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キシリトールと東京西川の、羽生選手クリアファイル・キャンペーンとファイテン・ソックス

2016-05-27 | 羽生結弦選手の出演CM

 

「殿!利息でござる!」の中の、伊達の殿様役で、 

「髪」の量と、「カッコ良さ」は、全く関係がないのだということを堂々と世間に証明し、

日本全国の悩める中高年男性を、大いに励まし続けている、なんとも心強い21歳の羽生選手ですが、

 

一方で、日本全国の女性ファンには、クリアファイルで励ましつつも、沢山のガムを買わせることで、

「噛み」の量 を要求してくる、のは、一体どういうわけなのでしょう?!(笑)

 

現在、ロッテのキシリトールが、羽生選手のクリアファイル・キャンペーンを、全7種類で展開中です。

 

 

おでこで滑るのもたまには良いけど(笑)、やはり氷の上で滑っている方が、さらに素敵ですね!

 

羽生選手のクリアファイルのプレゼントは、前回までのと合わせると、かなりの数になってきました。

 

 このクリアファイルは、今までの中では一番良い写真が多いシリーズになったように思いますので、そこは良いのですが、

それにしても、一度に7種類とは…

あまりにも 消費しなければならない「ガム」が多すぎるのでは?! 

 

今まで人生で、こんなにガムを大量に買うことになったのは、私は初めてです。

これも、羽生選手の絶賛応援ブログを書いている「ギム」だと思って、とりあえず頑張って買いましたけど、

 

こんなに噛む羽目になると、さすがに、自分が まるで、「馬」さんや「鹿」さんにでもなったような気分になってきますね… (笑)

 

 

 

そしてさらに、布団の「東京西川」が、対象商品を買うと、やはり羽生選手のクリアファイル 5種類がプレゼントされるという、

「cool sleep」キャンペーンなるものを、6月1日から始めます。

 

 

キャンペーンの詳細と、ファイルの写真は、以下の、東京西川公式HPで御確認ください。

東京西川 cool sleep キャンペーン」 

 http://www.coolsleep-tokyonishikawa.jp/

このHPのトップ表紙の写真とデザインは、なかなか涼し気で素敵ですね。

 

クリアファイルがどこで手に入るのか、店舗名も上のHPで確認できます。 

店舗ごとに、扱っているファイルは違うとのことです。

 

 

 5種類あるうちの、羽生選手のアップの2つです。 

左は、いつの写真でしょうね・・・? 明るい笑顔がいいですね!

 

 

最後に、羽生選手が愛用しているソックスだという、ファイテンの「アクアチタン・ソックス」はこちら。

→ ロング https://www.phiten-store.com/products/detail25-2983.html

→ ショート https://www.phiten-store.com/products/detail0-2981.html

→ 五本指タイプ https://www.phiten-store.com/products/detail0-2983.html

 

このシルエット… 羽生選手というか…

「羽生選手のマネをする織田さん」でも、

「羽生選手のマネをするアナタ」でも、通用しそうに見えますけどね…(笑)

 

 

世界選手権では、怪我のせいで左足がパンパンに腫れ上がってしまっていたという羽生選手ですが、

無事に、難なくソックスがはける状態に、なりますように…!!

再び悪化することがありませんように、心からお祈りしております!

 


ガイドブック「週末仙台」で魅せた爽やかな羽生選手と、ずんだもち&復興支援ポスター

2016-05-26 | 羽生結弦選手の出演CM

5月26日 追加情報: WEBでの、「週末仙台」の第二次募集が25日(水)から始まりました。一次募集で当選された方の申し込みはご遠慮下さい、とのことです。 受付は、6月3日(金)15:00までだそうです。

 

*********************************

熊本およびその周辺、九州地方で、大地震の被害に遭われている皆様、避難中の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

助けが必要な方々のところに、速やかな援助が行き渡りますように…

一日も早く、少しでも安心して暮らせる日が戻りますように…!

 

ヤフーの、被災者向け災害情報ニュース。 →  http://news.yahoo.co.jp/story/147

 熊本市の、支援物資の送付受付先情報 → http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&type=top&id=12513

 

各種の緊急募金がまとめられたページ (各自でご判断下さい。)→ http://docs.donation.yahoo.co.jp/report/kumamoto.html

 

赤ちゃんや妊婦さん、小さい子供、病気の方々など、より弱い立場で切迫した状態にある方々に優先的な、速やかな支援がありますように…

助けが必要なところに、必要な助けが行きますよう、そして被害の広がりが最小限で済みますように、お祈りいたします。

 

***********************************************

 

仙台市が、ガイドブック「週末仙台」なるもので、羽生選手を起用して仙台の宣伝をしています。

 

WEBでの、2次募集受付が、5月25日(水)~6月3日(金)15:00までとなっています。 

既に持っている方は、御遠慮下さい。 

詳細と申し込みは、こちら。 ↓ 

http://weekend-sendai.com/contact.html

 

全て無料だとすると、仙台市は、大変ですね…

羽生ファンでも、WEBで見るだけで満足できる人は、それで十分じゃないかと思いますけど、どうでしょう。

羽生選手が何のためにこれを引き受けたのか、なぜ無償なのか、ファンとしては、よく考えたいですね。

羽生選手の人気が、良い形で使われ、活かされますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

 

当初、写真をちょっとだけ紹介しようとしていたのですが、

このようなニュースが入っていたため、削除しました。→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160415-00000001-khks-soci

 

(これらの写真を、オークションで売り飛ばしている人たちがいるとか。 

さらに、この冊子を無料で受け取っておきながら、転売して儲けるような最悪な人たちまでいるそうで…

羽生選手をなんでも金になる木とみなして、次々と利用する人たちがいるのは、本当に悲しいことですね。

ファンは、絶対に、乗せられて買わないようにしましょう。

ネットからも見られますので、それで満足しておいて、時間と暇と余剰な経済力のある方は仙台に観光で行く方が、

羽生選手も喜ぶのではないでしょうか。(以上追記終了))

 

 

凛々しくてカッコイイ羽生選手の写真がありますが、

ちゃんと、広報になっている感じがしますし、写真が全体に、「自然の中で自然な羽生選手」(笑)で、良いですね。

いつ撮ったのかと思えば、去年の夏の終わりごろだそうです。

羽生選手、一体どれだけ仕事をしていたのか、とただただ驚きますね。

 

 

 

この記事のタイトルにつけた、「ずんだもち」とは何かといいますと、

東北地方の名物みやげの、枝豆でつくられた黄緑色のあんで包んだおもち、のことです。 

なんでタイトルに入れたかというと、私は、東北地方のおみやげで一番好きなのが、実は「ずんだもち」だからです。

ただそれだけ。(笑)

 

今回、この「ずんだもち」を、羽生選手が食べている動画が配信されています。

→ http://weekend-sendai.com/hanyu.html

 

ガラスの背後に見える緑が、とてもキレイですね…!

羽生選手も、美味しそうに食べて笑っています。

食べ物の宣伝はどうも得意ではなさそうな羽生選手でしたけど、この時はとても嬉しそうな良い笑顔ですね。

「ずんだもちが大好き」だったそうです。 

この一連の写真を撮ったカメラマンの方のお名前、「川島小鳥」さんというそうですけど、凄い名前ですね…!

 

上のページの動画の下をスクロールしていくと、仙台の宣伝と、羽生選手の写真や言葉などが見られます。

冊子をもらわなくても、そこから見て、読むことが出来ます。

 

 

 

私が注目したのは、震災に関連した、次の言葉です。

 

「思い出したくないという方もいらっしゃるし、デリケートなことだと思います。

でも例えば、戦後70年が経って、実際に戦争を体験した語り部が減り、その話を映像に収めるってことがされていたりするじゃないですか。

この震災も、年齢や環境の違う人たちが、それぞれの立場で経験したからこそ感じたことがあって、その個々の経験を大切にしなきゃいけないんじゃないかなと思うんです。

僕も、せっかく人気のあるスポーツで、オリンピックの金メダルを獲ったことで注目を浴びるようになったんだから、少しでも語り継ぐことができれば。

金メダリストとしてできることがあるんじゃないかなと思ってるんです」

 

本当に、有り難い言葉だと思います。

私たちファンも、出来ることが沢山あるかもしれないですね。

 

大震災のことを、ショックや悲しみのあまり、記憶を封印されている方々、

思い出すことが大変な苦痛を伴ったり、

向き合いたくても出来ないで苦しんでいらっしゃる方々もいらっしゃることを思いながら、

それぞれの立場や状況で感じた、その人特有の「痛み」や「悲しみ」「喪失感」に対して、

多くの人が優しくあれたなら、

今も密かに苦しむ、どれだけの人の心が、楽になることでしょうか…

 

 

羽生選手は、故郷への思いが、すごく強いですよね。

それだけ、温かい良い思い出が多いのでしょうし、今は長期離れているからこそ、見えてくるものも沢山あるのでしょう。

 

様々な事情で故郷を失い、あるいは諸事情から、半永久的に、故郷に戻れなくなってしまうことがあります。

 

たとえ「土地」という故郷にとどまっていられても、絆の深い大事な人々を失うと、

心に穴が開いたようになったり、生きている実感が持てなくなったりすることがあります。

 

故郷とは、土地だけでなく、「絆の深い人々との関係を保てる場所のこと」なのかもしれません。

 

そんな悲しみに打ちひしがれている方々に、次の聖書の言葉を、贈ってみたいと思います。

 

「私たちの本国は天にあります。」

(フィリピの信徒への手紙 3章20節  新約聖書:新共同訳より )

 

私たちの本来の国というのは、天にあり、

地上の故郷にまさる、本当の故郷というのが天にある、というのです。

 

なんという希望でしょうか。

 

いつの日か、天に帰郷させられるその日まで、

天の故郷で、懐かしい人に会えるその日まで、

この世で与えられた役割や使命をしっかり達成して、

喜んで帰りたいものですね…

 

 

 

そして、

そのような絆のある人が、誰もいないという状況に追いやられている人たちに、

少しでも助けの手が差し伸べられ、

今、孤独や絶望の淵で苦しむ方々が、一人でも、日本から減っていきますように…

 

心からお祈り致します。

 

温かい春の光が、その心に降り注がれますように…

希望が、広がりますように…

 

 

最後に、羽生選手の世界選手権のエキシビション「天と地のレクイエム」の動画を載せておきます。

 

http://www.dailymotion.com/video/x41r1a5_20160404-yuzuru-hanyu-ex_sport 

 

 

 

 本当にとても優しくて、美しい、丁寧で思いやり溢れる、心のこもった素晴らしい演技だと思います。 

羽生選手、ありがとう。

 

 

追記:

震災復興のためのポスターが出来、貼るのに協力して下さる方を募集しているそうです。

バラード第一番の、素敵な写真ですね!

