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世界選手権2015・東横線&京急の「最高な羽生選手」写真群と、中国の英語インタビュー動画

2015-05-22 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

世の中には、たとえ挙動不審者に見られようとも、「怪しい人」としての怪人認定されようとも、気にせずやりたいことを、

ひたすらに頑張る方々がいらっしゃいます。

その勇気ある行動に、一羽生ファンとして、心から感謝したいと思います!(笑)

 

え?何の話?って・・・

 

世界選手権2015の直前に、東京の東横線と京急に出された、羽生選手の大量広告写真を、一つ一つ丁寧に写真に収め、

なんと、動画化して下さった有難い羽生ファンの動画主様がいらっしゃいます! 

 

見ることのできなかった方、必見です! 本当に本当に素晴らしい写真ばかり! 

世界選手権2015 東横線に出現した「羽生選手のファントム(幻影)」集をどうぞ。 (動画主様、拝借致します!)

(画面上に表示されるコメントを消すには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックして下さい。)

 

 

この東横線の写真群は特に、氷上の羽生選手の最高の瞬間を集めたものばかりとも言えるほど、見事で素敵なものばかりです。 

これらを厳選した方のセンスも、キャッチコピーも素晴らしい! 

「止まっている羽生選手より、動いている羽生選手」 派で、微動だにしない私でも、今までで一番、絶賛したくなるレベルかも!

 

こちらは、京急のフィギュアスケートギャラリーの写真を集めて動画化して下さったもの! (動画主様、拝借致します!)

 

東横線のものより、昔の写真も多く、自然な一瞬を切り取ったものが多くなっています。

 

 

ちょっと関係ない話なのですが、実は先日私は、友人のお子さんの、小学校低学年の男の子に、いきなり、

「ねえ、生きているって、いいね!」 と、素敵な笑顔で、嬉しそうに話しかけられました。(笑)

ちょっとビックリしたのですが、すごく嬉しそうな顔だったので、「そうだね」(笑)と返しつつ、「なんでそう思ったの?」って聞いたら、「なんとなく」、と。

でも、その子の手にはお弁当を包んでいた袋があって、見せてもらったら、そのお弁当を包んでいた袋に、お母さんからのメッセージが書かれてあったのです。

そこには、「○○(←その子の名前)のこと、お母さん、信じているからね!頑張ってね!(^^)」って、わざわざペンで書かれてありました。

なんでも、その子は最近、先生に怒られてばかりだったらしく… (笑)

 

・・・いきなりなんで、こんなことをわざわざ書いたかといいますと。

羽生ファンの方はほぼ皆様そうだろうとは思うのですが、上の羽生選手の写真群、その一枚一枚を観ていると、私はすごく胸にギュッとくる感動がある。

それはいったい、どういう感情かというと、

「ねえ・・・  生きているって、いいね!」   って・・・まさに、心からそう思わせてくれる、誰かにそう言いたくなる、そんな写真ばかりだから。

 

羽生選手の真剣さ、その姿から伝わってくる、息を呑むようなその輝きや張り詰めた緊張感、溢れるような喜びが、そう思わせてくれるんだと思います。

 

この写真群は、手術後に大変なリハビリを経て、ギリギリの状態で 世界選手権に向けて調整をしている最中だった羽生選手には、

ものすごいプレッシャーになっていたかもしれない。 

もちろん、そう思っていましたし、羽生選手の回復状態次第では、追い詰めてしまう要素にもなり得る… そんな気持ちもありました。

でも、この写真群が、ただのプレッシャーや広告として終わるのではなく、観る者にそんな感動を与えてくれるほどの素敵な写真群であったことに、

羽生ファンとしては、本当に感謝したいと思います。

 

羽生選手の持っている「美しさ」というのは、人によっては、好みだからとか、容姿が恵まれているからとか、そのような理由から感じるかもしれない。

だけど、私がいつも羽生選手から一番感じているのは、極めて高い「真摯さ」からくる、人間としての美しさ―――あるいは、「与えられているものを大事にして、精一杯生きている姿の美しさ」みたいなものです。

 

氷上の羽生選手というのは、「生きてて良かった」とか、「生きることって素晴らしい」とか、「真剣に生きている人は、その姿がみな美しいんだ」とか、

突然、ふっと、そんなことにまで思い至らせてくれる、そういう感動がある。

それを再確認させられた動画でした。

 

というわけで、波乱と激動と試練の2014ー2015年シーズンを終え、次のシーズンに向かう羽生選手に贈る言葉は、やっぱりこれだな!と決定!

