもしれない。

止めようとしても、逆にその情熱や凄まじさに打たれて感動したり、身動きできなくなってしまうほどのものがあることは、羽生選手を見ていればわかります。

普通の怪我なら、それでもいいかもしれない。 

それが彼の人生、生きざま、と。

 

でも、頭を打つ事故だけは別。

足りなかったのは、危機管理の「知識」と、救護体制、きちんと定められたルールです。

 

今のところ、羽生選手は一応元気だから、結果オーライかに見える・・・

でも、オーライじゃない可能性だって、あったわけです。

 

羽生選手の見せてくれたこの凄まじい努力が、ただそれだけで終わらずに、未来のスケート界へ、状況の改善へと活かされていくことを願います。

 

 

羽生選手は、「どんな応援でも、応援は嬉しい」 と言ってくれたことがありました。 

それを思い出して、その言葉に救われて、とりあえず文章を書く勇気が出ました。

本当は迷惑な応援だって、沢山あるでしょう。

 

今その言葉を思い出すと、羽生選手は優しい人だと、つくづく思う。

 

だけど、集中して練習しようとしていたアスリートである羽生選手に向かってかけられていた異常興奮の歓声だけでなく、事故後や演技後に、流血していた羽生選手に向かって飛んだ、不謹慎にも感じられた、変な悲鳴のような狂ったような歓声が飛んでいるのを聞いた時、私はドン引きしてしまいました。

6分間練習の時の人数を減らすべきなのは当然としても、あの異様な雰囲気が、両選手に影響して、結果、事故を招いた可能性もあるのではないかと思う。

 

 

羽生選手は、空想世界や、2次元の世界の人じゃない。

死んでも簡単に生き返る、ゲームのキャラクターでもない。

いくら天才でも、生身の、人間です。

本当に、大事にしてほしい・・・!!

 

 

周りの人は、ちゃんと責任をもって、選手の命を守って下さい!!

対策を考えてあげて下さい。

いくらでも、方法はあるだろうに・・・!!

命を奪う危険があったことを、自覚してほしいです。

そうなったら、観客全員を、ショック状態に陥れてトラウマを与える可能性が高かったのです。

そうしたら、その観客は2度とフィギュアスケートを観に行かないでしょう。

 

 

羽生選手が、どうか本当に、しっかりと休養できますように・・・。 

今回のことで、羽生選手が「タダ者じゃない」ことや、なぜ若くして「五輪金メダリスト」になれたのかは、一般の人にもよくわかったことでしょう。

 

いつも「期待に応えたい」、「目標を達成したい」、やる気満々の羽生選手。

ぜひ、ファンの期待に応えるために、そして未来の目標を確実にするため、しっかりと「休養」して下さい。

 

休養して、ファンを、安心させて下さい。 お願いします・・・!

 

そのうえで、いつか最高の演技を見せて下さい!!

どの大会でもいいし、どのくらい先でもいいです。

 

 

本当の絶対王者というのは、いつでも努力出来て、常に勝負に勝つことだけでなく、

退く勇気と強さを併せ持ち、華麗に撤退する決断もでき、誰かに何かをユヅルような愛をも示せる、本物の、威厳ある王者のことだと思う。

 

「オペラ座の怪人」のファントムは、身を引き、「ユヅル」形で、彼の愛を、最後に示したのではなかったか・・・?

羽生選手が表現したかったのは、そんなファントムの姿だったのではないのでしょうか・・・?

見ていて、そう伝わってきました。

 

あの演技の完成形は、きっとものすごいものになるでしょう。

技術点惨敗していても、私はやっぱり、羽生選手の演技が好きなんだと、つくづく思いました。

 

 

ぜひ、そんな本物の絶対王者に・・・!! 

羽生選手なら、なれます。

 

心から、応援しています!!

 

 

今回も、全身全霊の演技を、どうもありがとう!!

