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羽生選手の強さ、町田選手の思い、二人への期待

2014-10-31 | 羽生選手の素晴らしさ

最初に、羽生選手が中国杯に出る見通しだとの 最新ニュースです。 ↓

http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20141031/Kyodo_BR_MN2014103101001323.html

 

オーサーコーチが、羽生選手は中国杯に出るつもりで準備を進めている、と明かしました。

現在のところ、出場する予定とのことです。

町田選手の演技を見てから、羽生選手の演技が恋しくなってしまっていた私としては、とても嬉しく思える反面、本当に無理のないように・・・と願うばかりです。

 

ご存知の方も多いとは思いますが、羽生選手の怪我の状態についての最新情報としては、スケートアメリカ(10月26日終了)の会場で、World Figure Skating Japanの担当者さん が、羽生選手のコーチであるオーサー氏に聞いて下さったのが公開されていました。 

ツイッターで、以下のように流されています。

ツイッターはこちら。 → https://twitter.com/WFS_JP

 

以下、その内容です。

『 スケートアメリカで、ナム・グエン選手に帯同しているブライアン・オーサーコーチに、羽生結弦選手の体調についても取材しました。

腰の状態は大分よくなった。必要なのは時間。

まだ多少痛みはあるが、結弦は賢いのでうまく管理している。

練習と休息・マッサージを組み合わせ、常に注意を払っていく」 』

 

World figure skating Japan のツイッター担当者様、ありがとうございます!!

 

これを見ると、羽生選手は何とかお元気そうですが、万全というわけでもなく、まだ少し時間が必要なようです・・・

油断大敵。

羽生選手、どうかお大事に…!!

お祈りしております。 

(それ以上のコメントは、今は控えます。 )

 

ちなみに、『World Figure Skating 』の最新号は、こちらです。 ↓

ワールド・フィギュアスケート 66
 
新書館

 ついでに、今週のアエラは羽生選手が表紙だそうで。↓ 

AERA (アエラ) 2014年 11/10号 [雑誌]
 
朝日新聞出版

 

さて、選手の名前コール後、1分以内にスタート地点に着くルールが、今シーズンから、「コール後、30秒以内」に短縮されたことについて、

女性週刊誌で、羽生選手がその時間短縮の対応に苦労している、と書かれています。 →http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141028-00010002-jisin-ent

私は、全員が短くなるのだし、他にも時間一杯使っていた選手は沢山いるので、30秒以内に収めるのに苦労している選手は沢山いるだろうと思います。そういう意味では、ここに書かれているように、特に羽生選手への嫌がらせだ、などとまでは思わないです。

むしろ全体の時間短縮を狙った、商業的かつ興行的な理由が主だろうと想像しますが、精神面への対応で選手たちが大変になるのは間違いないでしょうから、いいルール変更だとは全然思えないです。

あの時間の選手たちの様子、特にその「目」を見ていると、色々なことが解るので、選手たちには最も緊張する瞬間だと思うけど、観る側の私としては、結構好きな時間でした。羽生選手は最初から、あの登場してからの1分間の「目」が、全然他の人とは違っていたので、強く私の目を引きました。

「何があっても、影響しないようにしてみせる!」というのが、きっと今の羽生選手の本音でしょうね。

五輪チャンピョンになるよりずっと前から、ルール改正でその才能を狙い撃ちされてしまう選手さえいます。 

まして、3冠まで一気にとった羽生選手は、あらゆる点で標的になるのは、当然のように予想できたことで、色々と覚悟の上だとは思います。それを乗り越える強さを見せたいのが、羽生選手でしょう。

 

誰かの圧勝を防ぐためのルール変更、というのは、ある意味では本当に馬鹿らしいですけど、五輪の冬の競技では、ずっと繰り返されています。

それでよく解るのは、「採点」「評価」というのは、その時代の人間が作ったルールの中で決められる、所詮は『相対的なもの』、だということ。

 

評価されることはとても大事だし、誰でも嬉しいことだけれども、誰かの評価だけを基準にして自己評価までもを確立しようなどとすると、コロコロ変わる他人に依存していくようなものだから、最後には己を見失うことになる、と私は思っています。

昨シーズン、羽生選手と浅田選手が本当の意味で「強い人」だと私が思っていたのは、実際に最高レベルのものをやるだけではなくて、自分の中で絶対的な基準を持ち、そこが揺るがなかったから。 

あの若さで、お二人は本当にカッコよかったです。 審判が何点つけるかに、関係なく。

政治や権力に左右されないほどの、公平な採点が可能なら、本当はそれが一番理想です。

 

人間である以上、主観からは誰も逃れられないし、政治や権力の影響を、一切なくすことなどはできないかもしれないけれども・・・

政治や権力、審判にさえ、自分の心や演技が「支配されない」ことを自分で選択することは出来ます。

 

2010年に、インタビューで、「プルシェンコ選手とジョニー・ウィアー選手」を尊敬していると、堂々と答えた、わずか15歳の少年がいました。

この年、プルシェンコ選手は、バンクーバー五輪での採点をした審判に疑問を呈して抗議し、表向きは関係ない全然別の理由でしたが、つまらない理由で、ちょうど半年くらいの「出場資格停止処分」になっていた時期でした。 私はプルシェンコ選手がそうなったニュースを聞いたとき、かなりのショックを受けました。

ジョニー・ウィアー選手は、ある時期から、(ファンでもなかった私から見ても、)冷遇されていると見られることが増え、ファンがブーイングすることが何度もあった選手です。その年にあったバンクーバー五輪でも、本人も会心のガッツポーズで終えるほどの演技をしながら、これまた他選手と比べても明らかに低すぎる点数をつけられてしまい、観客からかなりのブーイングが出る中、達観したように穏やかな顔で、両手で、観客を鎮める動作をしながら、その場を収めつつ、耐えた選手です。 (この時の採点には色々一筋縄でない理由があると私は思っていますが、その辺は割愛。)

この二人の選手は、演技や性格は完全に対極のタイプながら、この時期、「実力は凄いのに採点では冷遇された」、という点では同じ。

どちらも、形は全然違うけれども、所詮は人に過ぎない「審判」を神のごとく絶対視したりせず、支配されず、己の信念を貫いてみせた選手として、その年のバンクーバー五輪での態度が、私の印象に深く刻まれていた二人。 (この大会での高橋選手も、4回転なしにすればむしろ優勝や銀メダルになる可能性があったとも言われながら、迷いなく果敢に4回転に挑んだところが、とてもカッコよかったです。)

シニアデビューしたての時期で、審判に悪い印象を与えたくなければ、避けたかもしれないこの二人の名前を、よりにもよってこの時期に、「尊敬する人」として、しっかりと公の前で挙げみせた少年。

私は、このわずか15歳の少年 = 羽生結弦選手 を「驚くほど骨のある選手!」だと思い、驚嘆の眼差しで見つめていました。

並外れた才能だけじゃない。 この毅然とした強さはもう、本物だわ、と。

 

羽生選手が、この二人を尊敬していたのは、何年も前からでしょうから、そういうことに関係なく、そもそも演技が好きだったのだろうとは思います。

でも、羽生選手が、この二人の置かれていた状況を、知らないはずがない。

私の想像では、この二人の先輩は、フィギュアスケート人生の中でも、それぞれ、最も失意の状態にあった時期なのではないかと、そう思えました。

(事実、ジョニー選手は、のちにこの時のことが非常にショックだったと述べています。)

だからこそ私は、この15歳の少年を尊敬しました。 まー、カッコイイ選手が出てきたわ、と。

 

当時の羽生選手の写真 ↓ (日本郵政・ 羽生選手のフレーム切手集 :締め切りは11月16日(日)まで )  

← 若干恥ずかしい、とコメントしながらも、この瞬間の写真を選んじゃった羽生選手。面白すぎます!(笑)

 ← 初めての4大陸選手権大会で、4回転Tを成功させ、銀メダルをとった時。演技終了後の笑顔。

 

さらに私が、羽生選手や浅田選手をカッコイイと思うのは、どのような時でも、(本当は山ほど思うことがあるだろうに、)誰かに負け惜しみも、侮辱的な言葉も、嫌味も、そういうことを一切言わないところ。 (チクリチクリと言ってみるような選手は、結構いるにも関わらず。)

私は、そこに真の強さを見るし、心から尊敬します。 アスリートとしては、この上ない強さ。

 

この強さは、点数には反映されませんし、むしろマイナスになりやすいけど、総合的な、あるいは人間としての姿勢や美しさとして、観る側には伝わってくるんです。

表現や芸術的側面も、一応点数化されて、採点では評価されていることになっています。  

でも、フィギュアスケートを本当に芸術として観る時、その本当の価値は、観る人が感じる、”演技の存在価値そのもの”や、観る人にとっての、”選手の存在そのもの”に移っていきます。 

誰か一人でも、その心を震わせ、本当に動かした演技ならば、それはその「心を動かされた人」「観る者」にとって、最高に価値があるもの。

それは決して、他人に侵害できるものではないのです。

 

 ← 私は、ストレートに思いを伝えてくるような、こういう演技の出来る、羽生選手がものすごく好きです。(笑) エキシビションに点数はつかない!

以上、写真全て :  羽生選手の切手集 ツイッターページより →https://twitter.com/yuzustamp

 

 

自分が本当に、特別に大切に思うもの、素晴らしいと思うものを侮辱されて、嬉しい人は一人もいないと思います。  

全員が同じなどという世の中ほど、気持ち悪いものはない。

 

羽生ファンの人たちには、他選手のファンの人たちに、間違っても、同じような目に遭わすようなことをしないでほしい、決してしないでほしい、と私は思っています。 (自分の意見を冷静に伝えるのと、侮辱し罵倒するのは、違います。)

 

フィギュアスケートを見ていて一番思うのは、人間がどれほど多様で変化に富んだ存在なのかということ。

好みが、どれほど様々かということ。

地球上で、フィギュアスケートの選手としてトップにあがってこれる人なんて、ほんの一握りの、スケートが得意という共通性をもったはずの、特殊な人達です。

その中でも、こんなに多様だということ。 誰一人、同じ存在はいないのだという奇跡。

 

フィギュアスケートを見ていて、点数や順位や、時には自分の好みまでもを超えた、各選手の個性あふれる素晴らしい演技が続くと、時に、大自然の雄大で美しい、稀有な景色を見ているのと同じくらいの、壮大な感動に包まれることがあります。

その中でも、最も心に残る「特別な景色」を見つけた時と同じような喜びを感じられるのが、自分が好きな選手が、最高の演技をしてくれた時です。

それまであまり興味のなかった選手が、素晴らしい演技をしてくれて感動する時も、同じように素敵な瞬間です。

 

 

そういう感動の価値は、得点では到底測れないのです。

勝ち負けでも、測れない。

スポーツ性と同時に、他のスポーツにはなかなかない、そういう部分にも目を向けていくと、フィギュアスケートはきっと、見ていてすごく楽しいです。

 

 

今年は、どんな新しい景色をみることが出来るのか・・・

楽しみにしています。 

 

 