羽生選手! 生きているって、いいね!(笑)

 

 

 

さて次は、羽生選手が「スパイラル」を練習でちょこっとやっている、貴重な姿です。

ミーシャ・ジー選手(本人)が公開してくれた、世界選手権2015での、エキシビションの全体練習の時の映像。

ミーシャ・ジー選手と共に、やたら楽しそうにウキウキと踊る 羽生選手の姿も、その少し前に見られます。

(動画、拝借致します。)

1分半過ぎから、羽生選手のスパイラル。 

 

ほんのちょっとやっただけですし、女子選手ほど足が上がっているわけではないですが、驚くほどキレイですね!  

 (注: スパイラルとは、滑っていないほうの足(=フリーレッグ)を、腰よりも上の高さに上げて、一定のポジションを保ちながら滑ること )

 

最後に、世界選手権2015で、羽生選手が英語で答えたインタビュー動画を、2つほどご紹介。

 

おー!ペラペラ・・・までにはなっていなくても、

お~!ペラ座の外人!」 状態に、ついになってきた、頑張る羽生選手の映像動画です!  

かなり上達してきたのでは?!

 

まずは一つ目。 世界選手権2015での、フリーも終わった後の、中国のテレビ局からの英語インタビューです。

https://www.youtube.com/embed/zM3sGe972o8   (世界選手権にて、中国からのインタビュー)

 

 

以下、羽生選手が英語で答えた内容です。 

(一応直訳していますが、中には、羽生選手は多分こう言いたいのだろう、という推測に基づいて日本語化した部分も少しだけあります。)

 

中国について質問をいくつかして良いかと問われ、「sorry,sorry,sorry・・・」 (すみません)とあっさり断る。

場所を変えて。 「質問2つまででお願いします」と言う羽生選手。 (でも、結局、一杯聞かれてしまいます。(笑)) 

 

現在のコンディションを問われて、「 どんどん良くなっています。 

                       お医者様や看護師さんたち、家族やファンの皆さんが本当に僕を支えて下さるので。

                       上海に戻ってこられて、とても嬉しいです。 準備は出来ています。」

緊張していますか?と問われて、「 いいえ。 (特に)緊張してはいません。 いつもの状態です。」

誰が最大のライバルになると思うか、デニスか、フェルナンデスか、と問われて、

                      「 (かなり悩んで) わかりません。 

                        僕は自分のベストを尽くすべきだと思うので、他のスケーターたちのことは、考えないつもりです。 

                        自分の演技に集中します。」

この世界選手権での一番の目標は何か、と問われて、「 自分のパーフェクトな演技をすることです。 それだけが目標です。」

中国は好きかと問われて、   「はい。大好きです。」

2022年の冬季五輪で、北京がアルマトイ(カザフスタン) と開催地を争っていますが、どちらがより好きですか?北京が有利な点は何だと思いますか?と問われて、

  「ごめんなさい、全然わかりません。 僕にはとても難しいです。」  

何人かのスケーターは、北京は韓国や日本と近いから、北京のほうが良いよ、と言ってくれますが、どう思いますか? と問われて、

「 (かなり悩む) わかりません。  僕はこの世界選手権(大会)に集中したいので、他のことは考えたくありません。」

 また何か聞かれて、聞き取れずに他の誰かに「うーん、今何て言っていました、今?」と質問して聞き直す羽生選手。 

( 北京について何か「good luck」でも何でも良いから、北京がオリンピック開催地に決まる希望につながるような言葉を言ってもらえないでしょうか…、お願いできますか?と控えめにお願い調で、ごにょごにょと言っています)

(通訳と思われる人から説明。)  

「なるほど、それで何かコメントが欲しいのか…」 と、納得するも、答えに困ってしまい悩む羽生選手。

(かなり悩んでから)

