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2015スケートカナダ・現地入りした羽生選手と公式練習、英語版「Believe」動画

2015-10-30 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

羽生選手、気持ち切り替えて頑張って!

わずか7点差。

何か意味があるよ!前向きに。

より良い明日につながりますように…!

 

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今週末に行われるスケートカナダの、現地入りした羽生選手のインタビュー動画です。

 (その1)http://www.dailymotion.com/video/x3bep2n_2015-10-29-%E6%B1%BA%E6%88%A6%E3%81%AE%E5%9C%B0%E3%81%B8%E5%88%B0%E7%9D%80_sport

 (その2)http://www.dailymotion.com/video/x3bg9i3_2015-10-29-%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%88%B0%E7%9D%80-%E6%84%8F%E6%B0%97%E8%BE%BC%E3%81%BF%E8%AA%9E%E3%82%8B_sport

 

(その3) チャン選手との五輪までの流れが主ですけど、最後のほうに、今の宇野選手に対する気持ちやコメントが収録されています。

宇野選手に関しては、実際、なんだろ… 小さいころから一緒に滑っていたわけだし、はっきり言ってなんか、あんまりなんか後輩という感じはないです。 もちろん彼の実力も素晴らしいものがありますし、彼から学ぶところもたくさんありつつ、または自分は自分で、自分のやるべきことをやれればいいかな、と思います。」 と、穏やかににこやかに答えています。

 http://www.dailymotion.com/video/x3bj2d9_2015-10-30-%E9%80%9F%E5%A0%B1-%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%98%A0%E5%83%8F-%E3%81%82%E3%81%99%E9%96%8B%E5%B9%95_sport

 

(その4) http://www.dailymotion.com/video/x3bjy7r_2015-10-30-%E4%B8%89%E9%80%A3%E8%A6%87%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%9F%E6%88%A6%E3%81%84_sport

 

上の1~4まで、全部羽生選手のコメントがちょっとずつ違うんですけど、もし同じ時に語った言葉なら、あまりぶつ切りにしないで放送してほしいですね。(汗)

 

 羽生選手が、落ち着いた、良い表情をされていて良かったです。

チャン選手の存在は、羽生選手を冷静にするのでしょうか。 2年前を思い出しました。

チャン選手の練習の様子を見る限り、彼の表現力もかなり上がっている印象です。

ソチ五輪の頃よりも、チャン選手の表情も演技も、何かが吹っ切れたように見え、とても良いように見えます。目指すもの、意識が変わったからでしょう。

羽生選手もチャン選手も、とても集中しているように見え、とても良い感じですね。

良い演技がたくさん見られると良いですね。

 

こちらは、羽生選手の、フリーの公式曲かけ練習の動画です。(UPありがとうございます!)↓

(その1)ライブストリーミング公式映像からの動画 http://www.dailymotion.com/video/x3bizu0_151030-skate-canada-men-2g-practice-yuzuru-hnayu-fs_sport

(その2)現地動画主様が、ジャッジ席の逆方向から撮影したもの (カメラ撮影角度が上とは正反対になります)http://www.dailymotion.com/video/x3bjgjd_151030-sci-official-practice-fs-run-through_sport

 

後半の4回転トーループ+2回転トーループも、軽く成功していますね。

第2パートのステップが、レベルを上げるために、やはり一部少し変わったようです。 

 

 練習後のインタビューの入ったニュース動画です。

http://www.dailymotion.com/video/x3bjooa_2015-10-30-%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E5%89%8D%E6%97%A5-%E7%99%BB%E5%A0%B4_sport

 

 

さて、ある動画主様が、「Believe」を、シェネルさんご本人が英語詩に書き換えて、英語で歌っているものを

日本語歌詞版だった羽生選手の「Believe」の演技動画と合わせて、

「英語版Believe」(English Version)の動画にしてくださったものを見つけました!

こちらです。 (動画主様、ありがとうございます。)

→ http://www.dailymotion.com/video/x31mj3c_y-h-believe-english-ver_sport

 

歌詞の意味と対応する動作が、日本語から英語に変えると少し位置が変わってしまいますけど、それでも素敵ですね。

 

 

 

羽生選手!  

謙虚に、落ち着いて、まっすぐにあなたらしく頑張ってください!

絶対にできる。

 

お祈りしております!

 

 

 

 

 


ふとんの東京西川、「極める」羽毛布団キャンペーンCMと、羽生選手の笑顔の強力な激励力

2015-10-28 | 羽生結弦選手の出演CM

 10月30日、ふとんの東京西川の、羽生結弦選手のCM動画を追加しました!

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ふとんの東京西川が、羽生選手のキャンペーンを開始しました!

11月1日から放送されるという、CMはこちら。↓ (公式動画)

 

 

クイズに答えると羽生結弦選手のオリジナルフォトセットが当たる!

そうです。

 

 

次のHPをご覧ください。 → http://kiwameru-tokyonishikawa.jp/?utm_source=googlect&utm_medium=cpc&utm_term=CLOSED_A_GIFbanner.gif&utm_content=%EF%BD%83%EF%BD%94&utm_campaign=google_umou_lady

 

このページ、私はとても気に入りました~!

羽毛布団、って書いてあるのだけど、うっかり、「羽生布団」と読みそうになります。(笑)

 

なかなか面白い説明でした。

 

キャンペーンは、12月31日までだそう。

今回は、高級オーダーメイド布団ではなくて、普通の羽毛布団が対象のようです。

 

いい夢が見られるといいですね♪

西川HPより

 

私も眠りを大切にします! 

 

 

 

そしてこちらは、同じ笑顔の羽生選手ですけど、キシリトールホワイトの宣伝です。

… 本当に輝いていました!

 

 

疲れたな…  と思いながら電車に乗って、たまたま立った場所でふと顔をあげたときに、

この羽生選手のお顔が「どーん!」と、目の前にあった時の、驚きと言ったらもう。(笑)

 

おう!と驚いて、思わず、笑っちゃいながら、

じーっと 見つめると…

 

燦然と輝く、そのあまりの輝きに、

 

なるほど! これがホントの、

羽生おうじーっ(王子)なのだろうな、と気が付いた私でした。

 

もしかして、

おや?と不審に思いながら、じーっと見つめると、

 

おやじー になるのでしょうか。

 

 

これがホントのおやじギャグ。

 

(注: ヤジを、飛ばさないでください。)

 

 

しかし、やっぱりこんな広告を見つけると嬉しくなっちゃうのは、羽生ファンだからでしょうね…

 

最初見たときは、(この写真、ちょっと修正された作られ感があるし…)なんて思っていた私でしたが、

(今どきは、広告で修正されない写真など、一つも存在しないそうですが…)

 

時々目を逸らしたりしてみたものの(笑)、

ずーっと目の前で微笑んでくれている羽生選手のこの笑顔を見ているうちに、

なんだか幸せな気分になってきて、

「他の芸能人やタレントさんの広告より、やっぱり  どうせ見るなら、羽生選手の笑顔に限るわ~!」と

心底思うに至りました。

 

おかげさまで、気が付けば、疲労までもが ふっとんだ!

(布団は東京西川でどうぞ。↑ )

 

 

こうして、羽生選手の夏の努力は、思わぬところで実っております。  実りの秋。(笑)

 

羽生選手が頑張って撮影してくれた、「輝く笑顔」の広告が、疲れているときに突然目に入ってくるということが、

いかにありがたいことか、つくづくよくわかりました!

 


笑顔を見ただけで励まされているような、応援されているような気分になれる私は、

 

なんとも幸せな人間ですね…(笑)

 

 うわ~はっはっはっはっは! ふぉ~っほっほっほっほ! 

 

(↑ 注:キシリトールCMの監督さんのマネ! 決して脳みそがフットンだわけではありません!)

 

この、「笑みを絶やさない羽生選手」の、恐るべき激励力。 広告力。 

 

グランプリシリーズも始まったばかりですが、

羽生選手には、私から勝手に、「笑顔のゴールドメダリスト」の称号を、差し上げたいと思います! 

 

 

電車を降りる頃には、すっかり、

「同じ写真のクリアファイルを 仕方なく(笑)手に入れるぞ!」 みたいな気分になっておりました。

 

キシリトールの、キッチリしとーる広告力のせいで、ファイルを思わずギッシリトール!  

 

 

自分の単純さに、思わず苦笑しつつも、やっぱりこう叫んでおきたい。

 

羽生選手、笑顔をありがとう~!!

 

 

アリが一匹、アリが二匹、アリが三匹・・・ (中略) 

 

アリが 十匹!  ありがとお !!  ありがとう!!

 

やっぱり羽生Fanは、羽生Fun! でいたいですね!

 

 

「ファイトー!いっぱーつ!」のキャッチフレーズで有名な、あの「リポビタンD」のCMより、

疲労回復には、羽生選手の笑顔だな!  というわけで…

 

 

ホワイトー! いっぱーつ!

 

 

 

笑う門には福来る ♪ 

 

 

羽生選手の疲労も回復して、良いコンディションで、試合に臨めますように…!!

