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羽生選手へのお見舞い、町田選手の引退と門出への祝福、衝撃と涙の2014年年末

2014-12-30 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

2014年全日本選手権が終了しました。 

(大会での演技についてUPする前に、こちらのニュースが先になってしまうことをお許し下さい。)

 

2014年年末に、良くない予感が、二つとも当たってしまいました・・・

 

まずは、羽生選手のニュースから。

羽生選手が、グランプリファイナルの頃から続いていた断続的腹痛の精密検査をするために、エキシビションを欠席して入院することに。

このわずか2か月の間に、事故で歩けなくなる状態にまでなりながら、4つもの試合をこなしてきた羽生選手。

 

先週末に行われた全日本選手権では、ショート、フリー共に、本当に素敵な演技を見せてくれて、見事な大会3連覇を果たした羽生選手でしたが・・・、

フリー終了後についに身体が限界の悲鳴をあげたようです。

フリーでの羽生選手は、終了後、穏やかな笑みを浮かべてはいたものの、明らかに疲労困憊気味に見えたので、(それでも後半よくあれだけ見事にまとめましたけれども!)、相当な無理をなさっていたのでしょう・・・

演技後のインタビューで、息があまりにも荒くて、確かにいつもの羽生選手ではありません。 ↓  (前半・羽生選手: 後半・町田選手 のニュース動画)

 舞台裏映像を見ると、本当に深刻にお疲れのご様子。

 

http://www.dailymotion.com/video/x2dlnxl_141229%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%AD_sport

 

腰痛や足首、太もも等も心配されていましたけれども、まさかの「腹痛」とは・・・!! しかも、断続的とは。

できるだけ早く精密検査を・・・って言われていたそうです。  全日本終了まで耐えていたということのようです。

中国杯でみぞおちを打ったことが関係ある痛みなのか、それとも別の原因なのか・・・  非常に心配されるところですが

なかなか情報も上がってこないので、まだ検査中、あるいは結果待ちなのかもしれません。

 

大丈夫でしょうか・・・(涙)

⇒ 追記: (30日) 診断結果が出て、「尿膜菅遺残症」だとのことで、手術をされたそうです。 2週間の入院、1か月の安静加療が必要だとか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141230-00000061-dal-spo

中国杯の怪我とは、全然関係ない、また新たな別の「試練」だったようです!

この「尿膜菅遺残症」は、胎児の時、生後からの影響のもので、成人でこれが認められるのはおよそ2%だとか・・・

羽生選手、なんかもう、大変でしたね。(涙)  世界選手権はまだまだ先ですから、どうか病院でゆっくりなさって下さい。

成人した年のお正月が入院って・・・ 波乱万丈な羽生選手。   もう、ご無事なら、それでいいです!! (以上、 追記 )

 

ただただ、お祈りしております。

羽生選手、今度こそどうか、病院でゆっくりと休まれますように・・・!! もうこれ以上、無理せずにすみますように・・・!!

激動の2014年、本当に本当に本当に本当に、お疲れ様でした。

 

でも、振り返れば、今年の羽生選手は、主要大大会は全部優勝で、金メダル獲得。

ソチ五輪、世界選手権、グランプリ・ファイナル、全日本選手権・・・ 完全優勝でした。

全日本選手権では、文字通りの、絶対王者らしい貫録が、ついに出てきたなと思いました。 まだ20歳だけど。 とてもそうは見えません。うっかり年齢を忘れそうになります。

 

どんな状況でも、大事な試合にビシッと集中力を合わせてくるところ、大きな大会ほど崩れずにまとめてみせるところは、本当に驚嘆させられます。 

でも何よりも、羽生選手は、負けた時の負けっぷりや潔さ・姿勢等も、前々からすごくカッコイイのです。 

私から見ると、そこが一番凄いかも。

 

ただ、あまりにも頑張り過ぎちゃう羽生選手・・・ 「今与えられているもの」全てに感謝するならば、その身体を大事に守り抜くことも、きっと今後の重要な使命の一つに入るでしょう。

 

インタビューで、「壁の先(向こう側)には、また壁があった」とお答えになったらしい、羽生選手。 ⇒   http://number.bunshun.jp/articles/-/822398

 

あ~、なるほど。 私は某忍者屋敷で、まさにそれを経験したことがありますから、その気持ち、すごくよく解り・・・ いやいや、そんな話じゃない。

 

羽生選手には、「ハードル」じゃなくて、「壁」なんですね・・・ 壁の方が、なんか高そうですね。

 

でも、羽生選手がもし”ネコ”ならば、壁を飛び越えるのは、思いのほか、簡単そう・・・ 

もし”ネズミ”なら、壁をかじれば、簡単に穴が開きそう・・・ 

忍者屋敷なら、掛け軸を動かしてみると、裏に思わぬ「抜け穴」がありそう・・・ (笑)   (←なんの話だ、なんの!(笑))

 

どうかたまには、前の「壁だらけ」から視点を真上にあげて、ゴロンと寝転がって空(そら)でも見つめながら、楽しく雲や星でも眺めて頂ければ、なんて・・・(笑) (←これは比喩です。)

そうすればきっと、流れ星なんかと共に、楽しい未確認飛行物体(UFO)がやってきて、その中から憧れのプルシェンコさんが登場・・・  しないですね、ハイ。スミマセンでした。

 

とにかく、羽生選手には笑っていられる状態であってほしいです。  

よく休んで、疲労回復させて、のんびりと・・・

 

羽生選手!!最後の最後まで、あんなにも頑張って、素敵な演技を見せてくれて、本当にどうもありがとう!!

忙しすぎる毎日から解放されて、ゆっくりしながら、少しでもどこかが痛くない、少しでも辛くない、そんな有意義な年末年始が過ごせますよう、心よりお祈りしております・・・!!

 

 

 

そして、もう一つの大ニュース。

町田選手が、世界選手権代表に選出されて名前を呼ばれたその場所で、代表を辞退し、突然の引退表明をなさいました。 ↑ (上の動画、後半部分)

 

グランプリファイナルの時に、町田選手の口から、「僕に残されたチャンスはあと1回」発言があり、かなり嫌な予感がしていました。

そもそも、シーズン初めに第九を選んだ段階で、こだわりをもつ町田選手のことだから、「年末に第九で終わらせる」=「年末の全日本で引退」というシナリオもあり得るとは思っていましたし、町田ファンの方々へは全日本に来てくださいと発信されていた、とのことでした。

また、グランプリファイナル前後から、全日本選手権前までの町田選手のインタビューを聞いていると、「競争の世界」から脱して、すでに達観しているというか、何かを悟った風というか、非常に穏やかで、落ち着いていて、澄み切って波ひとつ立たない湖面のような心境がうかがえたので、かなり引退が近い、既に決意しているのではないか、もしかして、まさかの年末の全日本では?と思えて仕方がありませんでした。

全日本直前のインタビューで、「クリスマスプレゼント」発言、さらには、「今シーズンのプログラムは、この全日本のために作ってきたと言っても過言ではない。 この全日本は、僕の競技人生において、最も特別な全日本になるかと思う。」という発言、さらには「人事を尽くして天命を待つ」なんて言っている言葉を聞いていたら、なんだかやはり最後の覚悟を持っているように思えてしまって・・・

とても素敵な言葉で印象に残りましたが、私はかなり焦りました。

そして何よりも、すごく穏やかで静かで深みのある声、今までにないほど落ち着いた話し方・・・ きっと本当の町田選手は、こういう人なのだろうな、と思わせるほどの落ち着き、ゆるぎなき穏やかさで答える町田選手の声は、今までとは明らかに違っているように、私には思えました。

インタビューでの、町田選手のそんな声を聞いていると、特に泣くつもりなども全然なかったのに、なぜか勝手に涙が浮かんできて、目の前に、町田選手が別世界に飛翔していくイメージが湧いてしまって仕方がなく、(なんかおかしいな・・・町田選手、本当に引退しちゃうのでは?!)とさらに危機感募らせていたところ、

あの、ショートの演技。 

本当に素晴らしかったですが、その後の町田選手の抑えきれない、感極まった様子を見ていて、「かなりの確率で全日本終了後に引退するつもりだな」と、ついに私は確信。

個人的には、せめて世界選手権までやってほしいと強く強く思っていたのですが、結果次第では、本当に最後の第九になってしまう可能性を覚悟して、フリーを観させてもらいました。

この予感は、ハッキリ言って、当たってほしくなかったです。 第九も、もう一度観てみたかった。

 

ショート、フリーの二日間、「町田選手が引退しちゃう気がする!」と気が早すぎる私は、そこで先に涙が出てしまったので、町田選手の本当の引退発表は逆に、ある程度落ち着いて・・・ でも、やっぱり残念に思いながら、その言葉を受け止めました。

コーチには、「全日本まで」とお願いしてあったとのこと、それをコーチのほうでは「コーチを変えるんだな」と思って、密かに悲しんでいた、という報道までありました。

それが本当なら、つまり、町田選手は最初から、世界選手権には出ないつもりでいた、ということですね・・・(涙) 

 

(町田選手、電撃引退の真相、というニュース  ⇒ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141229-00000001-wordleafs-spo&p=2 )

 

でも、公開された引退表明全文を読み、町田選手にとってはベストだったであろうこと、そして早稲田で取り組む予定のその研究テーマを聞けば、納得も納得、むしろ大いに期待させてもらいます!という気持ちに変わりました。

ショーにもぜひ、たびたび出演してほしいですね。

 

 

何も思い残すことはなく、本当に晴れやかな、誇らしい気持ちで引退を決意できたという町田選手。 良かったですね。

私個人は、本当に残念に思いますが、その明るい未来への旅立ちを祝福し、応援します!

研究者として、羽生選手や後輩たちを助けられるような、素晴らしい人材になって下さい!!

 

1年前の全日本選手権での、羽生選手の「花になれ」への配慮、そして、中国杯後の、怪我中の羽生選手への思いやりのあるコメント、どちらも羽生ファンの一人として、私は涙が出るほど嬉しかったです!

数日遅れのクリスマス・プレゼント・・・  バリバリの羽生ファンだけど、私もしっかりと受け止めさせて頂きました! (笑)

本当にどうもありがとう!

町田選手の前途に、祝福あれ!!

 

 

町田選手の、最後の演技。 エキシビション。 「エデンの東~セレブレーションバージョン~」  希望に満ちた明るさ。

入院中の羽生選手のところにも、町田選手の思い、その最後の渾身の演技が、届きますように。

 

町田選手のこの演技が、羽生選手への素晴らしい、お見舞いの「花」となってくれますように・・・!!

 

私がインタビューを聞いている時に目の前に浮かんできて仕方がなかった「別世界へ飛び立つ、町田選手が飛翔するイメージ」は、これだったのかも。

魂の演技。 

涙と笑顔の最後の挨拶も、見事でした。 

・・・本当に、別の世界へ、飛翔して行っちゃった町田選手。 

ラストの演技が・・・ 「悲恋の極北」のままでは終わらせない、そのファンや観客への心意気。(笑)

町田樹作品。 お見事でした。 

 

最後に、もう1回叫ぶぞ。(笑)

町田樹選手、 ブラボー!!(笑)

 

 

 

そして、疲労の極限と思われる羽生選手の心身が、どうか少しでも速やかに、癒されていきますように。  

羽生選手の来年に、そしてその前途にも、大いなる祝福がありますように!! 