「 僕は北京に行ったことがないので・・・ 考えられないのですが・・・ まあ、北京は日本にとても近いので、行ってみたいとは思います。」

上海は好きですか?上海の人々や環境や雰囲気など・・・と聞かれて、うんうんと頷く羽生選手。 

だから、(開催地が)北京に(なりそうだと思えますか)・・・?(と、聞きたいのだと思う。 ほとんど無理やり誘導されるようにして問われて、)

 「はい、そうですね。(笑)」

中国は好きか、と最後にまた念を押すように問われて、

「はい。」

質問者、ようやく満足した様子で、終了。

 

中国で、驚くほどの大人気だという羽生選手。

なんとしても、北京に有利な発言を羽生選手から引き出したかった様子の中国インタビュアーの必死さが、ちょっと面白いです。 

でも、競争候補地が、デニス・テン選手のカザフスタンなのだから、羽生選手は、余計なことを明言したりしなくて、良かったでしょうね。(笑)

 

相手が暗に要求してくる「理想的な答え」と、自分の内側にある「正直な答え」との狭間で、なんと答えるべきかちょっと悩む羽生選手。

大変ですね。

でも結局、正直に答えるほうを優先している羽生選手。  

本当に、お疲れ様でした!

 

 

その2    フリー「オペラ座の怪人」後のインタビュー 

 

 (以下、黒の太字が羽生選手の言葉です。)

 

「こちらは、オリンピック王者の羽生結弦選手です。 今回の世界選手権では、銀メダルでした。  それをどう思いますか。」

「今日の二つの4回転(の失敗)に、とても自分で腹が立っています。 今日は本当に悔しいです。」

 

「あなたの友人のハビエルについては、どう思っていますか。 彼は今日とても良い演技をして、新しい世界王者になりました。」

「はい、はい、はい。 ハビエルと僕が一緒の試合では、これが初めてだと思うんです。 

あー、つまり、ハビエルが勝ったのが。 (と、羽生選手は言いたいのだと思います。  win  じゃなくて、won にすべきと思いますが…)  

だからとても嬉しいです。 ハビエルはいつも、僕のことを誇りに思うと言ってくれます。 

だから、(今回は)僕が言いますし、言わなくちゃいけないな、”僕がハビエルを誇りに思う”、と。」

 

「おめでとうございます! とても礼儀ある言葉でした。」

「どうもありがとうございます。 (画面に向かって視聴者に) ありがとうございます!」

 

 しかし・・・ この後でドンドン悔しくなっていったのか、日本に戻るなり、「2位は絶対にもう嫌!」という本音が出てきた羽生選手。

ま~、昨年は 3冠王者だったのだから、当然そうだとは思います。 正直で実に結構ですね。(笑)

 

そういえば、フリーの演技後に羽生選手が、「Thank you very much!」と言っているのを聞いた解説者が、

「おー!ユヅル・ハニューの口から完璧な英語が出てる!(笑)」って、絶賛してくれていたのをどこかで見た気がします。

誉められているのか、からかわれているのか・・・(笑) (両方だな!)

多分、羽生選手が、普段から一番使っている英語なのではないでしょうか。 

羽生選手らしいですね。(笑)

 

 

 羽生選手! これからも正直に素直に、ストレートに頑張って下さい!

 変わらず、応援しております!

 


羽生結弦選手の演技動画で、ジャンプを見分ける!その3 「元気系エキシビション」

2015-05-10 | フィギュアスケート技術と羽生選手

 

羽生選手の演技動画でジャンプを見分ける! その3 「元気系のエキシビション・プログラム」 です。

 

今回と次回で、実際のエキシビション・プログラムの中で、それぞれのジャンプを見ていきたいと思います。

今回は、羽生選手の活発・元気系のエキシビション・プログラムばかりを集めました。 (次回その4は、しっとり系エキシビション・プログラムで)

 

ジャンプの種類と特徴、基本的な説明とスロー動画は、羽生結弦選手の演技動画でジャンプを見分ける!の「その1」を、

 

練習動画や試合プログラムを使った全種類の見分けについては、「その2」 をご参照ください。

 