以下、Facebookページより転載  (転載元)→ https://m.facebook.com/sinsaikikou/photos/a.439803536151643.1073741828.435325223266141/894619737336685/?type=3&refid=17&_ft_=top_level_post_id.894619737336685%3Atl_objid.894619737336685

「 震災機構の新しい復興支援のポスターができました

 この度、震災機構では、復興支援を呼びかける新しいポスターを作りました。
 今回も、復興支援というテーマに全力で向きあい、震災機構の活動を平成23年以来ずっと温かいハートで支えてくれている羽生結弦選手にご協力を賜わりました。
 今まで同様、カメラマンの能登直様より、素晴らしい写真をご提供いただきました。本当にありがとうございます。
 震災から5年が経ちましたが、被災地の住宅事情はいまだ再建途上にあります。被災地の真の復興の必要性を伝え、少しでも多くの方々に支援の継続を訴える活動となるようこのポスターの掲示にご協力をお願いいたします。

 ポスターの掲示をご協力いただける方には、大変申し訳ございませんが、実費送料のご負担をお願いしております。
実費送料は1部400円。また、1部増すごとに100円の実費が加算されます。

【お申し込み方法】
掲示にご協力いただける方は、お問い合わせフォーム http://www.sinsai-kikou.jp/05.toiawase/ からお申し込みください。通信欄に、ご希望の枚数などをご記入ください。

※尚、お支払はポスターお受け取り後、同封の請求書より銀行振り込みをお願い申し上げます。(手数料がかかる場合は恐縮ですがご負担ください)」

 

 


「殿!利息より理想でござった!」 羽生選手が友情出演した映画と史実が伝えること

2016-05-18 | 羽生選手が友情出演した映画

 

羽生選手が殿役で、友情出演した、

「殿!利息でござる!」 を観てまいりました。

詳細情報のある、公式HP → http://tono-gozaru.jp/

 

 

基本的に私は、史実に則した内容を描いた映画が一番好きで、(もちろん、多少の脚色はあったとしても)、

そのほうが面白いし、そういうものこそ、観る価値があると思っています。

 

一応、原作も何も読まず、宣伝文句とメイキング動画と、ネタバレ動画だけを観てから、観ました。

 

以下、既に公開されている情報以上のネタバレにならない程度に感想を。

 

 

まず、メイキング動画で、庶民すぎて笑えた妻夫木さんですが、スクリーンでは逆に、良い意味で色々と裏切られましたね。(笑)

豪華俳優陣は演技力も安定していて、主役の阿部サダヲさんのキャラがなかなか魅力的で、松田龍平さんは強烈で(笑)、安心してみていられる感じでした。

 

話は後半の展開がなかなか不意をつかれて素晴らしく、とても良かったと思いました。

 

映画を見始めてすぐに思ったのは、

「お上!(おかみ)、 酷いじゃないの!」 (←お上とは、羽生選手の役のことです)

 

続いて思ったのは、

「殿! セコイでござる!」(笑)

 

続けて、

「殿! それはダメダメでごさるな!」

 

「殿! それはないでござる!」

 

(以下、延々続く…)  という感じで、ずっと殿様に心の中で直訴したくなる展開でござった~!(笑)

 

一体ここの殿様は、どれだけ酷いの…  という流れ。  

わかってはいましたけどね…。(笑)

 

この殿様役が羽生選手だと解っている羽生ファンとしては、

(ああ… こ、こんな酷い役を、友情出演で 快く引き受けただなんて、

羽生選手は一体どこまで「無私な人」だったの…?! )と、

変なところで、逆に妙にいたたまれなくなって、うるうると感動してくる始末でございました。

 

殿~!ちょんまげを、何度も指でちょん!と隠して、申し訳ございませんでした~!(涙)

羽生藩の民は、深く反省いたしましたぞ~! 

(でも、今、落ち込んでいる方にはやっぱり奨励。(笑))

 

 

思っていたよりも、コメディ調でもなくて、むしろ、真剣な感動ものの印象なお話でしたね。

少なくともギャグ話って呼ぶ感じではなかったです。 誤解しておりました、スミマセン!

 

しかし、「あ、こういう流れでの登場だったのかー! 」 と。

あの場面ばかり繰り返し、宣伝で見させられていた私でも、さすがに映画の中の庶民の気分になって、ドキドキしました。

 

羽生選手の演技は全く違和感なく、確かに気品が漂っていて、配役としては適役だったように見えました。

 

・・・というか、思った以上に自然で、なおかつ、カッコよすぎでした。 セリフも、振る舞いも。

 

だからそこがですね、羽生ファンとしては、「殿! 理想でござる!」と叫びたいところなのですが、

話の流れや、史実を考えると、逆にそれはどうなの?!

庶民をこんなに苦しめたのに、こんなにカッコよくて良いの?!という意味で、

「しかし殿! ちょっとそれは反則ではござらんのか?!」(笑)という感じでした。

 

「重村である!」は、宣伝の時から良い声だな~と思っていましたけど、

予想外にもその後もずっと、声がすごくカッコよくて、(セリフもカッコイイのだけど、)

おまけに、確かに事前に役者さんたちに言われていた通り、なぜか滅茶苦茶爽やかで、

映画館出た後まで爽やかな風につつまれているような感覚が残るほどで、そこが凄かった!!

 

 短い登場場面でも、確かにインパクト大でした。

 

ビックリしましたね。 

確かに庶民との差が、良い意味でものすごく出ている感じ。 声がとても凛としていたのかな。

役者さんの演技臭くない、自然な感じが良かったのかもしれませんが、

やはり羽生選手は、根っからの「王者気質」「殿様気質」だからじゃないか、と思えましたね。

メイキングでは、羽生選手は声色まで監督に確認していましたけど、たぶん羽生選手のそういった計算も、

しっかりと成功しているのでしょう。

 

阿部サダヲさんが、「羽生さんは天空の人」だなんて、思わず、「…ラピュタですか?」と笑ってツッコミを入れたいような言葉を語ってくれていましたけど、

大げさな話ではなく、なるほど、言いたいことは良く分かりました。(笑)

 

しかし、羽生ファンとしては、殿があまりにも凄いスピードで、サッサと、颯爽とお帰りになられるので、

思わず、

「殿! 早速(さそく)でござる!」と叫んで、

馬か鹿に乗って、追いかけたい気分になりました。

 

今、

「なるほど、馬・鹿でござるな!」と、心から感動して下さった皆様・・・  

 

有り難き感想でございます。

 

(注:「うま・しか」、と読むか、連続して音読みで読むかは、あなた次第です!)

 

でもきっと、あれくらいの登場時間だからこそ、強烈なインパクトも残せて、ちょうどよいのかもしれません… 

羽生選手は、短時間集中勝負の演技が得意ですし。

 

 

 話の流れ的に、

「どんな酷い殿様なの!」 →  「 え、こんなにカッコイイ殿だったの?!」 

という意味でのギャップが一番印象に残ってしまったので、それは史実的には良いのかどうか不明ですが(汗)、

映画としては成功だったと思います。

 

特に最後のセリフはカッコよくて、うっかり惚れそうなくらいなのですが、さすがにこれは…史実じゃないですよね? (汗)

 

もし史実だったら「それはやっぱり伊達じゃない!」と叫びたいところですね。

想像以上にやはり「伊達男」だった羽生選手も、やっぱり伊達じゃなかったよ~!ということで。(笑)

 

… 結局、伊達なのか伊達じゃないのか、どっちなの! というあなたは、劇場で確認してください。

 

驚いたのは、こちらのニュース。→ http://news.walkerplus.com/article/77743/

まさか、あの習字は、羽生選手本人が書いたの? え?え? と、ビックリ。

羽生選手が「本番に強い」のは、文句なしにその通りでございまして、 歴代選手を見ても、群を抜く本番の強さですね。

 

 

 

あと一つ。

セリフの詳細が明かされていた、ネタバレ動画を見ちゃった方へ。 

 

あのネタバレ動画と、映画本編では、羽生選手のセリフが違っていました!

いくつかパターンを撮影して採用をやめたのか、それとも、あれはただの宣伝として言葉だったのか…

すっかり騙された気分です。(笑)

 

 

羽生選手の演技力については、やはり、羽生選手が地のままでいけそうな「殿様役」よりもは、

「百姓役」とか、「乞食役」とかの演技を観てみないと、本当の演技力はわからないよね~などと思いましたけど、(笑) 

「負けんな!」のCMの頃よりもは、数段は上だったと思います!

