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国別対抗戦EX・「パリの散歩道」とチーム群舞、超難技・4回転ループ+3回転アクセル初成功の羽生選手

2015-04-21 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

国別対抗戦2015、 素晴らしい演技を披露してくれた羽生選手の、感動の余韻も冷めやらぬうちに・・・ もっと大変なことになりました。

 

まず、エキシビションで、演目が「パリの散歩道」だと発表され、私が真っ先に思ったのは、

( 羽生選手!まさか、もう一試合やるつもりなのか!) でした。

 

「パリの散歩道」と言えば、手術後に苦戦してきた、4回転トーループと、今シーズン序盤で不調に陥った 3回転ルッツ+3回転トーループの、

両方が組み込まれていて、しかもそれを、ソチ五輪シーズンに不動の成功率で、世界中に見せつけてきた、まさに金メダル・プログラムです。

 

それを、わざわざエキシビションでやるということは、4回転トーループも、3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションも、その両方を、

「意地でも成功させてみせる意欲」と、「成功させることのできる自信」の、両方が揃わないと、とても普通ならやろうとは思わないでしょう。

だから、(羽生選手、相当な自信があるんだな・・・!!) と、思いました。

もしくは、たとえ失敗しても気にしないほどの、凄い度胸があるか。(笑)

 

どちらにしても、なんというか、この上なく羽生選手らしい選択だな、という印象で・・・  

もう、やる前から、羽生選手の姿を見なくても 「やってやるぜ状態」 で闘志を燃やしている羽生選手が、軽く想像が出来ちゃうような、その溢れるほどの意欲と変わらぬド根性ぶりに、

(先に笑っておくしかない!もう期待させてもらうしかない!) みたいな気分でした。(笑)

 

問題は、成功できるのか否か、でしたが・・・ 結果、あっさりと成功させてみせた羽生選手。

(普通の選手は、エキシビションでは4回転を跳びませんが、羽生選手はその辺、全く普通じゃない人なので・・・)

 

いや~羽生選手、おめでとう!! 最後に成功出来て、良かったですね!!

ノーミスできたのがエキシビションになったことを嘆いておられましたけど、エキシビションもミスするよりもは、絶対にいいでしょう!(笑)

やはりこのプログラムは、羽生選手には余裕のプログラムに見えました。

私は「パリの散歩道」については、冒頭の片足を振り上げる場所で、どのくらいの角度で上がっているかで、羽生選手の調子が解ると思っているので、(笑)、それでいけば、角度はやや低めだったので、体調は決して絶好調でもなんでもないと思われますが・・・。

 

私が「最高おススメ」で紹介している、あの2013年のグランプリファイナルの時の軽やかさ・スピード・柔軟性・爆発力の凄さには 総合的にはやや及ばないものの、体格も昨シーズンよりも少しがっしりして、「安定感と余裕」を感じさせる演技でした。

それでも、お疲れ気味なはずの中、4回転トーループも、3回転ルッツ+3回転トーループも、試合とは違う暗い照明&観客がワーワーと騒ぐ中で集中を切らさずにどちらもあっさりと決めてきて、以前とはちょっと違った滑らかさで、ややリラックスしつつも全力で滑走して見せる羽生選手は、やっぱりカッコよかったですし、

終わった後の嬉しそうな満足げな笑顔が、とても良かったですね。 (汗も凄かったけど…)

 

お祭りと名高かった試合に、本気モードを持ち込んできただけでも凄いのに、一人で3試合をこなしたかのような羽生選手。(笑)

 

さらに本当に凄かった!のが、こちらです。

フィナーレの後に、まさかの、「4回転ループ+ 3回転アクセル 」 (注: トーループじゃなくて、ただの「ループ」!)という、前代未聞の、

まだ誰も跳んだことのない高難度ジャンプ・シークエンスまでもを、観客の前であっさりと成功させてしまいました!

うーん、これはさすがに凄い!!  

羽生選手本人も、ガッツポーズで大喜び!!

もちろん、それを見てファンも、大喜び!! ↓

 

 http://www.dailymotion.com/video/x2n6j5t_%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6-20150419-gala-4lo-3a_sport

 

いや~、ラストは、アッパレ座の快人 で締めてくれましたね。 あれ?アバレ座の超人の間違い? ・・・もうどっちでもいいです。(笑)

 

・・・ですがこれを見て、最後に、私が今シーズン何度も感じてきた疑問というか、疑惑がムクムクと・・・  

 

羽生選手は今シーズン、本当にタイヘンだったというべきなのか、それとも 本当にヘンタイだったというべきなのか、一体どっちだったんだ?! 

(きっと、両方…)

 

 ・・・冗談はさておき。 (もちろん、冗談ですとも!)

 

 

日本チームが群舞で踊ってくれたものが、私は非常に気に入りました。

吉田兄弟の三味線に合わせて、扇子をもって魅せながら踊る日本チーム!

 

 

すごくカッコよかったですね!! 

まず、曲が凄くカッコイイ。 そして、ほとんど即興だろうに、それでもかなりの見ごたえがありました。 振付師は誰?!

(追記: やはりというか、予想通り、羽生選手の前のコーチである、阿部奈々美コーチの振付だったそうです!「change」と共通の香りがしましたし。)

無良選手がすごく雰囲気が出ていて良かったです。 そして、女子では宮原選手が素敵で目を惹きました。

  

羽生選手は、扇子使いにあまり慣れていない様子で、下に紹介する動画でも羽生選手自身が語っているように、

「空気抵抗で」ちょっと苦戦しているのが、観ていてわかりました…(笑)  珍しく手がちょっとぎこちなくて。 その点は、村上佳菜子選手も同じで。(笑) 

いつもは手の動きで魅了でき、踊りも上手くて動きにもキレのあるお二人ですので、これはもう、ただの慣れの問題だと思いますが。

 

しかし、それ以外ではさすがの滑りで魅了した羽生選手。 

途中の羽生選手が先頭になったレイバック・イナバウアーは、本当に美しくて・・・ 

その後ろに続くキャシー選手の高いリフトで魅せた優雅なポージングと合わせて、すご~く素敵でした。 

いいですね・・・こういうの!

 

私は、羽生選手にいつか、和装&扇子をつかったエキシビションでビシッと決めてもらいたくなってしまいました!!

 

終わった後に見せた、羽生選手の笑顔が凄く良かったです!!

 

団体戦の群舞での、空気抵抗について説明する羽生選手の動画 ↓  (男女シングル4選手が出場して答えた番組 動画)

http://www.dailymotion.com/video/x2n6brd_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8-%E6%BF%80%E9%97%98%E3%81%AE%E8%88%9E%E5%8F%B0%E8%A3%8F%E7%A7%98%E8%A9%B1-team-japan-interview-2015-world-team-trophy-ex_sport?start=2

 

今シーズンが、羽生選手にとって良い終わり方で、本当に良かった!!

羽生選手が、笑顔で終えてくれて、本当に良かった!!

どうか無事に腹部の再手術を終えて、ゆっくり身体を休めてほしいと思います・・・!!

 

羽生選手の、今シーズンに対するインタビュー、一問一答はこちら →

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150419-00000531-sanspo-spo

 

このインタビューで、羽生選手は、4回転サルコウは、一人で練習していた環境で「曲かけ練習」が何度も可能だったからこそ、その成功率が上がった、と答えています。

見事な4回転サルコウの成功を観られたのは本当に良かったです!

しかし、やはり音楽の流れの中でビシッとジャンプを決めるということは、ただ技を成功させるだけの場合とは違って、非常に大変なのですね。

 

 こちらは、多分同じことを答えていると思われる時の、映像の入ったニュースです。 ↓  (4回転ループ+3回転アクセルの成功映像を含む)

羽生選手、ちょっと疲れて見えますね・・  

http://www.dailymotion.com/video/x2n9sbn_0420-%E6%8A%80%E8%A1%93%E9%9D%A2%E3%81%A7%E5%8F%8E%E7%A9%AB-%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%A3%8F%E3%81%AB-%E3%81%82%E3%82%8B%E5%8F%96%E3%82%8A%E7%B5%84%E3%81%BF_sport?from_related=related.page.ext.behavior-only.f0aa26219fb10e1c9ed1fbcd2aace0f9142955398

 

http://www.dailymotion.com/video/x2n6pno_150419-%E4%BB%8A%E5%AD%A3%E3%82%92%E7%B5%82%E3%81%88%E3%81%A6_sport

 

最後に、フェルナンデス選手を紹介する、羽生選手の映像です。 ↓ 

http://www.dailymotion.com/video/x2n6pxg_%E5%9B%BD%E5%88%A5%E3%83%8F%E3%83%93%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%82%86%E3%81%A5%E3%82%8B_sport

 羽生選手、英語に切り替えた時の声が、なかなかいい声ですね。

応援席で、仮面外しもいいけど、ファントムになりきってオペラ座軍団3人で順番に歌ってくれても良かったのに…! いつかに期待します。(笑)

 

それにしても、羽生選手が4回転ループを跳んだ時の、松岡修造さんのテンションが、異常に高かった! それはさすがに氷もビックリして融けるわっていう・・・(笑)

羽生選手も、観客席から轟音引き起こして、観衆を燃やしていたから… 

やっぱり噂は本当なのか、と思いました。

 

羽生選手のお身体が、少しでも早く元のようになりますように、お祈りしております!