 

 

 


羽生選手の2015初戦・「バラード第一番」、クラシック音楽の自由と演技を楽しむ秋

2015-10-22 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

 

羽生選手の2015年~シーズンの初戦だった、オータム・クラシック・インターナショナルが先週末終了しました。 

先にフリーを観たので、次はさかのぼって、ショートである、「バラード第一番」を観てみます。

 

ライブストリーミングによる、 羽生選手の演技の、「バラード第一番」公式動画はこちら。↓   

http://www.dailymotion.com/video/x39ox3v_yuzuru-hanyu-jpn-short-program_sport

 

 

テレビ朝日系列のニュース動画はこちら (上の動画とカメラ角度の違う「演技丸ごと」が入っています)→ http://www.dailymotion.com/video/x39p4m4_2015-10-15-%E9%80%9F%E5%A0%B1-%E4%BB%8A%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3%E5%88%9D%E6%88%A6-ac-sp%EF%BE%86%EF%BD%AD%EF%BD%B0%EF%BD%BD%E2%91%A0_sport

 

NHK仙台でのニュース → http://www.dailymotion.com/video/x39qwwi

 

 

こちらも衣装に変更があり、両脇と両袖、腰の部分に金色が入り、明るさとほのかな輝きが増しました。

青も水色に近い色になり、遠目でも非常にキラキラして見え、パッと見はとても素敵でした。

 

羽生選手、「金色」に徹底的にこだわっているように見えますね!

色としてはとても似合っていますし、手を挙げた時に、両袖の下(裏側)と、脇に金が見えたのは、私は好きでした。脇の金は、キャメルスピンの時はキラキラとキレイでしたね。

あのデザインがベストかどうかはわかりませんけど、いつも衣装のデザインの変更には、感心させられます。 

ただ、今回はちょっと両脇の金が、おなか周りが横に広がって見える原因になってしまっていたような… 

 

と思っていたら、この衣装は色違い(水色なし・白と金色のみ)で、キシリトール・ホワイトの

キャンペーンでもらえる「クリアファイル」の衣装として使われていました!

 

 

スタート地点についた羽生選手が意外なほど緊張しているように見えて少し驚きました。

公式練習を観ていると、羽生選手は後半にくる4回転を、本当は「 4回転トーループ+ 3回転トーループ」のコンビネーションにしようとしていたのではないかとも思われました。(公式練習では、跳んでいましたし、バッチリ決まっていましたので。)

フリーで入れるのか、ショートで入れるつもりだったのか… ジャンプの前後の動きを観ている限りでは、ショートの後半にこのコンビネーションを入れるつもりで練習していたように見えました。

ただ、公式曲かけ練習の時と、6分間練習の時は、4回転トーループ単独になっていました。→ http://www.dailymotion.com/video/x39nqqq_autumn-classic-yuzuru-20151015-%E5%85%AC%E5%BC%8F%E7%B7%B4%E7%BF%92%E3%83%90%E3%83%A9%EF%BC%91_sport

羽生選手は、シーズンの最後までには、ショートの後半に4回転+3回転のコンビネーションを入れたいのかも?とも思いました。

 

昨シーズン、怪我によりできなくなった「当初の予定だった構成」に戻したため、曲は同じでも、世界選手権や国別対抗戦の時の演技とはかなり変化した印象でした。

前半は、余裕もあって、とても美しかったですね。

特に、イーグルで挟んだトリプル・アクセルから、シットスピンが終わり、後半に入る直前までは、とても素敵でした。

あの部分が一番、羽生選手が音楽を心から聴けて楽しめているような印象があります。

後半は、ジャンプの着氷ミスのせいで調子が狂ったのもあったかもしれませんが、シーズン序盤だから、まだあまり滑り込めていない印象と、気持ちの上で乗り切れていない印象がありました。

 

前半に、「イーグルで前後を挟んだ、難易度の高い トリプル・アクセル(3回転半)」

後半に、「4回転トーループ 」

最後に、「3回転ルッツ + 3回転トーループ」

という構成に戻して、さらにジャンプの入り方の難易度をさらに上げ、総合的にも難易度を格段に上げて挑戦してきました。

 

後半の4回転トーループは、今までと違って入り方の難易度をさらに上げてありました。

 

ジャンプは一般的に、助走が短かったり、なかったりするほど、より難しくなります。

陸上の「走り高跳び」と「走り幅跳び」に回転を加えたものがフィギュアスケートでの、「ジャンプ」だとしたら、羽生選手は、高さもある「幅跳び型」のジャンプと言われます。

走り高跳びも、走り幅跳びも、助走が重要なポイントで、助走なしで跳べと言われたら、高さも幅も出ずに、記録が大幅ダウンするのが当たり前なのは、誰にでもわかるかと思います。

 

ところが、羽生選手のジャンプは、ほとんどがこの「助走をなしにしたり、短くしたり、助走スピードが落ちる」ようなことをわざわざやってジャンプを跳ぶことに挑戦し、難易度を上げています。

ジャンプの天才と呼ばれている羽生選手は、普通の跳び方で跳んでも、もはや自分で満足できないのか、自分への挑戦として、わざわざ困難を選んでいるようです。

でも、その難易度の高い跳び方で、公式練習では普通に成功しているのですから、無謀なものを組み込んでいるわけではなく、できるからこそ、やっているのだろうと思います。

 

「後半に」4回転ーーーーこの壁をジャパン・オープンで先に乗り越えた、宇野選手の言葉。

タイミングさえ合えば、体力がなくても、前半・後半に関係なく跳べると思っています。」(笑) (インタビューより)

 

そして、プルシェンコ選手と同時代に闘った4回転ジャンパーであり、トーループ2本とサルコウ1本の計3本、フリーの1プログラムの中に決めたことがある本田武史さんの言葉。

「4回転(3本跳ぶの)は、迷ったら絶対ダメ! 」  だそう。(笑)  (雑誌インタビューより)

 

意識としては、お二人とも、やはり似たような感じのことを言っているように思えます。

「自分には絶対にこなせるはずの、ただのエレメンツの一つだよ!」みたいな。

羽生選手も、絶対にできると思いますね!   

どうかあまり気負わずに。(笑)

 

 

バラード第一番の 今シーズンの振り付けは、ジェフリー・バトルさんが作った「そもそもの形」に戻して、さらにレベルアップさせていく予定のようです。

個人的に思うのは、いつも音楽が内側から聞こえるように、音楽になり切った感じで演技をすることのできる羽生選手にしては、まだこの「バラード第一番」は、羽生選手の体の中で、気持ちよく鳴り響いていないように、私には感じられます。

だから、ちょっと全体の動きが固めに見える。

練習では本番よりももう少ししなやかに見えるので、衣装の影響のせいなのか、それとも緊張からなのか。

 

羽生選手は、インタビューで、「まだこの曲で自分らしさを表現できていない」「自分のものに出来ていない」「自分の味を出せていない」「完成できていない」等と答えています。

また、「クラシックのピアノ曲は、オーケストラのようにいくつもの音があったり、ストーリーやドラマ性のある曲と違い、無から表現することが難しい」とか、「クラシックは型があるから難しい」等とあちこちのインタビューで語っていることから、そういった思いの影響なのかもしれないとも思いました。

 

私は、たぶん羽生選手よりクラシックを好きで聴き慣れている人間だと思うのですが、この「型がある」と羽生選手が語ったことが、具体的に何を指しているのかあまりよくわかりません。 しかし、

羽生選手が「クラシックには型がある」と、そう感じてしまっている、それこそが、何か不自由さを感じさせて、内側から溢れる表現を阻害するような、硬さにつながっているのかもな…という気はします。

私は、クラシック音楽は(全てとは言わないけど)、たとえ身体が動いていなかったとしても、その場で聴きながら、言葉にしがたい感情や思いの表現や、魂の自由さや喜びを味わえるところが、一番素晴らしい点だと思っています。 だから好き。 そこが好き。

 

羽生選手は「音楽に乗って」滑るのがとても得意だと思いますが、この曲は羽生選手にしてはまだ、音楽に溶け込みつつ、音楽が内側から溢れてくるほどのところまでは至っていないというか…

羽生選手には珍しく、心の中でまだ「曲が歌えていない」ように見えています。

ジェフリー・バトルさんが、どのように滑ってお手本を見せているのかわかりませんが、私の想像ではありますが、たぶん、バトルさんだったら、もう少し「心から自由に」滑り、それが表に出るような演技をするような気がしています。

 

クラシック曲は、同じ曲を、個性の異なる複数の演奏者の演奏で聴いてみると、ちょっとした違いの積み重ねから、全体として「とても大きな違い」につながっていく、演奏者の色や個性、解釈の違い、というものが鮮やかにクッキリと見えてきて、そのピアニストによる演奏にしかない長所や個性もよく見えてくるかと思います。

奏者の違いは、その曲を「全く別の作品」だと感じさせるほどの違いを生じさせることも、しばしばあるように私は思います。

複数のピアニストで聴き比べると、「自分の感性」「相性」「好み」の発見にもなるし、その「曲」や「音色」に対する、様々な感情や感覚が、自分の内側から浮かび上がり易くなるように私には思えます。

「パリの散歩道」の時、試行錯誤の末、いくつかの振り付けの細かい部分での「羽生選手化」への変更があって、それが功を奏し、最終型の「心から自由に滑る」状態に至ったように見えました。

羽生選手が納得していない振り付けは、観ている側にもなぜか自然と伝わってきているような気がします。

 

 

さて、「オータム・クラシック・インターナショナル」にちなみ、

国際的に有名なクラシック・ピアニストたちの 「 バラード第一番 」の演奏を聴き比べてみて、 「秋(オータム)」を楽しもう! のコーナーです。(笑)

 

羽生選手が使っている曲は、部分部分を抜き取って編集したものですが、その該当部分はそれぞれ、奏者によって結構な違いがあります。

  特に後半部分(ステップ部分)に当たる、演奏の終盤のほうは大きな違いがあって興味深いです。

   

   現代でかなり人気のピアニスト・   ラン・ランの「バラード第一番」 → https://www.youtube.com/watch?v=9n_owFNalEA

     「舞台の上こそが自分の一番落ち着く場所」と言う彼の演奏は、型にはまらない自由さ・楽しさ・激しさの向こうに喜びが見えてくる。

 