 

 羽生選手! 天晴れ(アッパレ)でござった!

 

この話、主役の阿部さんや妻夫木さんら、庶民の方々に惚れて帰る話なのですが、最後にうっかり、殿様にまで惚れて帰ることになりますね。

羽生ファンは安心して(?)見られると思います。

 

 

さて、この映画、「私財をなげうって」他の人たちを助ける庶民の活躍ですが、それを彼らは、「人には話すな」と子孫に至るまで命じたとか。

 

これを聞くときに、直ちに思い出す言葉があります。

 

見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。

さもないと、あなたがたの天の父(=神様のこと)のもとで、報いをいただけないことになる。

だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人から褒められようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。

(中略)

施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。

あなたの施しを人目につかせないためである。

そうすれば、隠れたことを見ておられる父(=神様)が、あなたに報いて下さる。」

 

(イエス=キリストの言葉: マタイによる福音書 6章1~4節  新約聖書(新共同訳)より )

 

 

———長い長い時を経ながら、この言葉が確かに実現しているのだな、と思わされる映画でした。

 

 

  

さて、「無私な日本人」と言えば、もう一つ、有名な「無私な日本人」の話の映画が今年初頭に公開されました。

唐沢寿明さん主演の、終戦70周年特別企画の 国際映画

「杉原千畝 スギハラチウネ」  → 公式HP http://sugihara-chiune.jp/

(既に上映は終わって、もうすぐDVD発売だと思います。そのうちテレビでもやるでしょう。)

 

「一人の男が、世界を変えた」とのキャッチコピーの通り、

ホロコーストの最中、自らの立場を顧みず、およそ6千人ものユダヤ人の命を救った、有名な日本人外交官の話。

庶民の世界とは程遠い話なのですが、こちらもものすごく感動します。

彼の話は世界的には有名で、私は原作を数十年前に読んでいるので、よく知っていたのですが、

この映画は映画で、わかりやすく映像化してくれていてとても素晴らしく、また、歴史の上に生かされている重みを感じられる内容です。

 

なぜ「無私の日本人」つながりで、これを書いたかと言いますと、

実は私、ある外国のある場所で、一人の白髪の老紳士に話しかけられたことがあるのです。

「あなたは、日本人だと聞いたのですが…」と言って、私に英語で話しかけてきたその方は、

「はい、そうです。」と私が答えたら、とても嬉しそうな顔をして、

「 初めまして。 こんにちは。 どうもありがとう。」と、いきなり流ちょうな日本語に切り替えて話してきました。

 

その風貌からは想像もつかないほどの完璧な発音の日本語で、思わず驚いた私でしたが、

その白髪の紳士的な態度のご老人が言うには、「私は一時期、日本に住んでいたことがあるのです。」と。

そして、「懐かしい…」と。

まるで娘か孫でも観るかのような、ものすごい「慈愛の眼差し」で見つめられて、ちょっと戸惑いを覚えるほどでした。

よほど日本に良い思い出でもあるのかな?と思ったものの、色々聞くのも失礼かと思い、詳細は聞かなかったのです。

 

最後にその白髪の老紳士は、「思いがけず、こんなところで、日本の方にお会いできて嬉しかったです。」と、

帽子を胸に当て、それは丁寧に丁重に、本当に深々と私にお辞儀をして、去っていきました。

(その場にいた人たちの中で、日本人は、私だけだったのです。)

 

あまりの丁寧さ、深々と下げた頭や姿勢、そこに込められた思いの深さに、

「今の人、一体何だったのだろう?」と思った私でした。

 

少し時間が経って、私の友人の一人がやってきて、「ねえねえ、これこれこういう、白髪の老紳士に会った?」と聞いてきたので、

「うん、あなたは日本人ですか?って、話しかけられたよ。昔日本にいたという人でしょう?とても丁寧に挨拶されたよ。」と答えたら、

「ああ、良かった、会えたのね。

そう。あの人はユダヤ人なんだけど、一時期、迫害を逃れて日本に住まわせてもらっていたことがあるそうなの。

他に住めるところがなくて、本当に苦しい中を、日本に助けてもらったのですって。

だから、彼は日本にものすごく恩を感じているし、日本に本当に感謝しているのよ。」と教えてくれて、

私はもう、仰天してしまいました。

 

あの私への、尋常ならざる慈愛の眼差しや、深々とした丁寧すぎるほどのお辞儀は、そういう背景があったのか、と。

思わず、涙が出そうになりました。

 

そして、もっと、詳しく話を聞いておけば良かったな、と。

 

「私」は、その人に何もしていないし、ただ日本で生まれた日本人だというだけなのですがーーーー。

 

「○○人」というくくりやレッテルで、人間を一緒に見なされる時、その一人一人の個性は無視されます。

その結果、時には得することもあれば、酷い目に遭うこともある。

 

彼らユダヤ人は、命を左右するほどの大変な目にあった訳ですが、

私は当時、彼らを支えたであろう日本人の代わりに、日本人の一人として、彼の態度全体から、言葉に出来ないほどの、

深い深い感謝を伝えられたように感じました。

 

当たり前ですが、日本人だからと言っても、これは決して「私」が威張るべきことではない。

日本人全てが、他の国の人たちよりも偉い、などという意味でもないです。

 

 

だけど、どうせ生きるなら、後世まで憎しみや恨みをまき散らす人ではなく、

あのユダヤ人の方のように、できれば後世に、善意や良いものや感謝を伝えられる一人でありたいとーーー

そう思わされた、深く胸を打つ出来事でした。

 

私がこれをここに書くことを決めたのは、あのユダヤ人の老紳士が、私に伝えてくれたものは、

「私」へ向けられたものではなく、

当時彼を支えてくれたであろう、見ず知らずの日本人たちであり、

また、「今の日本の人全体」に向けられた感謝でもあるように思ったから、です。

 

 

今月の27日に、アメリカのオバマ大統領が、戦後の歴史上初めて、米国大統領として、広島を訪問することになりました。

こちらの記事では、筆者の方が元・核軍縮担当者だったようで、これについて秀逸な見解を述べておられます。

 

この訪問の歴史的価値は何より、「核の恐ろしさ、非人道性を、被爆地、広島で実感してもらうこと」にあり、そこが最重要なのだと書かれておられます。

長年、「核兵器」の非・人道性を強く訴えてきた被爆者の方々からしたら、念願の第一歩だろうと思います。

この訪問にはいろいろな思惑もあるかもしれないし様々な議論もあるけれども、まずは大統領の立場にある人が、

知ろうとして来て、見て、何かを感じる、そのことこそが最も重要であり、相互理解への重要な第一歩だと私も思います。

 

 

過去の出来事の詳細を知ろうとする時、史実に則してしっかりと作られた映画ほど、その当時の現実を体感的に、ストレートに多くの人に伝えることのできる手段は、なかなかないとも言えます。

もちろん、エンターテインメントとしての脚色はそこそこあったとしても、です。

 

私が、「殿!利息でござる!」を観ることになったのは、羽生選手が出演したからで、

そうでなければ、映画館では観ていなかったでしょう。

(そのうち、いつかテレビで放送されたときに、見ることはあるかもしれませんけれども…)

 

羽生選手は、友情出演だから、ほとんど、映画出演の「対価」「報酬」「ギャラ」と呼べるほどのものはもらっていないはずです。

そういう羽生選手の、「無私な」態度が、「無私な日本人」の実在を、今に広く知らせる役割を果たしていることも、ちょっと覚えておきたいですね。

 

この「殿! 利息でござる!」も、「杉原千畝~スギハラチウネ~」も、どちらも、私はおススメ出来ますね!

 

 

最後に、羽生藩の民から、殿に一言。

殿!カッコよかったでござるよ!

 

 

 

 


羽生結弦選手ファンが知っておきたい、フィギュアスケート史上有名な妨害事件と、元・選手たちの意見

2016-05-13 | フィギュアスケート全般について

 

フィギュアスケートという競技の歴史の中では、競争心が過ぎるあまり、あるいは様々な事情により、

特定選手が、ライバル選手から「妨害された」と見られる行為をされて、大議論になった事件が、いくつも実在しています。

 

「意図的に怪我させようとして(傷つけようとして) 自分から本当にぶつかる選手」なんていうのは、確かにいないでしょう。

相手を怪我をさせても、自分が傷ついたら、選手はそこでお終いですから。

 

しかし、ただの「妨害行為」「心理的圧力」「心理攻撃」となったら、話は別です。

ただの心理的かけひきや、心理圧力をかけることそのものは、それこそよくあることだと思われ、過去にも多数報道されてきました。そのやり方や程度が問題になってきます。 

 

羽生選手だって、それは良く分かっていると思います。

今回取りざたされた、「それはねーだろう、お前!」と羽生選手が日本語で叫んだという言葉。

 

これをどう見るかですが、この言葉には、その前に省略されている、重要な言葉がありますよね。さて、何でしょう?