 

 


羽生選手おめでとう!そしてありがとう!国別対抗戦・シーズンラスト演技

2015-04-18 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

 

羽生選手、フリーの「オペラ座の怪人」  見た目 ノーミス演技、本当におめでとう!! 

もちろん、ショートとフリー、 どちらも1位獲得おめでとう!!    頑張ってくれてありがとう! 本当にお疲れ様でした!

 

国別対抗戦での、男子ショート、フリーがともに終わりました。

詳しくはまた改めたいと思いますが、まずは、ざっと感想まで。

 

ショート「バラード第一番」では、すごい気迫を見せ、前半、素晴らしい動きのキレ、集中力でした。

4回転トーループは、羽生選手の今までよりもはやや高さを抑えてあったように思えたものの、着氷の衝撃で足首のダメージを抑えるにはちょうど良い、しかししっかり回れる高さだったので、すごいコントロールだな、と。

高難度カウンター入り&イーグル出の3回転アクセルとともに、見事に決めました。

特に途中のスピンは手術前と比べても、特に驚異的に素晴らしく美しくなっていて、初めて羽生選手を見た頃の、強烈な衝撃を鮮やかに思い出しました。 (羽生選手はスピンがもともとすごく得意。)

ラストの3回転ルッツからの後続ジャンプである、3回転トーループで、右足を巻き込んで捻ったかのように見えたのが、ドッキリもので、心臓に悪かったですが、(笑) 

これほどの試練に見舞われながら、ジャンプ以外は、手術前よりもより素晴らしくなっているのがさすがというか、もうあっぱれというか、

驚くというか、改めて尊敬するというか・・・

羽生選手の並々ならぬ努力をうかがわせて、本当に色んな意味で、「転んでもただでは起きない羽生選手」 (笑) をまたもや証明してくれました。

 

キス&クライで、日本チーム3人娘の真似をして、ふざけて能面のような顔もしてみせるほどの余裕(?)までもを見せながらも、

その本音は相当悔しかったであろう羽生選手。 

でも、思いのほか明るい表情で、良かったです。

同じ選手として、身体負担を知っているであろう、日本チーム女子選手たちの演技後の呆然とした心配そうな表情が、羽生選手がどれほど頑張っている状態なのかを、逆に証明しているようで、なんかちょっと切なかったですね。

でも、みんなが本当に、羽生選手に大いに期待し、そして非常に心配しているのが解りました。

これほど多くの人に思われて、羽生選手は、やっぱり幸せ者かも。(笑)

 

 

 

フリー「オペラ座の怪人」では、冒頭の4回転サルコウを決めると、ものすごい歓声が。

4回転トーループを、恐らく意図的に3回転トーループに変更したように見えた羽生選手。

(追記: 跳んだ高さが低かったので、4回転は無理と思って3回転にしたように見えましたけど、羽生選手のインタビューだと、

パンクした、そう。 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150417-00000105-spnavi-spo 

後から出てくる2回転への変更を見ていたら、最初からの変更かと思ったけど、演技中にとっさに考えて対応したのだそう! )

 

正直、ものすごく驚きましたが、でもその成功により、演技がキレイに流れていく姿を見た後は、私は思わず、泣けてしまいました。

なんというか、言葉にできない涙。 

決してがっかりの涙ではない。 自分でもよく解らないけれども、むしろ安心と感謝に近い感情だったかも。

胸が一杯になった、としか表現できません。

 

羽生選手が本当はどんな身体状態で臨んでいたのかと思うと・・・

本当に何と言ってよいのか、わからないです。

 

一番得意だったはずのトーループを跳ぶのこそが、今の羽生選手の身体状態では、一番きつい状態だったのでしょう。

これは、世界選手権の時から、あまり変わっていない。 

昨日のショートでの転倒時の右足の巻き込みも、確実に影響したのではないかとも想像します。

3回転アクセルからのコンビネーションの後続トーループも2回転に変更してあり、両手上げに変更されていて、でも見た目はとても美しかったです。  

二つのトーループの変更が、本音では、どんなに悔しかっただろうか、と思うと、胸が詰まります。

でも、見た目ノーミス&美しさ&完成度では、演技を全うできた羽生選手。

 

観衆の大歓声が、その選択が間違いでなかったことを証明していたのではないかと、私は思います。

今できる中で、謙虚に、ベストを尽くしてきた羽生選手。 

その姿は、本当に美しかったです・・・。

 

今回、ラストのスピンの最中に、あの柔軟性の高いスピンをやりながら、片手で仮面を外すようなしぐさを明確に投入してきた羽生選手。

それがすごくて、ビックリしました。

そして、世界選手権とは違う、天を仰ぐラストを選んだけど、確かにあれは、本当のファントムのラストの姿だったと私は思いました。

ファントムのもつ、「ピュアな」部分を表現できたら、と今シーズン最初に語っていたことを思い出しました。 

その通りになったように思いました。

 

 

羽生選手自身が、やったー!と、感極まるような、あるいはガッツポーズのようなラストではなかったけれども、

もともと「オペラ座の怪人」は、そういうラストではないので・・・。

 

ショートもフリーもどちらも、観ていて心が洗われるような、真剣で本気で純粋で・・・

あるいは、今シーズンの全ての辛い記憶が癒されていくような演技だったことに、私は心から感動しましたし、そのような演技をしてくれた羽生選手に、心から感謝します。

演技中も、演技後も、後から後から、じわじわじわじわと何度も何度も泣けてきました。 

何に泣けてきたのか、自分でもよくわからないです。

 

羽生ファントムが、そして素の羽生選手が、今シーズンの全ての辛い記憶や、悪い状況、負の側面を、最後には「感謝」に変えてしまったような・・・ 

そんなすごい力を感じた、演技と態度でした。

それは本当の、「オペラ座の怪人」の舞台の最後と見事に重なったと、私は感じました。

 

 

羽生選手、本当にどうもありがとう!!

そして、過密スケジュールのソチ五輪シーズンから休みなく続いた、激動の今シーズンを、ここまで頑張ってくれて、ありがとう。

本当に本当に、お疲れ様でした。

 

私から見ると、羽生選手は肩書に関係なく、今も昔も(笑)、ずっと変わらず 王者です。

 

・・・そんなことを言われても、結果が伴わないと、きっと大して嬉しくないだろうけど、私の中では真実だから書いておきます。(笑)

 

 

どうか今後も、羽生選手の心身が守られていきますように・・・!!

 

納得のできる、幸せなスケート人生を全うできますように・・・!!

 

 

 


羽生結弦選手の演技動画で、ジャンプを見分ける! その2 ~プログラムの中で見てみよう~

2015-04-16 | フィギュアスケート技術と羽生選手

羽生結弦選手の演技動画で、ジャンプを見分ける! の 「その2」 です。

 

基本的な知識、ジャンプの詳細やスロー動画は、「その1」 のページ → http://blog.goo.ne.jp/hananinarouyo/c/217fb2b0feccfe085fb5870b5c98705d を見て、ご確認下さい。

 

まず、ちょっとしたおさらいです。

その1でもご紹介した、こちらの動画をどうぞ。 

 

 

最初に、ジュニア時代の SP「ミッション・インポッシブル」を使ってみます。 

ぜひとも、ポイントを押さえて、ジャンプを見分けるという、「ミッション(=mission)」(=使命、特別任務) を、

「インポッシブル」(Impossible)=不可能! なんて言わずに、「ポッシブル」(=Possible)=可能!へと、変えてみて頂きたいと思います!(笑)

 

名付けて、「あなたも出来る! 「ジャンプの見分け」 ミッション・ポッシブル!」       

 

2009年ジュニア・グランプリ・ファイナルの時の、公式練習動画を拝借致します。

 

 

一つ目   :最初のジャンプは、前向きに跳びあがりましたので、 アクセル です。 つまり、3回転アクセル。(=トリプル・アクセル)

 

二つ目   :次のジャンプは、コンビネーション・ジャンプです。

        後ろ向きから跳びあがろうとしていて、(=アクセル以外の全てのジャンプ) 、

        跳ぶ前に、足が前に出て、右足が後ろになり、右足のトウをついています。この形になるのは、フリップとルッツです。

        跳ぶ直前の形が、後ろ向きに真っ直ぐに長く滑走して、左肩を深く落として、外側にエッジを傾けて跳んでいますので、ルッツです。

         3回転ルッツ。 

        着氷と同時に直ちに次のジャンプに跳びあがる、「後続ジャンプ」は、基本的には、トーループとループの2つしかできません。

        ここでは、後ろに足を引いてトウをついていますので、トーループだとすぐに解ります。 

        (ループだと、片足が後ろにいかずに、両足が前方で交差してすぐに跳びあがる形になります。)

         2回転トーループです。 

         つまり、このジャンプは、3回転ルッツ + 2回転トーループ のコンビネーション・ジャンプだったことになります。

 