    ショパンのお手本と言われた、ルービンシュタインの「バラード第一番」 → https://www.youtube.com/watch?v=VbJ6f8J8E5I

     この演奏は、72歳の時のもの。 繊細さとやさしさが光り、穏やかさ、懐の広さを感じさせる演奏。

 

   ピアニストたちの巨匠、   ホロヴィッツ の「バラード第一番」 →   https://www.youtube.com/watch?v=XhnRIuGZ_dc

    華やかさと繊細さはもちろん、色彩豊かなで緻密な 演奏。  ラストは、羽生選手の音源よりもずっと軽い弾き方。

 

    有名な女性天才ピアニスト   アルゲリッチ の「 バラード第一番」  →     https://www.youtube.com/watch?v=RKKy383RVI4

    女性特有の華やかさと柔らかさ、優しさを感じさせる演奏。  情感豊か。 最後は流れるような…

 

    前回紹介した演奏のピアニスト、 多くの人が絶賛する  ツィマーマンの 「バラード第一番」 実際に演奏しているところの動画

(バラード1~4番まで入っているので、1番は9分20秒あたりで終了です。)

       →   

    一つ一つの音が非常に澄んでいて美しく、ハッと息を呑むほどの響き。  緻密さ、繊細さ、透明感と完璧さを感じさせる演奏。

 

 

羽生選手の演技の根底部分に、あの大震災の経験が大きな影響を与えているように、作曲者ショパンがその曲を作った時期の前後に、彼の身に起きたことなどを知ると、何か感じ取れるものもあるかもしれません…。

 

 最後に、羽生選手の演技とはちょっと関係ないけど、クラシックを滑るのが上手いと思われた有名なフィギュアスケーターの、美しい演技をちょっとご紹介。

 

女子シングル:  1992年 アルベールビル五輪 女子シングル金メダリスト: クリスティ・ヤマグチ(アメリカ) 

1992年の世界選手権のテクニカル(今のショート)           ショパンの「幻想即興曲」

 

 

ペア: 1994年リレハンメル五輪金メダリストの、 エカテリーナ・ゴルデーワ&セルゲイ・グリンコフ組 (ロシア)

  エキシビション。 ドビュッシーの「夢」 + べートーヴェンのピアノソナタ「 月光 」

 このお二人は本当にため息がでるほど、ロマンティックで美しい滑り、演技をしました。  

何も知らなくても、演技を観れば、深く愛し合っているのがわかるような、愛にあふれた演技をするお二人でした。

この五輪の3年前にご結婚し、ご夫婦でしたが、セルゲイ・グリンコフさんがこの翌年の95年に、氷の上で心臓発作により急逝。

翌96年に、悲しみの エカテリーナ・ゴルデーワさんが、夫セルゲイさんのために捧げた演技がこれ。→ https://www.youtube.com/watch?v=_X9wP8-D63o   泣けてきますね。

その後、イリヤ・クーリックさん(ロシア・1998年長野五輪・男子シングル金)と再婚されました。

彼らの演技は、優雅さと美しさ、繊細さで秀でている点がとても似通っているように見えていたので、このお二人が再婚されたのは、私には納得です。

 

その、イリヤ・クーリックさんの、リストの「愛の夢第三番」の演技がこれ。(アイスショーの映像です)

 

そのお二人(新夫婦)による、驚異のため息ものの演技が、これ。(画像は悪いです)→ https://www.youtube.com/watch?v=MpDZf82KYhA

背景を知ってこの演技を観ると、一つ一つの振り付けが、すごく意味が深くて胸が打たれます。 さすがの美しさ。

 

ラストは、長野五輪から10年以上経った2009年のクーリックさんの、ただ滑っているだけで美しい芸術的演技・「Song for the King」

 

 あら? クラシックを楽しむ、から、クーリックを楽しむ、に最後はちょっとなっちゃいました。(笑)

 

 

羽生選手が「心から楽しみながら」一つ一つの試合をこなして、良いシーズンが送れますように…!!

毛ガニは… じゃなかった、「怪我には」気を付けて。(笑)

 

 

出来る出来る! ファイト!!

 

 

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オータムクラシック・2015・羽生選手初戦の「SEIMEI」、和の絶妙な融合と挑戦心の凄さ

2015-10-19 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

 (10月21日追加情報) 織田さんの解説動画を、下のほうに追加しました。

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羽生選手の2015年~シーズンの初戦となった、オータム・クラシック・インターナショナルの試合が終了しました !

羽生選手にとって、この大会が優勝だったのはもう当然のこととして、演技について観ていきます!

 

今回は先に、フリーの「SEIMEI」から。

 

とにかく、素晴らしかったです! 

一言で言うと、世界の目から見た、日本の「高く評価されるポイント」「受け入れられるポイント」を、見事にことごとく取り入れつつ、

逆に「評価されないポイント」を出来るだけうまく排除・回避して、斬新な「和」の競技用作品としてうまく作ったーーーそのように見えました。

 

それでいて、羽生選手の良さもとても活かされている!

 

まだまだ詰めるところは沢山あるでしょうけれども、まだグランプリシリーズでもない「初戦」でここまで出来ていれば、上出来でしょう!

 

 

 

まだ初戦だというのに、ただただ、見惚れました。 

アイスショーで見せてくれた時とは比較にならないほど 凄く良くなっていましたし、初めて公開されたプログラム全体の音楽も振り付けもすごく良かったです!!  

音楽だけでも十分感動できるようになっているオペラ曲などとは違い、リズムをとるのも表現も難しそうなあの曲で、冒頭から最後まで、一つ一つとんでもない難易度に挑みつつ、あんなにも音にピッタリと合わせて独特の音を表現できて魅せられるとは!

ジャンプの細かいミスが複数あったにもかかわらず、それらがまったく気にならなくなってしまうほど、羽生選手の「演技に」次々と「惹き込まれ」ました!

惚れるなと言われても、「それは無理無理、無理です!」(笑)、というくらい、カッコ良かったです!

 

 

フィギュアスケートの「男子シングル」のトップレベル技術と、「アイスダンス」要素、そして「和の舞踊要素」と「和の音楽」とが見事に絶妙に融合されていて、さらに羽生選手の精神性も加わり、見たことのないような凄い作品になっていました。 

斬新で優雅で凛々しくて、清々しくて勇ましくて、清廉で気品があって、そして気迫があって。

おまけに誰にもできない高難度技の数々! 

それが自然に組み込まれてしまって、まるで何でもないことのように当たり前にこなしていってしまう羽生選手!

シーズン初戦の段階で、フリー演技で「これは素晴らしい!!」と、ここまで惚れ込むほどの感覚を覚えたのは、2011年シーズンのロミオ以来かも! 

とても感動したし、安心しました。 さすが羽生選手でした。

(昨年の「オペラ座の怪人」もすごく好きだったし良かったのだけど、初戦の中国杯は、観るだけでも痛すぎたので…)

 

 「和」の舞踊特有の動きは、「正面」または「前側」から見た場合に、「最もカッコよく」決まって見えるようになっていることが多いので、それを「裏から見た場合」、印象の落差が、「洋」の舞踊よりもより大きいように個人的には思っています。

いくつか映像を観ましたが、最もカッコよく見えるのはやはりオータムクラシックの公式配信動画(映像)で、ジャッジ席側から撮影した演技だろうと思いました。

 

フィギュアスケートは、観客席が一方方向だけに固定されている「舞台」芸術とは違い、リンク全体を移動して演技するので、選手も絶えず角度が変わるし、全方位に観客がいるので、観る人の場所によって見え方が変わるところが難しいですが、試合の場合、何よりも「ジャッジから」高評価されるように作られていると思います。 

 

オータムクラシック・公式動画   (羽生選手のフリー演技のみ) → http://www.dailymotion.com/video/x39ta9e_yuzuru-hanyu-jpn-free-program_sport

 

フリー本番だけの動画。

 

こちらが、フリーの公式練習と、フリーの本番の演技の動画。

 

 

 羽生選手のインタビューも含まれた、演技の入ったニュース動画。

http://www.dailymotion.com/video/x39v2es_2015-10-16-ac-fs-%EF%BE%86%EF%BD%AD%EF%BD%B0%EF%BD%BD%E2%91%A3_sport

 

 

これと比べると、テレビ朝日系列で撮影・放送された、佐野さん解説のついている演技映像は、撮影角度が違うために、少し印象が変わってきました。

見比べてみると、違いが発見できて、面白いかもしれません。

 こちらBS朝日版  (先に、SPのバラード第一番が入っていて、そのあとの後半から「SEIMEI」です )→ http://www.dailymotion.com/video/x39yk68_yuzuru-hanyu-autumn-classic-sp-fs_sport

 

 

さて、具体的に、何がそんなに良かったかといいますと…  もう色々ありすぎて。(笑)

 

( 正直言って、何かを書くより、もうただただ繰り返し観ていたいような気分でした。)

 

 

具体的には、まず、衣装がとても良くなっていて、素敵でした!  

胸や背中のキラキラ装飾がぐっと増え、白地に特に金色が増えたので全体に明るくなって、羽生選手により似合って見えました!

肩の紫(藍?)が大幅に増え、黒い手袋もしたことで、白い氷の上でも動きがとても見やすくなり、和の動きも印象にも残るし、

全体として 高貴で威厳あるイメージが増し、「和」の形としての美しさも増したように感じました

演技中は、袖の振られ方、揺らぎ方なども含めて、全体のシルエットがあまりにも カッコよくて たびたび 目を奪われました。(笑)    

遠目から見た時は、色や形は、ちょっと旧・ロミオの衣装イメージに近かったですね。

羽生選手は、やはり白と金色の入った組み合わせが似合いますね! 