心よりお祈りしております・・・!!

 

(羽生選手の全日本での演技は、また別にUPします。)

 

 


羽生選手、4大陸選手権回避、献血CMと海外面白インタビュー

2014-12-26 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

いよいよ、全日本選手権2014が始まりますね。

羽生選手、落ち着いて頑張って下さい・・・!! 満足する演技が出来ますように!!

 

さて、マスコミというのは不思議です。 会場が4年前の全日本選手権の時と同じ「長野のビッグハット」というだけで、4年前のリベンジとか、不思議なことを羽生選手に聞いています。(笑) →http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/12/26/kiji/K20141226009523770.html

いや、去年の全日本選手権と比較して何かを聞くのならわかるのですが。

でも、4年前は、本当に素晴らしい白鳥の演技を見せてくれました!

 

このニュースによれば、羽生選手は、全日本での順位に関係なく、世界ランク1位や、グランプリファイナル優勝等の実績から、来年3月の世界選手権への出場は既に決定している、とのことです。

今年から、世界選手権に出場するのに、全日本選手権出場することは義務ではなくなっているので、確かでしょう。

休養せずに活躍している五輪金メダリストを、世界選手権に出さない国というのは、きっとどこにも存在しないでしょうから。

さらに来年、2015年2月に韓国で行われる予定の、4大陸選手権には、羽生選手は出場しないことが決定した、とのニュース。

正直、ホッとしました。やっと少しまとまった期間がもてるのではないかと。

羽生選手は休めるし、選手層の厚い日本男子シングルには他にも有力選手たちがいて、出場するチャンスが回るので、とても良いのではないでしょうか。

その分、羽生選手は、お身体を少しでも回復させて、3月の世界選手権に向けて万全にしていただければ、と思います!

 

 

さらに、脱力するような、どうでもよさげなニュースが、この全日本直前にネットに出回りました。

基本、スキャンダルの類は、羽生選手本人からの明確なコメントや交際宣言でもない限り、私はスルーするつもりでいます。

だから、これも本当は華麗にスルーするべきなのでしょうけれども、

あまりにもあまりにもふざけすぎの内容だったので、今回だけは・・・(笑)(今回だけ、例外です)

何の話かと言えば、「羽生選手に親密交際の噂、お相手は年上歌手28歳…」という話。

成人した途端に来たか・・・と一瞬思ったのですが、いや、よく見たら 「ファンタジーオンアイス福井2012で共演した」ですって!もう爆笑!やめて下さい(笑)

これは噂、なんかではありません。 

羽生選手自らが堂々と認めてきた、交際宣言してきた ”大親友”のことですね。 

大親友様の当時のブログでご確認ください (羽生選手の大親友様、勝手にリンク、失礼します…)→ http://ameblo.jp/sashidafumiya/entry-11345052449.html

羽生選手とは、「年齢は違えど、めちゃめちゃ共通点が多く」と書かれております。 

羽生選手と共に、お互いに、「共に頑張ろう!」「花になろう!」と誓ったそうです。(笑)

今年は、「花は咲く」も歌って下さいましたね。 

間違いなく、親密交際ですね。 親友、ですから。

やきもきしていた羽生ファンのそこのアナタ、笑って、年越しして下さい。(笑)

 

もう一つ、なんだかすごいネタ的話題が。最初のほうは、全日本前のインタビューです。凛々しい表情の羽生選手が答えています。

こちらの動画の後半、10分以降に面白い海外インタビューと羽生選手の珍解答が。 なんで全日本直前にこんな面白ネタを出してきたのか。

→ http://www.dailymotion.com/video/x2ddic1_1226-%E3%82%81%E3%81%96_sport

 

冒頭で、「本当にここまで心の底からスケートが好きだった」と、しみじみと語る羽生選手。…良かったですね。

羽生選手、自分が動物になるならと聞かれて、「ネコ」。

自分をアイスクリームに例えると何味かと問われて、「ポッピングシャワー」。 (←そもそも質問から奇抜!(笑))

自伝映画を作ってもらうなら、主演してもらいたいのは?との質問に、「はあ~・・・」と、悩んだ挙句、「福士蒼汰」さんと明るく答えていらっしゃいます!

 

理由がそれぞれ凄い。

ネコは、「すごく自由に、自由気ままに生活しているし、どっちかっていうと僕自身もそういう感覚がある」「なれたら、というよりも、実際そんな感じ

ネコは、前々から仰っていたので解ります。確かに、羽生選手は犬っぽくはないです。サルでもキジでも、鳥でも飛行機でもなく。(笑)

 

アイスの「ポッピングシャワー」は、「外側は甘い感じでやっているけど、口の中に入れた途端、暴れ出す的なのが、自分っぽいかな、と。

(ポッピングシャワーっていうのはサーティワンアイスの一番人気メニューだそう。ハーゲンダッツ派の私は食べたことはないです。)

そ、それにしても、羽生選手・・・ インタビューも珍解答で、はじけて暴れていらっしゃいます。 

今期の羽生選手は、外側もアマさとは無縁のような凛々しさ・・・い、いえもう、甘かった、ということにさせて頂きます!(笑)

 

映画の主演、については・・・ まあ、ノーコメント。(笑)

個人的には、羽生選手の映画なら、やはりご本人様にやって頂きたいですね!・・・って、そんな暇はあるわけない!(笑)

 

 

 

最後に、羽生選手が献血を呼びかけたCMです。 これはなかなか良いです。 日本赤十字社のHPへ → http://ken-love.jp/hatachi/

羽生選手がなぜか口パクで歌ってくれています。(笑)  なんでいつも口パク・・・ま、いいですが。(笑)

途中で、陸上でジャンプもしてくれています。 

なんでも、献血をしにいくと、羽生選手との記念撮影ができるのだそうです!(合成写真です)

さらに、メイキング動画(CMの)、羽生選手のインタビューも多数載っています。羽生ファンは必見です!! 

 

10代・20代の若者の献血が、10年前と比べて激減しているそうです。

献血は、誰でもできるわけではなく、条件に当てはまらないと、断られることもあります。HPをご覧下さい。

1回400ML とられるので、結構な量で、私は過去に、直後にくらっと来たことがあります。

でも、私の友人には、血の気が多いあまり(笑)、献血が完全に趣味にまでなっている人がいて、累計献血回数が100回を超えたという猛者がいます。

でも、こういう人、案外いるらしいのです。 献血が趣味の仲間、までいるらしいです。

きっかけは、献血するとただでもらえるジュース、だったりするらしいのですけど。

「複数回献血クラブ」、というのがあるようで、安全な血液を安定的に確保する目的のクラブだそう。

他にも、献血センターのボランティアも募集しているようです。

ご協力できる、したい、という方は、ぜひ。

 

流血事故後に、献血CM・・・ なんか凄い説得力が。

このCMがいつ撮影されたのかわかりませんが、本当に羽生選手は今年、あまりにも大活躍の大忙しでしたね。

本当にお疲れ様でした。

今年最後となる予定の試合が、良い結果&良い思い出となりますように・・・!!

 

 


2014年年末の、羽生選手のインタビュー動画5つと、NHK杯の「花は咲く」準備映像

2014-12-24 | 羽生結弦選手・注目発言

グランプリファイナル2014から、2014年年末の全日本選手権までの間に、公開されてきた羽生選手のインタビュー等の動画を、複数ご紹介します。

 

まずは一つ目。

グランプリファイナル2014で優勝した羽生選手が、凱旋帰国した時の、インタビュー全体の動画です。 ↓  

 

 

最初の方は、ちょっと目が虚ろな印象の羽生選手です。 お疲れでしょうか。 時差ボケ気味でしょうか。

答えるうちに、だんだんシャキッとしてきています。(笑)

 

「連覇について」聞かれて、連覇については意識していないと答える羽生選手。

私はいつも思うのですが、”5年以内に3回優勝するのと、連続で3回優勝して、そのあと2回負けるのとでは、どちらが凄いの?別にどっちでも良いと思わない?”みたいな気分ですね。 

でも、羽生選手はひたすら、「連覇を狙っている」などと報道されていましたね。 なんか色々、大変ですね・・・。

 

練習をするにあたって、何が課題としてあがるか、毎回毎回、自分が本番でやるような緊張感をもちながらやって、課題を見つけていました」 と。

 

自分がスケートをしていて、とても楽しかったというか・・・ 試合でこれだけ幸せな気持ちで滑れたのって、本当に何年ぶりだろう・・・というくらいまで、本当に幸せだったので、そこが本当に良かったのかな、と思っています。

全日本について、「演技構成は、変えるつもりはないです。」 

全日本三連覇は、「意識していないです。毎年毎年、試合というのは、同じタイトルでも全く違う試合。全然意識はないです。

身体の回復について、「戻ってきているという感覚よりも、新たに自分を作り直してきたという感覚の方が近いです。」と。

羽生選手のスケートをご覧になった方に伝えられたことは、と問われて羽生選手が答えた答え。

最近はやはり、スケートを楽しむというか、そういうことが全くできなくって・・

やはり・・・例えば、前回のNHK杯であったら、(グランプリ)ファイナルに出なくてはいけない、というような自分の思いであったり、

または、中国杯の時は、とにかく滑りきらなくてはいけない、という思いであったり、そういうものがすごく強かったと思います。

その中で、今回は、自分自身の身体を目いっぱい使える、その幸せというか、そういうものを、あのー、少しでも感じて頂けたら嬉しかったですし、

または、あのー、なかなかファンの方々にご挨拶する機会というか、こうやって段々ファンの方が多くなっていくうちに、

なかなか、みなさん全員にご挨拶することがなかなかできないので、そういった中で、感謝の気持ちだとか、そういったものが伝わっていたら嬉しいなと思います。」

 

上の下線を引いた部分、これを聞くと、羽生選手はかなりの義務感をもって今シーズンのグランプリシリーズに臨んでいたということがうかがえますね。スケートを楽しめなくなっていたのが、それが原因なのかというと、もう少し前から試合ではそうだったような発言もあったりしたので、何とも言えないのですが・・・

とりあえず、怪我をきっかけに、スケートを滑る喜びに改めて気が付け、幸せに思えたのなら、本当に良かったのではないでしょうか。

 

逆境を乗り越える原動力についてそれが何かと問われて。

逆境というか、自分が弱いところが見えた時というのは、実際好きですし、強くなりたいのだなと、思って一生懸命練習してこれた。」と。

 

さて、「なぜそんなに謙虚なの?」と問われて、自分で「全然謙虚だとは思っていない」と答えた羽生選手。 

自分で「私は謙虚だと思う」と答えた瞬間に、謙虚ではないことになりますので、これで、”羽生選手はやっぱり謙虚だ”ということになってしまいました。(笑)

 