三つ目   :  これが一番難しいです。 

          右足のトウをついて跳んでいますので、フリップかルッツだとわかります。

          直前の形は、左回転(反時計回り)にターンをしてから直ちに跳んでいるので、

          内側に傾いたインサイド・エッジから跳ぼうとしていると思われ、基本的には、3回転フリップで、羽生選手はその予定で跳んでいます。

          しかし、もし外側に傾いてしまい、アウトサイドエッジで跳んでしまった、と認定されると、それは本当は「ルッツ」だということになります。

          「フリップを跳ぼうとしていたのに、うっかり ルッツみたいになっちゃった」とか、

          その逆の、「ルッツを跳ぼうとしたけど、フリップみたいになっちゃった」

           ということが、ルッツとフリップの間ではよくあります。 選手の得意・不得意によっては、そのパターンは異なります。

          これらを「エッジ・エラー」(edge error)または、「ロング・エッジ」(wrong edge)と呼びます。 

                   どちらも同じことで、エッジの使い方を間違えた場合です。 

           正しく跳んだ場合と比べれば、見た目、ジャンプは成功していても、評価は下がってしまいます。

           (このシーズンの羽生選手は、このフリップでエッジ・エラーをとられることがありました。)

 

 

さて、次は、いわゆるフリーでの長いプログラムを使って、ジャンプの全てを確認していきたいと思います。

 

まずは、2012年世界選手権で銅メダル獲得時のフリー「ロミオとジュリエット(旧)」の、それも、直前の公式練習の動画を使って、見てみたいと思います。(動画主様、拝借致します。)

この動画は、目の前で撮影されているため、至近距離で羽生選手の演技・跳ぶ姿が見られ、また、練習着で色が真っ黒なので、動きがとても見やすいです。 ただし、フェンスで見えなくなったりもありますが、近くで見ている感覚で、ご覧になって見て下さい。

 

① 最初のジャンプは、4回転トーループ。左足でトウをついて鮮やかに跳びあがります。

② 2つめのジャンプは、羽生選手得意の、3回転アクセル。前向きに跳びあがるのを確認して下さい。

③ 3つ目に跳んでいるジャンプが、今回、特に確認したい、3回転フリップ。 

  先にくるくると左回り(反時計回り)に氷上で回転してから、左足はやや内向きに倒れ、右足のつま先(トウ)をついて、直前のターンと同じ回転方向へ、軽く跳んでいきます。 

   左足で後ろ向き(バック)で滑っている時、インサイドエッジを使うと、足首は内側に倒れ、左回り(反時計回り)の緩やかな孤を描きます。

   そのまま同じ回転方向へポンと跳んでいるので、フリップだと解ります。

 (ルッツと比べると、フリップのほうが左肩が上がっており、跳ぶ直前にルッツほどには大げざに構える様子がなく、跳んでいく。)

 

④ その後少し休んだ羽生選手が、次に挑戦するジャンプが、3回転ルッツ+2回転トーループ(両手あげジャンプ)の連続ですが、残念ながら近すぎてフェンスのせいで足元はあまりよく映っていませんが、カメラは斜め後ろから映してくれています。 

  羽生選手は、この跳ぶ直前の姿勢の時、左肩が下がっていて、左側に(画面だと手前側に、)身体全体が斜めに傾いています。 

  ですから、足元が見えなくても、左足のアウトサイドエッジに乗った状態だと解ります。 

   そこから、後ろに大きく引き下げた右足のトウをつく、「ドン」という大きい音が聞こえます。 そして跳んでいますから、「ルッツ」だと解ります。

   後続の2回転トーループでは、左足が後ろへと下がり、トウをついてから跳んでいることを確認して下さい。 

   (羽生選手はこの時、両手を上にあげることで見た目を美しくし、難易度の高くしています。)

 

⑤ その後は3回転アクセル+3回転トーループで、最初のアクセルが、前向きにスタートして跳びあがるのを確認して下さい。 

  (しかし、ここの後続ジャンプの3回転トーループで、動画の羽生選手は転倒してしまいます。)

 

⑥ その後が、3回転ルッツからの3連続ジャンプの予定でしたが、練習ではパスしていて、跳んでいません。

 

⑦ そのさらに後に単独で跳んでいるのが、3回転ループです。 

  トウ(つま先)はつかずに、ひざを大きく曲げて、腰が据わったような姿勢で、左足が右足よりも前に出て両足を交差させてから跳びあがります。

  後ろ側の、右足のアウトサイドエッジ踏切で跳びあがるのが、ループです。 

  跳んでいくときの足が少し「輪」のような形に見えるかと思います。

 

⑧ 最後に跳ぶのが、3回転サルコウです。 ハの字に脚が一瞬開くのを確認して下さい。 左足が内側に倒れています。 (=左足インサイド・エッジ)

  エッジで跳んでいます。

 

 

では、実際の試合の動画で、もう一度ご確認下さい。 2012年世界選手権フリー「ロミオとジュリエット」 スペイン語解説です。(翻訳なし)

こちらでは、上の練習動画では確認できなかった、4番目と6番目のジャンプである、「3回転ルッツ + 2回転トーループ(両手上げ)」と、 「3回転ルッツ + 2回転トーループ + 2回転トーループ」 の、ルッツからのコンビネーション・ジャンプをよく注意して見てみてください。

1.4回転トーループ

2.3回転アクセル

3.3回転フリップ

4.3回転ルッツ + 2回転トーループ(両手上げ)

5.3回転アクセル + 3回転トーループ

6.3回転ルッツ + 2回転トーループ + 2回転トーループ

7.3回転ループ

8.3回転サルコウ

 

 

次に、今シーズンの羽生選手のフリーのプログラム「オペラ座の怪人」を見てみます。

フリーのプログラムはジャンプ数が多いので、先に、頭の中に何のジャンプを跳ぶのかを、頭に入れてから、確認していくつもりで見てみてください。

 

羽生選手は、全日本選手権、グランプリ・ファイナル、世界選手権では、次のような構成で跳んできました。 

 

 「オペラ座の怪人」

前半 ① 4回転サルコウ (4S)

    ② 4回転トーループ (4T)

    ③ 3回転フリップ (3F)

後半 ④ 3回転ルッツ(3Lz) + 2回転トーループ (2T)

    ⑤ 3回転アクセル(3A) + 3回転トーループ (3T)

    ⑥ 3回転アクセル (3A) + 1回転ループ(かつてのハーフループ)(1Lo) + 3回転サルコウ (3S)

    ⑦ 3回転ループ (3Lo)

    ⑧ 3回転ルッツ (3Lz)

 

基礎点としては、6番目に跳ぶジャンプである、「3回転アクセル+1回転ループ+3回転サルコウ」からの3連続ジャンプが一番高くて、(後半だからさらに1.1倍の点がつく)、次が5番目の「3回転アクセル+3回転トーループ」のジャンプ(同じく1.1倍)が、最難関のアクセルからスタートしていて難しいために、その得点が非常に高くなっています。

次いで、最初に跳ぶ4回転サルコウ、そして、2番目に跳ぶ4回転トーループ、の順番です。 

普通は、4回転のほうが3回転アクセルよりも難しいので、単独で跳ぶなら、4回転のほうが難易度も高く得点も上ですが、

現在(2015年時点)の採点制度では、3回転半(トリプル・アクセル)からの連続ジャンプを跳ぶと、4回転単独ジャンプよりも、より高い得点になります。

 

アクセル以外のジャンプの中では一番難しいジャンプである、「ルッツ」。

そのルッツからのコンビネーション・ジャンプである、4番目のジャンプは、比較的高得点になります。

羽生選手がジャンプを大量に後半に入れているのは、疲れてくる後半のほうが、より成功率が低くなるし、精神的プレッシャーも高まるので、その分難易度が上がり、得点が高くなるため、あえてそのようにしています。

 

6番目のジャンプを、見てみて下さい。

⑥ 3回転アクセル (3A) + 1回転ループ(かつてのハーフループ)(1Lo) + 3回転サルコウ (3S)

この、「間に1回転ループ(かつてのハーフループ)」が入るジャンプが難しいのは、その分そこで勢いが落ち、助走なしジャンプと同じような感覚になり、その後のジャンプがより跳びにくく難易度が上がるから、という理由と、もう一つは、普通の連続ジャンプではつけられない後続ジャンプ(サルコウ、フリップ)をつけることが出来るからです。

普通の連続ジャンプ(コンビネーション・ジャンプ)は、後ろにトーループか、ループしかつけられません。

ジャンプの着氷は、右足外側(アウトサイド)エッジになるのですが、そのままで再び踏み切れるジャンプが、この二つだけだからです。

 

間に「1回転ループ」(シングル・ループ、かつて、ハーフループと呼ばれたもの)を入れる、このようなコンビネーションジャンプは、

最初のジャンプで右足後ろ向きのアウトサイド(外側)エッジで着氷した足を、左足後ろ向きのインサイド(内側)エッジで踏み切る体勢に足を変えることが出来るので、左足インサイド・エッジ踏切でスタートする「サルコウ」か「フリップ」ジャンプを、その後ろに続けてつけることが出来ます。

基礎点も、それぞれのジャンプ3つ分が加算されてくるので、単独ジャンプと比べると、非常に高くなっています。

 

今では大勢の上位選手たちがこの、間に「1回転ループ」を入れる、3連続のコンビネーション・ジャンプを跳んできますが、

羽生選手は、この難しい3連続ジャンプの最初のジャンプに、難易度が高くて苦手な人が多い、3回転アクセル(トリプルアクセル)を跳びますので、

他の選手たちの3連続ジャンプよりさらに難易度が高く、得点も非常に高いものになっています。

(単独4回転ジャンプよりも、現在は基礎点はこちらの方が高い。)

 今の採点制度だと、トリプルアクセルから始まる、この3連続ジャンプだけで、羽生選手は普通の3回転ジャンプの2~3倍、あるいは、一つのコンビネーション・スピンの4倍程度にあたるほどの高得点を獲得できます。(2014年時点での話)