ところで、町田選手は、スケートアメリカで圧勝の優勝でした。 

結果については完全に予想通りで、私としては全然驚くことではなく、問題なく順調だったという印象です。

フリー終了後、ちょっと腰あたりが痛そうに見えたというか、珍しく力尽き果てていて・・・ 数年前の、羽生選手を思い出してしまいました。

つなぎがちょっとせわしなく見えたけど、余裕が出てきたらさらに激変するだろうし、昨年に引き続き、背水の陣を敷いたがごとくの全力投球ぶりは凄かったですね。

でも、お二方とも、どうぞお身体をお大事になさって下さい・・・!!そこだけは、本当に。

やっぱり最後は自分の身体の限界との戦いなんですね・・・。 

 

ソチ五輪銅メダリストだったデニス・テン選手は、あまり調子が良くなかったようですが、あれが完成に近づいたら相当良い、名プログラムになる予感がしました。

 

町田選手のショートは、ちょっと「エデンの東」に似たイメージがありました。初戦・・・じゃなくて町田選手には「初演」だそうですが、(言いたいことはわかります!)、今後さらにこれを詰めてくれることでしょう。

フリーは、音楽の使い方が、想像よりも良かったです。 出だしのタイミングも良かった。私の印象では、第九ってあの最も有名な合唱部分を使うと、盛り上がるようでいてそうではないことも多く、使い方は難しいだろうと思っていたのですが、そこは使われていなくて、歌が特に邪魔に感じられることもなく、かなり工夫されていたと思います。

動きが徹底してバレエ的でした。 「これぞ町田樹の世界」というのを目指すのでしょうから、演技中にたとえチラリとでも、羽生選手のことも、高橋選手(引退表明)のことも、誰のことも全くイメージできないような個性にまで、最後は到達してほしいと思います。

SPもFPも同じ振付師で、町田選手の目指すカラーそのものは、かなりハッキリしてきた印象です。

まだまだ最初だし、町田選手はもっとさらなる洗練や完成度、スケートととしての美しさをも目指せる方だと思うので、今後を楽しみにしています。

 

参考: スケートにバレエ要素を大胆に取り入れて有名になった、1994年リレハンメル五輪金メダリストの、オクサナ・バイウル選手。 リレハンメル五輪時のエキシビション「瀕死の白鳥」の動画。  衣装がバレリーナそのもの!→    https://www.youtube.com/watch?v=3bH0CAPzef8  

(当時、スケートにバレエ的な美しさが欠けているところが、少しだけ不満だった私は、これを見て感動して、すごく好きでした。でも一方で、スケートで滑っている時間が少ない、などという人もいました。 バレエの専門家から見れば、まだ甘いと思うかもしれません。 いつの誰のどんな演技でも、何を重視するか、好み、感性の違いなどで、本当に色んな意見が出てきます。 羽生選手はこの年に生まれていますけど、この五輪時はまだ生まれていません。)

町田選手は、こういうのの男性版の革新的な演技をしたいのかな、とも思いました。 私の考え過ぎでなければ・・・!(笑)

 

 

羽生ファンの私が、町田選手にも期待する理由・・・ 

町田選手の昨シーズンの演技がとても良かったのももちろんですが、それ以外にもあります。

その一つを、ちょっとだけ、ここに書いてみたいと思います。 

 

昨年末の全日本選手権、エキシビションの時に、選手たちの控室の様子がテレビに映りました。(覚えている方も多いかも?)

羽生選手がちょうど、「花になれ」を演じている真っ最中で、他の選手たちの集まっていたその控室のモニター画面に、羽生選手が映し出されていました。

(羽生選手はリンクで演技中だから、当然その場にはいないです。)

殆どの選手がホッとして和気あいあいとしながら、ふざけたりして会話している中で、唯一町田選手だけは、モニター画面上の羽生選手をじーっと真剣に見つめていました。

 

途中で、羽生選手の演技をネタにしだした他の選手たちに、町田選手は一応笑顔を向けつつも、

「彼(羽生選手のこと)、これ、本気だから・・・ 本気でやっている時に茶化すと、彼、本気で怒るから 」(←セリフ不正確です、記憶ではだいたいこんな感じだったかと。)と、柔らかく諌めるように、数回、言ってくれたのです。

そしてまた、モニター上の羽生選手の姿を、一人で真剣に、黙って見つめ続けました。

 

羽生ファンの私から見れば、羽生選手の「花になれ」が目の前で行われているのに、真剣に見ないというのは、「何があっても絶対にあり得ない!」ことなんです。高いお金を払っても観に行きたい。でも、諸事情でそれさえもかなわない羽生ファンが日本中に(世界中にも)沢山いるわけです。

 

選手たちは観客とは違うし、裏でリラックスしているのは普通のこと。 その時の他の選手たちを、どうこう言いたいのではないです。

しかし、特に「花になれ」を、本当に特別なプログラムだと思っている私には、あの町田選手の態度と言葉は、とてもとても嬉しかったし、

羽生選手のあの感性や思い、本気度を理解でき、大切にする気持ちがあり、このプログラムの凄さや良さを本当に一番解ってくれているのは、「町田選手なのだな」と、その時に私は思いました。

町田選手はきっと、自分が同じくらい真剣にやる大切な演技を、決して茶化されたくはないのだろう・・・ そうも思いました。

町田選手も、本気で全力だからこそ。

 

じっと見つめる町田選手の姿は、同時に、「いつかこのプログラムを超えるほどの演技を自分もしたい」と強く思い、実現を決意しながら見ているかのようにも見え、その態度を見ていて、

次に、頭角を現してくるのは、間違いなく町田選手だ」と、私は確信しました。

だって、羽生選手のあの真剣さ、あの良さを本当に理解して尊重するような選手が、素晴らしい演技をできないはずがありませんから・・・! と、羽生ファンの私としては、どうしても、そう思うわけです。(笑)

 

 

今、羽生選手の切手集のフェイスブックページで、羽生選手本人の過去の各演技に対するコメントが公開されていますが、そこに書かれた「花になれ」への羽生選手のコメントは、次のようなものでした。


「僕の親友である、指田郁也さんとのコラボレーションのプログラムです。この曲で郁也さんに出会えました。

生きていく勇気をもらいました。いつも皆さんにも届けられるように滑っています。

 

 

 

・・・そう、そうなんですよ! 誰よりもまず、羽生選手自身が、生きていく勇気をもらった歌なのだとハッキリわかる、そういう演技なのです、これは!!

それをまた、みんなに、真剣に届けてくれようとしているんです、この演技の時の羽生選手は!! 

だからこそ、特別なんです。

で、ファンには確かに届いているのです・・・ 届きすぎるほど!! (笑)

あの演技には、羽生選手の ”命の輝き” ”心からの喜び” が強く見られるんです。

 

私は、2012年に羽生選手がこれを演じるのを見て、感動で涙がこぼれると同時に、心の底から安心しました。

・・・こんな演技が出来る羽生選手は、何があっても大丈夫だ、と。   羽生選手の試練や苦しみは、この演技に最高の形で昇華されていました。

男子選手では、見たことのないほどの希望に満ちた、優しく暖かい、美しい演技。

それを見て、どれほど多くの人が、どれほど深く慰められ、どれほど沢山の勇気を、同時にもらえることか。

 

そういうことを、わかっているであろう、町田選手が・・・

この演技を、そして羽生選手の気持ちを、そのように尊重してくれる町田選手が、羽生選手のライバル1番手に躍り出てくることは、私には必然だと思えるし、とても嬉しいことです。

 

報道によれば、町田選手はこの昨年の全日本選手権の始まる時に実は精神的にボロボロだったそうで、その時にテレビで観た、被災地の人たちが歌う「第九」に、感銘を受けたそうです。

その結果、昨年の全日本では羽生選手に次いで2位につけて、ソチ五輪への切符を確実にしたわけですが。

今年は、なんとかこれをやれるほどの自信もついた・・・ それで、今回これを持ってきた、と。 

そうだったんだ、なるほど・・・と思いました。

あの時の町田選手は、最も、あの「花になれ」を演じている羽生選手の気持ちを理解できる状態にあったのかもしれません。

町田選手の「第九」への思いも、特別なものがあるようです。

 

 

いつも、どんな小さな大会でも、軽んじずに大切に演技し全力を尽くしてきた羽生選手はその典型でしたけれども、町田選手もそう。

一つ一つに真摯に向き合う姿。

感謝して、忘れない姿。

「小事に忠実な者は大事にも忠実である」。 真実な言葉だと思います。

私は、羽生選手のそういうところを、少しでも見習おうと思うようになってから、小さなことの一つ一つが、なぜかすごく楽しくなりました。

 

 

演技後の町田選手のインタビューは、なかなか良かったです。

 http://mainichi.jp/sponichi/news/20141027spn00m050009000c.html

「ボールを投げることが出来た。羽生選手らが、どう打ち返し、僕に投げ返してくるのか。

勝負を受けてやる、という強い気持ちがある。」 (一応、穏やかな口調で。) だそうです。

 

それに対して、町田選手のお母様が、「場外ホームラン打たれるのでは」と、息子さんの発言を心配されたとか。(笑)

http://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/p-sp-tp0-141029-0005.html

麗しき親子愛ですね。 確かに、羽生選手は場外ホームランを打てると思います。 でも、羽生選手に打たれたら町田選手もホームランを打てばいいのよ、羽生選手とは違う方向へ向けて。(笑) 

ホームランがガンガン飛んできたら、観客は喜ぶだけですから。(笑)

 

町田選手のキス&クライの時の顔、「挑戦的すぎる」(笑)ようにも見えていましたが、実は疲れすぎて吐きそうだったんだとか…

そこまで頑張ったというのも、凄いですね。

 

素晴らしいラリー(ボールのやりとり)になることを願うと同時に、

私としては、お二人ともが、”最良の体調”で臨めることを強く願っています。 

 

次にこの投げられたボールを受け取めるのは、日本人だと、小塚選手と、無良選手ですね!(今週末、お二人の登場ですね。)

昨シーズン不調や体調不良で苦しんだこのお二人にも、今シーズンは期待しています!!

 

かつてのヤグディン選手とプルシェンコ選手は、闘争心&ライバル心がむき出しで、リンク外ではすごく険悪なピリピリムードでしたけど、

今の羽生選手と町田選手は、それとはまた全然違っていて、ライバル心は互いにありつつも、でも決して礼を失せず、尊重して称えあおうとする関係でいられる、その強さが、素晴らしいです。 

 

私の親友の一人は、今回の町田選手の演技と、そこで見られた本気度を見て、もの凄ーく感動したそうです。 

 

一方、私はといえば、町田選手が凄い演技をしてくればしてくるほど、逆に自分がどれだけ羽生選手の演技を、本当に好きなのか・・・ 

それをさらに自覚することにもなってしまい、ちょっと困っています。(笑) 

どうしてくれるんですか~、羽生選手の演技が恋しくなっちゃったじゃないですか!(笑) ( ま、羽生ファンだから許してね。)

 

 

最近出されてくるニュースでの羽生選手の映像は、全部数か月以上前のものばかり。

 

 

羽生選手の最善を祈りつつ、じっと、時を待ち続けたいと思います。

 

羽生選手!! 焦らず着実に、回復させて下さい!!

 

どうか、後悔のないシーズンが送れますように。

何があっても、応援していきます!!