(エキシビション・プログラムでは、羽生選手は時々、回によって違うジャンプを跳ぶことがあります。

ここで説明されている演技と同じ演技でも、回によっては跳んでいるジャンプが同じではない場合もありますので、そこはご注意ください。)

 

 

1:  まず最初に、羽生選手がまだ14歳なりたて・中学2年時の、2009年の名古屋フィギュアスケートフェスティバルでの 「Change」を使ってみます。

全日本ジュニアで、優勝した後です。  見事な身のこなしです。 踊れる踊れる。 回る回る。 

「ビールマンを男のくせにやるんですよ!」なんて解説の山田コーチ(村上佳菜子選手のコーチ)に言われています。(笑)

 この動画では、ハイドロブレーディングの拡大スローモーションまで観ることが出来ます。

 

一つ目。 両足を開いてから、トウをつかずに、右足を振り上げて跳んでいますから、サルコウです。 3回転サルコウ

        (動画の最後に、スローモーションが出てきます。)

二つ目。 前向きに跳びあがりましたので、アクセルです。  3回転アクセル。 

      直後に続けた後続ジャンプは、左足を後ろに引いて、左のトウをついていますので、トーループです。 2回転トーループ。  

      したがって、このジャンプは、3回転アクセル + 2回転トーループ コンビネーション・ジャンプだったことになります。

      (最後、ちょっとステップ・アウトしてしまいましたが。)

 

三つ目。 左足を後ろに引いて、トウをついて跳んでいますので、トーループです。  3回転トーループ

 

(注意:  解説で、「ハイドロ」を、ハイドロ”プレーニング”と呼んでいますが、「ハイドロブレーディング」(hydroblading)の間違いです。 

最初にこの技を作った人が、水の「ハイドロプレーニング現象」の言葉からヒントに、ブレード(=スケートの刃)と掛け合わせて、「ハイドロブレーディング」とあえて名付けたそうですので、うっかり混同したのだと思います。

 羽生選手は、この技を、「ハイドロブレード」ってよく呼んでいます。)

 

 

2:  次は、シニアデビュー年のエキシビション「Vertigo」を、2011年にやってくれた動画で、ジャンプを見てみます。

    羽生選手、16歳、高校2年です。

 

一つ目。  前向きに跳びあがりました。 アクセルです。 3回転アクセル

       しかし、180度開脚して着氷するという、前代未聞の荒技を見せてくれました。(笑)

二つ目。 トウを使わずに、後ろ向きに跳びあがりました。 つまり、エッジジャンプのうち、候補はサルコウかループとなります。

      右足を振り上げて跳びあがっています。 サルコウです。 3回転サルコウ。 着氷失敗ですが。

 

 

 

3:  今度は、羽生選手の2011年のエキシビション「somebody to love」 で、見分けてみたいと思います。  羽生選手16歳、高校2年の時です。

    こちらも、最高おススメ演技内では紹介していない、2011年の中国杯のエキシビション動画を拝借します。

 

 

一つ目・  最初に出てくるジャンプは、前向きに跳びあがって、ジャンプを開始していますので、アクセル。 3回転アクセルです。

 

二つ目・  次が、くるくると左回転(反時計回り)を繰り返してから、そのままポンと跳んでいくのが解ります。 

       (= ジャンプを跳ぶ直前の、後ろ向きになった体勢の時に、左足のインサイドエッジに乗る)

       右足を後ろに引いて右足のトウをついて跳んでいますので、フリップがルッツになりますが、

       インサイドエッジ踏切でジャンプしたので、3回転フリップです。

      (足の傾きが内側か外側かが見えずに解らなくても、直前の動きで、フリップを跳ぼうとしていると判断できます。)

 

三つ目 ・ 最後のジャンプは、ちょっと難しいかもしれませんが、まず、トウをつかずに跳んだことに気が付いて下さい。つまり、エッジジャンプです。 

       前向きに跳んだらアクセルですが、これは後ろ向きに跳びあがっていますので、候補はサルコウかループに絞られます。

腰を低く落として、右足を後ろに引き、左足を前に交差させてから後ろ足となる右足のアウトサイド・エッジで離氷していて、足がねじれるようにして跳んでますので、ループだと解ります。 3回転ループです。

エッジ・ジャンプは、右足が後ろで、両足を交差させて腰を深く落としてから跳びあがったら、ループ、

両足を横に(ハの字型に)軽く開いてから、右足を(左足の太ももの上に)振り上げるようにして跳びあがったら、サルコウ、です。(左足インサイド・エッジ踏切)

 

 

 

4:   今回最後に観るのは、2012年のエキシビション「Hello,I love you」です。  羽生選手、17歳。 高校3年生の時です。

    一番ジャンプが見やすい、最高おススメでは紹介してないものを、ニコニコ動画から。

    アイスショー「THE ICE 」の時のもの。(動画主様、拝借致します!)