全力での凄い姿を見せてくれて、感謝します。

でも、どうかくれぐれも、お身体をお大事に・・・。

 

 


中国杯・SPでの羽生選手、イーグルで挟んだスーパー・トリプルアクセルの凄さ

2014-11-08 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

(8日に、腰痛と失敗原因について、出てきた追加情報を2つ追加しました。)

 

羽生選手が、今シーズン初戦の中国杯で、ショートプログラム「バラード第一番」を終えました。

こちら ↓

 

 さらに、ご本人の悔恨のコメントの載ったニュース。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141107-00000093-nksports-spo

後半のジャンプが予定通りにならず、羽生選手は、「最悪」「かなり悔しい」とコメント。 うーん、まあ、羽生選手的にはそう思うに違いないでしょうね。

さらにこちらでは、「こんな演技では帰れない。ブライアンの名前を汚すような演技をしてしまった。」とコメント。 ↓ http://digital.asahi.com/articles/ASGC7424TGC7UTQP010.html?_requesturl=articles%2FASGC7424TGC7UTQP010.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGC7424TGC7UTQP010

 

 羽生選手の気持ちは良くわかるけど、羽生選手の技術力の向上(滑りの技術)は、見ていれば明らかです。 1回きりの失敗や演技で、全評価を一方的に下してしまうほど愚かな人も、世の中多くはないと思います。

挑戦に失敗はつきもの。 羽生選手のその意欲を買い、それを恐れさせずにさせていくところが、凄いと思う。

 

私から見ると、ですが、羽生選手は、演技開始前の段階で、疲労の色が見えていた印象というか・・・珍しく呼吸が荒く、苦しいのか疲れているのか緊張しているのか、に見えました。 

どう見てもいつもより顔色が悪く見えて、前日まで調子は悪くなかったとご本人は仰っているようですが、ファン目線から見て、空港到着時と比べても明らかすぎるほど、調子がいいようには見えませんでした。

王者の重圧、とかじゃないと思います。多分。そういう大会でもないし。 本人の口からは出ないだろうけど、全然別の原因だと私は推測しますが…。 羽生選手、他を責めないし、言い訳しないから。 

 

しかし、前半の 「スプレッドイーグル+ 3回転半(トリプルアクセル)+ スプレッドイーグル」 の流れは、もうヤバ過ぎるほどの見事な美しさ!!(笑)

思わず目を見開いてしまいました! こんなことがここまで余裕綽々に美しく出来るっていうのがさすが羽生選手。(笑) カッコイイです。

これだけでも、揺るぎない技術力の高さを見せつけられた感じです。

着氷後の流れの美しさ、さらにはインサイドへの切り替えの優雅さと、さりげない腕の使い方、音に合わせて緩急つけた滑りがここは特にうっとりできて本当に素敵です。 衣装の雰囲気も良く、やはり芸術性の高いプログラム。

(ここの部分は、採点でも、出来栄えの加点において最高評価を得たようです。)

 

個人的に思ったのは、スピン等で姿勢を曲げる時が、いつもより何か少し苦しそうに見えた気がしました。 

慎重にしているのか、またはちょっと固くなっているかの印象。 やっぱり腰が万全じゃないのだな、と思えました。 本人は言わないだろうけれども… 。

 

 

体力が落ちてくるから超高難易度となる、後半に入れた4回転トーループは、3回転になりましたけど、4回転を無理に跳んで転倒するよりも全然美しいし、見た目の流れも止まらず、非常にキレイだったので良かったです。 

個人的には、腰のことが心配なので、転倒リスクを避けてもらえるのは、ファンとしては正直、ホッとしました。 

翌日のフリーも控えているのだし、初戦で大怪我につながったら、本当にシャレにならないので。

その後のトリプルルッツ後のステップアウトも、見た目では影響を直ちに最小限に抑えられていて流れが決して悪くはなかったので、気持ちよく見られました。作品全体として見れば、多分ご本人が思うより、見た目にきちんとまとまっていたと私には思えるし、失敗の印象は少ないです。

この状況で、十分に頑張ってくれたと思う。 羽生選手のベストじゃないのは、誰でも見ればわかる。

でも、初戦だし、今がピークじゃ困ります。(笑) 今、無理し過ぎるのも困ります。(笑) だから私は、良かったと思いました。

羽生選手は4回転トーループはもう絶対に跳べて当たり前だと思われていて、実際そうなんですが、今回は他に誰も出来ない「後半での挑戦」ですし、腰痛休養後初試合ですから、私は無理せずに慎重にしてほしかったので良かったと思うし、十分にこういうこともアリだと思っていました。 

 

五輪・金メダリストは、昨シーズンの最高だったはずの試合内容と比較されて色々言われていくから、大変ですね。

体力やモチベーションの問題だけでなく、みんな、そういうのが嫌だから、過去の多くのメダリストたちは、特に五輪後休養や引退をしてきたと思うんですけど、羽生選手はそこをも恐れずに堂々と挑戦して行くところが、本当に男の中の男だわ、とつくづく思います。