 

輝く笑顔が見られる日が来るのを、楽しみにしています♪

 

すっかり見慣れました(笑)

 


最高おススメ演技 その15 「ノートルダム・ド・パリ」

2014-10-22 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

 

最高おススメ演技 その15 は、羽生選手がカナダに渡った後(2012年~13年シーズン)の最初のフリープログラム 「ノートルダム・ド・パリ」です。

 

技術力向上に全力を尽くしたこのシーズン、羽生選手は初めて、「4回転サルコウ」を試合に入れてきました。

「4回転トウループ」と「4回転サルコウ」の2本を入れる高難度プログラムは、翌年に控えたソチ五輪を見越して挑んできたもので、4回転のジャンプ構成はソチ五輪シーズンの「ロミオとジュリエット」と同じです。

休む暇もない、かなりの高難度プログラムで非常に大変そうでしたが、シーズン最初の大会でいきなり4回転サルコウを成功させ、「さすが」な技術成果を見せてくれました。

 

しかし、一方で、羽生選手がコーチ陣と、英語での意思疎通に苦労しているであろうことが、シーズン当初の演技からは、見ているだけでもよく伝わってきました。

それまでの羽生選手は、何を表現しようとしているのか、見ていてすごくよくわかる選手でしたが、カナダに渡ったあとしばらくは、何を表現すべきなのか、羽生選手がちょっと戸惑っているかのように、私には見えました。 

でも、言葉の問題が主原因なら、羽生選手は頭がいいから、上手く意思疎通ができるようになったら、次第にそれは解消されていくだろうと私は信じていました。

環境の変化が大きかったこの年は、羽生選手にとって、様々な点で、とても大変な年だったろうと思います。

 

 

このプログラムで個人的に一番おススメなのは、最も壮絶な演技となった、シーズンラストの 「2013年世界選手権」 で演技されたものです。

 

羽生選手は直前に体調不良や怪我が続き、あの得意のショートプログラム「パリの散歩道」(1年目のバージョン)で珍しく大失敗してまさかの順位に。

優秀な選手が多数いる状態の日本は、翌年のソチ五輪に出場できる権利を「3人分」絶対に欲しかったのですが、同じく代表だった他の2選手の不調も重なり、ショートの終了時点で、出場権「3枠」獲得が危ぶまれるほどの、まさかの「がけっぷち」状態に追い込まれてしまいました。

全日本選手権で初優勝していて、事実上トップ選手としての期待を背負っていた羽生選手は、そのことに相当な責任を感じたらしく、痛み止めを打ちながら痛みを堪えて出場し、まさに「決死の覚悟」「ど根性」を見せてくれた演技が、この演技です。

怪我のせいで技術面では絶好調とは程遠いものの、それでも、「本来の羽生選手らしさ」や「魂」が演技に完全に戻ったように見え、安心したと同時に、とても感動したのを覚えています。

 

このシーズンは、同じ「ノートルダム・ド・パリ」の曲を使って、(一部は羽生選手とは違う曲ですが)で、アイスダンスのメリル・デービス&チャーリー・ホワイト組(ソチ五輪・アイスダンス金メダル)が、とんでもなくロマンティックで秀逸な演技を披露していました。

男子シングルとアイスダンスとは評価ポイントが違うしやることも違うし、アイスダンスは男女二人で演じるから表現できる幅も違うし、迫力も違うので、もちろん比較はできないしそもそもが別物なのですが、シーズン途中で羽生選手はその彼らの演技の世界観を「素晴らしすぎる」と絶賛していて、「あの世界観を僕も出したい」とまで表明しています。 

 

(参考1 :羽生選手、当時のインタビュー(2012年NHK杯後) → http://web.canon.jp/event/skating/interview/int_hanyu3.html )

(参考2 → メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組の、羽生選手絶賛の「素晴らしすぎる」演技  2012NHK杯「ノートルダム・ド・パリ」http://www.nicovideo.jp/watch/sm19427331  )

 

これを絶賛して、自分でも「この世界観を出したい」とまで思う羽生選手は、相当ロマンティックで情熱的、美しく崇高なのものが好きなのだな、とわかります。

この感性は、昨年のロミオとジュリエットにも少し出ていたと思うし、今シーズンの「オペラ座の怪人」にもきっと大きく出てくるでしょう。

男性一人だけで、あの二人の演じてみせたロマンティックで情熱的な世界観を表現するのは、本当に至難の業だし「男子シングルでそこまでは無理でしょ!(笑)」と私でもさすがに思ってしまいますが、同時に私は、こういう世界観を出したいと願い、ひるむことなく表明し、努力できるような、「17歳(当時)男子シングル選手」である羽生選手を、「素晴らしすぎる」と思ってしまいます!

 

また、羽生選手は上のインタビュー内で同時に、「自分の演技はまだ40%程度」と非常に冷静に分析していて、上の思いとは裏腹に、「まだ表現できた世界観はない」と言い、自分の演技を淡々と見つめています。

さらに、その前の大会「スケートアメリカ」の演技については、10%程度だった、とまで自分で酷評しているのです。

(しかし、このインタビューと同じ頃、当時のプルシェンコさんは、全ての点において高難度に挑み続ける羽生選手のこの演技を絶賛していて、ナンバー1だと言っていました。)

 

際立っている身体的な天賦の才能、強みに加えて、上のような豊かな感性と、徹底した冷静さを併せ持っているところ、また、妥協なく、一貫して最高のものを追求しようとする情熱を見せるところが、羽生選手の強みであり、底知れない可能性を感じさせるところです。

こういう羽生選手に、わくわくするな、期待するなといわれても、それは絶対に無理ってものです。(笑)

 

羽生選手は、(私の記憶に間違いがなければ、)何年か前に、「5歳頃に、自分の中にある世界観を、氷の上で表現したいと思った」という内容をインタビューで答えていたことがあったはずで、その言葉をきいて私は非常に驚き、でも納得し、そんなお子様だったなんて、やっぱりこの選手は、本当にフィギュアスケートをやるために生まれてきたような人なんじゃないか・・・と思った記憶があります。

羽生選手の子供時代の演技の数々からは、その「表現しようとする魂」が、確かに見て取れます。

 

技術面においては一歩一歩、出来る範囲から着々とこなしながら計画的に戦略的に目標に向かっていく羽生選手の姿は、

まさに戦略に長けた戦国時代の武将そのもののようでもあり、アスリートとしての理想的・典型的な姿である その一方で、

そういう芸術的世界観や表現へのあくなき追求心があり、美しさをも徹底的に追求しようとする姿は、本当に私が長年、

「こんな人がいたらいいのにね・・・」と漠然と思ってきた、「究極のフィギュアスケーター」の姿なのです。

 

いつのどの、どんなインタビューでも、羽生選手が妥協なく一貫して主張してきたことがあります。

それは、「表現も技術も、どちらにおいても、(あるいは全ての点において)、最高レベルのことが出来る選手になりたい」という内容の言葉です。 

インタビュアーが「技術と表現の、どちらに重点をおいて、頑張りたいですか」とか、「どちらに優れた選手になりたいか」などというような質問を尋ねると、必ず、「両方」とあっさり答えてしまう羽生選手。

「そこをあえて、あえて、どちらかを選ぶなら、どちら?」などというようにしつこく誘導されても、羽生選手は笑いながらも頑として、「両方です」「全部です」「どちらもです」などと答え続けてきました。 

普通の選手は、そこで、「どちらかといえばこちら」、という方を答えます。 それが当たり前だったのですが、羽生選手は、それをやったらまるで負けを認めるとでも思っているかのごとく、絶対にそこで妥協しない。 

決して、どちらかだと言わないのです。

何年にも渡る、その終始一貫した徹底ぶりは、見ていて本当に驚くほどでした。

上のインタビューでも、

スケーターって、『アスリート』であり、『アーティスト』でもある。そのどっちの魂も、捨てちゃダメなんだと思っています。」と答えています。

絶対に誘導もされないし、諦めないし、妥協しない。

羽生選手の目指すのは、この頃から既に「金メダルの先にあるもの」であって、メダリストになることが最終目標ではありませんでした。 

 

 

羽生選手のその目標に向かいつつある、その過程にある一つの演技として、またその羽生選手特有の「半端なき覚悟」と「凄まじいまでの根性」が、顕著に現れている演技として、この演技を見てもらえたら、と思います。

  

 

この演技動画は、ドイツ語解説です。

羽生選手がこの世界選手権(3月)の前―――つまり、4大陸選手権(2月)出場の後、酷いインフルエンザにかかって、10日間も氷から離れていたことを、きちんと説明してくれています。↓ 

その後さらに左ひざを痛めて1週間休んでいたそうですし、(ご本人インタビューによれば、「きついトレーニングをしてしまい、左足の腱を痛めてしまった」そう)、さらに試合当日も直前に右足首を捻挫した等、数多くの困難が続いた状態で迎えた試合です。

(この動画ではそこまでは説明されておらず、解説者はどうやら怪我のことは知らされていなかった印象です。)

 

 

 それでも、ドイツ語解説者たちは、「信じられないほど、凄い!」と驚嘆し、勇者だと絶賛し、羽生選手が翌年のソチ五輪で、金メダル候補であるとここでしっかりと認めてくれています。 

「勇者」という言葉は、羽生選手に本当によく似合います。

ドイツ語解説者たちは、「スポーツの本質」だという、自らの限界を探り出すことを羽生選手がここでやってのけ、4回転サルコウにひるむことなく挑戦してリスクをかけたこの演技を高く評価し、「どう取り組んだかが素晴らしい」と絶賛しています。

 

演技終了後、足の痛みや緊張も極限だったのか、感極まったように、リンクを出た途端、羽生選手が涙を流して泣いています。

得点表示を待つ間、よくよく聞いてみると、羽生選手が「足痛い、足痛い・・・」って、苦痛に顔を歪め、足をさすりながら小さな声で泣きそうに呟いているのがわかります。

見ているだけでも、辛かったですね。

 

日本男子シングルのソチ五輪出場枠「3枠」が危ぶまれることは、事前にはちょっと想像できない事態だったため、私もすごくハラハラしました。

でも一番ハラハラしたのは、「羽生選手がここで無理しすぎて、来年のソチ五輪に出られなくなるような致命的な怪我でも負ったら・・・、そんな身体の状態になっちゃったらどうするの!!」という点でした。 

私は、もちろん「3枠」あるに越したことはないけれども、たとえ出場枠が「2枠」だったとしても羽生選手は絶対に出られると信じていたため、正直に言えば、ここであまり無理してほしくありませんでした。

 

でも、「羽生結弦」という奇跡の天才スケーターは、そんなことを全く気にも留めていないかのように、「この試合に全力を尽くす」という、凄まじい責任感と根性を見せました。

その覚悟の強さと、かなりの痛みを耐えているのが表情からもわかるほどの壮絶さ――― 

羽生選手は、胸の部分に輝く巨大な十字架を、まるで逆に背負いながら演技しているかのようにさえ見えました。 

途中から何度も鳥肌が立ちました。 

羽生選手のこの演技にかける気迫の凄さ・・・ もう、涙なしでは見られなかったです。 

 