濃い色の手袋をしたのは大正解だと思いました。 おかげで手と腕の動きもハッキリしただけでなく、袖口の揺れ動きや、そのデザインがよく見えて、「和」独特の動きが一つ一つ、際立って見えるようになったと思います!  

前のより、素材が軽やかになったのが良かったですが、ただ、もしかして、それでもまだジャンプはちょっと跳びにくい形なのかな…?というように見えなくもない。

純粋な和としてみると、ちょっとあり得ない色彩なのだろうけど、でも、世界に評価される「フィギュアスケートの」「和の衣装」として見れば、とても良いと思うし、とても素敵でした。

このちょっと動きにくそうな和の衣装でここまで色んな技をこなして、ここまで豪快に魅せてくれて、もう感無量。(笑)

 

そして、一番感じられたのは、羽生選手の演技における、 気迫の凄さと、迷いのなさ。

邪心も私欲も感じられず、澄んでいて、毅然としていて、一本筋の通ったカッコ良さ。

そして、良い意味で、演技から「陰気」が全くなくなったのが、実に素晴らしかったです!

 

リズム感の良さはもう、言うに及ばず。

 

やっぱり羽生選手は、まぎれもなくフィギュアスケートの王者だわ、と私は確信しました。

 

 

この「SEIMEI」は、複数の同音の日本語の意味をかけている、と羽生選手は最初から話していましたが、

音を聴いて真っ先に浮かぶ日本語は「生命」ですけど、演技を観た印象としては、「清明」(清く明らかなこと、清らかで曇りのないこと、澄んで明るいさま) の意味のイメージが、最後に強く印象に残りました。

 

今まで公開されていなかった速めのテンポの部分は、やはり主に和太鼓中心でしたが、振り付けと音もバッチリ合っていて観ていて気持ちが良いほどでした。

曲の編集・構成がとても素晴らしいと感じました!

羽生選手が編曲に関わったというだけのことはあり、切り替わり部分の使い方や、5部に分かれている構成が効果的で素晴らしく、 やっぱり羽生選手は音響オタクなだけはありますね。 それをまた自分で効果的に実演できちゃう、もの凄い才能。

 

今まで公開されていなかった、第2パートの音楽と振り付けのカッコイイこと! 

そりゃあ、GOEが最高の3 にもなりますね。当り前だと思いました。(笑)

練習時に音楽だけを聴くと、それでもちょっと暗さが気になりましたけど、それを、気迫のこもった演技でここまで変えて「魅せられる」羽生選手の凄さに、もう絶句。

和の音楽と動作イメージが一致していて、優雅で斬新な動きも入りつつ、冷静さと熱さを併せ持つ  羽生選手の魅力がとても出ていて、観ていてワクワクするし、飽きないし、新鮮で心地よかったです。

「繊細さの中にも、力強さを出したい」と語っていた通りになっていると思います! 

 

あえて言うなら、後半の4回転の直後にくる、笛の音色のパートの「音は」 美しくて印象に残るのですが、そこの笛の澄んだ音色の清涼感や清流イメージ、哀愁や郷愁みたいなものがもう少し「心から気持ちよく」表現できていると良いような気がしました。 今は ちょっと、ただの「休憩」パートに見えるので。

そうしたら、あそこで見えてくる情景が、他のパートとのコントラストが明瞭になって、さらにメリハリがついて、もっともっと素晴らしいかも、と思いました。

羽生選手なら、絶対出来るわ!

高難度ジャンプや高難度技術が山ほど詰め込まれていて、さらに腰を落としたり、腕を直線的に使ったり肘を張ったり、反対のベクトルに動いたり、という「和」の独特な動きが多用されているので、地上でやるのもエネルギーを使うこれらを、氷上でやるとなると、体力や筋力・かなりの技術が必要だと思うし、本当にとても大変そう… 

それでも、最後までビシッと決めてきた羽生選手は本当にすごいです。

すごく体力強化にも力を入れているのだろうな、と思いました。

 

 

野村さんに指摘されていた冒頭のポーズは、変更がありました。

右手がより前に出て指がややVの字に開き (勝利のVictoryや、最後に訪れる「平和」を予感させるような)、左腕がより上になって掌が上向きになり、天から力をいただけるイメージに。

全体に振り・動きが大きくなったことで、よりクッキリと浮き立って見えました。

オカルト的陰気さもなくなったし、見栄えがとても良くなり、ちょっとした変化でしたけど、ものすごく良くなったと思います。

そのほうが確実に、外国人にも受け入れられ、伝わるだろうと思いました。

陰気さや内にこもる感じが出てしまうと、フィギュアスケートととしては魅力が半減するだけでなく、特に、スペイン&アメリカ会場では、絶対に評価が上がらないと思うので…。

 

ラストポーズも、足の交差がなくなってスッキリし、手を広げるタイミングや広げ方も、笛の音色・太鼓の音とバッチリ合っていたし、以前よりずっと引き締まってカッコよく見えましたし、今回は動作から「音が感じられ」ました。

何より、羽生選手に迷いが見えなくて、スパッと終えられたのが良いです。 終わった瞬間に気持ちよくスタオベしたくなります。(笑)

特に、途中でジャンプミスが出ても、まったくひるまない様子 が、とても良かったです!

 

このプログラムのイメージでは、特にそこはとても重要なポイントになると思います。

武道の精神にも通じるもので、外国人にも伝わりやすい「和」のイメージであり、世界で最も評価されている「日本的な魅力」であり「カッコ良さ」でもあり、なおかつ、もともと羽生選手自身が持っている魅力とも大いに一致していく点かと。

 

ジャンプの細かいミスについては、ジャンプの一つ一つの入り方が、助走を極力排して、より難易度の高いものに「わざわざ」してあるからのように見えます。

それらは今後の課題と挑戦だと思いますが、プログラムの冒頭の4回転2発の「前後の振り付け」も、見栄えがするようになり、とても良い出来になっていると思いました。 すごく魅せられました。

やはり冒頭の4回転2発のジャンプが決まることは、観ている側の印象に大きな影響を与えると思います。

まだまだ詰めていく個所もあるのでしょうけれども、とても印象に残ります。

 

さらに洗練されて、ジャンプもすべて成功したら、ものすごいプログラムになりそうですね。

振付師のシェイリーン・ボーンさんが、このプログラムを、「闘い」と「優雅さ」を意識して作っているそうですし、演技が進むにつれて「闇に覆われていたリンクが光に満ちていく」イメージで滑るように指導したそうですが、(「日刊スポーツ」のフィギュアスケート雑誌の詳細インタビューより↓)

フィギュアスケート15-16シーズン展望号 (日刊スポーツグラフ)
 
日刊スポーツ出版社

それが納得のプログラムになっていると思いました。

途中からはもう、羽生選手が近づいただけで、闇が勝手に逃げていきそうなほどの無私な「清廉さ」と覚悟ある毅然とした態度が素晴らしい。

そうでないと、「本物の闇」には絶対に勝てませんから、方向性としても実に正しいですし、それを演技で実行できる羽生選手は本当に素晴らしい!

芸術性という観点からも海外から絶賛され、演技構成点が高評価になるのも当然だと、私は思います

 

最後のコレオシークエンス(振り付けの連続)の部分は、気迫も凄く、ハイドロが効果的で、ますますカッコよくなったように見えました!

 

今回のフリーは、今までの過去のプログラムにあった「恋愛要素」からくる「甘さ」や「激情」は一切ないですが、十分すぎるほど素敵でした。

「和」の競技プロは、曲の使い方や編曲の仕方、演技の解釈の上で、時に両刃の剣になりやすく、プログラムを見ただけで、そもそも勝てないことがシーズン初めに「わかってしまう」ようなことも過去には何度もあったので、そうなることだけを心配していたのですが、今回の羽生選手の演技を観る限りでは、その心配はないと思いました!  

むしろ素晴らしいのでは!!   あとは羽生選手の毎回の心持ち次第!

 

とても良いスタートだったと思います! さらなる洗練を目指して頑張れ~!!

 

羽生選手は、ミスがあった割には演技で思ったよりも点数を出してもらえた、と今回感じたようですが、(インタビューより)、

それだけプログラムや表現面がとても良かったと私は思いましたし、

羽生選手とシェイリーンさんの試行錯誤と努力の跡が実ってきているのだと私は思います。

世界にも通じる形での、フィギュアスケートへの「和」の取り入れ方・絶妙な融合具合が素晴らしく、音をバッチリと表現出来ていて、またそれを高難度技だらけで構成し、氷上で見事に実行できる羽生選手は、やっぱりとんでもない天才だと私は思いました。

 

 

あと課題は、ジャンプだと思いますけど、

後半の3連続ジャンプで、3回転アクセルからの後続ジャンプをつけそびれたのですが、

その後の単独ループ・ジャンプに直ちに付け直してその分を取り戻す、その冷静さと機転がまた、さすが羽生選手。 

3回転ループ+1回転ループ+3回転サルコウ  という、見たことのない組み合わせ技を観ることが出来ました。(笑)

 

今回、音楽の冒頭に、羽生選手が自分の息の音を吹き込んで、その音でスタートするようにしたそうですが、発想が凄いですね!

息を吹き込む=命、 の意味ですから、羽生選手が冒頭で「プログラムに自ら、命を吹き込む」スタート・・・   なるほど「生命」(SEIMEI)ね、と。

とても魂のこめられた演技になっていて、

おかげで私は逆に、観ていて  息ができなくなりそうでした。(笑)

もし技術面がノーミスになったら、スコアは凄いことになると思います。

 

こちらは、現地の方が上げてくださった、表彰式の動画。

 

 

やっぱり和装の羽生選手、素敵ですね…!