「いくらなんでも、それはないだろう、お前!」というのが、言葉の本来の意味ですね。

すなわち、この日本語から直ちに分かるのは、羽生選手は、ある程度の心理妨害や駆け引きは我慢して受忍してきたものの、「もはやこれだけは許せない!いくら何でも、これは卑怯すぎる!あり得ない!」と怒った状態だったということです。

つまり、「我慢や常識の限界を超えるほどの卑怯さ」だと羽生選手はみなした、少なくとも、羽生選手にそうみなされるようなことがあったのだ、ということが、このセリフだけでわかるのです。

また、これを下品だなんだと非難した人たちがいますが、話はちょっとそれますが、関東以北~東北地方で、標準語で言う「あなたは~」を、「おめーは~、」と言い、「~ではない」という標準語を、「~じゃねえ」「~でねえ」というように、「ない」を「ねえ」と表現するのが正式の「方言」の地域はかなりあり、「それはないだろう」は、「それはねーだろう」になります。

これらは、標準語感覚で初めて聞くと、ちょっと粗野か、あるいはおやじくさいと感じたとしても、地方の方言であり、女性でも正式に使っているような地域も日本には沢山あります。

(他の例:オレ(語尾を下げる)、ワシ、おめえ、お前、アンタ等が、男女ともに使う、正式な一人称や二人称の言葉である地方、等。)

知らない地域の方言を初めて聞くと、ものすごい違和感が生じたり、いらぬ大きな誤解が生じることは、日本では多々あります。同じ地域でも、家庭によって様々です。

羽生選手が、どういう感覚で使ったかはわかりませんし、どういう言語環境で育ったのかわかりませんけれども、怒ってとっさに出た言葉なのですし、羽生選手は日本では仙台以外に定住したことはないのですから、普通の感覚だった可能性もあります。 

私にはどちらであっても、どうでもいいことなのですが、わざわざそこを非難している人たちがいるので、ちょっとご参考までに知っておいてもらえたら、と思って、書かせてもらいました。

 

さて、このように、「かなり卑怯だ」とみなされた場合、周りを巻き込んで大議論になってきたのは、今回だけではありません。

まず、大前提として、今回問題になったのは、ニアミスも多発し、過去に何度も衝突例がある、「6分間練習」ではなく、そんなことは絶対にあってはならない、優先権が明確な、「公式の曲かけ練習」であったということを、押さえておきましょう。

 

まず、この事件の事実関係を、確認してみます。 (以下、このページの翻訳は全て、管理人によるものです。)

この事件が起きた翌日である3月31日の、アイスネットワークの記事の中(→http://web.icenetwork.com/news/2016/03/31/169878518)には、次のように書かれています。

複数の目撃証言によれば、ハニュウがショートプログラム「バラード第一番」の曲かけ練習中、彼のまさに演技軌道上で、テンがキャメル・スピン練習をしているのに気づいた時には、この日本人の五輪王者はトリプル・アクセルを跳ぶための直前ターンを終えたところだった。 羽生は大声で叫び、テンを避けるために本来のパターンを変えてトリプル・アクセルを無理に跳びあがり、そして転落した。そのまま氷の上に座り込みながら、羽生はボード(フェンス)をパンチした。」

これは、日本で日本語で報道されたものと、完全に一致しています。

 

また、ネット上で、勘違いなのか、意図的な一部ねつ造なのか不明ですが、羽生選手に不利となる誤解を拡散させた人たちがいましたが、この記事には正確には、こう書いてあります。

 

ハニュウのコーチである、ブライアン・オーサー氏は、デニス・テンに明らかに責任があったと考えている。

『 誰かがプログラムを滑っている時は、その人に優先権がある。』と、2度の五輪銀メダリスト(=ブライアン・オーサー・コーチ)は言った。

『 それは明快な、暗黙のルールなんだよ。誰もが試合の演技プランがあり、(その演技のための)一定の決められた動作があるんだ。

 だからそれが妨げられたりしたら、誰でも、滅茶苦茶になってしまう。』 

ブライアン・オーサーは続けて言った。

『 何も意図的だったとまでは自分は思わない。(が、)一部のスケーターたちは、特に誰かがソロの曲かけ練習をやっている時には、氷の上でもっと注意を払わなければならない。』」

 

冒頭で明確に、「テン選手に明らかに責任があった」とオーサーコーチが考えていることが強調されており、続けてその理由がオーサーコーチのセリフとして書かれています。最後の言葉は、事実上、今回のテン選手への忠告です。 

これを、部分的にだけ取り上げて拡散して、現場を見ていたオーサーコーチが羽生選手を非難したかのように書き、さらに羽生選手をも非難する手段に使っている人たちがいますが、読めばすぐにわかることです。

意図的かどうかについては否定気味に書かれていますが、どちらに非があるのかについては、オーサーコーチの意見は明らかにされていて、ここで故意かどうかで大きくもめて対立を激化させたら、フリー直前であった羽生選手にとって、プラスになることは何もありません。 

これを読んで、アメリカ人をはじめ、欧米人の多くが羽生選手を誤解するなどという心配も、全くないでしょう。

多くのアメリカ人は、過去の有名な妨害事件の実在を知っていますし、殆どの日本人より、フィギュアスケートを観ている歴史は長いのです。裏でのドロドロがあること等、多くの日本人よりよくわかっています。

 

続いてこの記事の中で、元・全米王者であり、氷上の選手たちの攻防をよく知るはずのジョニー・ウィアーさんは、次のように語ったことが書かれていることに注目です。

「『世界トップのメンバーたちと一緒に氷の上で滑らなければならない時は、皆が、自分のための空間や 自分の滑る領域、時間の確保について争っているものさ。 それはスポーツの当然の性質だよ。』 

ウィアーは、TDガーデン(=ボストン世界選手権の会場名)で、木曜日の朝(=事件が起き、男子ショート試合のあった日の翌朝)、報道機関との会議の時に言った。

『 選手たちが、この世界トップレベル集団にいる時は、他のスケーターたちの演技パターンを知っているものだよ。

彼らは互いに、数え切れないほど一緒に滑ってきているんだからね。 

だから気を付けて、互いに気を配らなければならない。 

礼儀正しく、相手を尊重する競技者でいるためには、当然のことだよ。』」

 

ジョニーさんは、デニス・テン選手が意図的だったかどうかの明言は避けているものの、元選手の立場から、相手の演技パターンを知らなかった可能性はあり得ないと指摘し、羽生選手の曲かけ練習中にテン選手がしたことが意図的であるとの認識を匂わせ、トップレベルの競技者としてのテン選手の態度をやんわりと非難し、羽生選手を擁護しています。

 

羽生選手も、「ボーヤン選手の4回転ルッツを研究させてもらっている」と語っていたように、トップ選手たちがライバルの演技を研究しているのは、ごく普通で当たり前のことだし、そこで行われる高難度の技などは、勝敗を左右するのですから、むしろ他の誰よりも真剣に観ていることでしょう。 

逆に言えば、「何の時に何をされたら邪魔になるのか」も、良く分かっているはずなわけです。 

曲かけ練習の途中で、しかもまさに相手のその進路上で「キャメル・スピン」(=ブレードを外側に出して回るので、最もぶつかると危ないスピン、しかもスペースを一番広く使うスピンなので、妨害度も最も高くなる)をわざわざやることの意味が、わからない選手なんていないでしょう。

羽生選手の今シーズンのプログラムは、歴代最高得点を出したほど注目度の高いものであり、また彼のトリプル・アクセルは、「リンクのど真ん中を、複雑で難しいターンを繰り返しながら横切ってきて、助走なしの状態で直ちに跳ぶ」ということは、みんな覚えているだろうし、私にだってしっかりと記憶されていることです。 

なぜなら、そここそが、ソチ五輪の頃から一貫している、羽生選手だけが出来、他の選手たちには出来ない、一番凄いところでもあり、解説者たちを最も驚かせてきた点でもあるのですから。

それがハッキリと分かるからこそ、そしてここでこのように妨害されたら、演技でも致命的なだけでなく、直ちに羽生選手側の怪我につながる可能性さえあることが、選手ならすぐにわかるはずだからこそ、

羽生選手は、相手のこの行為に意図的な、許せないほどの卑怯さを感じて、「いくらなんでも、それはないだろう!」と、激怒したのだろうと私は思います。

(まして、前日にも繰り返されたがゆえに、相手に注意したばかりだったのですから。 

さらに、この時にその場で周囲には言えなくても、実際に怪我を悪化させてしまった可能性は非常に高いですから、その時の怒りと悲しみ、やりきれない思いは想像に難くありません。) 

 

もし、公式曲かけ練習で、スピンをしてさえいれば、曲かけ練習をしている選手の優先権さえもが、後回しになるなどということが許されるようになるのなら、

それこそ、ライバルの曲かけ練習の時に、軌道の真ん中に入り込んで、周りを見ないふりをしてスピンさえしてしまえば、いくらでも相手を妨害できることになってしまいます。  

それを選手たちが互いにやりあったら、どうなるでしょう? 