今シーズンは演技が見られないことも一時は覚悟していたので、私は羽生選手の演技が見られただけでも幸せです。 ありがとう!と言いたい。

 

羽生選手は全く納得しないだろうし、悔しすぎるだろうし、2位でも「よくこんなんで・・・」とインタビューでも自虐的に言っていますけど、他の選手との比較で相対的に見れば、むしろショートで2位という順位については、完全に妥当だと私は思います。 

他の選手も、ミスがかなり多かったですし、総合力ややっていることの技術力レベル、芸術性が全然違う。 羽生選手の演技の美しさは際立っていました。

 

 

むしろ、キス&クライの得点待ちの時の羽生選手の、血の気が引いているような表情が、見ていてちょっとだけ辛かったですね。

明日は少しでも笑顔で終えられますように・・・!! 頑張れ!! お祈りしています!

 

(8日追記その1: 

本人は否定していたものの、やはり腰痛の状態があまりよくなくて、急きょトレーナーを日本から呼んでいた、との情報が出てきました。 うーん…(涙)↓ 

 http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20141107-OHT1T50319.html  

さらに、この記事や他の記事でも、6分間練習などに、羽生選手がジャンプを跳んだり上着を脱いだりするごとに、きゃあきゃあと歓声が上がって異様な雰囲気だった等と書かれています。 カメラ等に追い回されていたとも。 …あまりにもこういう状態が続くと、さすがに気の毒です。 

現地応援する皆様、 真剣勝負の羽生選手の立場や、集中力を考えてあげましょう!!  羽生選手はアイドルやジャニーズじゃありません!

会場も、「騒がずに静かに見守って下さい」みたいなアナウンスなどは出来ないものなのでしょうか…。テレビも、その辺を普段から伝えてくれればいいのに。 ) 

 

 

(8日追記その2: 羽生選手ご本人から、後半4回転の失敗原因がちょっとだけ述べられているインタビュー動画が出ました。 (佐野さん解説) ↓

http://www.dailymotion.com/video/x29liji_141108-%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%A4%AA%E9%83%8E_sport#from=embediframe

羽生選手が動画後半に登場してきます。 後半の4回転は、音楽がゆっくりなので、ピッと跳んじゃったとか…タイミングが合わなかったようです。

前半で佐野さんが、トリプルアクセル後のイーグルの流れを絶賛しています。普通はあれはできない、と。

はい、羽生選手は全然普通じゃないですから!(笑)

羽生選手が、演技直後よりも、明るく前向きに反省点を述べてくれているのが嬉しいですね。 表情が良くなっているから、フリーはきっと大丈夫!  )

 

 

しかし、30秒ルールは、観る側の視点で言わせてもらうと、見ていてちょっとつまらないですね。 選手たちの「集中していく様子」が見られないから。(笑)みなさん、色々と個性的で面白かったのに!(笑)

 

ところで、ハン・ヤン選手のプログラムは、途中から笑いをこらえるのに必死でした。 いくらボーカル入り解禁とはいえ、試合でこういうのが来るとは思わなかった! 特に後半は、ひたすらウケました。 途中途中が美しいだけに、余計に脱力するというか…お、面白すぎました。(笑)

中国特有の変わったショーを見ているような気分でした。ユニークすぎる!(笑) 昨シーズンはちょっと理解に苦しんだけど、これはもうこういうものだと理解。(笑)

 

羽生選手、よく休んで、落ち着いて、明日は明日で頑張って下さい!!

何があっても応援していますから…!! 楽しみにしています!!


羽生結弦選手の2014中国杯・「オペラ座の怪人」公式練習動画と腰痛情報

2014-11-06 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

羽生選手のインタビュー&怪我についてのご本人のコメントの入ったニュースです。↓

http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20141106-1392762.html

「ジュニア時代に痛めた古傷」が、練習のしすぎで再発した、とのことです。

「完治は難しい」と・・・。(涙) 

でも、練習量を抑え、はり治療を受けて、なんとかGP初戦にこぎつけた、と。

「コントロールできている」そうです。

「どんなに上手い選手でも、身体が動かなければどうしようもない。

身体のケアに対する意識は、また一段と変わった。」

 

「トーループ(4回転の)だけに目が行くようなプログラムにはしたくない。自分のスケート、表現面を感じてもらいたい。」とのことです。

さらに、こちらでは羽生選手が、「すごいワクワクしています。」と答えてくれています。 ↓

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141106/k10013007261000.html

  

 