氷の上というのは、地上と比べても全然勝手が違い、ちょっとの変化でも非常に繊細に、体調の影響が反映されます。ちょっとした体のゆがみも、顕著にスケーティングに反映されてしまいます。

スケート靴は、ほんのちょっとでも、ブレードの位置や角度、エッジの状態が狂うと、あっという間にできるものも簡単にできなくなったりするし、逆に靴を変えたら出来ないものが簡単に出来るようになることさえあります。

それは、スケートが、本当に絶妙なバランスの上でなりたっているからです。

織田さんが少し前に、「朝起きて、立ち上がった瞬間に、その感触だけで、今日は4回転を飛べるかどうかがわかる!」などと告白していたほど、微妙な身体の変化に敏感なフィギュアスケート選手たち。それほど、繊細な競技。

ちょっとした体調不良でも繊細に影響が出てくるこのスポーツで、しかもこの重大な勝負のかかった究極の場で、病み上がりで怪我までしていた羽生選手がやってのけたこの演技が、いかに常識を超えているのか、(しかも、異なる種類の4回転2本!!) いかに精神面でも超人的なのかを、ちょっとだけでも想像してもらえたら・・・と思います。

 

結局、羽生選手がフリーで大躍進したおかげで、日本は「3枠」確保出来ました。 

羽生選手がこの時に見せたものすごい責任感の強さ、痛みへの耐性、恐れなき全力投球ぶりは、改めて羽生結弦選手の強さそものものだと思いましたし、本当にただただ圧倒されてしまいました。

日本人がソチ五輪に3人出場できたのは、この時の羽生選手の「決死の頑張り」があったから、です。

私は、この時の羽生選手の姿勢や態度、覚悟等を見て、深く感動する一方で、心臓には悪すぎたので、(笑)、羽生選手を応援していくには、応援する側にもそれなりの覚悟が求められるんだな・・・と強く感じました。

 

とにかく、ファンとしては怪我の早期回復を祈るのみの日々が、その後はしばらく続きました。

 

参考までに、当時の羽生選手の、オリンピック枠、「3枠獲得」への覚悟がわかる番組の動画が、こちらです。 → http://www.dailymotion.com/video/x16stm2_3%E6%9E%A0%E7%8D%B2%E5%BE%97%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A6%9A%E6%82%9F-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6_sport

 

 

こちらは、同じく世界選手権の、日本語解説のものです。画質がとても良く、カメラワークも良く、羽生選手の息遣いまで聞こえてきそうな演技動画です。

羽生選手に3枠獲得の行方がかかっていた日本での解説の、この異様に張り詰めた緊張感!

ニコニコ動画でご確認ください。 → http://www.nicovideo.jp/watch/sm20526867

 

当時、解説者の中で唯一の元4回転ジャンパーであった本田武史さん(2002年ソルトレイク五輪・4位、2002年・2003年世界選手権銅メダリスト)が、解説しています。 

怪我が完治しないまま世界選手権に出て壮絶な目にあったことのある元・選手として、この時の羽生選手の痛みや辛さ、この状態で4回転を跳ぶことの困難さや恐怖を、きっと誰よりも理解しているはずの本田さんが、この時の羽生選手がやったことに、驚愕しています。

 

直前の6分間練習では、怪我のせいで(羽生選手は)全くジャンプが決まっていなかったそうです。

にも関わらず、本番では、足元が危ういながらも、ことごとくジャンプを決めてきた羽生選手の驚異的な精神力と忍耐強さを見て、解説の本田さんの声が、感動と驚嘆で震えているように聞こえます。

その後、本田さんは、痛みを堪え抜いた羽生選手のこの演技が、技術点としてはどのように判定される可能性があるのか、同じく元4回転ジャンパーとしてよく理解しているその厳しいポイントなどを、非常に的確に解説してくれています。 

動画上のコメントではなぜか一部の人から批判的に書かれてしまっていますが、本田さんというのは、「男は黙って4回転!」とか、4回転のコツをきかれた時には、「4回まわって降りるだけ!」と答えたような、いくつかの名言(迷言?(笑))で当時の私を爆笑させてくれた、冷静でサバサバした面白い方で、4回転なしでは表彰台も無理な「元祖・4回転時代」を戦い抜いた方でもありますので、この時、怪我を抱えながらも「男は黙って4回転!(笑)」を、文字通り、しかも2度も実行してのけた羽生選手を、高く評価していないはずがないと思います。

私にはこの時の本田さんの声が、非常に感動し、羽生選手の痛みに深く共感しつつも、解説者としてきちんと解説し、羽生選手に良い点がつくのを本当に願ってくれていると感じられます。 

いつも淡々としている本田さんの震え声と驚嘆のため息のおかげで、この時、羽生選手が成し遂げたことの大変さが、胸にしみ入るようにわかりました。 

 

羽生選手の演技が、時に不思議な形で人々の胸を強く打つのは、誰にも真似できないほどの真剣さと、危険を顧みない、命がけに近いほどの演技を平気でしてしまうからこそ、なのかもしれません。

  

しかし、痛み止めを打っていても泣き出すほどの痛み・・・ やはり、無理しすぎたのではないかと思えたので、私はこの後しばらく、羽生選手の怪我の状態が非常に気になっていました。 

その後、1か月は、安静にしなければならなかったようです。

 

 

次のものは、同じ世界選手権の、イタリア語解説・(翻訳つき)です。 (ニコニコ動画・ 動画主様、拝借します。翻訳の方、ありがとうございます。)

(ニコニコ動画で画面上の文字を消すには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックしてください。 ただし消すと、解説の翻訳も見られません。)

 

こちらでは、解説者たちが、直前の6分間練習でジャンプが全く決まっていなかった羽生選手を見て、

「6分の間、一つもジャンプは決まらず、フェンスにぶつかったりと 何かを失ったように見えたわ」といい、さらに、

滑走順が練習直後の1番目滑走だったため、その状態から全く休む暇もなかった羽生選手が、本番ではここまでやった姿を見て、

「彼は全てを出し切った」 「これは奇跡ですよ」 と述べて、大感動しています。 そして、

「私たちは本当に、彼に喜びを感じます」 「私たちは心からユヅルを嬉しく思います」(以上、訳・動画のまま)と演技中も演技後も、コメントしています。 

羽生ファンなら、みなこれに同感でしょう。

 

 

超のつく「負けず嫌い」で、徹底的に努力できるだけでなく、時に自らの利益をも省みず、選手生命を賭けるような演技が出来てしまう人。

最高難易度への飽くなき挑戦心。  

勝利を決して我がものだけにせず、他へ分かち合え、感謝して謙れる精神。

高い反省力、冷静な判断力と同時に、勝負時には躊躇なく決断・実行できる強い意志と情熱。

最高の芸術性を目指そうとする、妥協なき思いと感受性。

 

驚異の柔軟性・高い身体能力に加え、これらの精神面をも備えている稀な選手だからこそ、羽生選手には是非ともオリンピックチャンピョンになってほしかったし、絶対になれるだろうと思っていました。

しかし、一方で、このような「五輪出場枠のかかった」ような、特殊な試合であるという状況を除けば、この時のような怪我の状態のまま、無理して高いリスクを負って演技をしてほしいとは、私はもう思いません。 

羽生選手のそういう精神面はすごく好きだし心から尊敬するけど、演技そのものも本当に好きだから、本当に身体を大事にしてほしい。

 

でも、羽生選手の人生だから、最後は 羽生選手が自分で決めたこと、その決断を、全力で応援する。  

そういうファンでありたい、そうできるファンでありたい・・・  私個人は、そう思っています。 

 

 

 

ところで、羽生選手のこの衣装は、ジョニー・ウィアーさん(元全米王者)の過去の有名な「アヴェ・マリア」の一つの衣装とかなり似ています。

羽生選手は、ジョニーさんのこの「アヴェ・マリア」にかなり魅了されたことを、著書・「蒼い炎」の中で語ってくれているので、よほど気に入っていたのか、あるいは、似たような何かを目指したものと推測されます。

私の記憶に残っている、ジョニーさんの歴代演技の中で最も印象的だったのも、この「アヴェ・マリア」でした。

ため息が出るような、「これはもう男子シングル枠じゃなくて、女子シングル枠にいくべき!(笑)」などと思えたほどの美しさと優雅さでした。 

(参考: ジョニー・ウィアーさんのエキシビション「アヴェ・マリア」はこちら。 → https://www.youtube.com/watch?v=2G_E3cwRZ2o#t=129 )

 

演技が始まる前は、色使いの衣装の影響で、上半身が下半身に比べて華奢に見えすぎる気がして、羽生選手のスタイルが活かせていないように私には思えていたのですが、演技が始まってみると、逆に、ノートルダム・ド・パリの登場人物の精神的な脆さやはかなさ、切なさ等を表せているように思え、不思議な美しさが出てきます。

羽生選手の演技を見ていていつも凄いと思うのは、演技が始まると、衣装や音楽にまつわる、私の個人的な好き嫌い感情を軽く乗り越えて、魅了させてしまうほどの力をもっているところです。

左右の腕と手のデザインが対極になった、見ているだけで、混乱し、相反する感情さえもを沸き起こしてくれるこの不思議な衣装で、「ノートルダム・ド・パリ」の曲と話のテーマの複雑さを表現しようとしていると思われます。

恐らくこの衣装と音楽を見る限り、この演技で羽生選手は、ロミオとジュリエットの時の「ロミオ」のように、一人の人物ではなくて、「ノートルダム・ド・パリ」に出てくる、複数の登場人物を表現しているのだろう、と推測されます。

 

この「世界選手権」の時は、テーマである複雑すぎる悲恋、それに伴う”究極の苦悶の姿”と、羽生選手が切実な思いで、「実際に相当な身体的苦悶にあえぎ、精神的な格闘を伴いながら、演技した」姿とが、うまく重なってみえた気がします。

 『 是が非でも日本の3枠を獲得したかった羽生選手の強く激しく切ない思い 』は、その激しさと切実さにおいて、ノートルダム・ド・パリにおける 『 決して結ばれない相手への激しくも切ない恋慕 』と重なるようにして、見る者の胸を打ったのかもしれません。

 

(参考までに、ノートルダム・ド・パリの内容については、こちら。→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA

 

得点や技術の出来だけで見ていくなら、「もっと良かった大会」が他に複数あります。

しかし、シーズンを通して見てきて、私の中で一番印象に残ったのは、間違いなくこの「世界選手権」での演技でした。

 

人間は一体、何をもって「感動し」「感動させられて」いるのか・・・ 

人は、本当は演技の「何」を見ていて、「何」を感じ取っているのか・・・  そんなことを、強く考えさせられてしまった演技でした。

 

以前、プルシェンコ選手が、日本の本田望結ちゃんに、「本当の表現というのは、心でするものなんだ」と アドバイスしていました。  

まさに、それだったのかな、と思います。

長年、他を圧倒していた、フィギュアスケート界の皇帝・絶対王者の言葉の重みは違います。

 

羽生選手は、よく、見る者をも完全に巻き込むほどの演技をしてくれます。そして、そのレベルが凄いのです。

 「全身全霊」。 魂の叫びを感じさせるような演技。

――― 目には見えなくても、確かに、見ている側には届いているのです。

 

逆に、羽生選手の「覚醒の時」(DVD、ブルーレイ)にも収録されている、「2012年全日本選手権」で初優勝を遂げた時のものと、およびその直前に行われた、「2012年グランプリファイナル」の時のものは、足取りもしっかりしていて、怪我していた2013年3月の「世界選手権」のものとは、安定感や余裕が全然違い、それぞれ、細かい部分での美しさに違いがあります。

どんな違いがあるか、見比べてみると、きっと面白いと思います。  (下に続きます)

 

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世界選手権という、一番大きな大会で、必ず激闘ぶりを見せ、結果を出すことの出来る羽生選手は、本当に大舞台に強い方です。

 

オリンピックでもそれが証明された今となっては、もはや言うまでもないことですが、

ここまでの強いアスリート精神、ド根性、不屈の精神、男っぽさを見せてくれる選手というのは、フィギュアスケート(男子)という種目では、今まではなかなかいなかったように思います。

私は、羽生選手が文字通りトップに上がってきたら、男性にも広く人気が出てくるだろうと予想していたのですが、それは、そういう顕著な「アスリート根性」が男性受けし、

今までのフィギュアスケートの男子のイメージを覆していく可能性があるんじゃないかと、思っていたからです。

 

 

そういう風に、競技としても興味をもった男性たちが、気楽に、後ろめたさもなく、フィギュアスケートを「スポーツとして」、また同時に、「芸術の一つとしても」、楽しく見に行けるようになるといいのにな・・・、と私は個人的には思っています。

 

実際、羽生選手が登場してから、スポーツとして興味を持てるようになった男性は、以前よりもかなり増えているように、私は感じます。

 

新しい時代に向けて・・・  頑張れ! 羽生選手!! 