    実は、この映像がなんとも怖いのは、最後の最後に、正真正銘の「羽生選手のファントム(幻)」が出現するところです! 

    何それ?という感じですが、ぜひ、最後のスロー動画まで、注意してしっかり見て下さい。

    画面上の文字を消すには、画面右下のセリフ吹き出しマークをクリックして消去して下さい。 (答えを書いてしまっている方がいるので!)

     解説者が、ジャンプの種類をその場で言ってしまうものが二つありますが、スロー再生映像まで含めて、

     残りの3つのジャンプが何なのかを、特に注意して見て下さい。

 

一つ目。  解説者が言ってしまいましたが、左足を後ろに引いて、そのトウをついて跳んでいますので、トーループです。 3回転トーループ

 

二つ目。  前向きに跳びあがりました。  アクセルです。 しかし、回転が抜けてしまい、1回転アクセル。(=1回転半ジャンプです) 

       なんと見事な、ド派手な 1回転アクセルでしょう!このようなものを跳ぶ羽生選手は、滅多に見られませんね!(笑)

三つ目。  羽生選手、先ほどのリベンジに挑みました。 再び前向きに跳びあがりました。 解説者が答えを言ってしまいますが、アクセルです。

       見事な 3回転アクセル(=トリプル・アクセル)でした!

四つ目。  トウをついていません。後ろ向きスタートのエッジジャンプです。 (=サルコウか、ループになります。)

       両足を横に開いた状態から、右足を振り上げて跳んでいるので、サルコウです。 3回転サルコウ

 

五つ目。  演技が終わって、スロー再生でのジャンプを、注意して見て下さい。 

       このジャンプは何でしょうか?

       右足が後ろで左足を前に交差させた状態から、腰掛けるような、腰を落とした低い体勢からトウをつかずに跳びあがっています。

       これは、エッジジャンプのうちの、ループです! 3回転ループ

       え? あれ? あれれ? 演技中に、ループ跳んだ瞬間なんて、ありましたっけ? そんな記憶はないような…? 

       ・・・なんど動画を再生して確認してみても、ループを跳んでいる瞬間は、ないんですね… 一度もありません。

       キャ~! 羽生選手の「ファントム」(Phantom)=幻 出現!! 

        誰よこれ!って、どう見ても羽生選手本人だよ!

        この映像は、いったいどこから持って来られたのでしょうか…  謎です。(笑)

        テレビ局の中には、羽生選手のファントムが大勢記録・保管されているのでしょうね、きっと。(苦笑) 

       衣装が同じなだけに、大混乱させられますが、どう考えても、別の回でループを跳んだ時のものが間違って流されたとしか思えません。

       沢山のジャンプの種類が観られて、実にお得な映像を見たということにして、今回は笑って済ませておきましょう!

       

 

 

いかがでしたでしょうか。

羽生選手はアクセルが非常に得意なので、ほぼ必ずと言っていいほど、アクセルは跳んでくれます。

 

楽しく観ながら、覚えられるといいですね!

 

この続きの「その4」では、しっとり系のエキシビション・プログラムについて、観ていきます。

 

  (万が一、間違いやミス等がございましたら、遠慮なくご指摘下さい。)


最高おススメ演技その16 シニアデビュー年のエキシビション「Vertigo」

2015-05-06 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

 追記:  2015年6月  20歳の 新「Vertigo」の動画を追加しました!