その程度のことさえもわからない選手など、トップレベルの選手たちにはさすがに誰もいないでしょう。

彼らは遊びやお遊戯で演技をしているのではありません。

トップ選手たちはみんな、その人生のほぼ全てをかけて、その後の人生を大きく変えるかもしれないほどの結果を出すために、真剣に練習してきて、真剣勝負で試合に臨んでいるのです。

 

 

元日本の代表選手だった、佐野稔さん(77年世界選手権・銅メダリスト、76年インスブルック五輪日本代表選手)は、この出来事の翌日に出た、次の記事の中で、こう述べています。→ http://www.sanspo.com/sports/news/20160401/fgr16040105000005-n1.html

「誰であろうとなかろうと、曲をかけての練習で進路を妨害してはいけないのが暗黙のルール。

羽生が怒るのも無理はない。

トリノ五輪金メダルのプルシェンコ(ロシア)が同じような状況に遭遇し、コーチが激怒したシーンを思い出した。」

 

どこかの週刊誌が、ずいぶん後になってから、いい加減なことを書いて印象を操作したようですが、佐野さんは自分のコラムで、直後にこう語っているのです。

「羽生選手が怒るのも無理はない」 そして、「あのプルシェンコ選手も、かつて同じような状況になって、コーチが激怒したことがある」、と、過去の事例まで証言しています。 

つまり、こういうことは、過去にもあったということです。

 

 結果的に妨げたのは事実であり、意図的でなかったのなら、「あ、失礼しました」で直ちに終了させて、その後は気を付けるようにしたはずで、これはたとえ外国でも(アメリカでも)、人々から信頼されるような人物なら、礼儀として当然のことです。

「未必の故意」(そうなっちゃうかもしれないけれども、まあいいや、と、結果が起こり得ることを認識しつつやった過失。)というのは、法律上は「故意」と同じとして扱われます。 (報道関係者なら、そのくらいのことは知っているでしょう。)

よって、「羽生ほどの人ならば、避けられるだろうから問題ないと思った」などという発言がコーチから出てきた段階で、故意と同じ、「未必の故意」があったことを自白したようなものなのです。 避けなければならない位置でスピンをやっている自覚があったことを認めたことになるわけですから。

自分の選手を庇うためにそう言ったのだろうとは思いますが、このセリフは、そのように庇わなければ反論できない状態でスピンしていた事実を証明しています。ですから、たとえ映像を見なくても、相手方のこの発言だけで、実際にはどのような状態だったのかが、簡単に推測できてしまいます。

 

羽生選手は、相手を引きずり下ろすような「汚い」方法で勝ちたいと思う人ではなく、むしろ、相手が優れているなら、自分がさらに優れた演技をしてみせることで、堂々と勝負して勝ちたい人です。

羽生選手が良く言ってきた、「みんながベストな中でも、それでも俺が一番だよ、という状態で勝ちたい」というのは、そういう意味であり、ライバルが怪我で絶不調な時に圧勝したところで、そういう勝ち方では、あまり嬉しそうな表情を見せません。

それは、2013年の全日本選手権の羽生選手の様子を観ていた人なら、それが本心からの言葉だと気づくことだろうと思います。

逆に言うと、汚いと思った行為をされたときは、耐えて悔しかった分だけ、喜びが爆発するのは理解できます。 

 

オーサーコーチはこの記事の中で、羽生選手のことを、「情熱的で非常に集中力が高い、彼のそういうところは、私は大好きなんだ」とも、わざわざ述べています。(羽生選手のそういう性格が、今回の羽生選手の反応に大きく影響したと見ているからでしょう。)

この記事が出たのは現地の31日ですから、羽生選手のショートの翌日、そしてフリーの試合の前日です。 

アメリカ会場で行われている、大事な試合の真っ最中に、有名なアメリカ人コーチともめ事を起こして、色んな点で不利にならないように、オーサー・コーチもジョニーさんも、北米人であり元選手である立場からも、相手を配慮しながらも、責任はデニス・テン選手側にあることを認め、羽生選手を擁護して発言したことがわかります。

またこの記事のライターも、双方の立場にそれぞれ配慮しながら書いていることが、読めばわかります。

(この記事に使われている二人の写真は、この事件の瞬間ではない、全く違う時の写真で、ただのイメージなので、誤解を招くと言えば、その通りかもしれませんが。)

 

 

さて、ここからは、20年以上フィギュアスケートを見てきた人たちなら、「当然に知っているはずの」

過去の有名な、「ライバル選手へ向けた妨害事件」について、2つだけご紹介して、

当時の議論がどのようなものだったか、を見てみたいと思います。

 

まず、曲かけ練習中の妨害事件について、見てみます。

 

実在事例1 : 伊藤みどり選手が、フランスのスルヤ・ボナリー選手にされた行為による、妨害騒動 (1992年アルベール・ビル五輪当時)

  

 女子初のトリプルアクセルを成功させたので有名な、日本の伝説的スケーター「伊藤みどり選手」に対して、練習中に妨害をしたとして有名になり、

 当時も、日本の解説者からのみならず、海外のトップ選手からも非難されていた、フランスのスルヤ・ボナリー選手。

 私の記憶では、彼女のこういった行為は、1度などではなかったと思います。

 それにより、当時の私は、「また妨害スルんヤ・ボナリー」などという、どうしようもないダジャレで覚えてしまったほどです。(苦笑)

 伊藤選手とボナリー選手は、当時どちらも、すごいジャンパーであり、アスリート型選手として有名でした。 

 伊藤みどりさんは、女子史上初のトリプル・アクセルの成功者ですし、ボナリー選手もトリプル・アクセルを跳んだ数少ない女子の一人です。

 さらに彼女は、女子なのにバック・フリップ(キャンデロロさんがやる、氷上の後方宙返り)が出来てしまう、超人的な脚力の持ち主でした。

 

 1992年のアルベール・ビル五輪の、伊藤みどり選手の、公式「曲かけ練習」中、

 伊藤みどり選手が曲に合わせて、トリプルアクセルからのコンビネーション・ジャンプを跳ぼうとしていたその直前に、その目の前で、試合内では禁止されていた高難度危険技「バック・フリップ」を、「バック・フリップ+トリプル・トウ」にして跳んで観客を沸かせました。(この技が出来るということそのものはもちろん、もの凄いのですが。)

 それを観ていた多くの人たちが、伊藤みどりさんの集中を妨げてジャンプの練習を妨害したとみなして、議論となり騒ぎになりました。

 それを伝えるアメリカの番組が、こちらです。

  

 

 問題は、それが伊藤みどり選手の、曲かけ練習の途中(真っ最中)でやられたことでした。

 ピンクの衣装を着ているのが、ボナリー選手で、彼女がジャンプを終えた直後の背後で、黒い練習着でポニー・テールをしながら横切っていく女子選手が、ジャンプの滑走に入るところだった伊藤みどり選手です。

 目の前で跳ばれ、さらに観客の歓声が沸き、まさにジャンプに向かう助走の途中だった「曲かけ練習中の」伊藤みどりさんが、トリプルアクセルを跳ぼうとしていたのに調子が狂い、結果、1回転になってしまった、と動画の中で、アメリカの解説者は指摘しています。

 

このことについて、1984年サラエボ五輪と、1988年のカルガリー五輪の両方で金メダリストとなった、元祖「表現力の女王」と呼ばれた伝説のスケーター、カタリーナ・ビットさんが、

選手間のかけひきや、選手の心情や実態を良く知るトップ選手の立場から、このボナリー選手の行為を、意図的な妨害行為だとして抗議し、伊藤みどり選手に同情の意を表しました。

 

私の知る限り、語り継がれるほどの有名な金メダリストは、おかしいと感じたことには、信念をもってハッキリと注意したり、抗議表明する「強さ」をもっていますね。 

たいてい、利害の対立する関係者から非難されたり、問題を指摘したことに対して、傲慢だの何だのと騒がれたりもするのですが、(例:バンクーバー五輪時のプルシェンコ選手)、何が正しかったかは、時が証明していきます。

 

トップ選手以外に、そのようなおかしなことを堂々と指摘出来る立場になれる人はなかなかいませんから、不正やおかしいことを放置する羽目にならなくて、問題が明るみになった結果、多くの選手たちが助かります。

元世界王者のチャン選手も、最終グループの時の氷の状態があまりにも酷い時に、たびたび苦情を言っていますけど、これは良いことだと、最近私は思うようになりました。

ソチ五輪(会場ロシア)の時も、今回の世界選手権(会場アメリカ)も、男子フリーの最終グループの氷の状態が、とても伝統的フィギュアスケート国の会場だなどとは思えないほど酷い状態で行われましたけど、

どちらのケースも、フリー当日の(トップ争いをする)最終グループの中に、会場となった国の選手が一人もいなかった、そういう時に起きている、という共通点があるのは、なんとも興味深いことでもあり、同時に残念なことです。

 

 

 下のニコニコ動画では、この当時、番組の中でカタリーナ・ビットさんが、ボナリー選手のしたことについて意見を問われ、明確に自分の意見を述べています。

  

 

動画の最初で、カタリーナ・ビットさん(当時の日本での表記・今はヴィットと書かれる)は、このアルベール・ビル五輪(1992年)で金メダリストになったクリスティ・ヤマグチ選手の演技について絶賛して、その後にこう語りました。

 「私はよく、誰かがパーフェクトの演技をした後に滑るのが好きでした。 なぜなら、私はプレッシャーを受けながら滑るのが好きで、”この人に勝つためには、自分が出来る全てをしなければならないわ!”と自分で自分を追い込んで滑るのが好きだったのです!」

…すごいですね。

相手がパーフェクト演技をすると、益々燃えるタイプだったようです。 誰かさんの発言と似ているような…(笑)

カタリーナ・ビットさんが、2度金メダルをとれたのは、このような考え方や性格が、関係しているのかもしれませんね。 

(この部分は上の動画内では訳されていません。)

 

その続きで、質問者がこの問題について話を切り出して、ビットさんに意見を聞いています。

質問者: 「プレッシャーと言えば、今朝、スルヤ・ボナリー選手が、伊藤みどり選手の前でバック・フリップをやったことが物議をかもしていますが、どう思いますか。 ただ滑っている時だったというのではなく、伊藤みどり選手が、自分の曲かけ練習をしている時でしたよね? このような状況下での この倫理的な問題についてどう思われますか?」

 

カタリーナ・ビットさん :

 あれを見た時は、さすがに少しショックを受けました。

なぜなら、これは試合の前で、曲に合わせて練習できる最後のチャンスだったのですから!