 

 


爆笑キシリトールCM、何でも来い状態の羽生選手のフトコロの広さ!

2014-10-20 | 羽生結弦選手の出演CM

 

まずは最初に一言。

 

あまりにも頑張りすぎてくれちゃった、素晴らしすぎる羽生選手に、最大級の敬意を表しながら、このページを書かせて頂きます!(笑)

 

最近、つまらない妄想系ネタに羽生選手が一方的に巻き込まれているのを見て、私としては、

「やっぱりフィギュアスケーターの変なアイドル化や、下品な妄想ネタに使われるのには絶対に反対だわ・・・」としみじみ思い、超硬派ブログ宣言でもしようかと思っていた矢先。

 

パソコンを開いた途端、右端の広告画面に映った、羽生選手によく似た、見たことのない若いタレントらしき人を発見。

ん?なんか今の人、羽生選手に似ていなかった?と思ってもう一度マジマジと見て・・・  

顔を確認して、「げ!羽生選手本人じゃないか!」と驚いた私。

 

あーこれが噂の、まだ残っていたCMってやつなのね・・・と、ロッテのサイトに飛んで、恐る恐る動画を確認。

こちらです。 ↓

ロッテのサイト http://www.lotte.co.jp/products/brand/xylitol/white/index.html

 

 

なんじゃこりゃ~~~!!!!  誰だこりゃ~~~~!!!!(笑)

スミマセン、私、大爆笑しました・・・!! 

あまりにも凄すぎて・・・ 笑いすぎて お腹が痛くなりました。

初めて見たのが電車の中とかじゃなくて、本当に良かったです。 

 

アミノバイタルとは全然違った形での、すごいパンチをくらったような。(笑)

衣装といい、やっていることといい・・・イメージ的に・・・

なんだっけ…? 及川ナンチャラさんとか、TMなんたらの西川ナンチャラさんっていう方々・・・? を思い出してしまいましたよ!どうしてくれるんですか!(笑)

 

ついでに、彼らとどのくらい似ているのか、似ていないのかを真剣に確認しようと思って彼らのCMまでしっかり見てしまい、さらに西川さんのCMの強烈さを知って笑い転げる羽目になった私。 (見たことなかったんです。)

久しぶりに、笑いすぎて涙が出た・・・。(笑)

いや~もう、本家のあちら様方の強烈さと比べたら、羽生選手は確かにまだまだぜ~んぜん、どんな格好をしていようとも、本当に超・「爽やか」系だったのだと再認識!(←いやいや、比較対象が完全に間違っているし!)

 

でも羽生選手、お願いですから、その全身白タイツ系の金ぴか衣装で、いつものように大股開いて堂々と座らないで下さいね!(笑)

羽生選手見ながら、目のやり場に困るっていうのは、困ります・・・(笑) うーん・・・

こんなコメントをすることになるなんて、このブログ始めた頃には、想像も出来なかったわ・・・(悩)

しかし、この、金メダリストになろうがなるまいが、昔も今も全然変わらず、「どんな格好していようとも、全然気にしていない感」が、さすが羽生選手ですよ!! (笑)   

 

ロッテのHPの一番下にあるプロフィールの羽生選手は、なぜか何の違和感もなく、普通に素敵ですね。

いつもの羽生選手に見えます。 衣装の角度の影響? 髪型のせい? 色合いも良いです。

よく見ると胸に左手を当てていて、本格的王子なりきり状態です・・・!!

 輝く笑顔。 確かに。

 

 

CMについての、宣伝動画

 

さて、このCM衣装を着たまま、いつもの調子でインタビューに答えてくれている、いつも通りの、素晴らしい羽生選手の動画。↓ 

(インタビューは動画後半)

 

 

 

この王子系(?)衣装で、普通にいつもの調子で話している羽生選手を見ると、なんか笑ってしまいます。

羽生選手!全力出し過ぎ!!(笑)

こんなところにまで、真剣に「使命」を感じてしまっているご様子の羽生選手!! 

この妄想系王子もビックリの外見のまま、中身が超絶真面目、非常に真剣に答えてくれているところが・・・ 

えーもう、羽生ファンとしては、泣き笑いしながら、応援するしかないじゃないですかー!!(笑) どうしてくれるんですか!!(笑)

 

ロッテのCM担当社員の中に、羽生選手に対する何かこう、間違った妄想系イメージを抱いている夢見る夢子ちゃん的な方がいらっしゃるのだろうということは、よーくわかりました!

今となっては、ガーナの羽生選手なんてかわいいものでした。 

はい、もう、眠りの国の王子様なんて、全然普通の人じゃないか~!って気分になってきました。

 

せっかく、羽生選手の登場で、スポーツとしてのフィギュアスケートに興味を持ち始めた男性が沢山出てきているところ・・・だと思っていたのに、

このCM見て、「なんだやっぱりフィギュアスケートってこっち系か」みたいに、気持ちが遠のいた男性たちは絶対に出ただろうな、と私は思います。

そこだけはちょっと残念かも~。

「羽生選手っていうのはね、中身は『あしたのジョー』みたいな男なのです!スゴイから一度真剣に見てみて!」って言って周囲の殿方の興味をもたせてきた私の努力と計画的戦略は、これできっと水の泡だわ~。(苦笑)

「なんだ、あしたのジョーどころか、『あさってのジョオウ』みたいなやつじゃないかー!!(怒)」と、言われてしまったら何と答えるか、考え中です・・・。

 

しかし、こういうリクエストにも気負いなく、しっかり応じて演技できちゃうのが羽生選手ですね。

フィギュアスケーターの皆様に、たとえどんな変なCMでも、そもそも拒否権なんてあるのかどうか・・・ なさそうに思えるところが、気の毒ですが。(苦笑)

 

羽生選手の、インタビュー動画その2です。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=byaFtrwFGqw

こちらではなぜか、途中で「メガネをかけて」「最高に輝く笑顔を」とのリクエストを受けて、それをやってくれています。(笑)

うん、まあ・・・ すごく不思議なんですけど、なぜかこれはとっても良いですね!(笑) 素敵な明るい最高の笑顔を見せてくれています!!

この衣装とメガネって、本来組み合わせがちょっとおかしいと思うんですが。 羽生選手がやると、もう何でもアリだな、みたいな。(笑)

 

羽生選手、すごく頑張っちゃってるな・・・ と思いましたけど、

CMを見ている限り、頑張ってる感が逆に全然出ていないところが、またスゴイ!(本気で褒めてます!!)

メイキング動画見ると、かなり緊張したらしいですけど・・・あんまりそうは見えないです。

この格好のまま、無邪気に普通に過ごせちゃうところが、さすがフィギュアスケーター!(笑)

なぜか突然、「空気椅子」までやってくれちゃって、お楽しみのような羽生選手。

そんな羽生選手を前に、この共演の女優さんたちが、安定の「歯キラキラ笑顔」を、微動だに崩さないでいられるところが、さすがです。

こんな羽生選手に周りをウロウロされたら、私ならそれだけで、笑いすぎると思うわ・・・。

男子シングルの迷走衣装は、最近かなり減ってくれて、以前より全体にセンス良くなってきたかな・・・と思っていたけれども、羽生選手にはこの程度のネタ衣装なんて、おちゃのこさいさい!レベルだったようですね。

それどころか、とっても楽しくできちゃった様子の羽生選手。  うーん、あっぱれ!!(笑) という他ない!!

数回見ただけで見慣れてきちゃって、私まで大して違和感なくなっちゃったところが、羽生選手の怖すぎるところです。

 

私の頭脳の中の常識の限界を次々と軽く超え、押し広げていってしまう男、羽生結弦選手!!・・・  ホントに困ったもんです。(笑)

 

メイキング動画は、こちらです。(上のロッテのHP下部に載っているのと同じ)⇒ http://www.youtube.com/watch?v=AKvKd2Ni8n8#t=11

 

あの衣装を最初に見た時、羽生選手がどう思ったのか、本音を聞いてみたいです。(笑)

今の10代の方々の意見もね。

それにしてもロッテは、一体どういう層に対して、この新製品キシリトールを売り込みたかったんでしょうか。謎です。

 

 

「輝く笑顔」「爽やか」 「白と金」のイメージで、羽生選手を選んじゃったところは、なんとか共感できます。

「元気と爽やか」を、「得意なもの」とCM監督に言われて、「全然得意じゃないです!」と言い返す羽生選手。

・・・うん、確かに羽生選手は相当な熱血漢ですからね。

どちらかというと、暑苦しいほど熱いはずなのに・・・  どんなに汗ダラダラでも、なぜか涼しそうな 「氷上の謎の怪人」 羽生結弦。 

不思議なお方です。

 

でも、羽生選手もこのインタビューのコメントで、「一生懸命頑張りました!」って明るく言っているし、「楽しんでいただけたら」って言っているぐらいだから、一応ギャグネタ了解!的な路線なんでしょう・・・かね。(笑)

えーもう本当に、羽生選手は頑張りすぎました!!(笑) お疲れ様です!!

 

今まで私は羽生選手を散々尊敬してきましたけど、それはもうやめて、今度からもう「大尊敬」する ことにしましたよ!!(笑)

モンスターハンターのゲーマーオタク羽生から、怪人アスリート硬派CM, 眠りの氷の王子から、ヒラヒラキラキラ白タイツ衣装まで、

まさに「何でも来い」状態の、この驚くべき 「フトコロの広さ」!!限界のなさ!!