2019年6月    さらに追記2  として、歌詞の本当の意味をつけ加えました。

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最高おススメ演技、その16は、シニアデビュー年(高校1年時)のエキシビション・プログラムだった、「Vertigo」 です。

これは、羽生選手が恥ずかしがって少々抵抗を見せていたことがあったので、載せないでおこうかと思っていたのですが、

昨年発売された切手集の中で、「若干恥ずかしい思い出もありますが」といいつつ、「カッコイイ プログラムなので大好きです」とコメントした羽生選手。

しかもそこで選ばれた写真は、なぜか、この写真だったということで、 

  これ → 

 

いや~もう、羽生選手は!(爆笑) よりにもよって、なぜこれを・・・! 面白すぎますよ!

・・・と、言いたいところですが、いやいや、 「本当に多方面に気を遣っているんだな…」と しみじみ。 

しかし、私としてはこれをもって、羽生選手からの事実上の 「これを宣伝してもOK!」の許可が出たようなものだと勝手に判断させて頂きまして、ここに改めて堂々とご紹介したいと思います。

 

 

さて、このプログラム、「Vertigo」は、U2 というグループが歌っているのですが、これを選んだのは、当時のコーチ兼振付師の、阿部奈々美先生。

そして、注目したいのは、これを選んだ理由が、U2(ユーツー)と、羽生選手の名前「ゆづる」の愛称、「ユヅ」が、似ているから、とかいう、

ネット上でおやじギャグを連発しているという、どこかの羽生ファンでさえ、猛烈にビックリしたというほどの、まさかのオヤジギャグな理由!!

 

ああ、さっそく「Vertigo」(めまい)が起きてきたわ・・・ というアナタ様には、覚悟をもって(?)この演技を見て頂きたいと思います。(笑)

 

最初におススメしたいのは、衝撃の2010年NHK杯の時の演技。 元気一杯の15歳です!   ↓ ニコニコ動画 (動画主様、拝借します!) 

 

 

これをやる羽生選手を初めて見た時の私の感想は、まさに、「度肝を抜かれた!」 の一言に尽きます。

 

ショートの「白鳥の湖」で、驚異の表現力と柔軟性、集中力、美しさを、そして、フリーの「ツィゴイネルワイゼン」では、15歳にしてまさかの4回転トーループを成功させるという、驚きの技術力と才能、将来性を、シニアデビュー早々で見せつけてくれた羽生選手。

ところが羽生選手は、試合の時の、白鳥やツィゴイネルワイゼンをやったのと同じ人だとは思えないような、クラシック路線とは真逆のロックに合わせ、衣装も表情も、完全に別人モードでご登場。

試合のプログラムとは真逆に、直線的で硬い動きを駆使しながら、最初っからエネルギー全開で滑りだしました。 

しかも、こんなロックな曲の中でまで、まさかの「レイバック・イナバウアー」を堂々と、「ヘ~イ!」っていうノリでやってくれちゃった羽生選手。

これ ↓

 

 

それまで、「レイバック・イナバウアー」というのは、優雅さの代名詞だと思っていた当時の私の驚きと言ったら・・・ とても言葉に表せません。(笑)

しかも直後に、ハイドロブレーディング(hydroblading, 略してハイドロ、羽生選手はハイドロブレードと呼んでいるようです)を見事にこなして魅せ、その後に、女子の象徴・ビールマンスピンまでもを、エキシビションの中でまでやってくれるサービス精神の満点さと、そのやる気。

レイバック・イナバウアーと、ハイドロブレーディングと、ビールマンスピン、驚異の柔軟レベルのシットスピン等を全部一つのプログラムでこなしてくれちゃう男子選手は、羽生選手が初めて。さらに15歳で既に4回転も跳べるとか、もうあり得ない!という感じで…。

羽生選手はそれらを当たり前のようにこなし続けてきたので、今では驚かなくなった人も多いかと思いますが、これって異常事態だったんです。

まだ15歳だとは言え、さすがはプルシェンコ選手に憧れ続け、プルシェンコ選手につぐ若さで世界ジュニア選手権の王者になった羽生選手、最後には、そのプルシェンコ選手が得意だった、まさかの「高速・頭ブンブンふりスピン」(笑)まで披露。

 最後の最後まで、「げげげ!」な演技を見せてくれました!