自分の曲を聞いて合わせられる最後のチャンスですから、いつも、緊張感がものすごく高まる時なのです。

だから、スルヤ・ボナリー選手は、伊藤みどり選手に対して、全くフェアじゃないことをしたと思いました。

伊藤みどり選手は、まさに3回転のコンビネーション・ジャンプを跳ぼうとしていたところでしたから。

観客が、(ボナリー選手のした)バック・フリップを見て沸いたので、(その歓声で)みどり選手は集中を欠いてしまい、失敗してしまったのです。

ボナリー選手のしたこのバック・フリップというのは、彼女が試合の中でやる技でもないし、そもそも試合では禁止されているもので、ただエキシビションでやるだけの技なのですよ!

だから、私はあんな風にして見せびらかすのは、全くフェアじゃないと思いました。

”なぜ、わざわざ みどりが曲に合わせて滑っている時にやるの?!”って言いたいです。」

 

 その後、ビットさんも、他の選手の曲の時に、即興で振付をつけて曲に合わせて滑ったりしたことを質問者に指摘されています。 

当時、これにより、注目が、魅せるのが上手いビットさんのほうに集まったからです。 

これは当時、「私の方が上よ!」という、女王としての一種の心理的圧力をかけているのではないかと一部から見られていて、日本の解説でもそのように指摘していたと私は記憶しています。 

(私には当時、ビットさんはすぐに音楽に乗るタイプだから、調子に乗ってやりたいように自由にやっているだけにも見えていました。理由は、圧力をかける必要さえ全くないと思われる、彼女のライバルになり得なそうな選手の時でも、曲がかかると即興で踊りだすことがあったからです。でも、それは確かに優越感や余裕があるからこそできる行為だろうし、それさえも、「カモフラージュ」のためだったという可能性までもは排除はできませんし、やられる側からしたら、主役を奪われる感じで、いい気分がしないのは当然だろうとも思うのですが、これは受忍されるレベルの心理かけひきだとみなされていたと思います。)

ビットさんはこの番組内で、その指摘に対し、「そんなんじゃないのよ~」って笑顔でかわして否定し、自己弁護しています。

 

 

 さて、この時、ボナリー選手は、伊藤みどり選手に直接ぶつかったりはしていませんし、もちろん、直接傷つけてもいません。

 ただ、ライバルの跳ぶタイミングに合わせて、近づいていって高難度のジャンプをしてみせただけです。 

 この時に限って言うなら、羽生選手がやられたように、露骨に進路を塞がれたとまでは言えず、また当時は長い助走があるので、助走で避けることはできる状況です。

 だけど、非常に汚い手段に出たと多くの人にみなされて、動画にあるように、大騒ぎになりました。 

 特に、試合なんて百戦錬磨で、2度の五輪金メダリストになった彼女が、このような行為について、上のように発言して「全くフェアじゃないわ!」と怒って抗議して、やられた伊藤みどり選手を、かつての最大のライバルであるにも関わらず、大いにかばっていることに注目です。 

 そのくらい、曲かけ練習が大事であることを、カタリーナ・ビットさんは主張しています。

 この感覚が、選手としては、当たり前だろうと思います。

 

 当時、ボナリーさんがこのようなバック・フリップをわざわざライバルの前で、近づいてやって非難を浴びたのは、私の記憶では、一度ではなかったはずです。

 公式曲かけ練習時に、非常に強い選手が、ライバル選手によって、何らかの妨害的・心理的圧力を受ける…

 強くない選手だったら、このようなことをされることは、もちろんありません。   

 強い選手だからこそ、やられるわけです。やられるのは、そうしなければ勝てないほどの相手だと認知された証拠でもあります。

 (伊藤みどりさんは、この時の、1992年アルベール・ビル五輪で、銀メダリストになりました。 )

 

 しかし、もちろん、故意だろうが過失だろうが、そんな「やられた側がやられ損」なことを繰り返すことが許されていいはずもありません。

 選手たちには、きちんと「曲かけ練習」で、演技についての最後の確認ができるチャンスが、公平に、均等に、きちんと保障されなければ、試合そのものがフェアなものと言えなくなります。

 

 

さて、もう一つ、紹介します。

こちらは、リンク外での出来事です。

   

 実在事例2: 非常に有名な、驚きの「故意の」傷害事件ーーー「ナンシー・ケリガン襲撃事件」(1994年リレハンメル五輪当時)

 

   リレハンメル五輪(1994年)の直前の当時、ナンシー・ケリガン選手(アメリカ)に対する、トーニャ・ハーディング選手(同じくアメリカ)の関係者による襲撃事件というのがありました。

  1994年、リレハンメル五輪を控えた頃、アメリカの代表者を決める全米選手権で、最有力候補だったナンシー・ケリガン選手を何者かが襲ってかなりの怪我をさせ、彼女はそのまま試合に出場できなくなりました。 その後、ライバルのトーニャ・ハーディング選手の関係者(元・夫)が、大会後に逮捕されたという、驚きの事件があります。 

   フィギュアスケートの歴史上、五輪をめぐる権力闘争の世界のドロドロっぷりを世間に印象付けた、信じがたいけど有名な事件です。

   これについてちょっとだけ触れた日本の番組が、以下のものです。

 

   

 

  この事件の被害者となったナンシー・ケリガン選手は、代表選考会であるこの試合に出られなくなり、また、怪我からの回復に時間がかかりましたが、最終的にアメリカ代表として選ばれ、リレハンメル五輪で、銀メダルを獲得して終わります。 ご本人は「この状況でよく頑張った」、と満足されたようです。 

  このリレハンメル五輪で金メダルを獲れたのは、事件と全く関係なかった、ウクライナのオクサナ・バイウル選手でした。

  この時のオクサナ・バイウル選手のEX「白鳥」は、ジョニー・ウィアー選手に感銘を与えて、彼がフィギュアスケートをやるきっかけとなりました。

   

  さて、嫌な話が続きましたので、ちょっと気分を良くするためにも、ここでその有名な、オクサナ・バイウル選手のエキシビション「白鳥」を、どうぞ。

  

 

  選手間で、様々な心理的駆け引きが繰り広げられていることは、以前から有名な話で、かつては解説者も堂々と指摘していたし、特に、五輪が絡んだ時は色々あったようです。

 Webronzaの田村氏の記事(→http://webronza.asahi.com/national/articles/2016042700009.html)に出てきた、サーシャ・コーエンさんの話は有名ですし、私もよく記憶しています。

 当時を知らない人たちは、これを、映像で実際に見てもらいたいと思います。

 こちらの冒頭部分は、トリノ五輪の時の、女子のフリー、最終トップグループ直前の六分間練習の動画です。http://www.dailymotion.com/video/x38t47a_2006-torino-ladies-fs-final-group_sport

(注:曲かけ練習ではありませんので、羽生選手のケースとは事情が全然違います。6分間練習と曲かけ練習は、意味も位置づけも性質も全然違いますので、これらを混合して考えないで下さい。 色々あるのだ、ということの証拠として、参考として、ここに提示するまでです。)

金メダルの期待のかかっていたアメリカのサーシャ・コーエン選手が、いつもとは明らかに違った、異常にプレッシャーがかかったかのようなおかしな雰囲気で、同じところを何度もぐるぐると回り、全く他人に進路を譲らない様子で、当時の日本代表選手である、荒川静香選手を押しのけるようにして激突しそうになった瞬間が映っており、また、解説者が、村主章枝選手ともそうなったことを非常に怪訝そうな声で指摘し、その問題に触れています。 

この時の解説は、佐藤有香さん(1994年世界選手権金メダリスト)ですから、元・選手として色々知っているであろう立場から見ても、納得できない気持ちでいたことが、珍しく怒ったような彼女の声色からも、良く解ります。

これがわざとかどうかは、本人にしかわかりませんが、誰がどう見ても、コーエン選手が「良い精神状態でない」のは明らかです。

誰がぶつかろうとかまわないほどの盲目な姿勢に見え、他選手に配慮する気配は全くありませんし、余裕もない状態です。

私はこれを観ていた時、コーエン選手の優勝はもうないだろうと思って見ていました。 

(この後、フリー本番では冒頭の2度のジャンプで転倒してしまい、精彩を欠いた演技となり、しかしそれでも銀メダルにはなります。)

 

そして、これもまた有名な話ですが、この直後、リンクから引き上げる時に、結果的にはこの時に金メダルとなった荒川静香さんが、「エッジケースを誰かに取られて、なくなっていた」そうで、エッジのカバーをすぐにつけられなかったことを、引退後に日本の番組で、非常に意味深長に語ってくれたことがあるのです。

エッジケースというのは、スケート靴のブレード(刃)のエッジを守るもので、これをつけることなしに普通のところを歩いてしまうと、スケート靴のエッジがダメージを負います。ダメージを負ったら当然、滑りに大きく影響していきます。(普通は、リンク周りは、ゴムのような素材でできた床になっており、スケート靴のまま歩いても良いようになっています。)

結局、荒川さんの証言によれば、アメリカのコーチ(サーシャ・コーエン選手のコーチ)が「サーシャのと似ていたから」という理由で間違って持っていたそうなのですが、「そうか、間違えたんだ」という番組内での素直な相槌に対して、荒川さんは当時、その番組で「いや、でも、似ているなどとは言っても、きちんと色も違っていたんですよ」と主張していて、少なくとも、荒川さんは意図的なものだったと思っているのだな、ということが良く分かる発言内容でした。

自分のだと指摘して、エッジケースはすぐに返してもらったようですし、大事になったわけではないですが、これは五輪の、6分間練習を終えたまさに本番直前なのですから、荒川さんのちょっとした精神的動揺を誘ったであろうことは、想像に難くありません。

このように、裏では色々なことがあるのだということを、番組内で荒川さんはほのめかしていたと、私は記憶しています。

上の動画でも、リンクから上がる時に、荒川さんが、「エッジケース… 取られた」と苦笑いしながら、日本語で話している声が入っています。

 

 でも、そういうことをやられても、既に慣れているのか、分かった上で余裕で対応しているような冷静さが、当時の荒川さんにはありました。(でも、わざわざ番組内で言ったくらいですから、きっと不服だったのでしょうね。)

そもそも、五輪の時だけ都合よく、「ライバルのエッジケースを、コーチが間違って持っている」なんていうことが偶然起こるのかどうか。

相手は、今まさにオリンピックで金メダル争いをしている選手とそのコーチなのですから、疑われてしまっても、仕方がないかと思います。

 

こういうことの意味を、どのようにとらえるのか、人それぞれですけど、

私はこういうことが起きたら、「やった側の負けが確定」だと思って 見ています。

 

結局、トリノ五輪では、この後、荒川さんが優勝して、金メダルとなりました。

 

羽生選手も、本当に色々あるとは思いますけど、正々堂々と、前向きに頑張ってほしいと思います! 