男子が和装で表彰台の一番上に乗っている姿を見たのって、初めてではないかと。

 

 羽生選手が演技後にインタビューで答えた内容が、こちら。

「正直悔しい点がすごく多いですけど、得点は自分が思っていた以上に評価していただけたのかなと思います。まだまだ4回転3つという構成でしっかり決められないというのは悔しいです。でも、初戦で試合勘もないなかでの演技で、サルコウとトーループの4回転を耐えてしっかり立てたのはひとつの収穫でしたし、次のスケートカナダへ向けて課題が見つかった試合になったと思います」

インタビューで答える羽生選手は、凛々しさと冷静さが以前にも増したように見えました。

昨年の初戦との違いが、なんだかとても嬉しいです。(笑)

 

(10月21日追加) 羽生選手のインタビュー(一部)と、織田さんの解説動画

 

 

難しい要素が満載であるはずのこの「挑戦」プログラムに、本気で主体的に取り組み、とても努力している羽生選手。

 工夫しつつ、より理想形に向けて、一歩一歩頑張ってほしいな、と思います! 

良い意味で自信をもって、頑張って下さい!! 

 

次の試合を、とっても楽しみにしています! 

 

 羽生選手の才能の凄さに圧倒され、ひるまない挑戦心に感動し、演技のカッコ良さにノックアウトされ、

自分がどれほど羽生ファンなのか、改めて 思い知った シーズン初戦でした! (笑)

 

フィギュアスケート日本男子応援ブック シーズン開幕号
ダイアプレス
ダイアプレス
フィギュアスケートファン通信 3 (メディアックスMOOK)
メディアックス
メディアックス

 


キシリトール・ホワイトの新CM(2015年)、 黄金に輝く笑顔で 圧勝予感の羽生選手!

2015-10-17 | 羽生結弦選手の出演CM

 (追加情報) 10月20日より、キャンペーンで羽生選手のクリアファイルが、数量限定でもらえるようです。

全6種類: コンビニ(ファミリーマート・サークルKサンクス・ミニストップ・デイリーヤマザキ )

     イオン・ダイエー・イトーヨーカドー、京王ストア等  店舗により3種類ずつ (下に一部の写真を載せておきます)

詳細はまた後で。

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オータムクラシック・インターナショナルの初戦の日、なんと

キシリトール ホワイト の、新CMと、そのメイキング動画が配信されました!

 

昨年は、そのあまりのぶっ飛び感に、多くのファンを戸惑わせたという、このキシリトールCMでしたが、

今年の感想は・・・・

 

白と黄金色で、笑顔輝く羽生選手、ただただ素晴らしいわ ! !

 

やるじゃないか!キシリトール!   (…っていうか、本来これが当たり前であってほしいのですが…)

最近、頑張ってますね、ロッテ!    チョコレートの品質も上がっているみたいですし。

 

キシリトールの公式HPはこちら  → http://www.lotte.co.jp/products/brand/xylitol/white/index.html

 

では早速、ご覧下さい。 (CM+メイキング)

 

もう一つ。(メイキング動画+CM+インタビュー)

 

この動画の静止画像、羽生選手が鼻ブタでもやろうとしているのかと思わせるような、不思議な瞬間で切り取られています。

が、別に鼻ブタをやろうとかいう、奇抜なCMではありませんでした。(笑) 

 

 

さて、このCMの何が素晴らしいって、まず、もちろん、衣装ですよ、衣装!

昨年のイメージを引きずる方々にとって、「白と金の衣装で羽生選手が…」と言われると、もう反射的に

ドキッ! としてしまう方々も多かろうと思うのですが、今年は、

 

いい意味でドキッとさせられました!!

とてもお似合いでしたね! 

全身白の「清潔感溢れる」スーツに、ゴールドのネクタイ。 

 そして、普通の髪型。 (笑)

 

無理がなく、不自然でない、自然のままの羽生選手。  ( ← これ、最重要 )

他人の声を 本人映像にかぶせてはいない、ご本人の声。 (←私的には最重要(笑) ) 

 

セリフもきちんと羽生選手が言ってくれているし、「え?」の時の表情も面白くていいです。(笑)

最終的に使われた映像もよいし、CMの展開も流れもテンポ良くて、最後の笑顔まで完璧 !

CM完成度が高くて、リピートしたくなる、そんなCMになっています。

 

「い~つ~も~かがやく笑顔に~」の歌まで本当に歌ってくれたらもっと嬉しいけど、

それは次回のお楽しみということで… (え、ダメ? 笑)

 

メイキング動画を見ていると、

商品をお勧めしている時の羽生選手のポーズと笑顔を、あれこれと監督さんが試行錯誤しながら指示する中で、

羽生選手自身が、「いっそのこと、こういう感じで」と、丁寧で紳士的な、「両手で差し出しながら、ひざまずきポーズ」を提案しています!

うーん、やるな…(笑)

さすがは、小さい頃は王子様に憧れたこともあったなどというだけのことはあるような…

 

結局、採用されなかったようですが、あの流れだと、完成CMの最終形のほうが、より自然で完ぺきだったと思います。

が、そのバージョンもちょっと見てみたかったですね! どうせなら真っ白なタキシードで。(笑)

 

 

さて、このメイキング動画で、最も眼を見張る働きをされて素晴らしいのが、この監督さんですね!

まず、羽生選手に、「幸せなハッピーエンド」のイメージを要求し、さらには、

「優しく、包み込むような笑顔で」って要求している段階で、もう文句なしですね。

 

すかさず、「包み込むような笑顔で? …そんな経験ないけど、どうしよう。」と冷静に返事する羽生選手。  (笑)

 

その後、羽生選手たちを笑わせるために、撮影中に監督さんが叫んでみた言葉が・・・

うわ~はっはっはっはっはっは! うお~ふぉっふぉっふぉっふぉっ!   

 はい、やさしいっすねー♪ 」

 

 

ウケました! (爆笑) 

 

おかげで、羽生選手の満面の笑みがこぼれるような映像になっています!  凄腕監督ですね!

 

羽生選手も、吹き出し笑いをこらえるのに必死だったようで…

 

 こちらは、公式のインタビュー動画です。(インタビューのみ)

 

 

さらに、この公式メイキング動画で、羽生選手がなぜか、寄り目をしています。

何? 眼の体操? 眼球体操?(笑)

 

羽生選手は、耳は動かせるは、頭皮も自在に動かせるわ、寄り目も余裕だわ、で… 

おまけに最後には、瞬き一つで、瞬時に両目を、二重瞼に変えてしまう羽生選手が見られます。

 

色々凄いな、もう… (笑)

 

ときどき、演技中に羽生選手が二重になっていたりするのを謎に思っていた方も多いと思うのですが、謎が解けましたね。

それは氷上の七変化も、表情の七変化も、余裕でできるはずですね。

羽生選手に、動かせない箇所はないのでしょうか?

 

この撮影で、ウインクさせられているのですが、うまくいかずに、その練習に苦労したそうです。

NHK杯の会見動画の時に、羽生選手が最後に「なぜかウインクしていた」のは、

習得した技術を、調子に乗って早速お披露目しちゃった、ということだったのでしょうか。(笑) 

 

服装から見ても、24時間テレビの後に、

「キシリトールホワイトCM撮影」 →   「NHKあさイチ・生放送撮影」→ 「NHK杯に向けた挨拶コメント撮影」 の順で、すべて8月に行われていたと推測されます。

 

それは忙しかったはずだわ・・・ と。

 

 お疲れ様でございました。

 

 

・・・しかし、やはり昨年のCMを改めてみると、しみじみ、いろんな意味で羽生選手は凄いなー、と…。

改めて尊敬するしかないですね。(笑)

 

羽生選手は、シニアデビューを、「ホワイト・レジェンド(白鳥の湖)」という曲の演技で飾っています。

 

ぜひとも、その名の通り、「ホワイト!」で、「レジェンド」(伝説)を目指していただきたい!(笑)

 

 

羽生選手!  今年こそ、世界選手権の金メダルを、

輝く笑顔で 「キッチリトール!  フワイト(ファイト)」!! 

 

  今、思わず顔を引きつらせた、そこのアナタ!   輝く笑顔で笑ってね!(笑)

 

 

 

 


羽生選手出場の初戦、2015オータムクラシック・インターナショナルの映像を観るには

2015-10-16 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

羽生選手!  自信をもって頑張れ~!  できるできる! ファイト!