 

しかも、かなり楽しそうなのが良かった!(笑) 

技術的には、男女の枠を軽く超えながら、私が好きな技を次々と素早く、「出し惜しみせずに」 息もつかせぬ勢いで見せてくれた羽生選手に、

もう驚きすぎて目を真ん丸にして、「あぜーん、呆然、ぽか~ん」みたいな状態だった私でしたが、

終わってみたらなんだか凄く楽しくなっていて、「いや~!今、ものすごいものを見たわ!」という、今までにない満足感で一杯になっている自分に気が付いて、羽生選手の凄さに驚嘆しました。

 

まさに色々な意味でVertigo (めまい)」を起こすようなプログラムを披露してくれた、15歳の羽生選手。

 

その凄い才能と、多彩なプログラムをこなせる変貌自在性は、やはり「プルシェンコ選手」を思い出しますが、さらに柔軟性が高いという特異性により、「今までの常識を完全に超えた」選手だという印象を決定づけてくれたのが、このプログラムでした。

 

また、このプログラムを見ていた時に強く感じとったことがあります。

それは、「たとえ複数のプログラムをもってしても、とても見せきれないであろう程の羽生選手の才能や本当の凄さを、

なんとしても、エキシビションを使って、世間に少しでも示しておきたいと願う、コーチ&振付師の強い意志」————みたいなもの。

 

基本的には、背伸び気味の振付の入ったプログラムよりもは、年齢相応なもののほうが、本当の魅力が出るからより良いと思っている私ですが、 

このプログラムの、普通じゃない技の詰め込み具合を見て、この少年に対してどれほどの期待がかけられているのかがよくわかりましたし、また、それを出来ちゃう羽生選手を見て、感動せずにはいられませんでした。

同時に、あまりにも意欲的に見えた、羽生選手の演技に対する姿勢についても、試合のプログラムに続いて大いに衝撃を受け、

そんな、見たことのないほどの才能が「溢れるように光り輝いていた」15歳の少年に、ただただ圧倒されたというのが、当時の私の正直な感想です。

 

 

次にご紹介するのは、フリーで4回転トーループを決め、初出場の16歳なのに2位となり、銀メダル獲得した、2011年4大陸選手権の時のエキシビション。

 

 

 

 

さて、この演技で私が個人的に一番おススメなのは、2011年ネーベルホルン杯のエキシビションの、次の演技です。↓

高校2年・16歳になっている羽生選手。 2011年の震災後。

さすがに何度もやってきて慣れているのか、あるいは年齢が少し上がったせいか、落ち着いて演技していて無理がなく、余裕が感じられ、コケてもそれさえも演出にしてしまうような絶妙な対応は、さすがの一言です。(笑)

適度な脱力感があるのに、何故か全力感もあるという、この不思議さ。

衣装も良いかなと、個人的には思います。

レイバック・イナバウアーも、前年度よりも、よりキレイになってきています。

 

 

一つ目のジャンプ、アクセルを珍しく失敗してしまいますが、その失敗の仕方が、なんと両足を180度開脚して氷の上をクルクルと滑り、回転しながらまた起き上がっているという・・・

男子にあるまじき、驚愕のレベルの柔軟性をここでも発揮してくれて、なんとも貴重な一瞬を見せてくれました。

 

次のものは、同じ演技を、違う角度から撮影されたものです。 上の動画よりもは、よりアップで、羽生選手が見られます。 

 

観る角度によっても、同じ演技や技を見ても、印象が少しずつ異なってくる、そんな 「楽しさ」を 味わってみるも面白いかな、と思います。

 

 

追記:

2015年 ファンタジー・オン・アイス幕張で、20歳になった羽生選手が、久しぶりに 「新・vertigo」として、演技してくれました!

 

かつて私を驚かせた、「ヘ~イ!」というノリが斬新だったレイバック・イナバウアーを、これまた、「ヘ~イ!」というノリだけはそのままに、ユヅ・ランジとでも言うべき「へ型・変形ランジ」の新型(手の位置を上と横)に変更して新たな魅せどころを作り、さらにはビールマン・スピンを取りやめてあります。

腰の負担を減らし、なおかつ、より「男っぽさ」を本気で追求した形の演技になっています。

男女枠を軽く超えてしまった軽快で全力な天才少年の演技ではなく、成人して力強くなり、余裕と安定感を感じさせつつもパワフル、という演技です。20歳になった身体のことを考えれば、ビールマン・スピンを避けて正解だろうと思いますし、これはこれで素敵ですし、とてもカッコイイですね!