さらに、「勝気でビッグマウスだと思われているかも…」とも答えた羽生選手。

実態が伴っていたらビッグマウスとは言わず、「有言実行」と呼ばれます。 だから私から見ると、羽生選手は、才能ある、有言実行男ですけどね。

ソチ五輪の金メダルも、今回のグランプリファイナルの金メダルも、実行しちゃったし。 

今月頭の、「思い切って一番上狙っていきます」発言は、自分を相当に追い込んでいるな…と思っていましたけど、実行しちゃったら、ビッグマウスではないですよね。

羽生選手は、シニアデビューの頃から、4位になると、「表彰台に上りたかった!」って、何の遠慮もなくハッキリと言っていましたけど、屈託ない正直な少年だなーって思っていただけです。(笑) 実際、表彰台に登れるほどの実力があったと思うので、ビッグマウスだと思ったことはないですね。

 

「羽生選手のように自分の子供を育てたいファンが沢山・・・」という質問について、羽生選手は実にまともな答えを返しています。

僕は僕ですし、それぞれのお子さんの良さというか、人間は一人として同じ人はいない、人間は十人十色」 「自分にもすごい悪い所が沢山ある」とも。(笑)

 

羽生選手を見ていて、いつも本当に凄いなーと思う一番の点は、その長所をひたすら伸ばし、認めてもらいながら育てられたのだろうな、と感じる点です。

羽生選手の特徴って、必ずしも、今の日本で、育ってくる過程において、周囲に歓迎されるものばかりではないように思うのです。

どちらかというと、奇人・変人・変わり者・あまり理解されない系 ・・・ だったのではないかな、と想像することさえできます。

身体が超・柔軟な男子って、普通は何か得することあるかと問われれば、あまりない気がする。 少食な男子も。 泣き虫だという感受性も。 でも、フィギュアスケートをやっているからこそ、全てがすごい長所になる。

超のつく負けず嫌いも、一歩間違えれば、ただの嫌な奴になりかねません。でも、それをきちんと実力を伸ばす方向に向けていて、だからこそのものすごい努力家であり、金メダリストにまでなれた一番の要因かなと思います。

それ以外にも、非常にたくさんの、「一歩間違えれば大欠点」になりかねないような素質が羽生選手にはあるけど、全部逆転してかなりの長所にして活かせている。そこが、本当に凄いし、見ているだけでも、非常に多くを学ぶところです。

 

私は、羽生選手がもし野球選手を目指していたら、さすがにここまでの活躍は絶対にできなかっただろうと思っています。(フィギュアスケートファンはみんなそう思うでしょう。)

羽生選手は、自分でも言っているように、全てにおいて超のつく負けず嫌いだし、目標遂行能力が高いから、全ての分野で、「そこそこのレベル」までは絶対に到達する人だとは思う。

羽生選手が頭がいい、勉強ができる、成績がいいという話も、別にそんな報道なんかがなくったって、普段の羽生選手の発言を聞いていれば、相当頭のいい人だ、それも全く普通のレベルじゃないな、というのは、すぐに解ります。 発想が天才的なものを持っていると思うし。

でも、最後、どうしようもない天来の素質や才能の部分までは、それらだけではカバーできない。 やはり、その人が向かうべき道というのは、あるのだろうな、と私は思います。

羽生選手と同じ気質・性質・個性ではないのに、「羽生選手のように」育てようとしたり、なろうとしたりすると、やっぱりおかしなことになってしまうでしょう。

例えば、織田さんには織田さんの良さがあり、もし織田さんが羽生選手並みの「負けず嫌い」だったなら、もっと成績での実績が色々と出せた選手になっただろうとは思うけれども、全然負けず嫌いではない、そういうところにも、織田さんの良さがある。そういう人がいてくれるからこそ、世の中上手くいくんだろうとも思います。

そして、そういう織田さんこそが好きだ、そういう織田さんの演技が好きだ、という人は、沢山いると思うのです。(実際、私の周りにもいます。)

私は、羽生選手は稀に見る「王者気質」な人だと思うけれども、世の中みんながそんな人ばかりだったら、大変だし、怖いです。(笑)

私はそんな羽生選手の演技が凄く好きだけれども、逆に、「あまり惹かれない」「興味ない」という人たちがいてもいいと思うし、それが自然だと思う。 

でも、だからって、わざわざ「それが好き」と思う人たちのところにまでやって来て、侮辱してくるような人とか、本人に面と向かって「嫌い」などと言う人たちは、どうかと思うのですが。

 

 

さて、こちらのインタビューでは、グランプリ・ファイナルでの勝因を分析させられています。

諦めるとか、諦めないじゃなくて、「何をやるか」(が大事)。 ただ諦めないで、がむしゃらにやったって、何も変わらない。

それをとにかく、具体的に、自分が何をすべきか、自分が今、何をしなくてはいけないのかというのを、諦める諦めないの前に、考えるーーというのが、今回の僕の、良かった点かな、と思っています」と―――そのように語ってくれています。 ↓  ・・・確かにそうですね。

他にも、「あの怪我があって、練習の大切さを学び、本番に向けるために、練習でどれだけ集中できるかを、すごく大事にしています」と語っています。

何の意味もなく、ただやっているだけみたくなるのを、変えるために、刺激として(トリプルアクセルを)本番の直前練習で入れた

新しいことをやるというのは、逆に集中するチャンスだと、僕はいつも思っている

いつも通りだと、だんだん慣れてきてしまって、注意力が散漫になってしまう。だったら、新しいことをパッと取り入れたほうが、割と集中できる。

 http://www.dailymotion.com/video/x2clpkx_141215_sport?start=516

 

 

こちらは、羽生選手が”今年の一文字”について、語ってくれた動画です。

羽生選手の2014年の一文字は、 「生」 (生きる)、だと答えています。 (動画の2分ごろから)

中国杯の事故があって、「生かされているような状態」 「生きているからこそ、全てを生かしていかなくてはいけないのかな、と思う」 

一人の人間としてスケーターとして、色んなことを経験できて、幸せだなと思います」 とのこと。 

(ただ、この答えている最中に、あの中国杯での事故の映像が出てくるので、見たくない方はどうかあまり無理なさらずに。)  ↓

http://www.dailymotion.com/video/x2cl4xy_1215%EF%BD%8E%E3%82%B9%E3%82%BF_sport

 

 

そして、羽生選手の特集動画。↓  ずっとファンだった方には、内容としてはもはや今更な内容ではあります。 

でも、3年以上前の羽生選手を知らない方や、最近興味を持たれた方々には、ちょっと新鮮な番組だろうとは思います。 ↓ 

なかなか良い作りの番組です。

高橋大輔さんや織田信成さんたちよりも前に、日本男子で活躍していた、本田武史さんが解説で出てくれていますし、当時の演技映像も少しだけ出てきます。本田さんの演技は、今見ても本当にきれいだしカッコイイです。 

改めて本田さんの演技を見てみると、羽生選手の演技との、共通性を感じます。 羽生選手が、影響を受けていたのは確かでしょう。

でも、もっと詳しく解説をやってくれれば良かったのに~と、私は思ってしまいましたが。

http://www.dailymotion.com/video/x2cyzi1_%E3%81%99%E3%81%BD%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%93-hanyu-yuzuru_sport#from=embediframe

 

 

全日本選手権に向けての、宣伝動画です。 羽生選手が、「大人」について、語ってくれています。 ちょっと面白い映像です。↓

http://www.dailymotion.com/video/x2d7mx4_%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%ACcm-yuzuru_sport?from_related=related.page.int.behavior-only.e519e3411a4140d08dd9b75202b8db1a141941242

 

 

最後に、NHK杯での「花は咲く」を演じる前の、準備・練習中の羽生選手の様子が撮影された番組です。 

あの「花を持っていた」女の子は、莉子ちゃんというらしい。(笑) 二人、莉子ちゃんがいるのだとか。(笑)

羽生選手が、傷ついてボロボロになった花に向かって、「この子が…」と表現しているのが、面白いです。

うーん、そうか、あのお花は、「この子」だったんだな。(笑)

そう思うと、羽生選手のあの”花”への演技中の慈しむような態度も、よく解りますね。

この映像だけ見ていると、とても、悔しがって泣き明かした翌日の羽生選手だとは思えないですね。 とても素敵な映像です。 ↓ かなりお勧めです。

 http://www.dailymotion.com/video/x2d74lb_%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8%E5%B1%8A%E3%81%91%E3%82%8B-%E8%8A%B1%E3%81%AF%E5%92%B2%E3%81%8F_sport 

 

 


2014GPF・ 極限の技を追求する羽生選手と、極限の美を追求する町田選手

2014-12-20 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

2014年のグランプリファイナルが、先週末終了しました。

そこで、やや常識を超えた驚愕のものを披露してくれた、二人の才能ある選手に、エールを送ってみたいと思います!!

 

まずは、羽生選手!  優勝、そして体の”ほぼ”回復、本当におめでとう!!

 

ショートの登場の時から、非常に落ち着いていて、観ていて全然不安がありませんでした。

衣装のグラデーション部分の色がグレーから青に・・・ 中国杯より青く見えましたが、同じもの? 今までで一番良かったかも。

「羽生選手らしく」、やりやすく改良を加えたという演技も、見て納得。 

何よりも、久々の明るい笑顔で終えられて、”幸せ”コメントが聞けたのが本当に良かったです。

 

 

冒頭の4回転トーループは滅茶苦茶キレイでした。跳んだあとがまたすごく良かった。久々にうっとりする演技。

4回転を着氷したその右足だけで、そのまま、左足を一度もつけることなく、音楽にきっちりと合わせてリズムをとって美しくターンを繰り返して滑り、(ここまででもう変人技)、ふわり、ピタリと柔らかく止まる。  

音楽を感じながら滑ることが出来た、との演技後のコメントを聞いて嬉しかったです。 本来の羽生選手が戻ってきた感じ。

でも、さらに指先や腕の表現に磨きがかかる、あるいはポイントが入ると、おそらくさらに格段に魅力が変わると私は思いますが・・・(でも、羽生選手はもともと得意だったはず。振付の問題?)

最後のコンビネーションジャンプの軸の曲がり方が凄すぎて(笑)、全く羽生選手らしくなくて、その辺はまだまだ全然完全ではないことがよくわかりますが、(マスコミは「完全復活!」って煽っていますけど、羽生選手の「完全」はこんなもんじゃないだろう・・・!!って思っているファンは多いことでしょう)

それでも、今の羽生選手としてのベストを出せたであろうこと、すごく頑張ったこと、スケートをできる喜びが復活した、というのが、何よりも嬉しかったですね。完全復活という言葉が該当するのは、「スケートを滑る喜び」のほうのようですね。

私は今までも書いてきましたけど、羽生選手は音楽にピタリと合わせる能力が非常に高く、スケートを滑る喜び(意欲・積極性)が爆発的に出ている選手だと思ってきました。そこが抜きん出て凄かった。 

だけど、中国杯で怪我のまま、泣きながらリンクを見つめてから、怖い顔で試合に向かった後は、羽生選手の演技の何かが根本的に変わっていってしまう気がして怖かったです。だから、今回は落ち着いて集中した様子で演技を開始した、元通りの羽生選手を見て、安心して見ていられました。

同じような気持ちのファンは、きっと沢山いるのではないかと。

またイーグルで前後を挟んだトリプルアクセルが試合でも見られる日が来るといいですが(フィナーレではやってくれました)、それはまだまだ先のこととして、(体調が良くなってできればいつか、でいいです)、 楽しみにしておきます。

 

フリーは、いつもより慎重に丁寧に一つ一つを滑っているのがよく解りました。何よりも昨シーズン苦戦した、4回転サルコウの大成功が、一番目を引きました。あれは本当にキレイでした! (なんとなく、NHK杯での村上大介選手の刺激が大きく影響したのではないかと・・・。)

4回転トーループは、あの怪我を思えば「凄い」んだけど、羽生選手はもともと4回転トーループの成功確率は9割を超えていて、「成功が当たり前」でした。成功できない状態でも無理して滑ってしまった先月こそが、本当に「異常事態」だったということ。 だから、「やっと振出しに戻った」というのが私の印象。 

それでも、1か月前はまともに歩けなかったことを思えば、ビールマンスピンまで入れちゃって本当にもう、羽生選手は、私の想像以上に、間違いなく凄いヘンタ・・・ いやいや、 凄い”タイヘン”だったに違いないです!(笑) お疲れ様でした。本当に今後も油断せず、お身体を大事にして下さい。

 

今回の「オペラ座の怪人」は、冒頭のこのジャンプの連続で、ファントム登場の迫力が表現できるので、決まると非常にカッコイイですね。

 

 

NHK杯と同じく、ファントムというよりもは、やはり「羽生結弦選手」な印象の演技でしたが、「自分らしく演技したい」と仰っていたので、きっと予定通りでしょうし、1年ぶりにスケートを本当に楽しめたということなので、そこは本当に良かったです!