 

10月16日、ショートの動画を追加・更新しました。

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羽生選手の、2015年ー2016年シーズンの初戦がいよいよです。

 

公開練習の様子が、ニュースで流れました。↓

http://www.dailymotion.com/video/x39m11p_2015-10-14-%E5%88%9D%E6%88%A6%E3%81%B8%E5%A7%8B%E5%8B%95_sport

こちらでは、「4回転トーループ + 2回転トーループ」も、「3回転アクセル + 3回転トーループ」のコンビネーションも、

どちらも難易度の高いジャンプですが、綺麗に難なく成功させています。  余裕に見えますね。

 

 

現地で動画主様たちが撮影してくださった、練習映像はこちら。↓

1: フリーの曲かけ練習

http://www.dailymotion.com/video/x39jxyv_151013-aci-official-practice-fs-run-through_sport

こちらの通し練習では、ジャンプを抜かして練習しているようです。

 

2:曲かけ練習後の練習

http://www.dailymotion.com/video/x39jkiv_yuzuru-hanyu-autumn-classic-practice-2015-10-13-%E6%9B%B2%E3%81%8B%E3%81%91%E5%BE%8C_sport

 

 こちらも練習映像。

映像の最初のほうで、羽生選手が今度は、「4回転トーループ + 3回転トーループ」を成功させています! (3分20秒過ぎです)

 

(10月16日追加)

日本時間の15日午前に行われた、羽生選手のショート の動画はこちらです。↓   衣装がゴールド入りになっていて、また素敵でした♪

http://www.dailymotion.com/video/x39ox3v_yuzuru-hanyu-jpn-short-program_sport

 

 

オータム・クラシックのHPはこちら。↓

http://skatecanada.ca/event/2015-autumn-classic-international/  (ライブ・ストリーミング)  中継動画が、時間になると、ここで見られます。

http://www.dailymotion.com/skatecanada

 

 

こちらでも、「オータム・クラシック・インターナショナル」の試合の、ライブ・ストリーミング  をやっています。↓

http://www.dailymotion.com/video/x38ywtl_live-streaming-2015-autumn-classic-international_sport

 

羽生選手の出場する、男子シングルの試合時間は、以下の通りです:  

                             ショート  :  日本時間:  15日(木) 午前  8:55~   (羽生選手は、5番目)

                              フリー     : 日本時間    16日(金) 午前  9:25~

 

羽生選手が、落ち着いて 、集中して試合に臨めますように…! 

応援しています!

 

 


効くのか聴くのか、羽生結弦選手のバスクリン「きき湯」CMと、「eイヤホン」へのメッセージ動画

2015-10-14 | 羽生結弦選手の出演CM

「きく」キーワードの、羽生選手の広告動画です!

 

まずは、「効く」。

羽生選手のバスクリンの「きき湯」CM(公式)の動画です。

 

 腰には腰のお湯、だそう。 

 

冷え性には冷え性のお湯、だそう。 

 

肌には肌のお湯、だそう。 

 

上の二つは4回転ジャンプの瞬間を、そして、最後の一つは、オペラ座の怪人の演技の中間パートの部分が映されています。

 

最後の「肌のお湯」版は、羽生選手の演技中の恍惚とした表情がなかなか合っていて素敵ですが、

このCMをあんまり見すぎると、「オペラ座の怪人」が、「おフロ座の快人」にしか見えなくなってしまう危険がありますので、ホドホドにどうぞ。(笑)

 

「きき湯ファインヒート」の商品のほうで、羽生選手のマグネットがついてくるキャンペーンがあったのですが、

私は、店頭でこのマグネットつきが売られているのを見たことが一度もないのです!

大手薬局でも全然見ません。

あまり出回っていないのか、それとも誰かが買い占めでもしているのか・・・ 謎です。

「もっと美しく。」「もっと強く。」「もっと先へ。」「もっと華麗に。」「もっと想いを。」 の5つのバージョンがあるようで、

ネットで注文してみたら、「もっと美しく。」と「もっと華麗に。」が届きました。

バラード第一番の衣装と、ファントムの衣装なので、どちらもとても素敵なのですが…

 

 

マグネットが弱い気がするのですが、とりあえず冷蔵庫に張ってみたのです。

そうしたら、毎日この羽生選手に、「もっと美しく!」 「もっと華麗に!」と、冷蔵庫を開けるたびに言われているような気分に。(笑)

 

仕方ないので、昨年の羽生選手の、キシリトールCM並みのダンス・ポーズで、「美しく」「華麗に」冷蔵庫を開けてみようかと…

よし、頑張ります!(笑)

 

やはり、「もっとカレイに!」って羽生選手がお勧めするくらいだから、カレーを作る頻度を上げてみたら、きっと「もっと華麗に」なれる… かも…     

 

 

 

 

 

 

 

 次は、「聴く」のが大好きな羽生選手!

 羽生選手のイヤホン・マニアぶり、というか、イヤホン・オタク度が相当なものであることは、既に周知の事実で、もう驚かないとはいえ、

eイヤホンの宣伝に登場した羽生選手のこの動画の、なんともいえない嬉しそうな顔。(笑) 

 

 

高級イヤホンで聴いている時に、ガーナのCM会見の時並みに 「耳を動かしたら」、どうなるのでしょうね…?

 

 

さて、もうすぐ、初戦です。

羽生選手が、ゆったりと落ち着いた気持ちで、良い精神状態で臨めますように…!

笑顔で終えられる試合になるよう、そして良い収穫がある試合となりますよう、お祈りしています!

 


羽生結弦選手の演技動画で、ジャンプを見分ける! その4 「しっとり系エキシビション」

2015-10-10 | フィギュアスケート技術と羽生選手

 「羽生結弦選手の演技動画で、ジャンプを見分ける!」の その4は、

羽生選手自身も、「自分らしい」とも語っていた、 「しっとり系のエキシビション」集を使って、ジャンプ を 一つずつ観ていきます!

 

 

「元気系のエキシビション」集である、その3は、こちら

 

ジャンプの種類と基本的な説明、羽生選手のスロー動画による見分け方は、その1 を、

試合での練習動画や本番動画等を使った、プログラム内での全種類の見分け方については、その2のページをそれぞれ、ご参照下さい。

 

なお、羽生選手は、エキシビションの演技では、同じ演技プログラムでも、その時によってジャンプを変えてくることが結構ありますので、

同じタイトルの演技だからと言って、ここに載せた演技でのジャンプと同じものをいつも跳んでいるわけでない、ということに、どうぞご注意ください。

 

 

 1:  まずは、 「story」から。  ファンタジー・オン・アイス2013 in 福岡でやってくれた時のニコニコ動画です。(動画主様、拝借します!)

 

*画面上に表示されるコメントで、答えを書いてしまっている方がいらっしゃるので、コメントを消してから見てください。

コメントを消すには、画面右下の「セリフ吹き出しマーク」をクリックして下さい。

 

一つ目のジャンプ。  右足を後ろに引いて、右足トウをついて、ポン!と跳んでいます。

     この形になるのは、フリップ(インサイド・エッジ踏切)かルッツ(アウトサイド・エッジ踏切)ですが、この映像角度だと、エッジの角度は良くわかりません。

しかし、直前の動き「くるくると反時計回りを繰り返して、後ろを向いた瞬間にすぐにジャンプ」=踏切となる左足が、「インサイドエッジ(内側のエッジ)にのる状態で即ジャンプ」に踏み切っていますので、インサイドエッジ踏み切りの、フリップだと解ります。

 ですので、 フリップです。 3回転フリップ

              

二つ目のジャンプ。   前向きに跳びあがりましたので、 アクセルです。 3回転(トリプル)・アクセル。 

  ソチ五輪シーズンにずっと「パリの散歩道」で披露してきた、左足の「バック・アウト・カウンター」(後ろ向きスタートでアウトサイドエッジからのスタートで滑る、カウンターという種類のターン、の意味)から、反対の足を氷の上につかずに、そのまま直ちに跳びあがって跳んでしまう、(助走なしの)トリプルアクセルで、羽生選手は超お得意ですが、他の選手たちには普通はできない、非常に高難度のものです。

 この演技の羽生選手は、思いがこもっていて、しっとり系ではありながらも、躍動感がすごいですね。

また、最後のインタビューにも、注目です。 

これは、ソチ五輪シーズンが始まる直前のインタビューですので、羽生選手がこのシーズンの最終目標である「2月のソチ五輪」を目指して、先に行われる12月のグランプリ・ファイナルに向けてどのくらい意気込んでいるのかがよく解るかと思います。(笑)

そして本当にこの年のグランプリ・ファイナル(会場:日本の福岡)で優勝し、羽生選手は再びこの「Story」をそのエキシビションで滑ってくれました。(このブログで、今年の最初にご紹介した演技動画が、その演技です。)

 

 

2:   今度は、2014年、ソチ五輪で金メダリストになった後のアイスショー、ファンタジー・オン・アイスの時の演技、「言えないよ」 を使ってみます。

      羽生選手、19歳。 大学2年生になっています。

 

一つ目。  両足をハの字に開いて、トウをつかずに、右足を振り上げて跳んだので、サルコウです。 3回転サルコウ

 

二つ目。  左足を後ろに引いてパッとそのトウをつき、右足のアウトエッジで踏み切って跳んでいますので、トーループです。 左足を後ろに下げてトウをつくのは、トーループ(トウループ)しかありません。

    3回転トーループ。 

 

三つ目。  右足を後ろに引き、右足のトウをついて跳びました。(=フリップか、ルッツがこの形です。踏切の足のエッジが内側に傾いているか外側なのかで、決まります。)

    跳ぶ直前に、左肩をぐっと下げて、左足のエッジを明らかに体の外側(=アウトサイド)に傾けてから、右足のトウをついて跳んでいますので、アウトサイドエッジ踏切となる、ルッツです。 3回転ルッツ。 

    フリップの場合は、ルッツの時よりも上半身がまっすぐに起き上がっていることが多いです。

  これは、自分でその場で「左足を前に、右足を後ろに引いて」試してみるとわかります。

   左肩を下げて体を腰から前方に倒すと、左足の裏の外側に体重移動が起きるのがわかるでしょう。 そこから、また身体をまっすぐに立てて戻すと、左足の裏側の内側に体重が移動するのがわかるかと思います。体重がかかった側にエッジ(スケート靴の刃の端)が倒れますので、そのエッジで踏み切ることになります。

 この演技は、羽生選手のプログラムとしては初めて、パスカーレ・カメレンゴさんが振付た演技です。 羽生選手は、難しかったという感想をもったようです。  歌詞の意味がよく伝わってくる演技でした。

「ひとりぼっちの夜が来ると~」でやっている、「片足を軸にして、くるくると内側に円を描きながら停止する」のは、ピボットと呼ばれる技です。昨シーズンの「バラード・第一番」でも羽生選手はやってくれましたけど、私はこれも大好きです!(笑) 

 バラード第一番の時より、羽生選手はこちらでは「寂しげに」演技してくれています。

 最後のスピンに入る前、回転するごとに片足を氷の上につきながら移動していくのは、「アラビアン」と呼ばれる技です。

 そこから、「バタフライ」をやり、そのままスピンを開始しています。 最後、男性には腰の負担の重い、ビールマン・スピンで終えています。

最初の「言えないよ~」での、「弧を描く長めのアウトサイド・イーグル」(= 体の外側のエッジを使い、背中側に傾くイーグル)と、二度目の「言えないよ~」でやってくれる、羽生選手にしかできない「手まで美しい、長めの レイバック・イナバウアー」の表現が、曲と合っていて特に印象的な、素敵なプログラムでした!