途中、かつてのプルシェンコ選手とそっくりのポーズをとって休止をしてみせる、過去にはなかった箇所は、その場にいたプルシェンコ選手へのリスペクトを表したのではないか思います。

途中で投げキスが投入されていますが、うっかり見逃しそうになる素早さだったので、「日本人による、不自然な投げキッス絶対反対派!」の私としては、とりあえず、「ぐ、ぐう・・」とだけ言っておきます。(笑) (←ぐうの音はとりあえず出た(笑)、という意味!)

 

こちらが、終了後のインタビュー ↓   (動画前半はVertigoなので、動画後半がインタビューです)

http://www.dailymotion.com/video/x2s1uwm

「ちょっとした男の色気というか、大人の色気というか、そういうものを出せれば」と・・・ 羽生選手から珍しく「色気」発言が飛び出します。

「まだ恥ずかしいですけど」「でも、恥ずかしさみたいなものは克服できたかなと思う」と、揺れる男心(?)を表明しますが、相変わらずまだまだ恥ずかしかったようで、質問されると、「そこはあまり触れてもらいたくないところなんですけれども」と、インタビューで再び大いに照れ笑いしながら答えた羽生選手。

「止まっている写真」はOKだったけど、「動いているオレ」の恥ずかしさは、また全然別物だったようです。

 まあ、羽生選手の、そういうところが良い… ということで。(笑)

 

 

 

追記その2:  2019年6月追記

ここからは、打って変わって、このEX「vertigo」が、本当は、かなりシリアスな内容の歌詞であることをご紹介したいと思います。

五輪2連覇するまでも、した後も、羽生選手は大変な状況を駆け抜けて来ましたが、今日のような羽生選手の未来を予告していたかのような歌詞内容。

頂点に立つことで、知らなければ良かったと思うような世界の実態が見えてしまい、知り、嘆く。でも、悪魔の支配下への強烈な悪魔からの誘惑を拒否し、本物の神にのみひざまずき、従う宣言をして終わっている歌なのです。

途中で出てくる歌詞は、聖書の中でも有名な、悪魔がイエスを誘惑して、自分の支配下におさまるかを試した時のセリフそのままがわざと使われていて、つまり、悪魔の戦略を聖書が暴露している箇所なのです。

(参考聖書箇所)マタイによる福音書4章8〜11節より  新約聖書

更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。すると、イエスは言われた。「退け、サタン。「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」と書いてある。」そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。

 

聖書をある程度知っている人たちには、一発で通じる歌詞。

この歌の主人公は、その「イエスが受けたのと同じ誘惑」を、悪魔から受けたことを示唆しています。

そして歌のラストで、本当の愛を教えてくれた存在、Your loveの、Youとは、十字架につけられて自分の罪を身代わりに背負ってくれた神、イエス=キリストを指します。

自分は、「あなたにだけひざまずく」、つまり、悪魔ではなく、愛を教えてくれた本物の神、イエス=キリストにのみひざまずき、従って生きていくことを宣言して、悪魔の誘惑を退けて終える歌が、この「vertigo」なのです。

だから、当時、選んできた阿部コーチはすごいな、と私は内心思ってました。(笑)(勧めたのは阿部コーチの旦那様で、スケート靴のブレード職人として羽生選手を支えていた吉田さんだったそうですけど。)

フィギュアスケートの天才少年の未来を暗示し、しかも神への徹底服従と、悪魔への高らかな勝利宣言で終わっているこの歌を、シニアデビュー年に全力で滑っていた羽生選手の姿を、私は決して忘れないでしょう。

羽生選手はこの演技の当時、いつも十字架をつけて滑っていました。

当初このページを書いた時は、まだ書くべき時期と思っていなかったので、あえて歌詞の意味の詳細に触れるのは避けてきたのですが、ついにその時期が来たかなと思い、追記しました。

 

真の神様は、過去も未来も全ての事情をもご存知というのは、本当ですね…!