 

 

羽生選手の演技で、実際の各ジャンプを確認して見て下さい。 ↓

これは、冒頭の4回転サルコウを成功した、2014年グランプリ・ファイナルの時のものです。(最後のルッツだけが失敗。)

 

 

前半 ① 4回転サルコウ (4S)

    ② 4回転トーループ (4T)

    ③ 3回転フリップ (3F)

後半 ④ 3回転ルッツ(3Lz) + 2回転トーループ (2T)      (後半に入ったここから先のジャンプは、得点が1.1倍になる。 ↓ )

    ⑤ 3回転アクセル(3A) + 3回転トーループ (3T)

    ⑥ 3回転アクセル (3A) + 1回転ループ(かつてのハーフループ)(1Lo) + 3回転サルコウ (3S)

    ⑦ 3回転ループ (3Lo)

    ⑧ 3回転ルッツ (3Lz)

 

 

そして最後に、世界選手権2015の演技を見てみます。

 

冒頭の4回転サルコウは、回転が抜けて2回転サルコウになってしまい、現在の採点制度では、得点がかなり低くなってしまいます。 

しかし、得点を抜きにしてみれば、転倒よりもは見た目も美しく、演技の流れも止まらないため、演技全体の印象としてのダメージは少ないと私は思います。

 

二つ目の4回転トーループは、転倒してしまいますけど、跳ぶ瞬間の踏み切りの「トーループの形」は、この映像だとよく解ります。

その後のジャンプは、全て成功です。

途中で入る、後続ジャンプの両手上げ2回転トーループが、とてもキレイに見えました。

上のグランプリ・ファイナルでは失敗してしまった、最後の3回転ルッツ が成功していますので、跳びあがる直前の流れと形を、よく確認して見て下さい。

やはり、ラストがビシッと決まると、ちょっとカッコイイですね。(笑)

 

 

いかがでしたでしょうか。

楽しく見ながら、覚えられるといいですね。

 

羽生選手、無理なく 頑張れ!!

 

 

 


2015国別対抗戦・当日券情報とインタビュー、かなり強気の羽生選手&松岡修造対談

2015-04-15 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

 

いよいよ明日、16日から19日まで行われる予定の、国別対抗戦。

羽生選手が、会場の代々木で、練習をしたようです。 → 

その1 http://www.dailymotion.com/video/x2mmshc_2015-04-14-%E6%9C%AC%E7%95%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AB%E7%99%BB%E5%A0%B4_sport?start=3

その2 (羽生選手のコメントつき) http://www.dailymotion.com/video/x2mqly5_%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6-%E5%AE%AE%E5%8E%9F%E7%9F%A5%E5%AD%90-%E5%89%8D%E6%97%A5%E5%85%AC%E5%BC%8F%E7%B7%B4%E7%BF%92-2015%E5%9B%BD%E5%88%A5%E5%AF%BE%E6%8A%97%E6%88%A6_sport?from_related=related.page.ext.behavior-only.09d4ae9d67051bdb21f193c1d301633d142910359

その3 (4回転サルコウの成功映像と、 羽生選手のコメントつき)

http://www.dailymotion.com/video/x2mqj3p_2015-04-15-%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AE%E7%B7%B4%E7%BF%92_sport

その4 (4回転トーループの成功映像)

http://www.dailymotion.com/video/x2mrir3_%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6-%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%87%AA%E8%A6%9A-2015%E5%9B%BD%E5%88%A5%E5%AF%BE%E6%8A%97%E6%88%A6_sport?from_related=related.page.ext.behavior-only.65d1eb7204fe3a5a7ba926baf32ca746142912813

 

羽生選手、凄すぎる! 

何が凄すぎるって、まず、上の動画での、次のコメントです。

「全然燃え尽きていないので。  

もう本当に、ここがまた一番大きな舞台だと思いながら、練習してこれたので」

「この大会で、全てを出し切れればいいかな、と思っています。」

 

・・・誰も、羽生選手が燃え尽きるなんて思っていないと思いますが。(笑)

かなり引き締まった良い表情で、落ち着いてコメントしている羽生選手の姿が見られます。

 

「ここがまた一番大きな舞台だと思いながら練習してこれた」 と言いきった羽生選手に、相変わらず凄いな、と思った私です。

世界選手権後、1日しか休まずに、練習を積んできたそうです。

 

テレビ朝日は、もう羽生選手に頭が上がらないのでは・・・  有難いアスリートですね。

 

少ししか見られませんでしたが、動きのキレがかなり戻っているような印象です。 4回転サルコウが、すごく美しい!!

何より、羽生選手の、気迫が凄いですね!

羽生選手に関しては、この大会を、お祭りとは決して呼んではいけない気分になりました・・・ (笑)

羽生選手の一言で、お祭りは真剣試合に本当に様変わりしたかのような・・・!! 影響力、恐るべし。

 

さらに、国別対抗戦の、「当日券情報 」です。

こちら → http://skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/2014_Figure/WTT/15WTT_ticketsinfo0406.pdf

 

枚数等はわからないので、売り切れるのがどのくらい早いのかも不明ですが、お近くの方はチャンスがあるかも?!

 

 

こちらは、少し前に放送された松岡修造さんとのの対談です。

いつ収録されたのかは不明ですが、(髪型からすると国別対抗戦の出場宣言の直後でしょうか?)

羽生選手の、「私から見るとちょっと不思議な、強気すぎる対談」(笑) で、色々思うことがあったのですが、一応ご紹介します。

 

 

何が不思議かって、私に言わせれば、羽生選手はもちろん言うまでもなく、フィギュアスケートを長く見ているという松岡修造さんももちろん、4回転時代がバンクーバー五輪後に始まったなんて、きっと本当は全然思ってはいないだろうな、と思えるからです。

バンクーバー以降に4回転時代が始まったみたいに言われちゃうと、さすがに私にはかなりの違和感がありますが…。

本当はもっと長い対談だったと思われ、カットされているので全体がわかりませんが、要するに、盛り上げる目的なのだろうとは思います。

 

プルシェンコ選手やヤグディン選手が活躍していたソルトレイク五輪の頃は、4回転で転倒したら、表彰台は無理な時代でした。

本田武史さんは、ソルトレイク五輪で、フリーで4回転を着氷はしていて、でもちょっと「ステップアウトした」、それだけで総合4位になってメダルを逃してしまいました。

転倒したらもちろん、4回転を成功したなどとは認められなかったのです。

やはり採点制度が変わって、転倒しても今は得点が入るからこそ、挑戦者が増えたのだと思いますし・・・。

それに、「スケート靴の進化の影響」というのは、ものすごく大きいと私は聞いています。

 

練習で・・・というのなら、本田さんも当時、アクセル以外の5種類の4回転が跳べていたと聞いているし、試合本番でも2種類を3回成功させています。

バンクーバー五輪前の大怪我前、高橋大輔選手も4回転が跳べていたし、

鉄壁の成功率だったプルシェンコ選手もそうですが、みんな、怪我により4回転が跳べなくなっていった だけ です。

 

理論が確立されてきた、というのはその通りだろうと思います。

羽生選手は将来、その4回転の理論に 貢献していく気がします。

羽生選手がその時代の選手たちと比べても、飛びぬけて凄いのは、その技術力・ジャンプ力に加えて、美しさや柔軟性、ソルトレイク五輪時代のたくましい男子4回転ジャンパーたちには出来なかったような、驚異の柔軟性を活かした、高度なポジションでのスピンがことごとく出来たり、女子の得意技まで男子でありながら網羅してしまっている、オールラウンドな強さです。

 

しかし、あまりにも強気すぎるように見えるこの対談は、 

なんか、逆の意味で、バンクーバー五輪の頃に、「4回転なんかいらない」 発言を堂々としちゃった、かつてのパトリック・チャン選手を思い出してしまいました。(笑)

 

羽生選手、かなり自分を鼓舞しているのかな・・・と思いました。

今シーズン始まる前は、マスコミに「4回転ループ投入か?!」って煽られても、煽られないように、かなり現実的な、慎重な発言を繰り返していたと思うので・・・

 

と、思っていたら、最新のものと思われるインタビューでは、かなり現実的な発言になっていて、ちょっとホッとしたような。(笑)

こちら → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150415-00000039-asahi-spo

 

ピークがずれたと言っていますが、私から見ると、羽生選手は怪我や手術前は、ピークなんかともほぼ関係なく、いつも4回転トーループは成功させていた状態だったと思うので、

(2011年以降は、失敗した姿を見た記憶の方が殆どないと言っていいくらいです。 少なくとも、不安に思いながら見た記憶もない。)

やはりそれだけ、お腹の手術は大きく影響していたのだと思います。

 

質問者に、「フィギュアスケートには芸能的な側面もある」って聞かれていますけど、「芸術」じゃなくて、「芸能」?(笑)

「芸能」って言われちゃうと、やはり、「アスリートは芸能人じゃありません。」って答えになるでしょうね。 

 

 

多方面に気を配り、配慮しながら発言する羽生選手は、本当に本当に大変だなと思うと同時に、

それをも乗り越えていこうとする強さというか、意欲というか、そこが本当に凄いなと思います。

この責任感の強さや覚悟を、周りの大人たちこそが見習わなければならないのではないかと、いつも思うのですが・・・。

 

最後に、引退後の人生についても答えています。

入院中に、きっと色々と考えたのでしょう・・・ 

 

 

何はさておき、上の動画のような、こんな対談をテレビ朝日がわざわざ、この熱い二人にさせた目的はというと、やはり、

「皆さん、お願いですから、国別対抗戦を盛り上げて!!」  ―――――という一言に尽きるのかな、と、勝手に要約・解釈してみました。

と、いうわけで。

      

 大変だ大変だ~!国別対抗戦が、大変だ~!