(レイバック・) イナ・バウアーをやっている時、羽生選手は息が出来ないのだそうです。

あれだけ上体をそらすのだから、当然かもしれません。 長くやるのはそれだけ苦しくなるはずなんですね。それをわざわざやってくれているのだから、どれだけ頑張ってくれているんだか! 

個人的には、この時の羽生選手のイナ・バウアーは、本当にカッコイイと思います。

大変なものを、大変ではなさそうにやってしまう羽生選手。 感謝したいと思います。

    

 

3:  次は、2014年のNHK杯エキシビション「花は咲く」 です。  

          羽生選手は20歳になる直前、 19歳の最後の頃の演技。 

   中国杯の事故後、まだ身体が完治していない状態で臨んだNHK杯、試合では絶不調、この前日のフリーの演技後にトイレで号泣したという、その翌日の演技です。

   羽生選手はこの時、最初に披露した「花は咲く」の演技とは、ジャンプを跳ぶ箇所を変えてきています。

   この日、羽生選手はジャンプを演技の最後に集中させることで最後まで体力を温存し、乗り切る作戦をとったようです。

   本当に頑張って滑ってくれたけど、それなりに無理をしていたであろうことが、この点からも、よく解ります。(涙)

 

 

 

一つ目: 前向きに跳んでいますので、アクセル。 3回転アクセル(トリプル・アクセル)です。  

   身体の調子は最悪だっただろうに、試合でも散々こなしてきた、非常に難しい、バック・アウト・カウンターから入る、トリプル・アクセルを披露しています。 (「パリの散歩道」で跳んで見せている、あれです。)

   試合では惨敗したけど、五輪王者としての、羽生選手の強いプライドや、少しでも良いものを見せたいという高い志が、見えるようです。

 

二つ目:  左足を後ろに引いて、左足のトウをついて跳んでいますので、トーループ  (トウループ、トゥループ)です。 3回転トーループ

 

演技の最後のほうで、羽生選手が得意の、ハイドロ ブレーディング(略してハイドロ) もやってくれています。

最後の最後は、花を高く掲げ、インサイド・イーグル (エッジを内側に倒し、体を前側に倒しながら滑るイーグル) で円を描きながら終わります。

 

 

4: 次は、「True Love」 です。 アート・オン・アイス2013での、藤井フミヤさんとのコラボ演技。 ニコニコ動画。(動画主様、拝借します!)

   羽生選手、18歳。 大学1年です。 

   羽生選手のエキシビション・ナンバーのタイトルには、「Love」という単語が入っているものが多いな!と気が付いたのは、私だけではないでしょう。(笑)

   

* 画面上のコメントを消すには、右下の「セリフ吹き出しマーク」をクリックして下さい。

 

一つ目:  両足をパッと開いて、トウをつかずに跳んでいきました。 上体もやや真っ直ぐ目です。

             後ろ向きスタートで、トウをつかずに跳ぶのは、サルコウとループしかありません。

        ループは、足を交差させてから跳びあがります。 上体も、腰を落として、前屈み気味になります。

                サルコウとループは、踏切足とエッジが違いますが、そこまでわからなくても、その2点を見ただけでも、 サルコウ    とわかります。 3回転サルコウ

 

二つ目:  前向きに跳びあがりました。 左足のアウトサイドエッジで踏み切っています。 アクセルです。 3回転アクセル

                  

 

5:  次に、 「花になれ」 を見てみましょう。 2013年 名古屋フィギュアスケートフェスティバルの時の演技です。 羽生選手18歳。 高校3年です。

    表現を堪能しつつも、ジャンプを見分けることが、できるか? に、挑戦してみて下さい。

 

 

 一つ目:  左回り(反時計回り)をくるくるとしてから、右足を後ろに引いてトウをつき、そのままの勢いで軽くポン!と跳んでいますので、    踏切となる左足は、インサイド(内側)になった状態から跳びあがっています。  したがって、フリップです。 3回転フリップ

 

二つ目: 前向きに跳びあがっていますので、3回転アクセルです。  しかも、イーグルから跳ぶ、トリプル・アクセルです。

 

三つ目: 画面奥のほうでちょっとみにくい角度ですが、跳ぶ直前に後ろを向いた時、前にある右足の外側、すなわち、アウトサイドエッジに体重が乗っています。 

      後ろに引いた左足のトウをついているかは、角度のせいでよく見えないのですが、それらが確認できず、エッジやトウがどうであろうとも、

                 この形=「右足が前で、左足が後ろという、前後に開く形」から跳んでいくのは、トーループだけです。

      ですから、これは、3回転トーループだとわかります。

     

 

6. 次は、2014年ソチ五輪・優勝して金メダルを獲得した時のエキシビション、「白鳥の湖~ホワイト・レジェンド」を見てみます。(羽生選手19歳)

   羽生選手の「白鳥の湖」の動画は、著作権の関係かと思いますが、ことごとく音を消されてしまっていますので、

   同じソチ五輪の時の映像に、ある動画主様が代わりに『ベートーヴェンの「月光」の第一楽章』 をつけて下さったものを、今回は使わせて頂きます。

   (選手は基本的には音楽に合わせて表現しているので、勝手に音楽だけを変えてしまうのは失礼に思えて、私は基本的には「音の差し替え動画」は好きではないのですが、この動画はかなり衝撃的で、ちょっと気に入ってしまいました。)

   ソチ五輪の時の羽生選手は、金メダル獲得直後にも関わらず、非常につらそうに「白鳥の湖」を演じたように、私には見えました。

   特に見ていて辛かったのが、照明が「赤」にされてしまったことで、湖のような「青」の場合と比べると、連想されるものがちょっと悲惨なイメージになったように感じられてしまった点です。羽生選手が非常に苦しそうで、「切なさ」が強烈で、見ていて胸が痛かったです。

ところが、この動画で「月光」とともに見てみたら、あまりにも印象が変わり、雰囲気も静かな曲に合っていたので驚いてしまいました。

   この動画主様が、両サイドをカットして下さり、「赤い湖」に見えるような照明の幅を狭くして下さったのも、功を奏したように思います。

   まるで、月の光に照らされて、夜の静けさに包まれた湖で 切なさと苦悩を抱えつつ静かに舞っている白鳥のようで…   

   羽生選手の白鳥を初めて見た時も衝撃でしたけど、「約4年後の白鳥の演技」+「月光」でも、再び心を奪われた感覚に襲われました。

  もともとこの音楽に合わせた演技ではありませんので、もちろん、音にバッチリと合っているわけではないのですが、大半は違和感なく観ることが出来、音が違ってもここまで魅了されることに改めて驚きました。

   

 

 

 一つ目: くるくると反時計回りにまわりながら、右足のトウを後ろについて、直ちにジャンプしていますので、 フリップです。 3回転フリップ

     羽生選手は、今までは「白鳥の湖」のここで「アクセル」ジャンプを跳んでいたのですが、このソチ五輪のエキシビションの時だけは、ここで「フリップ」を跳びました。

     理由は明確で、フリーの「(新)ロミオとジュリエット」で、まさかの「3回転フリップの失敗」をしてしまったからだと思います。

     先に述べたように、この時の羽生・白鳥には、痛烈な切なさと苦悩の色が見られますが、震災への思いと、その時に感じていたという無力感に加え、試合でまさかの失敗をしてしまったジャンプを、なんとしてもオリンピック会場のこの場で跳んでおきたかった、それを見せたかったであろう羽生選手の気持ちも、影響しているのではないかと思いました。 

                観ている側までなんだか切なくなります…  でも、無事に跳べてよかったですね! 