写真: Kiss&Cry World さん(雑誌)のフィエスブックページより ⇒ https://www.facebook.com/pages/KissCry-World-%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89/605938999440152

公式練習中の羽生選手 

 

 

こちらは、公式直前練習で高い集中力を見せる羽生選手の映像入り。 ↓

http://www.dailymotion.com/video/x29gbcg_1106-%E5%A0%B1%E3%80%87%E3%83%86_sport

 

羽生選手、すごく凛々しい顔をしています…  ジャンプも非常に美しい。 松岡修造さんの熱さもいいですね。 

でも、どう見ても、一番熱いのは羽生選手です。 休むと気が緩むのが嫌なようです。 

オーサーコーチも絶賛の「王者としての資質」を備えた、羽生選手。

「自分の身体と相談しながら」やっている、と語る羽生選手に、不安の色は見えません。

この演技に向かうときの、集中力の高さ・・・ 本当に凄いです!!

 

以上、写真: 中国杯公式HPより

 

 

羽生選手が、公式練習に臨んだ様子の動画。   

こちら → http://www.dailymotion.com/video/x29f49u_1106-%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF-%E5%85%AC%E5%BC%8F%E7%B7%B4%E7%BF%92_sport

 

羽生選手の様子だけを集中してみていたかった私には・・・ もうちょっと静かにしてよ!って気分で見てしまいました。(笑)

 

私の印象では、羽生選手としては、今回の練習映像はやや慎重に滑っているな、と思いました。 羽生選手、賢いですから。安心ですけど。

それでも十分すぎるほど美しいです。 

しかし、動画後半につれて本気度がUP. 情熱度もUP.

 

ちょっと驚いたのは、ドーナツスピンのみならず、ビールマンスピンまでもがまたもやバッチリと入っていたこと。

こ、今年も入れるんですね・・・!!

 

もちろん、女子だって難しいはずのビールマンスピンは、男子では稀にしか見られるものではないだけに貴重だし、羽生選手の、ずっとトレードマークのようなものでしたが…。

さすがに、プルシェンコ選手でさえ途中から封印したビールマンスピン・・・ 腰痛報道の後だけに、これはドキドキしてしまいます。

(もちろん、羽生選手は明らかに、かつての、同い年だった頃のプルシェンコ選手よりもはもともと体が柔軟だとは思うのですが…。)

 大丈夫なのか…もちろん、そういう判断だから入れているのでしょうけれども。

 

 

それから、羽生選手、明らかに途中から、歌いながら滑っています!!(笑) ・・・一番いいところで、感情を込めながら歌って滑っています!!

 

 

使われている曲も、羽生選手が使うのが「オペラ座の怪人」の中の、これだといいのにねって思っていたものばかりが本当に選択されて次々と使われているとついにわかり、もう感無量。

(無良選手や村上選手のオペラ座の怪人構成は、選曲がまた違うのですが) 

私が今年ミュージカルの「オペラ座の怪人」を実際に見ていた時に沸いてきたイメージの羽生選手の姿と見事にかぶってきてしまい、

正直言ってものすごく驚くと同時に、まだぶつ切りの練習映像に過ぎないというのに・・・ 思わず、胸がいっぱいになってしまいました。

試合本番まだだし、まだ早いのですが・・・。

 

次のものは、番組宣伝動画ですけれども、トロントで練習を懸命に頑張る姿の羽生選手が映し出されています。 ↓

http://www.dailymotion.com/video/x29emcz_1106-n%E6%9D%AF%E7%95%AA%E5%AE%A3-%E6%96%B0%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%82%8B%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0-%E7%BE%BD%E7%94%9F_sport?from_related=related.page.int.behavior-meta2.aade2bf579e8de6ac6cb4e84a55c180c141525489

 

羽生選手の練習を見ると、自分も喝を入れられて、頑張らねば、という気持ちになります。 

なんかとても厳粛な気持ちになるんです。

「自分はやるべきことをちゃんと全力でやっているのか?まだ甘くはないのか?」って強く問われているような気持ちになる。

 

 

・・・予想通り、とてもとてもロマンティックで情熱的なファントムです。

 

羽生選手が、このプログラムを好きだというのが、見ていてよくわかります。

羽生選手にしかできない、羽生選手らしさの結晶になっている予感。

期待を裏切らない素晴らしい振付。 

 

 

羽生選手が、最後まで気持ちよく演技できますように・・・!! 楽しくファイト!!

 

写真:Kiss&Cry World さんのフェイスブックHPより