羽生選手をあまり詳しく知らない一般の方々はきっと、これらのCMを見て、イメージ大混乱していることでしょう。・・・き、き、気の毒に。(笑)

 

羽生ファンの皆様で、これらに軽くでもショック受けられた方々はどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが・・・。

今後私はもう、羽生選手が昔あこがれていたという、ウルトラマンの全身テカテカスーツで顔を見せずに氷上に登場しようとも、プルシェンコ選手から受け継いだ、あの「ぶっ飛び筋肉襦袢」を着てムキムキポーズとりながらゴリラ顔で現れようとも、もう絶対に驚かないと思うわ!(笑) 

(↑ やってほしいという意味ではありません~念のため。(笑))

 

それにしても、何かこう・・・

何かが全然違ったら、きっと、キシリトールホワイトを箱買いしたくなるほどになった可能性があったような気がするのに・・・ もったいない。

白と金の衣装も、カフェに登場するというアイデアも、もうちょっと上手くいったら、羽生ファンの皆様がキシリトールホワイトさえ買えば、突然羽生選手が登場してくれそうな気分に浸れるような、素敵CMも創れたような気がするんですけどね。

(追記: キシリトールホワイトを 2個以上買えば、全国のローソンでこの羽生選手のクリアファイルがもらえるのだそうです。キャンペーンで。)

爽やかミント&グレープフルーツ味だそうです!!  

それを先に聞いていれば、この色合いと衣装デザインも少しは理解できる・・・かも。(笑)

宣伝では一言も「グレープフルーツ」が出てこないところが、不思議ですが。(笑)

 

さて、私のこのCMに対する最大の不満点。

それは、衣装&ヘアメイク・・・の、徹底したレトロ感よりも、

羽生選手が口パクしているその顔に、別の人の声をかぶせちゃった ところ!!ですね。

 

「キシリトールホワイト―が」っていう冒頭のセリフと、その後の歌の部分。

最初に見た時の、「ぎゃ~!誰だこりゃ~~!!(笑)」イメージの最大の原因は、ヘアメイク&衣装のみならず、絶対にその「声」にあると思うし。

このCMはもともとそういう明るいノリの路線だってわかっているし、良く聞くいつものCM兄ちゃんの声だとわかるけれども、

それだけは、やめて~~!!羽生選手の声を変えるな~~!!声をかぶせるな~!!(怒)って真っ先に思ってしまいいました。

 

羽生選手の声が聞けるのは、「出たんだよ!」 「そう、ホワイト!」と 最後の「ホワイト!」 の部分だけですから・・・ あーもったいない!!

どうせなら全部を一人でノリノリで言わせてほしかった!!(笑)

きっとさらに楽しい、明るいCMになったと思うわ!(笑) (←注: 羽生選手はフィギュアスケーターですから、基本的には大きく間違っています! )

 

・・・やっぱり声ファンじゃないか!との疑惑の眼がまたもや注がれそうですけれども、私が最初に羽生選手の演技に一目ぼれした時は、声なんか一言も聞いていない、全く知らない状態でしたから、全然関係ない!!・・・はず!!と言い訳しておきます。(汗)

 

 

 

・・・さて、このCMを見た後に、他のCMを再び見てみた結果。

羽生選手の、CM合戦は、私の判定では、「アミノバイタルの圧勝!!」 でございました。(笑)

 

羽生選手、本当にほんとーに、お疲れ様でした。(涙)

 

 

・・・しかし何より、CMで体力消耗したら、本末転倒ですから、本当に選手を大事にしていただきたいと思いました。つくづく。

 

次に、町田選手のインタビューに加えて、羽生選手の町田選手への思いなどが収録されている、次の動画をどうぞ。

こちらは本当にカッコイイです!

http://www.dailymotion.com/video/x288tng_1020-get-%E7%94%BA%E7%94%B0%E6%A8%B9-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%81%82%E3%82%8A_sport?start=2

 

「出たんだよ♪」とか言っているCMの羽生選手を見て、町田選手がどう思ったのかも、聞いてみたい。(笑)

・・・ うっかりすると、戦意喪失?(笑)

は!ま、まさかそういう作戦だったとか?!(笑) (← そんなわけないし!)

逆に「隙あり!」って狙われそうな・・・

 

でも、「隙あり!」って本気で狙ってこられたら、途端に、それまで「ホワイト~♪」なんて調子でやっていた羽生選手の表情が、一気に豹変するでしょうね。それがよくわかると思われる、次の動画をどうぞ。(笑)

本邦初公開などと言われて公開された、羽生選手の「19歳の素顔」だとかいう動画。

「グランプリシリーズ」の放送の、冒頭のタイトル用に撮影したものだそうですが、そこで羽生選手がふざけまくっています。(笑)・・・否、気合入れまくってます。

それも、「バラード第一番」の、あの品の良い衣装を着ながら、この顔をやるか!っていう。(笑)

「歌舞伎役者風・羽生」っていえば聞こえはいいですけど、「コワモテ・ドヤ顔・ガン飛ばし・変顔絶好調・怖すぎ・ふざけすぎ乙女羽生」 だと私は説明しておきます。(笑) (動画後半です)

 http://www.dailymotion.com/video/x289cg8_141020-%E3%81%90%E3%81%A3%E3%82%82%E3%81%AB_sport

 

うーん、私はもとから、羽生選手はその演技の多彩さや変貌自在ぶりから、余裕で想像できた範囲だと思うので、初公開素顔も何も、ただ吹き出すだけで全然驚きませんけれども、

羽生選手に対して、「優しい真面目なカッコイイ王子様~♪ 」的なイメージをお持ちで、それをどうしても壊されたくないという方には、要注意動画かもしれません・・・!!

途中でなんと、「乙女的ヘンタ・・・」じゃなかった、謎の「イヤ~ン♪乙女顔」まで披露してくれています。 

だ、大丈夫か、羽生選手!!(笑)

最近、メディアと一緒になって、王子的イメージをぶち壊しにかかっている気がしますね・・・なんとなく。(笑)

そもそも羽生選手に王子イメージなんて持っていなかった私には、全然影響ないんですが・・・(笑)

 

それより気になるのは、かつてのプルシェンコ選手の、本格的な跡取りになるつもりでいるのか?! これらはその前触れなのか?! ・・・それとも、織田さんの変顔シリーズの影響を受けているだけなのか?!(笑)ってところですね。

 

ほんの一瞬で次々と切り替えられる表情、その変貌自在性の凄さは、羽生選手の天性の才能だとつくづく実感。

ま~、ここまで徹底してやってくれたら、男性陣は喜ぶでしょうね。

ハイ!(笑) 本当にお疲れ様でございました!!

 

でも、いくらフィギュアスケーターの皆様が、サービス精神旺盛で、それこそリクエスト出せばなんでもやってくれちゃうような多才で多彩な人々だからって、アスリートの本分を侵害しちゃうような方向に、あまりにも誘導することだけは、できれば避けて頂きたいと思う最近です。

引退された方々は自由ですが・・・競技生活中の選手たちには、特に。

 

目的の違うファンが、試合のリンクに一気におしかけてきたりして、羽生選手に向けて、

 

「アイシテルー! アイルー! アミノバイタルー! キシリトール~~~!!!」などと、叫ばないでくれることを真剣に願いつつ・・・ (笑)

 

もちろん、興奮しすぎるあまり、「ファイトー! ホワイトー! モンスターハントォォォォー!」なんて絶叫するのも、ダメですよ!!

 

言葉は選びましょう。(笑)

 

どうしても叫びたい方は、通りに向かって一人でどうぞ。(笑)

すぐに羽生ファンだと、誰かが認識してくれるでしょう。 嘲笑の的になることもできます!!

 

上の羽生選手の、睨み顔を見ながら、自制する訓練をどうぞ。(笑)

試合前の本気の羽生選手は、あんなもんじゃないくらい、怖い顔をしておりますし・・・。(笑)

 

間違ってリンクで叫んだりしたら、羽生選手から まさかの 4Gジャンプ (4回転グレートキック)がきっと、繰り出されてしまいますからね!!

このジャンプは「宣伝」にはなっても、全く「得点」になりませんからね!! 

羽生選手に、これ以上、無駄なエネルギー使わせちゃ~、ダメです。

現地で応援する皆様、最強ジャンプを繰り出す予定の羽生選手のために、「オトモ・アイルー 」になるのは無理でも、 羽生選手を「モットモ愛スルー!」でよろしくお願いします!

羽生選手のバラード一番の衣装やキシリトールホワイトの衣装を見ながら、「出来ればモット・シースルー!」とか小さく呟いているそこのアナタ!! 

おっとー!ちょっとー!  それはアウトー!!(笑) 

 

・・・今後はもう、完全硬派ブログ宣言しますから!! 

 

・・・スベル技術向上を諦めた私。

こうなったら、表現力向上を・・・と思っていたら、

どうやら本日は、「おやじエレメンツ」に、満点が出たようで ・・・   う。  こ、これはあまり嬉しくないです・・・(悩)

 

羽生選手におかれましては、「おやじになろうよ!」なんていう変なブログで何を叫ばれていようが、遠慮なく関係なく、今後も「おーじゃ」になって頂ければと思います。

(おー、じゃにーずになろうよ!なんていうのには、私は基本的に反対です!(笑))

 

羽生選手のご健康とご活躍を、本気で お祈りしております!!

 

 

 

 


「アミノバイタル」CMに見る「怪人作戦」、羽生結弦選手の言葉と声の力

2014-10-08 | 羽生結弦選手の出演CM

最近、次々に投下されてくる、羽生選手のCM。  

(・・・一体いつ、こんなに撮影していたのでしょうか!本当に大変でしたね・・・)

 

さて、今度は「味の素」の、「アミノバイタル」でした!

 HPはこちら → http://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/tvcm/

こ、これがスゴかった・・・ 何がスゴイかって、まずはとにかく、ご覧ください。 ↓

 

羽生結弦の決意篇

 

 

「出来なかったら、出来るまでやる。

出来るようになったら、完璧に出来るまでやる。

完璧に出来るようになったら、何度でも、完璧に出来るまでやる。」

 

出ました、これぞ羽生節!

特に3文目が強烈です。 さすが羽生選手!  

昨シーズンのSP「パリの散歩道」は、こんな気持ちで取り組んでいたのでしょうね。

本当に、「何度でも完璧に」やってくれましたものね。

表に見える何倍の練習を、陰ではされてきたのか・・・

 

そして、WEB版だという、もう一つを続いてどうぞ。↓

羽生結弦の進化篇

 

・・・皆様は、いかがでしたでしょうか。

 

私は、一言で言うと、「ヤバかった!」です。 

な、なんですかこのCMは!  ものすごい破壊力・・・否、強烈な 洗脳力!(笑)

羽生選手の顔のド・アップに・・・じゃなくって、どちらかというと、「声に」、完全にやられました。 思考停止寸前。(笑)

 

羽生選手をCMに起用するなら、やはりスポーツ飲料とか、スポーツグッズとか、スポーツ関連商品が一番かっこよく決まって、なおかつ、効果的なCMが出来るだろうとは思っていましたけど・・・。

 

今は少し画面が明るくなりましたが、最初のころは、画面がほとんど真っ暗でした。

ソチ五輪以降、「見た目ファン」「容姿ファン」も、相当の数増えたと思われる羽生選手を起用していながら、なんとも大胆なことに、姿が見えそうでなかなか見えない程度に、画面がずっと真っ暗!