 

なお、選手本人が、国籍・人種差別的「ヘイト発言」をしたことは過去に一度もなく、そういう態度をとったこともないのに、本当にファンかどうかもわからないような怪しい「自称ファン」集団が、勝手にヘイト・コメントを送りつけたとか、勝手に嫌がらせをした、なんて言うことを、選手本人の責任にするほど愚かな人たちは少ないでしょう。 

そんなことになったら、数え切れないほどファンが付く有名選手ほど、いつもどこでも、自分とは関係のない、誰かのために謝罪する羽目になります。

正体不明の人たちが勝手にやったような差別的ヘイト発言行為は、それをやった人たちの人生の問題であり、過去にもそういった発言を一度もしたことがない羽生選手に関係はないのは当然のことです。

それと、今回の妨害の真偽についての問題とを混同させて、論点のすり替えを行って、羽生選手を非難するのは、まさに「論外」です。

 

長年関わっているフィギュアスケート関係者や、長年見てきたようなファンの中で、私が上に書いてきたようなことが、本当に分かっていない人たちは、極めて少数でしょう。 

だから、私はあまり心配していませんし、こういう問題が明らかになったのは、良かったことだとも思っています。

 

様々な事情が複雑に絡む中でも、「羽生選手の現状や将来を思った時に、何がベストになるのか」と、「より真理に忠実に」という視点を、私は個人的には最重視しながら、このブログを書いているつもりです。

 

裁判において、当事者双方に必ず弁護人がつくことで、公平な裁判が成立するように、どちらが正しいかは別として、双方を徹底擁護するような存在がいることは、私は基本的には良いことだと思っています。

ただし、ミスはあり得ても、意図的に「真実」を捻じ曲げていいはずもなく、仮にそれが行われた場合でも、いずれ真実は明るみになるものだとも私は思っています。

また、裁判において、同一人物による「双方代理(弁護)の禁止」というのがあります。

それは、双方が対立して争っている時、一人の弁護人が当事者双方を同時に対等にかばう、ということは事実上不可能で、それを認めるとかえって双方の利益を害するだけになってしまうからこそ、「禁止されている」のです。

 

これに対し、双方の間に立つ「仲裁」や、双方が歩み寄る「和解」というのは、どちらが正しいかを判断するものではなく、とりあえず矛先を納め、トラブルを鎮静化させるためのものです。

どちらが正しかったか、という最終判断が下ったわけではありません。

そこを誤解すると、おかしなことになっていきます。

今回、羽生選手は、どちらが正しいか、真実は何か等は、とりあえず自分のお腹に収めて、「お互い辛い状況にあった」という配慮を相手にも見せて、怒りも収め、自分からにこやかに握手して「和解」という形での、トラブル解決を試合後に選びました。

それは、未来のためでもあるし、立派だったと、私は思っています。

 

しかし、

百聞は一見にしかず、映像はねつ造よりも強し。

知っている人は、知っています。

上に書いてきたように、周囲の人たちが、何もわかっていないなどということは、全くないと私は思っています。

 

一部の羽生ファンの方々が、羽生選手が不利になったと思って、今でもかなり心配されているようなので、なぜ私があまり心配していないのか、なぜ私がそう思うのかの根拠も含めて、詳細に丁寧に書いたつもりです。

参考になれば、幸いです。

 

 

  「命を愛し、幸せな日々を過ごしたい人は、

  舌を制して、悪を言わず、

  唇を閉じて、偽りを語らず、

  悪から遠ざかり、善を行い、

  平和を願って、これを追い求めよ。

  主の(=神様の)目は正しい者に注がれ、

  主の耳は彼らの祈りに傾けられる。

  主の顔は悪事を働く者に対して向けられる。」

 (ペトロの手紙第一 1章10~12節  新約聖書: 新共同訳より )

 

  「 試練を耐え忍ぶ人は幸いです。 

  その人は適格者と認められ、神を愛する人々に約束された命の冠をいただくからです。

  誘惑に遭うとき、だれも、「神に誘惑されている」と言ってはなりません。

  神は、悪の誘惑を受けるような方ではなく、また、ご自分でも人を誘惑したりなさらないからです。

  むしろ、人はそれぞれ、自分自身の欲望に引かれ、そそのかされて、誘惑に陥るのです。

  そして、欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。

  (中略)

  良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父(=天地創造の神様)から来るのです。

  御父(=天地創造の神様)には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる影もありません。」

    (ヤコブの手紙 1章12節~17節  新約聖書: 新共同訳より)

 

 

「何よりもまず、心を込めて愛し合いなさい。愛は多くの罪を覆うからです。」

    (ペトロの手紙第一 4章8節  新約聖書  新共同訳より)」

 

 

 


殿!輝きすぎでござる! 結弦殿様のメイキング動画は伊達じゃなかったでござる!

2016-05-06 | 羽生選手が友情出演した映画

 

最近、さるお方をよく拝見しますね。

 

さるお方、とは…

もちろん、「猿お方」ではなく、

 

 

ござーるござる!のこのお方。↓ (左じゃないです)

かつらなおしをされている殿。↑

 

 

さて、羽生藩のお殿様はただいま怪我療養のため、

利息をとられてしまう日本にはおられずに、カナダという彼方の地で休息中でございますが、 

映画はいよいよ公開間近でござる!

…というわけで、色々な情報が出てまいりました。

 

「殿! 利息でござる!」 の映画公開は、宮城県だけが5月7日から、全国は5月14日からだそうです。

→公式HP http://tono-gozaru.jp/

 

 

 

 

ちょっと前に、公開されていた、メイキングとインタビュー満載の動画があったのですが、

あまりにも一部がネタバレ過ぎたせいなのか、理由はよくわかりませんが、削除されてしまいました。

と~っても素晴らしい映像だったのに、もったいない!(笑)

 

でも、ネタバレなんて全然O.K.だよという方は、こちらをどうぞ。 

(映画観る前にちょっとでもネタバレが嫌な方は、見ないでくださいね。)→ http://www.dailymotion.com/video/k3cj7mrg2hSXt3heUOu

 

この見どころは、何といってもまず、撮影前の羽生選手の、素人感丸出しの、謙虚すぎるほどの様子です。(笑)

 

羽生選手は、自分が緊張していることや、これから演じたいギャップについて語ってくれていますが、私から見ると、

この時の羽生選手の様子と、その後の「殿を演じた時」のギャップのほうが、何倍も何倍も凄いのではないかと思いました!

 

 

それからもう一つ、動画半ば過ぎに出てくる、俳優の妻夫木聡さんの、「ただの羽生ファン」状態になっちゃった様子が、なんとも微笑ましくて面白くて。(笑) 

 

「誰が見ても幸せになれる方」だなんて、羽生シゲムラ殿様のことを表現していて、 

「そ、そこまで羽生ファンだったのか!」と、羽生ファンの多くを驚かせたであろう妻夫木さんは、もはやただのデレデレな一般庶民です。

 

 

最後に挨拶する羽生選手がまた、殿の姿のままだけど、中身は完全にいつもの羽生選手に戻っています。

殿がやたらと頭を下げていて、不思議な感じ。(笑)

 

さらに「かみまくって」いますけど、どうやらキシリトール・ボトルは持っていません。

(参考:キシリトール・ボトル、羽生選手バージョン、6種類発売中。↓ )

 

 

 

 

「皆さんも健康でいて下さい」って最後にスタッフの方々に挨拶された羽生選手ですが、

羽生選手こそ、健康でいて下さいね!

 

 

羽生選手が、超・負けず嫌いだということは、羽生ファンなら重々承知しています。

羽生選手が特に、頂上決戦がお好き」なのも、みんな解っていると思います!

 

でも、さすがに私も、「頭頂部におけるゴールド目立リスト」ぶりで、

あの生けるレジェンド・キャンデロロさんや、オーサーコーチにまで絶対に負けたくない!と、

わずか 21歳にしてこんなハゲシイ… 

いや、むしろ輝かしい「頂上決戦」を 挑もうとするとは、想像もつきませんでしたね!

(しかも撮影時はまだ20歳!)

 

自らの輝きを堂々と全国に示しながら、日本全国の悩める中高年男性たちに、「え~い!そんな小さいことを気にするでない!」と、

激しく 励まそうと、ハゲむ羽生選手! 