冒頭のジャンプシーンはカッコよくて、羽生ファントムに惑わされてついていきそうに・・・(笑)

でも気が付いたら、いつの間にかそのファントムは姿を消して ・・・あららこれは元の羽生選手? (私は構いませんが。(笑))

コケても笑顔な謎のファントム(いや、素晴らしいです!)、勝利に酔って終わるファントム(いや、これはちょっとラストが違い過ぎ…(笑))、

とにかく中盤から後半になるにしたがって、「それはもう、全然ファントムじゃないでしょ!(笑) どっちかというと、普通に必殺技を繰り出すウルトラマン(超人)・ハニュー!(笑)」と思っていた私に同意して下さる方は、日本中に大勢いるに違いありません。

 

しかし、この演技を見ている間に、私には逆に、なぜあの「中国杯」での羽生選手が、一部の人々を異常なまでに熱狂させたのかが、私にはピンときました。今はここには、あえて書きませんけれども。

やはり、羽生選手があの時何を思いながら滑っていたのか、私は本音を知りたいですね。 落ち着いたら・・・でいいから、いつか話して下さるといいな、と思います。

 

中盤の「嘆きのシーン」及び、仮面を外してSoftly,deftly・・・と歌われるところ(オペラ座の怪人で、ファントムがクリスティーヌを誘惑する、最も官能的なシーン)は、中国杯のもののほうが表現面は凄かったように思うので、あれを「表現」として高められたなら、さらに凄いのではないかと思いました。 

中国杯の演技は、怪人の演技というより羽生選手の「本物の感情」由来の演技に見えるから、誘引力が凄い。 けど、本当に壮絶で悲惨だから、そこが見ていてとても辛い。 

だから、今度は「秀逸な演技」としての表現であってほしいと思います。

 

今回の演技は、どちらかというと・・・

「オペラ座の怪人」という音楽を背後に、仮面なんかカケラほどもいらないカッコイイ、「王者」だの「王子」だのの異名をもつ羽生ファントム。(←いいんです、羽生選手に仮面はいりません!何にでも変身できますから!)

冒頭でオペラ座の観衆を驚かすことにまんまと大成功した羽生ファントム、(2種類の4回転成功)、勢いに乗ったのか、もはや 嘆き?なんてものとは無縁で、スケートという名のクリスティーヌと、相思相愛のラブラブモードでハッピーエンド、演技終了後には、勝利の杯までもを、恋敵ラウルに思いっきり見せつけて終わり! みたいな・・・   

ストーリーとしては、むしろ見事なまでに完全に破たんした・・・ そんな、「オペラ座の怪人」。(笑)   

 

 

いや、まさに、「アッパレ座の怪人」でした!(笑) 

 

さもなくば、最後ののトリプルルッツで倒れ、それでも、ニコニコして「シャキーン!」と立ち上がっていくあたりや、演技終了後の顔をくしゃくしゃにした勝利のガッツポーズまで見たら、やっぱりこの演目は・・・

バルタン星じゃなくて、「バルセンローナー」という異国の地で戦って復活してみせた、「アッパレ座の超人(=ウルトラ・マン!)」 だったかも?

 

 

・・・実に羽生選手らしいです。(笑) 

20歳になって成人しても、「子供の心を忘れないでいたい」と、その夢(?)を語っていた羽生選手。

はい、羽生選手は立派な、正真正銘の20歳のウルトラマン(超人!)になりました! 子供の頃の夢と憧れがかなって良かったですね!なかなかこういう方はいないでしょう。羨ましいですね。(笑)

(注:幼い頃の羽生選手が、最初に作ってもらったプログラムはウルトラマンだそう。)

 

今シーズン始まる前に、うっかり羽生選手を、「あしたのジョー」みたいな人だのなんだのと書いてしまい、シーズン始まったとたんに、滅茶苦茶、もうこの上なく後悔する羽目になった私は、もう二度と書きません!

あれは全部、中国杯前の、「きのうのジョー・ダン(done/終了!)」だったということで、宜しくお願いします。 申し訳ございませんでした。

(え? レベル・アフォー認定? うわ~、ありがとうございます! ”ア~、ホッ”とした!(笑)) 

 

おっと・・・ 私の「スベる」技術までもが、戻ってきたかも・・・ (← いや、これは戻らなくていいという話。)

 

羽生選手が、中国杯前に 「悪いイメージの中に隠された、ファントムのピュアな心を表現したい」と言ってくれていた、今期の当初の目標は

シーズン最後まで楽しみに取っておきます。 (スケートへの純粋な思いを取り戻したのはその重要な第一歩かも?!)

 

回復してきた羽生選手、心からの笑顔も取り戻してくれてファンとしてはとても嬉しいのですが、でも本来の羽生選手は、

そして羽生選手が今期目標としていたファントムは、特に表現面においては、まだまだ全然こんなものじゃなかったはずだ~!遥かに上をいくはずだ~!と思っている私としては・・・ (課題は大きいですね~わくわく♪)

・・・あ、 いや、でも無理しないで下さい。 お身体第一です、絶対に!!

 

年末には、”年末時点での”ベストを期待しています!  喜びをもって滑れるのが一番!(笑) 

ラウルに向かって完全勝利宣言しちゃうようなファントムはさすがにどうかと思うけど・・・ ラストが”幸せなファントム”は、歓迎です!

 

ところで、私はもちろん、多くの人が気になっていると思われる、「歌いながら滑る羽生選手」についてですが、インタビューで、理由の説明があったようです。↓

「別に歌うなと言われたら歌わないけど」と笑いつつ「流れてくると、自然と出てくる。自分の中でボーカル入りの曲は自分で曲を作り出さないといけないと思ってる。そういう意味で口を動かすのも、表現の一部かなと思う」と、説明した。 (羽生選手)

 

・・・歌うななんて、絶対に言いませんとも!(笑) ぜひ歌って下さい! 次回は胸元にマイクつきで・・・(←注:これは完全に間違ってます!)

私が「こえ~(怖)こえ~(声)ファン」なのかどうかなんてことはどうでも良くて、やはり「ファントム」(怪人)は、 歌で魅惑してこその「オペラ座の怪人」なのですから!!(笑)

羽生選手は、そうでもしないと、「アバレ座の超人」になりかねない!(笑)  (← きっと、絶対、確かに、間違いなく、絶賛しているはずです!)

 

・・・真面目な話、特に中間の、羽生選手が仮面を外す場面から始まる曲は、ファントムがクリスティーヌを歌で官能的に誘惑していく場面だから、羽生選手は歌う側に回る心境で演じないとファントムになれない。

歌を”聞いて感じる”側に回っちゃうと、あっさりと、羽生選手はクリスティーヌの役になっちゃう危険が・・・! 

ただでさえ、音楽に没頭しやすい羽生選手は、音楽に洗脳される側・誘惑される側に入り込むと多分、観ている側を、ファントムの世界には誘えません!・・・というわけで、

 

歌う羽生選手、素晴らしいです!!最高ですとも!!継続希望!!(・・・無理する必要は決してないですが。)

 

 

しかし、今大会、そんな喜びや選手たちの不断の努力にも、冷や水をぶっかけてくれるような「採点」の一部が、私は非常に気になりました。

・・・激しいブーイングの出る大会というのは、やはり気分が悪いものです。

同じ選手の同じジャンプを見ていながら、加点が「+2」をつけるジャッジと、「-2」をつけるジャッジが同時に出るというのは、やはり非常に残念です。

(ショートプログラムにおける、ロシアのボノロフ選手と、同じくロシアのコフトゥン選手の採点)  ←どっちもロシア、わかりやすい・・・(苦笑)

+2と-2は、あまりにも意味が違いすぎる。 なぜこうなるのでしょうね。

真逆ですから。 こういうのは技術を正確に判定されているとは、とても思えないですね。 

私の位置からは回転不足に見えました~、いえ僕の位置からは回っているように見えました~、などといい加減に言わせないためにも、回転不足だの何だのは、本当に早く複数のカメラを導入してコンピューター解析でもすればいいのに。

(私はこれをあまり細かくうるさくするのは、演技を委縮させるので良いとは思っていませんが、こだわるならそこまでやれば!という気分。)

 

前々からそうですけど、審判の匿名性は、採点不正や圧力を排するという、当初の導入理由からは、完全に裏目に出ているように見えます。

もはや今さらですけど、やっぱりちょっと悲しいです。 羽生選手が優勝をした大会だけに。

 

NHK杯後、私は、「羽生選手が真の王者にふさわしい人ならば、あり得ない奇跡も起こるでしょう」と書きました。

やっぱり羽生選手は、王者にふさわしい人なんだろうと、思います。 演技内容を見れば、それは解る。

でも、審判は決して神ではない。 それどころか、欠陥だらけの、弱さだらけの人間がやっています。・・・そして、制度も同じ。

それに翻弄される選手たち。  そんなことを、改めて象徴するかのような、一連の出来事でした。

 

羽生選手が、正真正銘の絶対王者と呼ばれるほどの存在になった暁には、かつてのプルシェンコ選手みたいに、こういう、フィギュアスケート界全体を腐敗させ、信用を落としていくような点にも堂々と切り込んでいけるような、真の王者っぷりを発揮するような方になってほしいな~と、ファンとしては、しみじみと思いました。 (巨大な課題!)

せっかく羽生選手が、競技としての最高レベルを追求している真摯なアスリートだというのに、それを無駄にするような要素というのは、やはり事実上の、一番の「見えない強敵」に私には思えます・・・ せっかくの羽生選手の努力と結果が、無に帰しかねませんから。

羽生絶対王者時代がもし到来するのなら、それはやはり、競技としては、今よりもさらに公平で公正な、説明責任をも担えるような採点制度に少しでも近づいた状態であってほしいですね。

 

「課題大好き」「戦うの大好き」「壁を乗り越えたい!」な、帰ってきたウルトラマン(超人)状態の羽生選手を見ていたら、やっぱり・・・ こう叫びたくなりました。

行け!ウルトラマン・ハニュー! フィギュアスケート界に、不正や不公平をもたらす バルタン星人をやっつけろ! (笑)

地球に平和を取り戻せ!!(笑)

 

・・・次回につづく。

 

以上、グランプリファイナル2014における、「帰ってきたウルトラマン・ハニュー劇場」の感想でした!(笑)

 

・・・あれ? いや待って! ウルトラマンに何か弱点があったような・・・?