この、驚くべき潔さ! ・・・羽生選手の潔さを見習ったのかと思いました。(笑)

 

羽生選手が、そこにいるのに姿がぜんぜんよく見えない、見えそうで見えない、顔がわかるようであまりわからない・・・ この微妙さ加減がすごくて、

思わず、私のパソコンが明るさ調整がおかしくなったのかと思ったほどでした・・・ 全然、違いましたけど。

(今は当初より、かなり明るくなってきて、お顔も見えるようになっています。)

 

その状態のまま、羽生選手の声だけ聞かせて、最後の最後に、

「スポーツ。水。アミノ酸。 アミノバイタル!」って 真っ暗な中にそれだけの文字と羽生選手の低い声!

 

ヤバイです、おかげで見終わったあとに、頭の残るのは、「スポーツ。水。アミノ酸。アミノバイタル!」っていう、羽生選手の言葉だけでしたよ、本当に!!どうしてくれるんですか!(笑) 

しかも、この言葉の時の羽生選手の声が、非常に良い! カッコイイ!!(笑) なぜなの!(笑)

 

CMとはいっても、「今のCM, 一体、何だったの?何のCMだった?」っていうようなCMも世の中にはよくありますが、

これは逆に、

羽生選手を知らない人には、「・・・今の、一体、誰だったの?」って言わせてしまい、むしろ、「アミノバイタル!」って部分の言葉しか、きっと頭に残らないんだろうな・・・

というくらいの、怖さがありました。

 

羽生ファンに対しては逆に、「・・・いつ羽生選手の姿が見えてくるの?」ってドキドキさせておきながら、声だけをずっと聞かせて、最後の最後まで姿をまともに見せないという、この、まるで高度な駆け引きを、画面を隔てて羽生選手と視聴者との間に成立させたかのような、

「究極の焦らし作戦」 (笑)

 

言葉を考えたのが、恐らくは羽生選手本人なのではないかと思えるような内容ですし、声に羽生選手の気持ちもこもっているし、とても羽生選手らしくできています。

実際に実行してきたからこそ、羽生選手の発するこれらの「本気の言葉」に、強い威力・説得力があるのを、しっかりCMで利用しています。

 

ただ、最初は姿があまりよく見えなかった(笑)ので、羽生選手のお顔を拝見したかった方々には、ちょっとジレンマを抱える、そんなCMだったかも知れませんが・・・

でも、見えそうで見えない、その暗かった部分が、それが観る側の変なドキドキ感を高めて、洗脳力をさらに高めていたように思いました。

画面が明るくなってきた今では、上の「決意篇」は、羽生選手の真剣な姿を見ることができて、さらに、二重にお得な感じです。

 

下のほうの、「羽生選手の進化編(web限定)」版では、羽生選手が何を言うのか、単語を淡々と追って行くうちに、最後にやっぱり、

「アミノバイタル」(笑)っていう言葉に行き着いちゃうという、CMらしい、わかりやすい巧妙さ。 

 

「努力」、「情熱」、「没頭」、「成長」、「勝利」、「未来」、「感謝」、「挑戦」、「進化」 

 

ですって!

よくこれだけ、羽生結弦イメージな言葉を、揃えましたね。

単語も全部 羽生選手がいかにも好きそうで、普段から意識していそうな言葉ばかりを選んであって、

しかもそれを、最初の頃は真っ暗な中で、羽生選手がずっとこちらを見つめている状態で、声だけ聞かせるという、なんとも大胆な驚きの構成でした。 

「単語自体」には何の色気もないのに、見る側に声だけで、そこはかとないドキドキ感まで生じさせるという・・・ 

なんとも怖すぎる・・・ いや、素晴らしすぎるCMだったんです!(笑)

 

今はかなり画面が明るくなり、羽生選手の表情もハッキリしてきて、ちょっとだけ印象が変わりました。

今度は、顔のド・アップに焦点が当たり、途中で一回、パッチリと瞬きするのがわかります。唇の形まで・・・ 

あー、えー、これ以上は書くのを控えます!(笑)

 

 

私は羽生選手のインタビューが、非常に好きなのですが、それは、言っている内容が面白くて、いつも興味深いからだと、ずっと思っていました。

 

でも、このCMでの羽生選手が、当初、「顔」「表情」などがあまりよくわからないままだったおかげで、羽生選手の「言葉」だけでなく、

その「声」や「言い方」にも、すごい魅力があったのだと、明確に気がついてしまいました。 

中でも特に、良いと思ったのが、最後の4ワード。

だから、これは明らかに、「言葉」そのものの魅力だけじゃなくて、羽生選手が発する、その「言い方」「声」そのものに起因するのだと思います。

 

羽生選手は、普段からインタビューで答えるとき、かなりハッキリきっぱりと答えているんですよね。

普段からよく考えていて、自分の信念を持っているからこそ、迷わず、ゆるぎない言葉が、次々と出てくる。

その羽生選手の特徴が、CMですごく活かされていると思います。

 

このCMの制作者・発案者の方に、もし視聴者側として、勝手に「成績評価」をつけさせて頂くなら、私は、これにはもう「最高評価」を差し上げたいですね。 

 

 

羽生選手は、フィギュアスケーターです。

フィギュアスケーターは、「目で」魅せる世界の方々です。

フィギュアスケートは、歌いませんし、演技中、声は出しません。  (・・・普通はね!(笑) 時に熱唱しながら滑ってくれる、例外な選手もいますが!(笑))

目で見える部分と、聞こえてくる音楽との総合・調和で、多くのファンは魅せられているのです。

 

声は、決して彼らスケーターの武器ではありません。 ・・・ の、はずだったのに!!(笑)

 

そこを逆に攻めてきた、このCM。 侮れません。  

 

それから、私と同じように感じた方がどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、このCM、

今シーズンの羽生選手のプログラムでもある、「オペラ座の怪人」のファントムを、明らかに意識して作られていたように、感じます。

いや、絶対にそれを狙っているでしょ! 

特にweb版の当初のものは、視聴者から見て、左半分が真っ暗で何も見えず、右半分の顔だけが、暗い中に、「かろうじて」見える状態だったんです!!

これ、仮面をつけて姿を隠してなかなか見せない「ファントム」そのものでしたよ。

それに、言葉と声に焦点を当てるところも、この独特の「焦らし方」、「洗脳力」・・・  どちらもオペラ座の怪人の「ファントム(怪人)」そのものですって!!

 

おまけに、最近、少し画面が少しだけ明るくなってきて、羽生選手の姿が前より見えるようになってきました。

この「徐々に姿を現す作戦!」も、「オペラ座の怪人」手法です! (・・・これはたまたま?意図的?)

 

WEB版のほうは、コアな羽生ファン層を主にターゲットにしていると思われますが、

最初は羽生選手の「声ファン」をあぶりだして捕獲し、後に「顔ファン」をも逃さず捕獲するという・・・ 非常に恐ろしい戦略のCMです!!

 

 

私は、羽生選手の「演技」に魅了されている、とずっと自覚していました。

それはもう間違いないのですが・・・・・・でも、これを見てから、しばらく考えてしまいました。

私は、まさかの「声ファン」でもあったのか?(←今まで全然自覚なし!)

意味のある深い言葉だけではなく、ただの商品名にまでドキドキするとなると、やっぱり羽生選手は、天性の表現者であり、

そもそも何であれ、「伝えようとする力」「意志」が、すごく強いのではないかな、とか・・・。

 

羽生選手は、低い声からかなり高い声まで、相当幅広い音域で声を出しています。

特に、キス&クライの時とか、いきなり1オクターブぐらいあがることもよくありますし。(笑)

そんな謎と不思議さに振り回されている間に、その「言い方」「声」のもつ「威力」のほうを、見落としていたかもしれません。

 

ただの「アミノバイタル!」なんて言葉にノックアウトされるとは・・・ (苦笑) 

羽生ファントム、怖いなあ・・・(笑)

 

おかげで、初めて見たあと、しばらくうわの空になっちゃった、なんとも危険度の高いCMです。

・・・とりあえず、自分は疲れていて、きっと脳が、体が、栄養不足なんだと自覚しました。 

 

ああ、やっぱり、スポーツ。水。アミノ酸。が必要かもね・・・ って、え?!   ひ~~~!!

 

羽生選手!! お願いですから、演技なしで、姿なしで、CMの声だけで、離れた場所から「アミノバイタル!」なんていう、わけのわからないたった一言で、ファンを操るのはやめて下さい!!(笑) 

そこまでファントムになりきらなくて良いから!!(笑) 

ファントムになりきるのは、氷の上だけで良いですから~~!! (笑)

 

 

チョコレート食べながら全然甘くない練習をしていたり・・・

怪我療養しながらカナダから遠隔操作して、日本のフィギュアスケート界のモンスターを次々あぶりだすことができたり・・・、

使える裏技が、あまりにも多すぎて、困ります。

 

・・・ええもう、こうなったら是非、いつか歌ってもらわねば!(笑) 

 

まんまとCMの「ファントム(怪人)作戦」にやられ、さらに羽生選手の昨日のメッセージの映像の様子を見て、今度はファントム本人並みに切ない気分を味わってしまった私は、もう、何がなんだか、わけがわからなくなっているので・・・(苦笑)、

なんとかアミノ酸を補給して、羽生選手の演技DVDを見て、頭のネジを締めなおしたいと思います。

 

私と同様に、このCMの声でノックアウトされた羽生ファンさんはどのくらいいたのか、 

逆に、当初、「何言ってるの!私は、羽生選手の姿がちゃんと見えなくて、このCMにはもう不満大爆発よ!」って思っていた羽生ファンの方々はどのくらいいらっしゃったのか・・・  

非常に、興味があります。

 

私は、羽生ファントムの強力な恐ろしさを、垣間見た思いです。  ・・・まだその姿を見せてはくれず、全貌が明らかでもないのに。

 

あー、だから、ファントムに先に殺される役だけは味わいたくないって、言ったのに・・・

 

本当にもう、自分でも知らない間に、声ファンにまでさせられていたとか・・・  

羽生ファントム、こ、こえ~~~!!!

こえ~~~!! こえ~~~~!! 声~~~~!!!  (注: オヤジギャグ爆弾、必死に投げ返し中!)

 

 

皆様も、不意をついて流されてくる、恐怖の、非常にこえ~レベルの、「声ファンあぶりだし・怪人CM」 に、十分ご注意ください!

 

・・・おっと、今の高速・空回りスピンに、「レベル1認定」を頂いたようです!  ありがとうございます!!

羽生ファンの皆様には、滅多におめにかかることができないという、噂の・・・ まさに、「最高難易度」のものです! 

羽生選手でさえ、あまりに難しすぎて、とるのが絶対に不可能だという・・・!

涙が出るほど、「こーえー」でございます!!                                    (注: レベル4が最高です)

 

「今、どっと疲労が増したわ!」 とお怒りの、そこのアナタ!!・・・きっとアミノ酸の不足ですよ!! 間違いない!(笑)

 

あ、今度は、「いい加減にしろ!」っていう声が聞こえたような・・・?  なんですかこれは? ・・・あ、これもファントムの仕業ですね?! (笑)

 

 

 

・・・「さあ、行こう」難易度の、”連続空回りスピン”を、どうも失礼いたしました!