行く先々で異常気象を巻き起こすとの噂の松岡修造さんと、

その熱さで周囲をも燃やし尽くすとの噂の羽生選手が、二人とも出てくるだなんて、

前代未聞の、夏みたいな異常気象が、代々木に起こったら、どうするんだ~~~!!         (← 盛り上げたつもり)

 

羽生選手の国別対抗戦出場で、一番助かったのはきっと、「西川の高級オーダーメイド フトン」 でしょうね。

悔しさを上手にぶつける場所ができた羽生選手によって、毎晩のように オー! ダー! とか叫ばれながら、フットンばされることなく、済んだだろうと思うので・・・

 (注: 織田さんを呼んだわけじゃ、ありません。)                                       ( ↑ 華麗にスベッたつもり )

 

羽生選手におかれましては、どんなに滑るのが大好きでも、別に滑らなくても良い場所 (たとえばキス&クライ 応援席等)で、

こんな風に (↑) 無理にスベりすぎたりなさいませぬよう・・・  どうぞ、教訓に 活かして頂ければ・・・ (笑)

 

 

 

羽生選手! 頑張れ!!

納得のいく演技で、今シーズンを明るい気持ちで終えることが出来ますように・・・!!

 

「オペラ座の怪人」軍団の 無良選手も、村上佳菜子選手も、 

そして、オペラ座は関係ない(笑)、宮原知子選手も、それぞれが満足できる、ベストな演技が出来ますように・・・!!

 

 

 


町田選手の引退について、その思いを語った羽生選手

2015-04-13 | 羽生結弦選手・注目発言

 

昨年末の、町田選手の電撃引退について、その思いを初めて語ってくれた、羽生選手の動画です。 ↓

羽生選手が、どう思っていたのか、気になっていた方も多いのではないかと…

http://www.dailymotion.com/video/x2mf5ar_%E7%94%BA%E7%94%B0%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%AE%E5%BC%95%E9%80%80%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B_sport?start=2

 

 

町田さんからの言葉は、もうこのようにテレビで聞けることはほとんどないかもしれません。

けれども、羽生選手からの、町田選手への思いが語られたのは、良かったな、と思いました。

 

町田さんは、きっとこの羽生選手の言葉を、どこかで聞いたことでしょう。

町田さんが今いるはずの、「エデンの東で」・・・ じゃなかった、「悲恋の極北」で・・・ おっとこれも間違い、「都の西北、そのまた西北」 と 呼ばれる地で、きっと、ね(笑)。

 (注: 都の西北=早稲田大学のこと、そのまた西北=所沢キャンパスのこと です。)

 

羽生選手の口から真っ先に語られた言葉は、「戦友」 でした。

以下、上の動画での、羽生選手の言葉を、そのまま書き出してみたいと思います。

 

  上手く表現は出来ないんですけれども、「戦友」 っていう感じです。 

 ライバルっていう表現もすごい近いとは思うんですけれども、でも、どっちかっていうと、

 そんなピリピリした・・・もちろん、試合の時はすごいピリピリするんですよ、お互い・・・ 

 で、あんまりしゃべんないんですけれども・・・(笑)

 でも、そういうわけ (注:ピリピリした関係) じゃなくて一緒に、 同じようなところを目指して、

 同じような舞台を目指して、同じような場所を目指して、一緒に戦ってきた、戦友 というか。

  もちろん、すごい先輩で、戦友なんていうのは、失礼かもしれないですけれども、でも、多分・・・

  町田選手も、同じようなことを言ってくれると、思っています。」

 

(質問者)  「(引退について) うすうす・・・ もしかしてっていう?」

 

(羽生選手)

「うん、その感覚はありました。 

 昨シーズンかな、もう、あの、オリンピックも終わった後、まあ世界選手権あって、まあその時に

『 ぼくはアスリートを引退します!』とかっていう発言があって。

えっ・・・! て思って、 『あ、でも、これからアーティストになります。』 って言っていたんですけれども。

でもなんか、その時にもう既に、なんか一つの区切りというか・・・ そういう感覚があったんじゃないかなって僕の中では思うんですね。

まあ、彼の心が解るわけではないんですけれども。

 

でも、そうやって、自分のスケートを追求した結果、彼は今が引き時だって、多分思ったんだと思いますし。

でも、僕たちは多分、町田選手のおかげで、演技に対しての気持ちだとか、スケートに対する気持ちだとか、そういったものが、明らかに変わっていったと思います。

だからこそ、ホントに町田選手が引退したことは、非常に・・・ひじょーーーーうに、 (強調しながら、目を閉じる羽生選手)  

悲しいというか、寂しいというか、そういうものもあるとともに、

素直に、お疲れ様でした、というか、本当に、今までありがとうございました っていう気持ちも、僕の中にはあります。」

 

 

 最後、「非常に、ひじょーーーうに」 って言っている時の羽生選手。

目を閉じていて、言葉を一瞬切っています。

 

やはり町田選手の引退を、一番悲しく、寂しく思ったりするのは、町田選手のファンの方々に違いないとは思うのですが、

羽生選手の喪失感という、寂しさも、きっと相当なものだっただろうと想像していました。

 

私は、今シーズンの中国杯での羽生選手、そして、グランプリファイナルでの町田選手を観ていて、

フィギュアスケートの本質って何だろうとか、自分は、フィギュアスケートの何に、どこに、一番惹かれていたのだろうか、とか・・・ そんなことを色々と改めて思わされました。

 

 

アイスショーの世界から、町田樹さんには、今後も変わらず、羽生選手に強烈な刺激を与え続けてくれるような、そんなアーティストなスケーターでい続けてほしいな、と個人的には思っています。

所沢で、これから研究される予定の研究にも、大いに期待しています!(笑)

 

 

この番組に登場している、小塚選手も、とても寂しそうに見えるというか、色々な思いで胸が詰まっているように見えますね。

 

 

小塚選手には、あまり気落ちせずに頑張ってもらえたら・・・ と思うし、 

羽生選手には、身体に無理なく、楽しく頑張ってもらいたいな・・・ と思います!

 

「怒りと嫉妬に狂うファントム」がテーマだったら、悔しさをストレートにぶつけるのもアリだろうとは思うのですが、選曲構成を見ると、そのようなテーマにはなっていないように思えて・・・(笑)

 

羽生選手がずっと言ってきた、「技術も芸術もどちらも」を目指す、妥協しない世界。

バランスが非常に難しいのだろうと思うのですが、一歩ずつ、お身体を大事にしつつ、頑張ってほしいな、と思います。

 

 

しかし、みんな解っているに違いないとは思うのですが、真面目な話、国別対抗戦だの団体戦だので、「金メダル獲得」をめざし、優勝するには、日本はもっとペアやアイスダンスに力を入れないと・・・ と、思いますね。

盛り上げるために、羽生選手が精いっぱい頑張っているのは、見ていてわかりますが・・・。(笑)

 

 

 最後に、昨年の世界選手権での、町田樹選手のエキシビション。 「ロシュフォールの恋人」

羽生選手に向けて、「アーティスト」宣言をしたのは、この後あたりだったのでしょうか。

 

 

 


羽生選手の悔しさと身体情報、国別対抗戦出場について、思うこと

2015-04-07 | 管理人のひとり言

お祭りと名高かった「国別対抗戦」に出ることになった羽生選手。 

しかし、出るからには羽生選手はいつものごとく、真剣勝負でいきたいようです。

まずは、こちらの宣伝動画をどうぞ。 

→ http://www.dailymotion.com/video/x2lswt5_0406-16%E6%97%A5%E3%81%8B%E3%82%89%E9%96%8B%E5%B9%95_sport

 

この動画の中で、「もう2位は嫌なので」とハッキリと言う羽生選手。(笑)  

いいぞ、羽生選手! 

偽りやねつ造情報が大量に羽生ファンに向けて流されてくる中で、正直でストレートな言葉を出している羽生選手の「映像」を見ると、ホッとするわ! 

特に、その羽生選手の期待に応えるために全力を尽くす責任を負っているはずの、そして羽生選手側から多額のお金を払ってもらっているはずの、 責任あるはずの人に向かって、特にハッキリと言ってあげたほうがいいのでは?