ガ・ガーン! エネルギーが3分間しか持たない!(爆) 

 

 ・・・と、いうわけで、ウルトラマンは直ちに撤回します!! (おい、早すぎっ!) 

超人・羽生選手。 これでオッケー!(←何が違うんだ!)

ウルトラ(超)なレベルの、普通の Man(人間)だった、ということで.

エキシビションのフィナーレで、本当はSPで前半に入れる予定だった、イーグルで前後を挟むトリプルアクセルを跳んでくれています。↓ 

何着ていようと、チャレンジャーな羽生選手そのまま。 さすがです。

 

 

2分40秒頃から羽生選手が画面端から登場し、2分50秒頃で、跳んでくれます。

 

さて、グランプリファイナル以降、羽生選手から色々な言葉がインタビューで出てきたようです。 また別にUPしますが。

中でも、私が一番安心したのは、こちらの言葉です。 ↓ → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141217-00000018-spnannex-spo 

 「(全日本でも)構成を変えるつもりはない。 自分の身体を大事にしてあげたいから。 これでスケート人生が終わるわけじゃない。 来年の試合では、考えていきたい。」

 

「自分の身体を大事にしてあげたい」・・・ これ、これです! 私が聞きたかったのは、これだったと判明!(笑)  ものすごく嬉しいです。

あ~!ありがとう羽生選手! 今日からゆっくり寝られそう!(笑)

 

・・・世界選手権まで、一つ一つを、階段を上るように、楽しみにしています!

 

 

 

さて、ここで一転して、舞台はガラリと変わります。 照明も背景も、ガラリと変更。

 

この大会で、もう一人、その演技で私の胸を強く打った、ものすごいウルトラマ・・・ じゃなかった、「ウルトラ悲劇の青年」と化した、とんでもない才能を見せつけた選手がいました。

町田選手です。

 

大会直前に、「なぜ氷に乗っているのか、再考することとなった」と語っていた町田選手・・・

「・・・な、何があったのかしら?」と思わせるこの意味深なセリフを残し、なおかつ絶不調で試合当日を迎えたらしい町田選手ですが、

ショートは、まさに冒頭から、いきなり別世界に惹きこんでくれる驚異の熱演ぶり。 → http://www.dailymotion.com/video/x2cgwo0_%E7%94%BA%E7%94%B0%E6%A8%B9-tatsuki-machida-2014-gpf-sp_sport#from=embediframe

 

本当に「悲恋の極北」と呼んでも恥ずかしくない・・・そんな演技で、本当に感動したし、楽しませてもらいました。

思わず、( 町田選手は、極北レベルの悲恋を体験したことがあるのだろうか… )と、そんな余計なことまで一瞬考えてしまいましたよ。

バイオリンの哀愁、美しい旋律・・・ 浅田選手の演じたイメージが強かったこの曲ですが、町田選手にかかると、それをも忘れさせて、青年の悲恋を本当に表現できてしまうのだということに、心底驚嘆。

ラストの方で、少し技に対して慎重になった様子がうかがえて、そこだけ一瞬気持ちが途切れたけど、それにしても表現力が素晴らしかったです。

出された得点以上の「観る価値」「満足感」が、 この演技にはあったと、私は個人的には思っています!

 

さらに、ジャンプ惨敗してしまったフリーの「第九」。 → https://www.youtube.com/watch?v=DE_dVeJMydY#t=11

なんというか、こちらは「悲”劇”の極北」になってしまった演技ではありましたが、こちらもまた、その気迫の凄さに、冒頭から目が釘付けに。

演技開始後わずか数秒で目を見張り息を呑むほどの気迫 ・・・私にこんな思いをさせてくれたのは、羽生選手の白鳥やロミオ以外に、男子選手ではほぼ記憶がない。

 

ジャンプの間に見せてくれた「表現」「一つ一つの動作」の「美しさ」も、高得点だったスケートアメリカの時よりも、「格段に」「段違いに」素晴らしくなっていて、その点でまず、大感動。

すごいですね! 一体全体、どれほどの努力を重ねたのでしょうか… 

ジャンプの失敗が何度続いても、全く微動だにしない「美しさ」を最後の最後の瞬間まで維持しようする、その情熱!

指先から足のつま先まで神経を行き届かせながら、

執念なのか信念なのかわからないほどの勢いで最後まで演じ続けた町田選手に、未だかつて見たことのないほどの、凄まじいまでの情熱と本気度を見て、特に演技中盤のあたりから強く胸が打たれて、不覚にも、涙がボロボロこぼれて止まらない状態に陥ってしまいました。観客の拍手も暖かくて。

いったい何を見せられたのか・・・

町田選手が、何を思いながらこれを演じていたのか、その”心”をぜひとも聞いてみたいと思いました。

そこで、インタビューでの言葉をチェック! ↓ 

 http://number.bunshun.jp/articles/-/822284?page=2

2つ、抜粋してみます。

「滑る前はリラックスして肩の力が抜けていたし、無心に近い状況でできていた。非常に良い感じでいいイメージで臨めた。でも自分で作った(『第九』の)壁は高いです」 

「でも何回も失敗して何回も転んで、最後まで余計なことを考えずに純粋に第九を滑りきると突き進んだ自分がいた。挑戦するものは挑戦して、失敗したのだからしょうがない。結果を受け止めるしかない。後悔はありません」

 

・・・凄いですね! カッコイイ! 

キーワードは「無心」「余計なことを考えずに純粋に」 というあたりでしょうか。

 

この町田選手の演技で、私が流したのは、悲しい涙じゃありません。 完成してはいなくても、完成過程にある芸術への、「ものすごい情熱」を垣間見せられて、衝撃を受けて圧倒されたという感じの、涙でした。

「第九」の音楽を表現するのって、とんでもなく大変だろうと思うのですが、音楽に負けないほどのものを、初めて町田選手の全身から強く感じました。

身体は絶不調で、本当は「歓喜」「喜び」とは程遠い状態だったはず。 

だけど、音楽に負けない印象を持ったのは、それほどまでに町田選手の内側に、全身全霊での「何か」があった、ということなのではないかと、私は思っていました。 

「無心」「純粋に」ーーーということだったようです。 

本当に、表現を徹底して追求しようとする妥協なき姿・姿勢に、「ブラボー!」と私は叫びたい。

正直、羽生選手の美しさを超えられる男子選手というのは、私には今まで全然想定できなかったのですが、町田選手は今回、その部分においては完全に超えられるところまで仕上げてきていると私は感じました。

ジャンプを決められたら、羽生選手は、決してうかうかしていられませんね。

羽生選手は、スケートへの情熱が炸裂していましたけど、町田選手は、演技・表現への情熱が炸裂している印象でした。

 

以前、町田選手は「オクサナ・バイウル」選手のようなのを目指しているのでは?と書きましたが、いや、これはもう、「男性版オクサナ」に表現面で到達していると私は思いました。 スケート的な美しさとの調和も考えて、頑張って練習してきた跡がすごく見えました。

 

しかし、今回の町田選手の得点のいったいどこに、見せてくれたあのスゴイ「美」への正当な評価が反映されているのかと・・・ どう見ても、反映されているようには思えません。ミスの影響を差し引いても、全く足りないくらいです。 今の採点制度の大欠陥、それとも、今回のジャッジの感性は、私や、同じような感想を持つ方々とはあまりにも違いすぎるのか。

本当にもったいない。残念なことです。

この「第九」は、どう見ても凄まじいプログラムなだけに、疲労が半端じゃないようで、卒論も抱えているという勤勉学生・町田選手の多忙さと体調も気になるところですが・・・。(出場辞退届を出したらしいですが、怪我以外の理由だったので、却下されたのだそう!) 

ミスが続いて得点が伸びず、さぞかしがっかりしたことでしょうけれども、観ている者の中には、審判とは違った視点から見て、得点がどんなであろうとも、関係なく、心から感動している人も沢山いるんだよ、ということを、町田選手はもちろん、選手の皆様には知ってもらえれば・・・!!と思います。

その意味において、「無駄な演技」などというものは、選手が本気で取り組んで下さっている限りは、絶対にないと私は思います。

 

 

何やら意味深な言葉を残したらしい町田選手が、今シーズン限りで引退したりしないでくれることを、そして、その努力が報われて、町田選手の完成した「舞台芸術作品」、その美と表現を極めた、独特な世界観を観られる日が来ることを、心より願っています!

やっぱり、飽くなき向上心の塊の羽生選手のためにも、町田選手の存在は欠かせない!!(笑) 

 

極限の技を追求して、他を寄せ付けない勢いの羽生選手。

極限の美を追求して、他は真似できない勢いの町田選手。

 

・・・すごいです。  でも、お二人とも、どうかお身体をお大事に。

 

しかし、グランプリシリーズ中、背後にずっと流れていた奇妙な「グランプリシリーズ”狂想曲”」のおかげで、

今週の私の疲労はついに極限にまで到達。 

今シーズン・グランプリシリーズの私の感想を一言で表すと、まさに ”疲労の極北”でした。  ・・・笑えない。

 

 

商業主義が凄すぎて、羽生選手が、商品化・産業化していくような、一抹の寂しさと悲しさがあります。

羽生選手のためになるなら・・・それが応援につながるなら・・・ と思って、色々ブログでも取り上げてみましたけど・・・  

 

  

さて、もう一人の日本人出場者・無良選手ですが、フリーはファントムらしさが良く出ていて、得点以上の価値と魅力のある、そんな演技だったというのが、私の率直な感想です!

無良選手の今期のプログラムは、フリーもショートも、どちらも素敵なハマりプログラムだと思います!!頑張って下さい!!

 

ジュニアもものすごい活躍を見せている日本男子。 

シニアにもまだまだいる逸材の宝庫。

日本男子には優れた人材が多すぎて・・・ 次の五輪では、日本の枠を5枠ぐらいにしてもらいたいくらいですね。

でも、かつて羽生選手の語っていた夢が今、まさに叶いつつありますね。

 

 

だからこそ、羽生選手から、一時的にでも「スケートを楽しむ」喜びを奪ったもの、その”一番の”原因は、何だったのだろう・・・

それが、気になります。

「スケートをしていて、本当に楽しかった。試合でこんなに幸せに滑れたのは、何年ぶりだろう…」と言っていましたけど、最後の記憶は、いつのどの試合だったのでしょうか・・・

 

どうかそこを忘れず、その喜びを失うことの決してない、これからの数年間であってほしいと願います。

 

 

 

年末の全日本選手権、 

羽生選手も、町田選手も、他の選手の皆様も、無理をし過ぎずに、でも着々と頑張って下さい!!

 

羽生選手の心からの笑顔がまた見られるのを、楽しみにしています!!

全日本選手権では、さらなる喜びに溢れて、納得の演技が出来ますように・・・!!