 

 

さて、羽生選手の「声」は、容赦なきまでの威力を発揮しながら、羽生ファンの皆様の元に発信されているわけですが・・・、

一方で、ファンの応援と励ましの「声」も、羽生選手に届いているといいですね!!

 

どうか、羽生ファンの皆様の祈りが、羽生選手に届きますように。

どうか、ご自分でも、水とアミノ酸を採って、しっかりお身体を回復されますように・・・!! 

 

あせることなく、しっかりと元気になられることを祈りつつ、いつまでもじっくりと、羽生選手の回復をお待ちしております!!

 


NHK杯への羽生選手の最新コメントと、羽生選手への心からのエール!

2014-10-06 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

現在、怪我療養中の羽生選手ですが。

 

羽生選手が出場する予定になっている、NHK杯の選手たちの記者会見の動画が、NHKから配信され、

そこに、羽生選手がビデオでコメントを出して下さっています。

こちらから、ご覧ください。 → https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=R3I89-xhhTk&app=desktop

 

NHK杯では、私の当初からの希望通り、織田さんが登場して、進行役を務めてくれるようです。

羽生選手が元気一杯だったら、大喜びだったところですが。

 

羽生選手は、一番最後のほう、17分過ぎに登場します。

 

さて、これを見て羽生ファンの皆様はどう思われたか・・・ 一人一人感想は違うかもしれませんが。

私は、一言で言うと・・・

 

せ、切ない! 切なすぎるよ、羽生選手ーーーーーー!!!!(涙)

 

 なんというか・・・

「殿の出陣を、全力で引き留めようとする家臣」 になりたい気分・・・になっちゃいました。

 

映像の光の加減の影響等もあるかもしれません。

でも、その様子を見て、個人的な感想では、(顔色悪いな・・・、体調悪そう・・・ 無理して映像に出てくれたんだろうな・・・  まだ痛そうだな・・・ ) と、感じてしまいました。

もちろん、私が映像を見て思っただけで、本当はどうなのか、知りませんが。

 

直前まで、アミノバイタルのCMやら、DVDでの演技やらを見ていた私には、この羽生選手は、ものすごく辛そうに見えました。

かなり無理して笑顔を作っているように見えます・・・これは。

 

複雑な心境・・・とわかります。

ということは、相当不安を抱えていらっしゃるのでは・・・いつもの羽生選手じゃないですよね・・・。 

いや、確かに今のお顔が拝見できて、様子をうかがい知ることができたのは良かったんですけど・・・。それは有難いんですけれども。

 

NHK杯も、グランプリシリーズを放送するテレビ朝日も、きっと必死なのでしょう。 羽生選手が出てくれるかどうかは、大きな影響があるのでしょうから。

ニュースでは、「頑張る」みたいなコメントをしたかのように放送されていましたし、もちろん出ることを前提に報道されていますけど・・・。

 

動画の羽生選手の言葉を、よく聞いてみて下さい。

私の聞き取りが間違っていなければ、こう言っていますよね。

 

「記者会見場にいる、選手の皆さん。お久しぶりです、羽生結弦です。

NHK杯は本当に緊張する舞台だと思いますし・・・、また、逆に、日本のファンの皆さんから、沢山応援がかかる試合で・・・・・・とても、力強く思える試合だと思います。

・・・僕自身も一生懸命頑張ります。 みんなで、頑張りましょう!」

 

2文目は特に、迷いながら言葉を選ぶ、羽生選手の苦しい胸の内が見えるようです。

羽生選手は、最後は一応、自分も頑張るとは言っているし、文字だけだと力強そうに見えてしまいますが、映像でのその表情を見て、声色をきくと・・・ 私には・・・うーん・・・(涙)

 

何より、ファンへのメッセージではありません。 

羽生選手が、ファンを意識していないはずがないので、今の段階では、ファン向けのコメントが「出せない」状態なのだろうと私は思いました。

(注:個人的な推測ですが、まだ4週間経っていませんから、当然といえば当然です。)

 

メッセージは、主に、NHK杯へ出場する、日本選手の皆さんへのエールになっています。 

そこから、何を読み取るか。 羽生選手の状態を、どう推測するか。 

 

もう、これ以上は書きません。 

 

羽生選手、どうか無理しないで下さい! そして、どうか元気を出して下さい!!

本当に、多くの羽生ファンが思っていると思いますけど、グランプリシリーズ飛ばしても、全然O.K.ですよ!!

私はグランプリファイナルがすごく好きで、毎年本当に楽しみだけど、今年は出場しないで他選手の誰かに優勝のチャンスをあげちゃうのも、現・王者の優しさってものですよ~!!

 

実はつい先日、本屋で歩いている時に見つけたカードに、素敵な英語の言葉が書いてあったので、羽生選手と、羽生ファンの皆様に、ここから贈ってみたいと思います。

結構有名な言葉なのかもしれませんが。

 

物理学の相対性理論で有名な、歴史にその名を刻む天才・アルバート・アインシュタインの言葉です。

 

「There are only two ways to live your life.

One is as though ”Nothing is a miracle.”

The other is as though "Everything is a miracle."」

 

「私たちの生き方には、二通りしかない。

一つは、「奇跡なんて、何一つない」かのように、生きること。

もう一つは、「すべてが、奇跡」であるかのように生きる、そんな生き方だ。」 

 

さて、羽生選手は明らかに後者のタイプでしょうね・・・。

アインシュタインによれば、「すべてのことは、奇跡」なのだそうですから、羽生選手の怪我さえも、絶対に、何かの奇跡の始まりなのです!!(笑)

どんな奇跡の始まりなのかは、まだ、誰にもわかりませんが。

一見とんでもない激しい試練に見えても、振り返ってみたら、あれこそが逆に奇跡の始まりだった・・・ あれのおかげで、助かった、みたいなことは、人生によくあると思います。

そういうことを経験した選手も、過去に沢山います!!

 

そう思うと、楽しみですね!

さ~、 元気だして行きましょう!(笑)

 

ジャパン・オープン&「カーニバル・オン・アイス」の、スケーターたちの演技を見ました。

織田さんのタンゴはものすごく良い演技だったし、現役に戻ってほしいくらいでした。 プルシェンコ選手は相変わらずの貫録で、(え?怪我してたっけ?)みたいな状態で、もう、コメントできません。さすが羽生選手の憧れの人です。 

チャン選手も、かなり演技が柔らかくなったように見え、今までにないような良い演技でした。でも、それ以上に私は、バトルさんの演技には相当引き込まれました。(点数は低かったですが。)

町田選手はますますバレエ的な表現力に磨きをかけたように見えたし、小塚選手もちょっと調子悪かったようですが、表現力がアップしていて滑りがキレイで、みんな素晴らしくて、それぞれ、魅力がアップしていて、おお~、すごいな~と思えて・・・

 

でも、それらの誰よりも、そのあとに羽生選手の演技を見てしまうと、私にはやはり羽生選手の演技が、もう、ダントツに胸を打つし、強く惹かれてしまうのです。 

これはもう、どうしようもないんですよ! いつもそうなんですけど!!

私から見ると、羽生選手の全てが、奇跡みたいなもの!!

ファントムは、練習映像みただけでも鳥肌立ってくるから、本当に困るほど・・・。

 

この羽生選手の輝きは、しばらく休養したくらいでは、決して失われないと私は思っています!!

むしろ、別の輝きさえも身にまとって、戻ってこられる日が絶対にくるはず!(笑)

 

今は全然嬉しくないだろうけど、きっといつか、感謝できる日がきます!(笑)

すべての試練を糧にして乗り越えてきた、羽生選手なら、絶対!

 

羽生選手が出なかったら出なかったで、他の選手に注目が行くようになるものだと思うので、見方を変えれば、やっとチャンスを得られる選手が出てきます。

そうやって初めて、日の目をみる選手もいると思います。

フィギュアスケート全体に、注目がいくチャンスに変わっていくかもしれないし。 

 

王者のお役目は、色々と本当に大変ですね・・・

でも、かつてプルシェンコ選手も、そうやって他選手にチャンスをくれた時期がありました。

そこまで長い怪我療養にはならないことを願いますが、そのプルシェンコ選手と、4年後の五輪でもしっかりと戦いたければ、ぜひとも、今をしっかりと大事にして下さい!

私は、嬉しそうに滑る羽生選手が見たいですから!!(笑)

 

 

ぜひとも今こそ、他の健康で元気なスケーターの皆様には、全力で頑張って頂きたいです!(怪我されている方や病気中の方は無理なさらずに。)

村上佳菜子選手は、なんとSPもFPもオペラ座の怪人ですって!! 珍しいですね。 すごいな~、もう! 

無良選手のオペラ座のファントムも、なかなか切なくて素敵な印象です!!

 

町田選手は、今シーズン、なんとフリーに「第九」を使うとか!

SPは「悲恋の極北」 がテーマで、FPは「シンフォニック・スケーティングの極北」 だそうです!(笑)

え?「北極」?白クマ?・・・いやいや、そうじゃなくて、「極」「北」なんですって! 

 

決して、「黄色いクマに対抗した、北の白クマ作戦!」・・・なんていうアホな意味じゃなくって(笑)・・・  

「極限にまで達したところ」「極める」って意味ですね。

 

私が思うに、羽生選手と同じく、良い意味でのサムライ精神をお持ちに見える町田選手はきっと、怪我を負っている相手には刀を向けたりしたくないだろうし、たとえ勝利したとしても、本当に勝負した気にはならないでしょうね。

時代劇だったら、上手く隠していたつもりの羽生サムライの怪我に気がついた途端、刀をすっと引っ込めちゃって、「手負いのお前さんと勝負する気はない。・・・時を改めさせてもらおう。」とか言って帰っちゃうタイプだと、勝手に想像してみます。(注: ただの勝手な想像です!全然違っていたらスミマセン!)

羽生選手は、万全の体調で迎え撃つのが、お互いのためでもある、と私は思います。

 

・・・というわけで、羽生選手と羽生ファンの皆様への励ましの意味から、こちらの動画を拝借して、ここに貼り付けます。

現在でも現役を続ける、奇跡の復帰を果たした、羽生選手の憧れの天才・プルシェンコ選手の、最新の演技「ザ・ベスト・オブ・プルシェンコ」です。(笑)

 

 

 

 

いや~もう、このタイトル、何度見ても凄いです。タイトルに自分の名前入りが許されるって・・・!(笑)

音楽きいているだけでも、なんだか懐かしくなっちゃうこのプログラム。

年取るごとに、試練を経るごとに、いい男になっていくようにさえみえるプルシェンコ選手。

 

羽生選手には、本当に元気を出してもらえたら・・・!! 

 

そして、そんなプルシェンコ選手よりも、羽生選手の演技のほうが、さらに、遥に大好きだと思えてしまう私としては、

羽生選手にも、いつかぜひとも、「ザ・ベスト・オブ・ユヅル・ハニュウ」っていうのをやって頂きたいです!(笑) 

 

どんなものになるのか、心から、楽しみにしつつ・・・!!