そのあまりの無私な態度というか、徹底した自己犠牲の精神に、

たとえ殿じゃなくても、思わず頭が下がります!(笑)

 

 

 

スケーターと俳優との二足わらじ、なんていう言葉は、

インタビューの中で、しっかりと否定して下さっていた羽生選手。

 

ホッとした羽生ファンも多いかもしれませんね。

 

しかし、

やはり私はどうも、ちょっと油断しすぎたようです。

 

羽生選手のその大いなる自己犠牲の精神、そのお気持ちを ありがた~く受け取って、

殿の未来像のイメージトレーニングを兼ねて、 皆様と同じように、

毎日一回、シゲムラ殿のちょんまげを、ちょん!と指で隠してみているうちに、( きゃ~、申し訳ございません!(笑))

頭部のゴールド目立リストの、想像を超えた楽しさ、その無私なる精神のカッコ良さに感動し、

気が付けば、すっかり その輝きに心を奪われ…

 

自分が一体何のファンだったのか、ハゲシク悩む羽目になりました。

 

でもきっと、休息中のお優しい殿は、「無礼者!」なんて言わず、

きっと「よいよい。満員御礼じゃ!」って明るく叫んで下さる…はず!(笑) 

 

今落ち込んでいる方々には、同じことをちょっとだけ試してみることをおススメします!

きっと、動かない結弦殿様が、楽しくハゲマシて下さることでしょう!

 

羽生選手は今回、伊達の殿様役ではありますけれども、

やっぱり羽生選手のやることは、伊達じゃなかったなーと… (笑) 

 

 

伊達といえば伊達政宗、

伊達政宗といえば、昔のNHK大河ドラマの「独眼竜政宗」で、

若かりし頃の渡辺謙さんが演じた殿様の「気性の激しい」イメージが強いですが、

それと比べれば、羽生選手のシゲムラ殿は、ずっとお優しそうに見えますが、子孫役だけに、さて、いかに。 

(参考: NHK大河「独眼竜政宗」オープニング音楽 → https://www.youtube.com/watch?v=8HAcV32npio )

 

羽生選手の和のプログラムが、「SEIMEI」と発表されたとき、「仙台出身なのに、なぜ伊達政宗じゃないの!」と 思った羽生ファンは、きっと私だけではなかったはず。(笑) 

当時は斬新でしたけど、さすがに今聞くと、ちょっと時代を感じる曲ですけど、これはカルガリー五輪のシーズンでしたから、むしろオーサーコーチの時代でしたね。

 

それにしても、「週末仙台」といい、この映画といい、「SEIMEI」だけじゃなく、

「SENDAI」というプロジェクトにまでお手をつけておられたとは。 

 

もう、和~!って叫ぶしかないですね。

 

仕方がないわ!

羽生選手の言葉通り、これ以上のギャップが本当に映画にあるのかどうかを確かめるべく、

そして、自分が一体、何のファンだったのかを真剣に確かめなくてはならないと思い、

とりあえず、映画は見に行くことに決めました!

 

 

羽生ファンとしてはやはり、

殿が演技なさるなら、

無視なる態度ではなく、無私なる態度へ。(笑)

 

 

 

撮影中に、スケートしたい~!と思わず叫んだほど、

やはり骨の髄からスケーターな羽生選手は、きっと今も毎日叫んでおられることでしょうけれども、

多くの羽生ファンも、涙を呑んで、銭バトルに巻き込まれながら、無私なる精神で大いに忍耐しておりますので、

殿もしばらくは、滑ることだけは大いに忍耐して、頑張って下さいね!!

 

メイキング動画の最後に、「アイスショーやエキシビション等で、こういう役も演じられるようになったら」などと

なんとも意味深なコメントをされた結弦殿様!

 

「何を言う!我こそが、元祖・殿じゃ!」とばかりに嫉妬丸出しだとかいう(笑)、織田城のお殿様のニュースと、結弦殿様からのフォローコメントはこちら。

ニュース動画 1 http://www.dailymotion.com/video/x48qumw_160505-%E6%AE%BF-%E6%AE%BF%E3%81%AB%E7%89%A9%E7%94%B3%E3%81%99_sport

ニュース記事:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00000138-nksports-ent

 

やはり織田の血筋を引く織田さんは、「殿は何人もいらぬ!」と天下統一に意欲的なのでしょうか。(笑)

織田さんいわく、「羽生君は、殿というよりプリンスでしょ!」だそうですけど、

(→ニュース動画 2 http://www.dailymotion.com/video/x48r1s8_160505-%E6%AE%BF%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%B0%E5%83%95_sport

 織田さんも、プリンス・アイス・ワールドに出ていたのだから、仕方ありません。(笑)

 

きっと羽生藩のお殿様は、プリンスよりもは、絶対キングと呼ばれたいのではないかと。

 

氷上の殿様対決でも、

氷上の忍者対決でも、

氷上のキング対決でも、

氷上のキングコング対決でも、

もうなんでもいいから、是非お好きにどうぞ、頑張って~!

応援しますよ!

 (氷上のキングコング対決、圧勝予感の織田信成さん。

さすがの羽生選手も、これは負けそう… な、織田さんツイッターの過去写真→ https://twitter.com/nobutaro1001/status/452681149555306496/photo/1

 

 

 

いつか、いろんな和装で、羽生選手が氷上に現れて下さる日がくるのかどうか、わかりませんけれども、 

大いに期待しつつ、(笑)

何はさておき、 

今まで以上に「輝ける」そのお姿を拝見できる日を、楽しみにしております!

(くれぐれも無理はなさいませんよう…)

 

 

最後におまけ。

山形県で撮影されたという、このロケ地が、公開になっているそうです。

→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160504-00000003-khks-ent

 

また、この映画で使われた衣装や小物が、こちらは仙台市青葉区で展示中だそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00000011-khks-ent 

 

 

 


最高おススメ演技  その17  燃えるような情熱と希望の演技 「Believe」

2016-05-05 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

羽生選手はただいま、怪我療養中。

滑れないのは、きっと誰よりも辛いだろうし、

今九州では大変な中を耐え忍んでいる方々も多く、

今年はファンタジー・オン・アイス幕張の出演もなくなったことで、落ち込んでいる羽生ファンも多いと思いますので、

励ましと希望を込めて、これを贈ってみたいと思います!

 

羽生結弦選手の 最高おススメ演技、その17は、タイトルの通り、

燃えるような情熱と力強い励まし、希望と優しさ、深い思いの込められた、羽生選手渾身の演技「Believe」です!

 

これは、2015年のファンタジー・オン・アイス、幕張と静岡の公演で魅せてくれた、

シェネルさんの生歌と共に滑ったもので、その渾身の表現が特に素晴らしくて思わず目を見張り、多くの人を驚かせました。

 

 

まず最もお勧めできるのは、より情熱度が高くて力強い、幕張公演の時の演技。

 

 

この演技の凄いところは、羽生選手が本来持っていたと思われる、まさに「燃えるような情熱」が、

溢れるようにして、観ている側にストレートに伝わってくるところ。

 

この演技の振付師は、宮本賢二さんですが、彼に特徴的な「流れるような」美しいラインが存分に活かされていて、

もともと驚異的に柔らかい羽生選手の特徴が自然に活かされて「美しさ」が際立っているだけでなく、

同時に、

羽生選手が曲と共に感情を込めて、スピードも緩急もカーブも自由自在に、そして渾身の力を込めて滑ってくれているため、

「力強さ」や「躍動感」も半端ない演技となっています。

 

歌詞がそもそも、とても励ましと希望に満ちているし、シェネルさんの歌声もかなり迫力がある素晴らしさなのですが、

それに沿った演技を、羽生選手が思いを込めながらしてくれたことにより、

その「歌の力」を何倍にも増幅して伝えてくれたような凄い演技で、羽生選手の長所が存分に出ています。

 

何より、羽生選手が心から嬉しそうに、試合とは違って、技術の失敗などを気にすることもなく、本当に気持ちよさそうに滑っているので、その喜びが見ている側にもヒシヒシと伝わってきます。

 

衣装は、オレンジ色と白のグラデーションに、青い石が腰元に光っていて素敵ですが、羽生選手には珍しい色のため、

見る人によって多少好みが分かれたようですが、

ひとたび演技が開始されると、羽生選手の感情の表現と共に、

このオレンジ色が「燃えるような色」に変化して見えたり、

「非常に優しく、淡い色」に変化して見えたりするところが、今までになく凄い点だと私は感じ、感動しました。

 

歌詞と共に、荘厳で希望に満ちた「夜明け」「朝焼け」の空の色を感じさせるこの衣装は、

緩急自在でスムーズに流れるスケーティングと、羽生選手の内から溢れるような躍動感が、

衣装の柔らかさ、ふんわり感と共に相乗効果を上げていて、

「情熱」「力強さ」だけでなく、「優しさ」をも伝えてくれる役目を果たしていて、総合的に見て、とても素晴らしい出来になっていると思います。

 

この回は、照明もいいですね!

 

 

こちらは、上の幕張公演の時のものよりも、どちらかというと優しさと穏やかさが光る印象だった、静岡公演の時の演技。

この映像は、せっかくの演技が切れてしまっていたり、カメラワークがちょっと残念なところがありますが、それでも、伝わってくるものはしっかりとあります。

 

 

 この動画の解説でも語られている通り、

「歌詞の意味をかみしめて、自分の思いを届けたい」と、羽生選手は話したそうです。

しっかり届いている演技になっています。

 

 

またどこかでやって下さる時があったら、その時はここへ追加したいと思います!

 

 1年前に 羽生選手が贈ってくれた、力強い希望と励ましの思いが、広がっていきますように…!

 そしてカナダにも、届きますように。