 

 


2014GPF直前・今までの葛藤と本音を語った、羽生選手の重要インタビュー

2014-12-11 | 羽生結弦選手・注目発言

テレビ朝日系列の番組内で、羽生選手が松岡修造さんに、今まで語られることのなかった、今シーズンに起きた一連のことについての「本音」を語ってくれました。

その動画です。

非常に重要なインタビューだと、私は思います。 

ただし、このインタビュー自体は、「NHK杯後のフリー翌日に収録された」とあるので、「花は咲く」を演じた、エキシビション当日の発言ということになろうかと思います。

 

すごく重要な羽生選手の本音が語られており、12月頭には収録されていたはずなのに、今頃(12月9日放送)やっと出されたのが、残念に思います。

 

羽生ファンなら、必見。フィギュアスケートファンの方でも、今回は必見。

まだ見ていない羽生ファンの方は、もちろん必見!! 

 

下に、全文を私が書き起こしたものを載せておきます。 

 

映像はこちら → http://www.dailymotion.com/video/x2c5sgj_1209-%E8%91%9B%E8%97%A4%E3%81%A8%E6%B1%BA%E6%96%AD_sport

 

今まで語れなかった「本音」と「葛藤」を、羽生選手が自然な言葉で、率直に、正直に、語ってくれています。

 

なんというか・・・ 私は心底ホッとしました。

ちょっと、涙も出ました。

 

この1か月、今まで、あちらこちらからいろんなことを言われたり書かれたり、勝手に決めつけられたりしていましたけれども、ちっとも羽生選手本人からの言葉が、聞けませんでした。 NHK杯直前会見で、少しだけ聞けたけれども。

フィギュアスケートの人気選手に関連した報道等では、今までも、書き手に都合の良い内容にされたもの、書き手の見方や思い込みによってかなり歪められたもの、何らかの意図があって完全に虚偽のもの、イメージを意図的な方向へと誘導しようとするもの等が、出てくることがあったので、鵜呑みにするのは問題なことがあります。

(なぜそれが解るかというと、のちに選手ご本人のインタビューや会見等で、明確に否定されたりしたことが何度もあったからです。)

 

私は基本的には「映像で」羽生選手の口から出ている言葉と、その表情等を一番重視してきましたし、今後もできるだけそうしていきたいと思っています。

(それでも、意図的にカット・編集されることさえありますし。)

たとえ「建前」で語られる場合があっても、本人がそうする必要があってそう言っていると考えるので、それを重視します。

本音じゃないもの、無理しているもの等は、その表情や話し方等を見れば、ある程度はわかるし伝わるものだと思うので・・・。

 

羽生選手が自らが語った、揺るがない映像という証拠つきで、その本音をしっかりと確認したいと思っていた私には、全ての中で、これが一番信用できる気がしました。

 報道による一部抜粋形式だと、また誤解が生じかねないと思ったので、放送された羽生選手の言葉全部を、(それでもカットされたものもあるでしょうけれども)、ここに書き起こしておきたいと思います。「あー」だのなんだのという細部まで、忠実に再現してみたつもりです。

 

以下、映像からの聞き取りによる、羽生選手の答えた内容の、管理人による、全文書き起こしです。 (羽生選手の言葉が、黒い太字です) 

***********************************************


松岡修造さん (以下、松岡) 「悔しいのは解っています、羽生さんが。悔しいというのを、超えているところに今いるんだろうなっていう・・・」

羽生結弦選手 (以下、羽生) 「いや、でも、悔しかったですね。あのー、なんですかね、久しぶりに悔しくて泣いたなって。はい。

                   あのー、控室の中で、自分でも分かってたんですけど、泣いてどうするって思ってたんですけど・・・。

                   でも、次のことを考えながら、今日何がダメだった、これがダメだったって、口で言いながら、もうずーっと涙が止まらなかったです。

松岡 「その涙は、自分の演技が出来なかったのか、ファイナルに行けなかったからなのか、色々あると思うんですけど。」

羽生 「あ、でも最初はファイナル行けないって思っていました。」

松岡 「・・・その権利を得た時の、心境というのはどうだったのですか。」

羽生 「いや、特に変わらなかったですね。悔しさも全然紛らわす事ができなかったですし。

    自分の中ですごく色んな言い訳を考えてて・・・ で、負けた時どうしようって考えてた自分もいて・・・ それがいたことが、まず悔しいですね。

 

ナレーション (羽生は、大会期間中、あきらかに、いつもの心理状態ではなかったという。)



羽生 「 『いつも通りやろう』・・・だから (ハッと、何かに気が付いたように)、もう、そうだよ!(自分で言いながら悔しそうに目をつぶる) だから、いつも通りやろうとしている時点で僕の負けなんですよ。

     練習を出そうとしたら、それは本番じゃないじゃないですか。練習じゃないですか。その時点で負けですよ、僕の。

     人との勝ち負けじゃなくて、自分の中で負けてます。 」

松岡 「今回の羽生さん見てて・・・勝手な想像ですよ?やっぱり、あの中国のアクシデント、普通じゃないですよ。氷の中での恐怖心と言うものが、嫌でも出てくるんじゃないかなって、そこらへんはどうでした?」

羽生 「いや、出てきますね、やっぱり。集中したりしなかったり、周りを見たりなんだりかんだりっていうのが、絶対あったんだと思います。

 

ナレーション ((前略) ・・・あの時、衝突したタイミングは、冒頭から3つ目のジャンプ、トリプルフリップの助走に入った、この瞬間だった。(映像流れる))

 

松岡 「(略)・・・特にあれは、3つ目のフリップジャンプの前だったじゃないですか。何かこう、自然な流れで行かないとか、そういうのってあったんですか。」

羽生 「6分間練習のフリップの前はさすがにビビりました。 あのー、いないって分かってるんですよ。気配を感じないし、風も感じないし・・・。

    ほら、フィギュアスケートって結構ぶんぶん行っているんで、結構風が通ったりするんですね。全然気配とかもないのに、どうしても後ろ見ちゃうんですよ、怖くて。  自分が入る前に、本当は、こっち側をみて、アピールしてから、こっち入るのに、もうずーっと、こうやって見ているんですよ。

それで、パンクして(注:ジャンプで、回転が抜けてしまうこと)、 『ああ、ビビってんな、俺』ってとかって思って・・・笑ってたりもしましたけど。

 

ナレーション (これほどまでの恐怖心を植えつけられた中国杯から、NHK杯までの3週間、羽生は、一体何を思いながら過ごしていたのか。)


羽生 「あのー、やっぱ、いろんな声が聞こえたんですよ。いろんな、ほら、すごく・・・ 自分でも驚くくらいワイドショーやってて。(笑) (周囲爆笑)

     いろんな、いろんな人たちが(笑)、ほら、もう、あれはフィギュアスケートの問題じゃなかったんですよ。

     ”一スポーツ”の状態として、”あれを出すのはどうなんだ!”と。

     でも、色んなこと考えて、やっぱり、反省したんですよ、すごく。 

     でも、僕達は(アメリカのドクターの診断を)あのとき、信じるしかなかったから、出たわけで。

     こうやって、せっかく(2位という)結果も頂けたんだから、じゃあ次の事を考えよう、と思って。 

     で、初めて氷・・・ 本当は、1週間しっかり安静にして、で、痛みが引きはじめたら徐々にリンクに乗ってもいいよっていう話になってたんですけど、全然(痛みが)引かなくって、で、結局10日間滑れなくて。

     でも、NHK杯をちょっと考えるんだったら、ちょっとでも(氷に)乗らなきゃダメだねっていう話になって、10日後に初めて乗ったんですけど・・・

     もう絶望しました。

     もう、ダメだって思いました。初めて自分から自分の親に・・・多分初めてだと思います、試合というか、弱音というか、まず、諦めるということをしたのは。 

     “(NHK杯に)出ない”って言いました、あの時。」

 

ナレーション (それでもなお、羽生が、NHK杯に出場した理由の一端が、垣間見えたシーンがあった。

          それは、中国大会でのアクシデント直後、競技を続ける決断をした羽生は、実は、こんなことを呟いていた。

          『 さあ、オリンピックチャンピョンらしい演技を! 』 )



羽生  「もちろん、プライドはかかっていますよ。もちろん、そのプレッシャーもすごくかかっているし・・・ 

     “あぁ情けないな”ってすごく自分でも思うんですけど、それよりもまず、そんなこと考える前に、プライドとか何よりも、まず課題が見つかって、

      次の試合に行けるって・・・ 次の、もう1個の課題を克服するチャンスが「来た」っていうのは・・・ 

      それはもう、ただただ、いつも思うように、こんな恵まれたことはないですよ。

      こんなにも沢山の課題を・・・立ちはだかる、どんだけ高い壁が用意されてるのってくらい、もう、高い壁いっぱいあるんですよ。(笑)

     (課題好きですか?と松岡さんに聞かれて、)  課題、大好きです。(笑) 

     だって、それを乗り越えたら絶対、その上があるわけじゃないですか。そしたらまた、上があるし。

松岡  「何にこだわっているのか、みんなわからなかったんです。別にだって、みんな休むんですもの。オリンピック金取った人は。」

羽生  「いや、本当は休もうと思ってました。 あんだけの・・・まあ、まず(シーズン前の)腰痛からはじまり、中国(大会)に出て、

     これはマジ、本当に、これは本当に休めってことかな?と思って。

     これでもし、グランプリ・ファイナル行けなかったら、これはもう、”全日本に向けてしっかり休め”と、神様が言ってるんだなと思ったんですけど、出れたんで・・・

   だから、“ちゃんと乗り越えてみせろよ”って、言われたんだと思います。

 

 以上全文。

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さて、このインタビューで解るのは、そもそも、最初の腰痛発症の段階あたりから、羽生選手は、休むことも考えてきていた、という点です。

「いや、本当は休もうと思っていました。」と、この番組の中で、羽生選手は明確に語ってくれています。

さらに、もしファイナルに出られなくなったなら、全日本選手権に向けて、「神様が休めと言っている」と考えようとしていたこと。

NHK杯前も、自分の状態に絶望して一度はあきらめて、「出ない」とご両親には伝えていたこと。

 

8月に、「休む勇気も、持てたらいい…」と、羽生選手自らが、ちょっと疲れたような顔でしみじみと語っていたのを私は覚えていますし、多くのファンも覚えているでしょう。

それはやはり、「ちょっとは休みたかった。でも休めなかった。(あるいは、休めない。) 休む勇気が持てなかった。(あるいは、何らかの理由で休ませてもらえなかった。) ちょっと後悔している。」と、言っているようなものだと、私には思えていましたので、そのあたりから、今シーズンの羽生選手の体調や疲労度が、私は気になっていました。

8月の24時間テレビでの演技の後だったかで、「いつまでこの身体が動くかわかりませんけれども、この身体が動く限り…」 って挨拶した羽生選手に、私はちょっとドキッとさせられて、危機感を感じていました。

今までこんなセリフを聞いたことはない。

「この身体が動く限り、滑る」という覚悟は、この時から見えていたわけですが、冒頭の「いつまで~」という言葉からは、多分、今までにない「身体の限界」をどこかに感じ始めているのではないか? 相当疲れているのでは? 既に無理が生じているのを感じているのではないかしら?と私には思えました。