そうでないと、後々大変なことになる気がしますよ、私は。

もう、今日信頼できるのは、羽生選手が自らの口できちんと語っている 「映像証拠つきの」 発言だけですね。 怖い時代です。

 

 

世界選手権が銀メダルに終わり、悔しさ全開、惜しみなくその本音を披露してきた、羽生選手。(笑)

 

羽生選手のエキシビション直前のインタビュー動画

 http://www.dailymotion.com/video/x2kzza4_%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6-%E6%BF%80%E9%97%98%E3%82%92%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%81%A3%E3%81%A6-2015%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A2_sport?start=1

 

私は今まで、羽生選手の、このカッコ悪いのも平気でさらけ出せちゃったり、やるべき時にはテレもなく決めることができる、その一途さと正直さと素直さが、とてもイイぞ!と思ってきたんですけどね。(笑)

 

さて、どんな理由があろうとも、間違った情報や嘘を意図的に繰り返し流した人、流してくる人を、信用し続けることの出来る人は、ほとんどいないと思います。 

人間、弱いと、辛い真実を見据えることが出来ずに、自分の空想や理想だけを信じるようになったりします。

 

しかし、正直者は、神様に愛されると言われます。

結局最後には、なんだかんだと一番強いのは、自分の心の中の、色んな側面をきちんと認めることのできる、正直な人だと私は思っています。

だから、これからも正直に素直に頑張れ!羽生選手!!  (注: 身体に無理をし続けろ、という意味ではありません。)

 

 

「自分の中の、8分の7以上は、悔しい気持ちでいっぱい」 と答えた羽生選手。

つまり、87.5%以上は、悔しい気持ちでいっぱいだけど、90%以上ではないという、微妙なラインなのかしら?と思っていたら、他のインタビューでは、普通に「9割以上は悔しい」「90%以上は悔しさで」等と答えていて、特にその微妙なラインに、深い意味はなかったようです。

それとも、悔しさが微増した結果なのかな? (笑)   

 

今シーズン、かつての本田武史選手の世界選手権での悲劇→引退劇を思い出し、なんども頭をよぎっては、辛かった私です。

とりあえず、同じような悲劇にはならず、大ダメージは避けられた様子。

ただそのことだけでも、まずは感謝です!

 

表彰台での羽生選手を見ながら、心の底から安堵したような、本当に明るい声で、実に嬉しそうに話す本田さんの声を聞いて、

本田さんもきっと、本当は相当心配していたんだろうな、と思いました。

本田さん、羽生選手を見ながら、自分の過去を思い出していた、ハラハラのシーズンだったんじゃないかと・・・ 

だからその安堵に満ちた声を聞いて、なんか私も二重に嬉しくなった、そんな世界選手権の最後でした。

 

見ただけですぐに、足腰周りの筋肉がかなり落ちてしまったと解るほど、明らかに痩せていた羽生選手。

表彰台にすら乗れない可能性だって十分にあったというのに、ここまでやれて、しかも、最もファントムらしい演技でした。 

4回転の失敗はもちろん残念に間違いないけれども、私は嬉しかったですね。

 

ところが、これよりさらに凄い演技を目指して、またもや頑張ってくれるって・・・?!

「才能とは、情熱と努力を持続できることである」 と、 同じ羽生さんでも、将棋の天才と呼ばれるほうの「羽生さん」(ハブさん)が言ったそうですが、

全くその点において、羽生選手は疑いようもないほどの、強烈な才能のお人ですね。

 

しかし一方で、別の視点からも見てみたいです。

 羽生選手は、「義務がある」という意識を今回ハッキリ、口にしています。 

http://www.nikkansports.com/sports/news/1453716.html

「義務」という言葉には、逆の選択肢はない、という意味がある。

羽生選手には、その情熱も並外れたものがあると思うけれども、その責任感もすごく強いです。

羽生選手が、本音というか、その「意識」を語ってくれて、良かったと、私は思いました。

 

銀座に出てきた巨大広告の羽生選手像を見れば、諸事情で、羽生選手に逃げ場などそもそもないのだな、と「普通に」解ります。

でも、他でもない、コーチであるオーサー氏自らが、2月と3月に、羽生選手に出場しない選択肢を全く与えない、逃げ場をも作らせないほどの内容の情報を発信していますね。なぜでしょうね。 

その内容は、現実とはほど遠く、実際は、羽生選手は大変な状態だったというのに。

直ちに出された日本側からの、それに対する否定情報は、それが完全に真実でしたね。 

 

オーサー氏は、2010年の世界選手権で、キム・ヨナ選手が、直前の五輪で金メダルを取った後で、それこそ引退しても良いはずのところを、その本当の理由は明かしていないものの、無理やり説得して出したことを自分の著書の中でしっかりと書いています。

私はいまだかつて、世界選手権で、あれほどやる気のない、いい加減な態度で出てきた選手を見たことはなかったし、それ以上に、それが露骨に見えるような演技で、さらにあれだけ失敗しておきながら、フリーで1位をとるという異常事態も、見たことがなかったです。

どんな裏事情があれば、あんな嫌そうな五輪金メダリストを、無理やりに出場させなければならない事情が出来るのだろうか、と思って呆れました。

彼女が、「出たくなかった」「スケートが嫌に」なってしまっていたのは、見れば明らかでしたし、それは引退会見の時にも、しっかりと彼女の口から、ちょっと冗談めかしつつではありましたが、しっかりと語られました。 その寂しそうな、疲れたような笑顔が、悲しいほどに印象的でした。

私は浅田選手のファンですけれども、アンチ・キムヨナ選手だったわけでもなければ、特にアンチ韓国なわけでもありません。

2008年の世界選手権頃までは、浅田真央選手の次に、キム・ヨナ選手の、その独特の演技や、真剣に努力する姿が好きだったし、浅田真央選手とキム・ヨナ選手の、ふたりの個性の異なる選手の演技を見るのは、本当にとても楽しかったんです。

そういう人、大勢いたと思います。

 

だから彼女の引退会見の発言をを聞いた時・・・ 私は、思わず涙が出ましたね。

寂しそうな、疲れたような表情を浮かべた彼女が言った言葉は、「本当はずいぶん前から、スケートを見るのも嫌になっていました。」 でした。 (私は韓国語がわかりませんので、翻訳されたものを信頼してみます。)

この「ずいぶん前」は、明らかに、2010年の世界選手権時が、含まれていると私は思っています。 あれを見ていた人は、それを誰も疑わないのでは?

ああ、なんという悲劇・・・!

なんという、悲劇の連鎖なのか!と。  

才能ある選手たちが、「フィギュアスケートを嫌になる」 ようになっていく事態。  

どう考えても、何かが完全に、間違っている証拠です。

 

その、悲劇の連鎖が、羽生選手にまで及ぶのだけは、絶対にごめんです、という気分です。

 

私は、羽生選手には、間違ってもあの状態には陥ってほしくなかった。 

でも、昨年、「スケートを滑る喜びを忘れていた」と羽生選手はその本音を語りながら振り返り、グランプリ・ファイナルで、その気持ちが久しぶりに復活したと、羽生選手は言いました。

さて、あれほどまでに、滑る喜びにあふれていたはずの羽生選手が、それを一時的にでも忘れてしまう状態にまで陥った、本当の原因は何だったのでしょうか?

 

今シーズンを、「ここまで奮い立たせたきた自分を、誉めてあげたい」と言った、羽生選手。

つまり、羽生選手でも、「無理に奮い立たせなければ」 出来ないほどの状態だった、と、この言葉からよく解ります。

本当に、お疲れ様でした!

 

・・・って、羽生選手の決断により、まだ終わってないけどね!

 

国別対抗戦の、会見の動画ニュース → http://www.dailymotion.com/video/x2labsz_2015-03-31-%E5%9B%BD%E5%88%A5%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9_sport?start=3

 

世界選手権を終えて、2位になったことで、悔しさいっぱいの羽生選手の動画。 → http://www.dailymotion.com/video/x2lgcm1_2015-04-01-%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%A6%9A%E6%82%9F%E3%81%A8%E3%81%AF_sport?start=19

 

テレビ朝日が報道した、羽生選手の覚悟についての番組。 →http://www.dailymotion.com/video/x2lbqqe_150401-%E5%88%9D%E5%87%BA%E5%A0%B4%E3%81%B8_sport

 

「自分の限界もそろそろ考えないと」って言っている羽生選手の言葉、カットされていて前後の文脈がわからないので、羽生選手の言葉は、できるだけカットしないで全部流してほしいですね。

 

ところで、これは私の考え方ですけれども、選手とコーチは、きちんとした「お金」を、それも多額を介した「有償の関係」であるゆえに、それに見合う成果や成績を出せるか出せないか、そういった結果が、「信頼」以外にも、常に厳しく問われる関係だと、私は思っています。

それは明らかに、「無償の愛」や、家族、友人などといった「無償の関係」とは根本的に違うわけです。

(中には、高橋大輔選手と、一緒に生活して、金銭度外視でその生活の面倒を全部見ていた歌子コーチみたいな例外もありますが。)

 

真剣だからこそ、ぶつかり合うことも多々あるはずで、そんなことは何かに真剣に打ち込んだことがあれば、普通に解るのではないでしょうか。

だから、色々な理由でコーチや先生を変更するのは、フィギュアスケートに限らず、向上を目指す世界では、どこの世界でもよくあることで、 周囲が騒ぐようなことではないし、何が合わなくてとか、何にぶつかって、とか、目指す目的の違いや、その他の諸事情など、傍から見たら到底わからないようなことで色々あるのが人間関係というものだと私は思っています。

選手の言うことより、コーチの言うことのほうを信頼している人というのは、私に言わせれば、コーチのファンです。 

それ自体は、何も問題ありませんけれども、紛らわしいので、できればそう名乗ってほしいですね。

 

それから、荒川静香さんなどは、トリノ五輪の本当に直前数か月前に、コーチを思い切って変えたことが勝因となって金メダルにつながったのは、ご本人の証言としても、有名な話です。 