(五輪シーズンも過密スケジュール、その最後の時点で既に腰痛が酷そうだったのに、その後も休みなしで、どう見ても異常なスケジュールでしたから。)

 

その後、腰の状態も、3日に一日は練習を完全に休まなければならない状態で迎えた、あの中国杯。

 

羽生選手は基本、目の前の高い壁を見ると、「克服したくなるタイプ」なのでしょうね。(笑) 諦めるのが嫌い。

中国杯での悲惨な衝突事故の後でも、「オリンピックチャンピョンらしい演技を」と、滑る前に呟いていたという話からは、少なくともあんなに転倒するつもりはもちろんなく、責任感やプライドをかけて挑んだであろうことがうかがえます。 

 

中国杯後、リハビリ期間の間に氷の上に初めて立った時も、絶望して、「(NHK杯は)出ない」と、あきらめて、ご両親の前で弱音を吐いたという羽生選手。

・・・そこで、本当にあきらめたって、良かったと私は思うんですが・・・、

「五輪チャンピョンとしてのプライドももちろんあった」、 でも、チャンピョンのプライド以上に、「目の前の課題」が突きつけられたら、それを(その壁を)乗り越えたいという思いが非常に強いらしい、羽生選手。

 「課題、大好きです!」とも。(笑)

「“あぁ情けないな”ってすごく自分でも思うんですけど、それよりもまず、そんなこと考える前に、プライドとか何よりも、まず課題が見つかって次の試合に行ける、次の、もう1個の課題を克服するチャンスが来たっていうのは・・・ それはもう、ただただ、いつも思うように、こんな恵まれたことはないですよ。」と、言い切った羽生選手。

 

「課題を克服するチャンスが来た」というのを、「この上ない恵み」だと捉えていて、さすが羽生選手です。(笑)

多少無理して言っていたのだとしても、とにかく前向きにとらえようとするところが、本当にスゴイし、 そしてこの辺が、「常に挑戦者でありたい」「チャレンジャーでいたい」という、言葉につながっていくのでしょうね。

 

今までの多方面からの断片的な情報、一見矛盾する内容、その他が、やっと羽生選手本人の言葉によって、きちんと一つにつながったように思いました。

 

NHK杯後、悔しさのあまり、号泣したという羽生選手。

言い訳をいっぱい考えてあって、負けた場合どうしようという思いもあり、「いつも通りやろう」という自分の甘さが、既に負けだったと認めた、羽生選手。 

「いつも通り」―――それは練習でしかないから、と。

 

・・・あー、でも、その「いつも通り」がちょっとだけ、有難かった人間が、ここに一人います。(笑)

実は私は、あのNHK杯の羽生選手の演技に、なぜかその後、少しだけハマっていました。

羽生選手が、あまりに悔しすぎて大泣きしたほどの演技だというのに、なぜ私は、この羽生選手の演技の、一体何にハマったのか?と自分でも疑問に思って、理由をしばらく考えていました。

よくわからないのですが、見ていて強く思うのは、何か「安心感」を感じる、ということでした。

練習のような羽生選手――― でも、その状態の羽生選手の演技を見て、なぜか安心している自分に気が付いたのです。

 

羽生選手が、生きているし、無事だし・・・ とりあえず、ここまでは回復したし、それでも必死に頑張っているし。 

やっぱり、人間だったことの証明になっているし・・・ みたいな、そんなところでしょうか。(笑)

 

中国杯の、あの状態でも演技を許されたことが、あまりにも非人間的に見えて、「さすがにまさか、死のリスクを冒させるなんて、あり得ないでしょう!」と思う一般の人々からは、プロレスのような「ヤラセ疑惑」までもが出ていました。

(ヤラセで血を流すフィギュアスケートなんて、あるか!)と私は思ってしまいますが、それほど、一部の人には信じがたい光景に見えた、ということです。

NHK杯に出場できることになったらなったで、「やはり怪我というのは嘘で、一連のことは大げさな演技だった説」まで出てくるほどだったので、もしあそこで羽生選手がパーフェクトな演技で怪人ぶりを発揮したとしたら、逆に世間からは、「中国杯の、あれはやらせだったのでは?大げさな演技だった。 フィギュアスケートはプロレスと同じで、ただのショーみたいなものだ。騙された。」という印象を強く持たれる方向へ、より多くの人が向かったのではないかと思います。

金メダリストの羽生選手が、NHK杯で、わざとジャンプを失敗したりして惨敗するようなことはあり得ないので、結果的にはあれにより、やらせでも演技でもなくて、本当に身体の状態が大変で、無理を押して出場していることが証明された面がありました。

羽生選手は悔しいでしょうけれども、羽生選手のためには、NHK杯は逆に惨敗で良かったと、私は思っています。

 

  

「もし、グランプリ・ファイナルに行けなかったら、全日本に向けてしっかり休めと、神様が言ってるんだなと思ったんですけど、出れたんで・・・

だから、“ちゃんと乗り越えてみせろよ”って言われたんだと思います。」

と答えた羽生選手。

 

すごく、真摯にとらえていますね。 

ここは、羽生選手の考え方が、よく解るポイントです。

 

絶対に、目の前の困難から逃げようとしない、徹底的な姿勢

出来るだけ、責任放棄しないで済むように、ギリギリまで頑張っちゃう姿

 

あるいは、目の前に高い壁が置かれたら、乗り越えたくなっちゃう性格

 

そんなものが、見えてくるかと思います。

 

そして、乗り越えるべく、 グランプリファイナルに向けて、

「出来る限りの練習をしてきた」「いつになく追い込んできた」、と、キッパリと語る羽生選手。

凄いですね。

 

素直に弱音も吐けて、残っている恐怖もきちんと告白出来て、自分の弱点も現状を見つめられて、カメラの前で自然体で、本音も語れることのできた羽生選手の映像を見て、私はすごく安心しました。

「恐怖」を認められないでいる間のほうが、まだまだ精神的ダメージは深刻だと思うので。

 6分間練習の時の、恐怖心はまだまだ残っているようなので、しばらくは大変だとは思いますけれども・・・。

 

また、このインタビューでは、自宅でお休み中に、「これはフィギュアスケートだけの問題じゃない。 スポーツ選手として、あの出場はどうだったのか」を、議論されていた、ということもきちんと把握しており、詳細まできちんと理解できているようで、「沢山反省もした」、と語ってくれています。

 

・・・良かったです。 

これは、とても重要な点だと思います。 ここが伝わっていなかったせいで、立場的にも、羽生選手はアスリートとしてもフィギュアスケーターとしても、かなりの信用と尊敬を一部では失いかかっていたと思うし、危機的だったと思います。

 

NHK杯の前の会見で、「アメリカのドクター(の臨時診断)を信じたい」、と語っていた羽生選手。(NHK杯前の会見では、それほど強くではないものの、頭を打ったことを認めていました。)

羽生選手の立場に立てば、それは、よくわかります。

でも、その「アメリカのドクター」の診断こそが、精密検査なしでゴーサインを出したという、日本での常識から見ると「信じられないほど無責任」なものだとして、批判の対象となったわけですが、羽生選手はこのインタビューでは、「信じるしかなかった」と話しています。

 

しかし、それでも残っていた重大な問題は、滑った後になってから緊急帰国して、脳の精密検査を受けさせている点です。

もし、そもそも脳震盪の疑いが全くなかったのなら、脳の精密検査を受ける必要が全くなかったはずであり、緊急帰国した後の「脳の精密検査」も、不要だったはずです。

後から精密検査させる事態を容認するのは、危険な賭けを許したようなもので、羽生選手がどうなってもいいと思っていることに等しいということであり、まるでロシアン・ルーレットのように危険なこと(運よく生き延びるか、運悪く死ぬか)を容認するに等しい、とみなされても仕方がありません。

 

また、首より上の頭部に「衝撃があった場合には、強制棄権させないと選手たちの命は守れない」点こそが、この問題と議論のポイントだったというのに、

「頭部が関係ない」怪我での強行のケースを持ち出されて、「アスリートの意思をこそ尊重するべき」などという、そもそも論点が間違った話にすり替えられてしまい、ごちゃごちゃにされて議論されていってしまう始末。 

 「頭部に少しでも衝撃が加わった場合」は、「自己判断できない」「自己判断してはならない」「精密検査が必要」だからこそ、「意思に関係なく、強制棄権」させる必要があり、あれでは危険だ、という議論だったはずなのですけども。

 

「頭に衝撃を受けた選手は、正しく自己判断できない」「選手は基本、競技続行したがるもの」だからこそ、命を守るために「ルールが必要」なのです。

競技続行を容認した過去の結果、既に死者を出してしまったスポーツは、このような取り返しのつかないことを、二度と繰り返さないために、「脳震盪の疑い」レベルでも、非常に厳格な「強制棄権」のルールを設けています。

実際にそのようにして、精密検査でも問題が見えず、大丈夫そうに見えたにもかかわらず、不幸にも、その後突然急変して、予想外にお亡くなりになった方々が沢山いるという、重すぎるほどの事実があります。

だからこそ、首から上に強い衝撃が加わった可能性があるならば、(直接打っていなくても)、「その後一日絶対安静」、が普通は言い渡されるのです。

それを油断してしまい、命を落としたという不幸な事実が沢山あるということが、これを機会に広く正しく知れ渡ったのであれば、羽生選手の事故にも、非常に大きな意味があったといえるでしょう。

 

 

休みたいときは休みたいって、選手がきちんと、普通に言えて、認められる世界であってほしいなと、ファンとしては思います。

そして、正直な本音が聞ける方が、ずっと安心します。

 

「体は万全ではない」としながらも、「本当に本当に練習してきました」「出来ることを、楽しんできたい」と言って、バルセロナへと飛び立ち、

現地に到着してからは、「自分らしい演技がしたい」と言ってくれた羽生選手に、心からのエールを送ります!

 

今できることを、そして、羽生選手らしい演技を、楽しんでやってきて下さい!

 

羽生選手はもちろん、町田選手、無良選手も含めた、日本人3選手の活躍を、心よりお祈りしております。

 

 


羽生結弦選手!20歳の誕生日、おめでとうございます!!

2014-12-07 | 管理人のひとり言

 

羽生結弦選手! 20歳のお誕生日、おめでとうございます!!

                          2014年 12月7日

 

これから迎える20代の人生が、羽生選手にとって素晴らしいものとなりますように!!

どのような試練の中にあっても、決して希望の光を見失うことなく、

あらゆる荒波を乗り越え続けて、その先にある素晴らしい景色を見ることが出来ますように・・・

 

心よりお祈りしております。

 

 

羽生選手の人生に転機を与えるきっかけとなった、荒川静香さんのトリノ五輪金メダル獲得時の、エキシビション。 

「You raise me up」   

演技が非常に素晴らしく美しく、印象的で、歌詞も曲も素晴らしく、歌(Celtic Woman)まで全て素晴らしい。 

 

 

 

 

この時は、未来に登場する羽生選手に、この出来事がどれだけ影響を与えているかを、私は知りませんでした。

 

今もきっとどこかで、羽生選手の何らかの影響を強く受けて、人生が変わろうとしている人や、子供たちがいると思います。

幸せな影響を与えられる、素敵な人生を歩めますように・・・!!