浅田選手がバンクーバーで銀メダルに終わったのが、コーチをタラソワ氏に変えたせいだなどという「嘘」を、巧みに信じ込まされてしまった人々が、「チーム・ブライアン」という本のせいで、羽生ファンの中にかなり多くいるようですけど、私に言わせれば、それを言った人が勝手に、「自分の都合で」「自分に有利なように」 そう説明しているだけです。

その人は当時、自分の側の一番痛いところを、タラソワ氏に散々つかれていたので。

タラソワ氏と浅田選手の組み合わせだったからこその超難度構成であり、高い芸術性でもあり、浅田選手の高い才能を誰よりも評価していたコーチと組んだからこそ、妥協なき3度のトリプル・アクセルの挑戦と、その成功記録が、歴史に残っているのです。

少なくともタラソワ氏は、自分の見ている選手たちの欠点をファンの前でわざわざ指摘して、自分がいかにそれを直すのに貢献したかを、謙虚を装いつつ自慢げに書くような、そしてそれを書いた本で金儲けするような感性は持ち合わせていないでしょう。 

その結果、選手のファンだったはずの人たちが、選手を信頼しないで、よりコーチを信頼し、絶賛するファンが増えていく、なんていう異常な現象は、私は今まで、見たことがなかったです。

あのバンクーバー五輪女子シングルの結果に猛烈に批判的だったロシアの人たち・・・ 特にあの時、何が起きているのかよく解っていて、「真の女王は真央だ」と、公に向けて繰り返し発言し続けたプルシェンコ選手は、そのような誤った説明に対しては、相当怒るのではないかな、と想像されますが。

最近フィギュアスケートを知った方々で、全く知らなかった人は、参考までにどうぞ。

 

 

ところで、1月終わりごろに、それまでの抑え気味だった口調と変わってプルシェンコ選手が、「ユヅルは大変なことになっている。 中国杯は無謀だった!」と強い口調で半分怒りながらテレビで言っていたのを見て、羽生選手の現状をプルシェンコ選手は何か知っていて、結構大変な状態なのかも・・・などとは思っていました。

 

さて、世界選手権後に、明らかにされてきた、実際の羽生選手の状態は、こちら。 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150401-00000038-spnannex-spo

 

これによれば、右足首捻挫だけでなく、同じ箇所の以前からの剥離骨折も治っていなくて、さらに、羽生選手は年末の手術跡の腹部には、融け残った糸の跡が今では炎症が起きていて、そのためにまた軽い手術が必要な状態だとのこと。

しかし、国別対抗戦に出場するため、またもや手術を延期することになっているそうです。 テレビニュースでも言っていましたね。

 

さらに、2月に読んだロシアの記事(ブログでご紹介済み)から抱いていた、嫌な予感も的中。

羽生選手は、「頭部も含め、今後は定期的にMRI検査を受けなければならない。」ということのようです。

http://www.nikkansports.com/sports/news/1453675.html

これは間違いなく、中国杯で強行出場した影響です。

少し前に紹介したロシアの記事で、「頭部の怪我」の影響を羽生選手が語ったと書いてあったので、表に出ていない何かがあるのだろうとは思っていたけれども、やはり、でした。

でも、これが日本の医療現場での現実的な判断だと思います。  

私も交通事故後、MRI検査をやりましたし、「安静にしていなかったら、今後も受け続けなければならなくなる」 と言われましたので。

 

MRI検査って、受けたことある人は皆知っているだろうけれども、音が超うるさくて、結構ストレスのかかる検査です。

アスリートの羽生選手が、定期的にそんなことをし続けなければならないということは、決して軽くない代償です。

 

過ぎたことは戻らない。

でも、この教訓を、フィギュアスケート界全体で、絶対に活かしてほしいと思います!

 

私は、アスリートの怪我については、出てきた情報の中で、一番重いものが、ほぼ真実だと思っています。

身体が資本のアスリートにとって、事実より重い、真実と違う内容の、怪我や病気に関する情報を報道したら、身体が資本のアスリートへの名誉棄損になるし、選手に直ちに否定されるはずなだけでなく、完璧に敗訴する大変な訴訟のリスクを抱えるし、何よりアスリート本人から敬遠されてしまうので、マスコミ側にメリットは何もありません。 

 

右足以外にも、お腹が戻っていないな、というのは、演技を見ていてわかりました。

でも、傷痕とか、筋肉の問題だろうと思っていたので、 さすがにまさか、再び「炎症」を起こしていたとは想像できず !

普通に考えて、手術を延期するなら、炎症を抑えるために抗生剤を使い続けるのでしょうけれども、そうすると身体全体がだるくなったり、免疫力が低下していくのが普通で、その影響が出てくることもある。 

手術の糸が解けずに炎症、についての説明の記事 → http://mocosuku.com/2015040311733/

 

 

羽生選手の悔しさは、見ていれば、痛いほど伝わってきます。

羽生選手が、大好きな仙台を、陰では号泣しながらも後にして、カナダに行って言葉のわからない中でも、必死で頑張ってきた理由。 

羽生選手自身が、過去に何度も言っているように、当時4回転の技術を上げていたフェルナンデス選手に絶対に負けないように、そして、複数の4回転でも負けないほどの技術を得るために、色々な地元への思いを全て飲み込み、前向きにとらえ、海外での慣れない生活に耐えながら、必死で努力してきたのは、確かでしょう。 

そしてその結果を持ち帰ることを夢見て、色々な決意をしていたはず。

だからこそ、今回の負けは、相当な悔しさだっただろうと私は思っています。

私は、1位と2位が同じコーチ、などという事態は、本来はあるべきだとは思っていません。   

 

今まで、そういうトラブルが原因で、コーチを変えた選手は、沢山いますから。

 

アイスダンスは、1位と2位のペアが、アメリカとカナダで同じコーチについていて、そんな状態ですが、その演技はどんなに良くても、いや、演技が良ければ良い時ほど、勝負として見るのは非常に難しく、演技は良くても、観ていてかなりシラケる気分になることがあります。 

アイスダンスは、人材不足なんでしょうけれども。

 

でも、この予感は、昨年のグランプリファイナルの時から、ありました。

あの時は、羽生選手が1位だったから羽生選手は笑顔でしたけど、羽生選手の怪我と回復具合と相手の演技によっては、1位と2位が逆転することは、余裕であり得たわけです。

そうなったとき、羽生選手は相当キツイだろうな・・・と、私はそう思いながら見ていました。

チームメイトだからって、カメラや大衆の前で優勝を喜んであげなきゃいけないっていうのも、ちょっとね・・・ 本気で勝負している人には、残酷なことだと私は思っています。

 

あの、演技後の選手を一か所に集めて、その反応をずっとテレビで映すのって、ちょっと見世物的な印象で、私はあれってどうかな・・・と疑問に思いました。

テレビ側の都合で、選手の気持ちを考えていないように見えますね。

 

だから、羽生選手が、「自分は心が広くないから悔しい・・・」って言った時、そんな正直な羽生選手で良かったと、本当に心から思いました。

人前で泣きたくなくてもフェルナンデス選手の前で堪えきれずに泣けてしまった羽生選手を見て、色んな思いがあふれたんだろうと思いましたし、下手に感情を無理して隠す羽生選手より、私は好きですね。

本気で真剣にやっていればいるほど、それは本来、当たり前のことでしょうって私は思っています。

 

かつての、2大ロシアの天才と言われた、プルシェンコ選手とヤグディン選手は、どちらも気が強いだけでなく、最初は同じコーチだったために、その関係が壮絶なことになっていたことは有名です。

それで途中でヤグディン選手がコーチを変えたけれども、リンク外のにらみ合いというか、火花のバチバチ具合はものすごくて、見ていてかなり怖かったほどだったと記憶しています。

でも、それだけ彼らは本気だったわけです。

そして、そんな二人の対決演技を見ながら、逆に心が燃えていたはずの羽生選手。(笑)

 

私は、町田選手と羽生選手なら たとえ本気でも、あの二人ほど怖くならなくて済むだろうと思っていたのは、町田選手がかなりの 「理性派」でもありましたし、お互いに互いの、自分にはない強みを尊敬しあっていたから、です。

間違っても、コーチが一緒等の直接的利害関係が生じてしまうような関係ではありませんでしたし、純粋なライバルになれると思ったから、喜んでいたのですが。 

 

インタビューを聞いている印象では、羽生選手はフェルナンデス選手より、デニス・テン選手のほうの実力を評価していて、本音ではライバル視していた印象ですね。 「ビクビクしながら見ている」などと笑いながら答えています。 羽生選手、素直だな!(笑)

↓ デニス・テン選手のことを、プルシェンコ選手のライバルだった、「アレクセイ・ヤグディン選手と似ている所がある」、などと答えた、羽生選手。(笑)

 

 

他にも、羽生選手が悔しくて仕方ない理由は、1位になれなかったことで、日本の出場枠「3枠」を落としてしまったことがあるだろうと思われます。

これは決して2位になった羽生選手のせいではないですが、もし羽生選手が1位だったら3枠とれたのであれば、責任感の強い羽生選手は絶対に悔しく思っているでしょう。

実際問題、男子シングルの人材豊富な日本が、世界選手権に出られるのがたったの2枠というのは、

世界選手権の出場枠争いが、日本でどれだけ大変だったかよく骨身にしみている羽生選手には、腹立たしいことだろうと思います。

 