 

しかし、中国杯以来、羽生選手がどれだけ多くの人たちに真剣に愛され、真剣に心配されているのか、すごくよく解りました。

それは私の想像を、軽く超えていました。

特に羽生ファンというほどでもなかった方々でも、本当に気にかけておられる方が沢山存在して・・・ 改めてその影響力に、私は驚いてしまいました。

 

色々、大変だろうとは思いますが・・・ その分、幸せも一杯ありますように。

 

マザー・テレサの有名な言葉に、「愛の反対は、憎しみではなくて、無関心です」 というのがあります。

無関心こそが、一番「愛」から遠いのだと。

多くの人に関心を持たれているということは、それだけ、ある意味では幸せなことかもしれません。  ・・・さすがにここまでだと、大変でしょうけれども。

 

羽生選手が、「被災地を忘れないで」って必死で言い続けているのも、この「無関心」を避けたい気持ちからでしょう。 

それが、「愛」の反対だから。

 

 

お誕生日、おめでとう!!

ついに成人、おめでとう!!

 

 

変わらず、応援しています。

 


2014 NHK杯 エキシビション 「花は咲く」とオープニング&フィナーレ

2014-12-03 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

NHK杯を終えて、の羽生選手のインタビューです。 ↓

http://www.dailymotion.com/video/x2bgykd_spo-%E3%81%BE%E3%81%95_sport?start=2

ホッとした気持ちから、笑顔が見えています。 こういうのを見ると、ファンもホッとしますね。 しかし、最後には相変わらず闘志を燃やしてみせる羽生選手。(笑)

 

 エキシビション前の、「信成の部屋」インタビューです。 羽生選手は、勝負飯はお米だと答えています。

http://www.dailymotion.com/video/x2bndm5_%E4%BF%A1%E6%88%90%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B-%E7%94%B7%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB_sport?start=863

 

追記:2015年7月に、羽生選手がこの時の演技の心境を語って下さったインタビュー番組がNHKで放送されましたので、ここに追加添付します。

 

 

 

「花は咲く」の演技動画です。 ↓ ニコニコ動画 動画主様、拝借します  (画面上の感想を消すには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックします)

 

 

もうすぐ20歳になられる羽生選手。(12月7日誕生日)

これが、公の前で見せる、10代最後の演技となりました。 なんだか象徴的ですね。

この映像では、冒頭でスポットライトが、空に輝く星、そこから降り注ぐ光、のように映っていて素敵です!!

羽生選手の表情は、やはり以前より少し硬いかな、と思いました。  でも、最後には深い思いがにじみ出ています。

スケーティングはキレイです。 指田さんの歌声で、羽生選手自身が癒されるといいな、と思います。

 

 

金メダリストになって、周囲からの注目が半端じゃなくなり、その言動の影響力が、絶大になってしまった羽生選手。

子供たちや同世代からも憧れられる存在になり、それだけ言動にも責任を伴うようになったので、本当に大変だと思います。

 

 

演技を通して、少しでも多くの方に、羽生選手の心が届くといいですね。 

私はそう願っています。

 

 

さて、こちらはエキシビションでの、オープニング&フィナーレでの羽生選手。 衣装が目を見張るほど、とっても素敵です!! 

肩と腰の部分に美しい花があしらわれてます。

 http://www.dailymotion.com/video/x2bek7z_ex-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC_sport

 

水色のグラデーションも、胸元のドレープも似合っています。

羽生選手は、なぜ男性なのに、こんなに花が似合うんでしょう・・・ いつも思うのですが、本当に驚異的です。(笑)

もしこれが女性のドレスだったとしたら、着てみたいと思うほどの美しさ。

私は男性にあまり「美しい」という形容詞を使いたくないのですが(笑)、

それでも、その演技や動きの一つ一つ、スタイル、衣装の似合い方等・・・総合的に含めて、羽生選手はそう言わざるを得ないと思えることが多々あります。

それなのに、羽生選手は全く男っぽさが失われないところがまた、凄すぎます。  

 

 

今シーズンの衣装は、私から見ると、とても素敵だと思えるものばかりです。

 

 

羽生選手の心にも、大きな喜びの「花が咲く」ーーーそんな日が来ますように!!

 

 

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 追加: 羽生選手が、golden skate というところでのインタビューで一連のことを答えています。

こういうのが、日本の記事で出てこないのはなぜかしら。

英語が読める方は、こちらからどうぞ → http://www.goldenskate.com/2014/12/yuzuru-hanyu/

たらさんという方が、翻訳をつけて下さっています。 英語が解らない方は、どうぞ。(リンク感謝します)→ http://taranofsdiary.jugem.jp/

 

王者の「プライド」や誇りではない、ただひたすら挑戦者でありたいだけなんだ、と答えています。  

でも、プルシェンコさんでもお休みはしっかりとっていましたからね。

彼は今までも羽生選手に、「健康が一番」って言ってくれています。

 

「健康がとても大切だ」ということに、ようやく気が付いたと答える羽生選手。  ・・・ 中国杯前にも言っていた気がするのですが。(笑)

 

もうすぐ成人、おめでとう!!

 


羽生選手が語った、NHK杯で蘇った恐怖心と舞台裏

2014-12-01 | グランプリシリーズ 2014‐2015 

(12月2日 インタビュー動画を2本追加)

NHK杯が終了し、羽生選手は4位という結果に終わってしまった、その不調の原因や、舞台裏について語ってくれました。

 

羽生選手の脳裏によみがえった恐怖心、その記憶との戦いが語られていて、ちょっとというか、羽生ファンには「かなり胸の痛い」動画ですが、

羽生選手の現状を知るうえでは重要かと思いますので、紹介します。

(ただ、中国杯での羽生選手の事故を見て以来、まだ精神的ダメージがあるという方々には、私は無理にはお勧めしません。)

 

NHKで答えた動画 ↓

その1 http://www.dailymotion.com/video/x2bfs87_%E5%8D%98%E7%8B%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-7%E6%99%82_sport

その2 http://www.dailymotion.com/video/x2bg0cp_%EF%BD%8E-5%E6%99%82-6%E6%99%82-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%81%82%E3%82%8A_sport

追加インタビュー  

その3 http://www.dailymotion.com/video/x2bhsgj_1201-ev_sport 

その4  

被っているシーンもありますが、「自分への不信感」との戦いだったこと、等、自己の内面を詳しく見つめながら頑張ろうとする羽生選手の格闘の様子がわかります。 「不安」じゃなくて、「不信」だそうです。

かなり涙を流したのだとか・・・  あなたは十分すぎるほど強いですよ、と私は言いたいですね。

http://www.dailymotion.com/video/x2bhje4_141201-nw_sport?from_related=related.page.ext.behavior-only.635bf7fc2b90222e9bd8a78091e24ab8141748809

ちょっと自虐的に思えるような言葉も沢山出ていますが・・・ 相当悔しいのでしょうね。

プライドが完全になくなった羽生選手のほうが、本当の意味で真の強い姿が見えて、素敵だな、と私は思います。

こういう弱点なども含めて、すごく正直に率直に、飾らなくありのままを語ってくれるのは、羽生選手の以前からの強い魅力です。

こういう点は、本当に以前から私が羽生選手を尊敬している点です。

凄いな、と思える言葉も沢山あって、全部書き出したいところですが、動画で確認して下さい。↑

 

羽生選手! 無理しすぎないように、計画的に頑張って! としか言えないですね・・・

どうかお身体をいたわって。 絶対に焦らずに。  

変わらず応援しています!

 

以上、12月2日追加分

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こちらは、別の番組。

少し笑顔も見られるし、前向きに語ってくれてはいます。↓  「逆境を楽しめるように」との強い言葉も出てきます。 その辺は本当に羽生選手らしい。(笑)

でも、時折見せる今までにないその表情や、ちょっと無理して作っているように見える笑顔が、辛いかな・・・私には。

 

http://www.dailymotion.com/video/x2bf4ch_141130-neo_sport

 

これらを見ていて、羽生選手の発言を聞いていて思ったのですが・・・ 表向きに見せている以上に、深刻な精神的ダメージがあるように思いました。

 

実は私もあの中国杯を見て以来、この1か月近く、

羽生選手の演技映像を、ケロッとしてみられる日もあれば、なぜだか心臓がバクバク、汗が噴き出して観るのに恐怖を覚え、全く無理になるような日も何度もあり、そんな日が交互に来たりして、自分の現状にかなり戸惑っていました。 

 

ただ見ていただけの私でさえそうなのですから、羽生選手ご本人は、どんな状態かと想像に難くはありません。

 

私は過去に、正真正銘の命の危機にさらされるほどの事故にあった経験から、その環境と似たような状況に置かれると、やはり恐怖が鮮やかに蘇ってきて非常に苦しくなるので、二度とその環境には行かないようにしているし、今でも行きたくありません。

他にも、赤信号待ちしていた時に、後続車に激突されて首がむち打ち症になり、その後遺症に苦しめられた経験もあり、事故後しばらくは、車に乗って赤信号で停止すると、また後ろから突然激突されるのでは、という恐怖にとらわれた経験もあります。

(中国杯の羽生選手を見ていて蘇ってしまった記憶は、これらとはまた全然違う、別の辛い記憶なのですが・・・。)

 

そういう経験からすると、その手のものは、2週間という短期間で、自己流で克服できるというものでもないと思うので、今後も複数の試合が続くことから、その心的ダメージからの回復が急がれる羽生選手の場合、出来れば専門のケアを受けたほうがいいように私は思うのですが…。

 

NHK杯で見せていた、かなり厳しい表情は、そういうものと戦っていたことに起因するようです。

中国杯と同じ会場になる、来年の世界選手権が一番心配ですね。

 

ただ、私はNHK杯を終えた後の羽生選手の、現実を受け止める強さを見て、羽生選手はこういう試練をも乗り越えられるほどの強さがある人だからこそ、そういう試練が与えられたんだろう、と思いました。

 

私個人は、勝利よりも何よりも、羽生選手が心からの笑顔で滑っていてくれるのが、本音では一番嬉しいのですが、

むしろそれを望むことが今の羽生選手には酷な状況(笑顔を作ること自体が、厳しい状況)なのだな、というのが、このインタビューでよくわかりました。

 

 

中国杯の事故以来、このブログにも、今までになかったような、ちょっと理解不能なコメントその他が、複数来るようになりました。

多くの人が混乱しているのか、混乱に乗じて悪質な人の嫌がらせなのか・・・

 

このブログは基本、「羽生選手の素晴らしさに注目しよう!」という目的で作った、羽生選手の応援のためのブログなので、

政治に絡み、国家間の不要な対立をあおるものや、誹謗中傷に該当するもの、誰かを明確に傷つけるもの、明らかに文章が怪しいもの等は、たとえ羽生選手への応援コメントが入っていても、このブログでは承認できませんので、よろしくお願いします。

 

 

羽生選手の心と体の傷の痛みが・・・

そして一部の羽生ファンの皆様の受けた、二次的精神的被害が、少しでも癒えますように・・・ 心よりお祈りいたします。

 

 

羽生選手には、無理しないで!とも、頑張って!とも言いにくい、なんと声をかけてよいか悩むような状況ですが・・・

とにかく応援しています!! 自信を持って、一歩ずつ、前を向いて下さい!!