今回の国別対抗戦出場決定は、他の日本男子シングル選手たちの、ボロボロの身体状況を考えると、本当はトップ選手である羽生選手には選択の余地など与えられていなかったようにも見えるし、

拒否権も一応あったんだけど、この会見や記事のように、あえて羽生選手が出場を決めたようにも見えます。

羽生選手は、責任や義務を感じたら、全ての状況を前向きにとらえ直して、自分の中で消化して乗り越えていくタイプだと思うので。

 

「世界ランキング1位なので」 とか、「気力は有り余るぐらいある」 と、闘志に燃えた顔で答えた羽生選手。

 

でも、会見によれば、「足の状態は良くない」「でも、このままでは終わりたくない」という、負けず嫌いから、出場を決めたように羽生選手は語っています。

世界選手権が終わったとたん、「身体が良くなってきたから」 ではないわけです。 

  

羽生選手は以前、よく言っていました。 「本番で100%を出したければ、120%を練習で出来ていないとダメだ」 と。

 

羽生選手は、本番における爆発力は並外れて凄く、他の選手たちから、「練習で100%、本番でも100%」が出せると言われ、そこが驚かれてきました。

でもやはり、そこが限界です。

身体が本調子でなく、練習で80%や50%程度なのに、本番では100%を期待するのは、「非・現実的」であり、「夢物語」 「ファンタジーの世界」 だと私は思っています。

 

今回、羽生選手の公式練習を見ていた限りでは、その視点からしたら、羽生選手はすごくよくやったように見えました。

4回転トーループは、今までの羽生選手ではありえないほどの失敗をしていましたから、そういう体の状態だったとファンなら見ていれば良く解るし、だからこそ、本番で転倒するのは、ファンから見ても、当然の予想の範囲内です。

(むしろ、あの状態でありながら、アクセルもループもルッツも綺麗に決まったことが、羽生選手の凄さを表しています。)

 

羽生選手は、昨年夏までは、4回転サルコウはもちろん、4回転ループも、4回転ルッツも跳べるようになり、後半に4回転を入れる準備までして、

プログラムも驚異的な美しさに仕上げて、絶対的な強さで勝とうとしていました。

 

その努力は本当に尊敬に値するし、実際に夏に公開された練習映像は、それはもう素晴らしかったと私は思っているし、そういう努力を近くで見てきて、よく解っていたからこそ、フェルナンデス選手は自分が優勝してなお、「ユヅルがぼくの中ではチャンピョンだ」とまで言ってくれたわけですし、そのように言ってあげることが可能だったのだろうと思います。

でも、今季の羽生選手は、その頑張りすぎが原因で怪我につながり、激動のシーズンとなり、今の身体状況になっています。

 「怪我の自転車操業」なる状態 になっていったら、どんな人間でも、本来のベストの状態を発揮できる可能性はかなり低くなります。

 

もし気力だけで勝敗が決まるのなら、羽生選手は間違いなく、フィギュアスケート界の絶対王者だろうと、私は思っています。

でも、現実は、「気力」だけで勝敗が決まるようなことはなく、怪我や病気、故障で身体が動かなければ、普段から実力が自分より下だったり、努力具合が下の選手にさえ負けてしまうことが起こり得るのは、非情ですけれども、勝負の世界では当然です。

 

また、他にも優れた演技をした選手がいるにも関わらず、

身体がどんな状態であっても、あるいは、どんな演技内容であっても、あるいはどんなにやる気のなさが明白な演技内容であっても異常な高得点が出るという異常状態が起きたとしたら、

(事実、過去には起きたことがありましたが)

その結果とは裏腹に、一番大事な 「信用」 「信頼」 というのを失っていきます。 

 

私は、長い目で見ると、これは一番の悲劇だと思っています。

 

それなのに、「なんとかマジック」などと言って、情報等を操ったりしながら、不思議な勝利を実現させようとしたり、それが可能だと思い込ませようとする人がたまにいるようで驚きますが、私が思うに、マジックは所詮マジックでしかない。

魔法は所詮、どこまでいっても魔法でしかなく、実力でも現実でも真実でもないため、いずれその魔法は解け、信頼を失ってしまいます。

そこには、当然のことながら、本当の喜びなどはついてこないはずです。 

一時的な、刹那的な、偽りの喜びはあるかもしれないけれども。

 

 

羽生選手には、どちらの悲劇や罠にも陥らない、「正々堂々とした」「真の」 王者になってもらいたいし、絶対になれると思って応援しています。 

でも、無理しろという意味ではありません。

そして、別に、肩書が王者じゃなくても、私は全然かまいません。

アスリートのカッコよさは、生きざまにこそ、表れてくると思っているので。

 

「オペラ座の怪人」のファントムは、奇術を駆使して様々な作戦をとり、なんとしてもクリスティーヌの心を得ようとしますが、それこそ、洗脳が解けるようにして、最後にはクリスティーヌに、

「You deceived me ! 」(あなたは私をだましたのよ!) 「I gave (you) my mind blindly !」 (私はあなたに盲目的に心を捧げてしまった) と悲しげに、涙ながらに、憎々しげに叫ばれてしまいます。

しかし、この話の救いは、自分の間違いに気が付き、愛とは何なのかを初めて悟ったファントムが、自ら身を引く決意をして、クリスティーヌとラウルを、自由にさせる決意をすること。

偽りの関係の中では、偽りの夢を見ることは出来るけれども、本当の喜びは得られなかったファントム。

真実を直視でき、受け入れた時に、逆にファントムが本当の喜びを知ることができた姿が描かれて、仮面まで捨てることが出来るようになるところです。 

「It's over now,  the Music of the night --------!! 」 (夜(闇)の音楽は、今、これで終わりだ!)と渾身の思いを込めて叫び歌う、ミュージカルでの、ラストのファントムは、万感の思いが込められていて、そのものすごい声量とも相まって、鳥肌レベルで感動的なまでにカッコよく素晴らしかったです。 

(注: 役者や解釈、演出の違いによっても少しずつ異なることもあります。)

 

 ・・・闇の世界が奏でる狂騒曲なんてものは、羽生ファントムによって、本当の意味で、「It's over now!」なのだと、是非とも高らかに終了宣言をしてもらいたいですね。

 

 

さて次に紹介するのは、羽生選手はもちろん、織田さん、荒川静香さん、高橋大輔さんたちが選んだ、支えになった「応援歌」を取り上げた番組の動画です。

それぞれの選手たちの、心の内の葛藤がどこにあったのかがよく解る、なかなかいい企画。

こちら →http://www.dailymotion.com/video/x2lnlcv_2015-04-03-%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A2_sport?start=7

 

織田さんが、結婚してお子さんが出来た後の方が、試合でも強さを発揮できるようになっていたのは、私には強く印象に残っています。

本当に「パパになって強くなった」 タイプだったな、と。 ・・・でも、この歌詞でここまで号泣するとは、さすが織田さん。(笑) お子さんが大事なんですね。

 

そして、羽生選手が選んだのは、「パンダライオン」の「夢に描くキセキ」。 ( 以前も紹介しました。)

その中でも、羽生選手を支えてきた言葉は、「君のいた街も立ち上がるさ。 全力の君とほら、同じように。」 の部分だそう。

ここは私も聞いていて、パンダライオンさんが羽生選手へ、その心情を深く思いやりながら、まさに「全力で応援する気持ちで」 書いてくれた、渾身の歌詞だなと感じますね。

 

 羽生選手の前のコーチ・阿部奈々美先生の旦那様の 吉田年伸さんは、羽生選手のスケート靴の研磨職人で、今でも羽生選手は、カナダから靴を送って、ブレードを研磨してもらうほど、羽生選手とは信頼関係が厚い間柄だと言います。

その技術で、羽生選手のスケートを影からずっと支え続けて下さっている、一人です。

 

その吉田さんが、以前顔出しで出演された番組で、羽生選手はカナダに行く2012年の春に、そのお店の奥で、

吉田さんの前で、「本当はカナダに行きたくないんだ」 と言って、号泣し続けた、というエピソードを話して下さったことがありました。

その番組を覚えている方も多いかと。

 

羽生選手が、どんな気持ちでカナダへ渡ったのか、少し考えてみると、色々と見えてくるものもあるかもしれませんね。

 

 

そして、昨年初めて導入された、ソチ五輪の団体戦というのは、選手たちの体力を消耗させ、個人戦における、男子シングル選手たちの、演技の軒並み失敗の遠因になっていたと私は思うし、(それだけではありませんけれども)、

その過度の負担により、プルシェンコ選手のあの棄権にもつながったと思うし、何より、羽生選手の男子シングルフリーでの、ジャンプ失敗の遠因にもなったのではないかと、私は個人的には思っています。

 

日本スケート連盟は、きちんと長期的視野に立って、「現実的な」 選手たちの活躍のさせ方を、真剣に考えて頂けたら・・・ と思います。

 

 

羽生選手の今後の道が、神様の視点から見て、一番良い方向へと向かい、守られていきますように、お祈りしています。

 

出場して演技する以上は、その演技を、楽しみにしています!

しかし、もし身体にこれ以上の異変があったら、どうかその時は、思い切って身体を大事にして下さい!

 

どうかいつでも、あるいは、いかなる過程にあっても、未来から見た時に、最も後悔のない選択をしていくことが出来ますように・・・!!

 

羽生選手が納得のいく、最高の「オペラ座の怪人」の終幕となりますように・・・!!