       

  二つ目:  両足を軽く(ハのように)開いてから、トウをつかずにエッジで跳んでいて、右足太ももを左足の上に振り上げてますので、サルコウです。 3回転サルコウ

        

   参考までに、本来の音楽つきでの、本当のソチ五輪のEX 「白鳥の湖」の動画は、こちらです → デイリーモーション動画  http://www.dailymotion.com/video/x1qu14j_%E3%82%BD%E3%83%81ex-%E7%99%BD%E9%B3%A5_sport

 

  

  

 7. 2014年3月、ソチ五輪後の世界選手権で優勝した時のエキシビション、「ロミオとジュリエット」EX版 です。 

    ジャンプ数も多いです。  羽生選手、19歳。 

    これが「しっとり系」に入るのかは、ちょっと疑問なのですが、ジャンプが集中している箇所だけは、確実にしっとり系だよ、ということで。(笑)

 

 

一つ目:  左足が前で、右足のトウをついています。 

     フリップかルッツになりますが、右側に身体を反転させてから前向きに戻る時に左足を踏み込んで、その勢いの流れの中で跳んでおり、体重移動の流れから、アウトサイドエッジになると解ります。 ですから、ルッツです。 

     実際、試合プログラムの「ロミオ」の時も、ここで跳ぶのはルッツです。

     後続ジャンプは、左足を後ろに下げてトウをついていますので、トーループです。 

       3回転ルッツ+2回転トーループ(両手上げ)  とても美しい コンビネーション・ジャンプでした! (私はこれが大好きです。)

 

二つ目:  前向きになった瞬間に跳びあがりました。 アクセルです。 (アクセルは、左足のアウトサイドエッジで踏み切ります。)

      後続ジャンプは、左足を後ろに引いてトウをついて跳んでいますので、トーループです。

       3回転アクセル + 3回転トーループ。  男子では目玉の一つとなりやすい、難易度の高いジャンプです。

 

三つ目:  右足を後ろにしてトウをついて跳んでいます。 

      カメラが後ろから映していますので、今度は明確に、左足のアウトサイドエッジ(外側エッジ)で踏み切って跳んでいるのがわかります。 ルッツです。

       後続ジャンプは2つとも、左足を後ろに引いて、トウをついて跳んでいますから、トーループです。

       3回転ルッツ + 2回転トーループ + 2回転トーループ  の3連続のコンビネーション・ジャンプです。

 

四つ目:  トウをついていません。つまり、エッジ・ジャンプです。 後ろ向きスタートのエッジ・ジャンプは、サルコウ か ループ だけです。 

     跳ぶ直前に両足を交差させるようにねじらせた状態から、腰をぐっと低く落として、腰掛けるような体勢から、そのまま跳びあがっています。 

    ですから、ループです。 3回転ループ。  細かく言うと、後ろになった右足の、アウトサイドエッジで踏み切っています。

    (サルコウの場合は、両足をぱっとハの字に開いた状態から、右足を左足の太もも上に振り上げて跳んでいきます。)

 

五つ目:  トウをついていません。これもエッジ・ジャンプです。

     両足を開いた状態から、跳ぶ瞬間に右足を左足の太もも上に振り上げて跳んでいますので、こちらは、サルコウです。 

             3回転サルコウ。 踏切は、左足のインサイドエッジになります。

     

 このエキシビションでは羽生選手は、フリップ以外の全てのジャンプを跳びました。 

アンコールでは、ロミオ衣装での「パリの散歩道」が見られます。  

カッコイイのですが、時代と国籍が不明の、謎の青年みたいで、不思議な面白さがありますね。(笑)

 

 

8.  最後は、2015年の「ファンタジー・オン・アイス幕張」で披露して下さった、「Believe」を見てみます。  羽生選手、20歳。

 

 

一つ目: ちょうどカメラが引いた時に跳んでいますので見難いかもしれませんが、

     両足が交差(クロス)した状態(右足が後ろ)から跳びあがり、トウをついていません。 

     したがって、エッジジャンプのうちの、「ループ」です。 3回転ループ

 

二つ目: 前向きに跳びあがりましたので、アクセルです。 3回転アクセル。 (=3回転半ジャンプ)

    しかも、羽生選手お得意の、難易度の超高い、バックアウト・カウンター(というターン)入りの、助走なしトリプル・アクセルです。

 

この演技は、しっとり系でも、燃えるような情熱が印象的な演技で、スケーティングもとても自由自在でスムーズな感じが素晴らしいです。

今までにないような手の振り付けが加わったこの時のイナバウアーは、非常に個性的で、何とも言えないセクシーさがあります。

 

そもそも男性でレイバック・イナバウアー(=上体を後ろに反らす イナ・バウアー)が出来ること自体が稀ですから、本来なら、年々やるのが難しくなるはずだと思うのですが、

「言えないよ」のイナバウアーといい、このイナバウアーといい、羽生選手のイナバウアーは、(体の負担は重いはずなのに、)  少しずつパターンを変えながらも、年々美しくなり、かつ色気が増しているのが、本当に驚異的です!

 

 

いかがでしたでしょうか。 

何を跳ぶのか事前にわからないプログラムで、見分けられるとちょっとした感動があると思います。

見分けにこだわりすぎて、羽生選手が表現してくれているものを見落とすのはもったいないと思うのですが、いろんな楽しみ方ができると、フィギュアスケートは何倍も楽しくなると思います。

 羽生選手が特に心を込めて滑ってくれるエキシビションの演技は、私は大好きです。

 

楽しみつつも、それぞれの演技とジャンプに込められた羽生選手の思いが、皆様の心に届きますように・・・!

 

※ 万が一、間違い等がございましたら、遠慮なくご指摘下さい。

 


2015NHK杯への羽生結弦選手のコメントと、ジャパンオープンでの他選手たちの演技

2015-10-09 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

(追加情報)

10月9日、羽生選手のコメント、フルバージョン映像 を追加しました。

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いよいよ、2015年のグランプリシリーズが始まります。
羽生選手が、NHK杯(グランプリシリーズ第6戦)に向けてのコメントを出してくださっていますので、どうぞご覧ください。

(服装から見ると、8月下旬のNHK「あさイチ」撮影と同じ日に、収録されたようです。)

 

(10月9日追加)      羽生選手のコメント映像、フルバージョン動画 ↓
http://www.dailymotion.com/video/x38yuth_y-h-n%E6%9D%AF%E4%BC%9A%E8%A6%8B-vtr-%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8-full-ver_sport

 

この羽生選手、最後に軽くウインクしているような…?(笑)   

手はやっぱり、キラキラ星ですが…(笑)

 


NHKの動画  ↓

http://www.dailymotion.com/video/x38jrgy_151004-n%E6%9D%AF%E4%BC%9A%E8%A6%8Bnews_sport



こちらは、グランプリシリーズが放送される、テレビ朝日系列でのニュース動画です。


http://www.dailymotion.com/video/x38kp5p_151005-gps%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%84%8F%E6%B0%97%E8%BE%BC%E3%81%BF_sport

今シーズンは、「演技を洗練させること」を中心に、取り組んでいるとのことです。

 

こちらは、羽生選手と浅田選手他、グランプリシリーズ出場選手の特集の組まれた雑誌の宣伝動画。↓

http://www.dailymotion.com/video/x38khks_151005-gps-%E7%95%AA%E5%AE%A3%E2%91%A2-gspo%E4%BA%88%E5%91%8A_sport

ここで映っている羽生選手が、妙にかっこいいんですけど…

 

 

次は、「キリトル」という番組で放出された、羽生選手の知られざる「おふざけ」映像。


http://www.dailymotion.com/video/x38k1oh_151004-krtl_sport


最初の羽生選手は、ティッシュケースのプーさんに何やら話しかけている映像なのですが、
この番組で解析されているセリフ、「え?本当?」って感じですね。

以前の読唇術の解析でも、完全に間違って放送されているものがあったし、ちょっと怪しいな~としか思えませんでしたが、どうでしょう。(笑)
いくら顔がつぶれているとはいえ、わざわざ丁寧に、お気に入りのプーさんのお顔を拭っている羽生選手の動作や様子とは、セリフがあまり一致していないように思えますけど…ね。


私がおすすめなのは、その続きの羽生選手です。
織田さんと、氷上で楽しんでいる羽生選手。



よりにもよって、「私の大嫌いだった」(爆) 、「小島よしお」さんのモノマネをやっているのですが、

これがなぜか カワイイ…!!

小島よしおを真似して「カワイイ」って何なの! (爆)

私は男性に「カワイイ」という表現を使うのは本当は嫌なのですが、それしか表現できないよっていう、このもどかしさと悔しさ…。(笑)



この映像、一体いつのかと思ってみてみると、二人のすぐ上に、「2015 ファンタジーオンアイス」とあります。


今年じゃないですか!

なぜ!なぜなんだー!

なぜまた、「小島よしお」ネタなんだー?!    

 


恥は よしおー!

 

 

と言いたいところですが、

織田さんと羽生選手のラストポーズが、妙に明るくて、ウケました。 とっても楽しそうで嬉しそうですね。(笑) 

ハジけてますね!



…この映像から、今さらながら、よくわかったことが一つ。


私が当時大嫌いだった原因は、あの動作にあるのではなくて、やはりあの強烈な「見た目」と「下品さ」のほうに原因があったのだな、と…

すごーーーくよくわかりました。(汗)

 

しかし本当に…  あんなに無邪気で楽しそうで天真爛漫な「オッパッピー」なんてものが、あろうとは… 

 怖いぞ、怖すぎる!

 

 ← 「ほら~♪ (オレにそっくりでしょ?)」な    「ホラー攻撃」の次は、

 

織田さんと二人で、「アホらー♪

っていう、まさかの「ホラー」攻撃  をしかけてきた   羽生選手と織田さん。

 

いくら私が羽生「ファン」だといっても、そんなのは ちっとも楽しく…                   

 

いや、楽しかったです。

 

もうどうせなら、プルシェンコ選手から、アレ(伝説の筋肉襦袢)をお借りして、同じことをやってみれば… ?

と、お勧めするしかない気分になりました。

 

きっとそれを見たら、現在の羽生ファン(Fan)の、およそ半分くらいの人たちは、

「羽生・ふあん(不安)!」になってしまい、そしてもう半分くらいは、

「羽生、ファン!(FUN)=楽しい!」  なっちゃうかもしれないですが… (笑)

 

 

 さて、私まで、「アホラー」認定されないうちに、話を変えます!(笑)

 

先週末に行われた「ジャパン・オープン」で、羽生選手のライバルたちの今シーズンの演技が披露されましたので、そちらを見ていきます!

 

まず、最もすごかったのが、今シーズン、17歳にしてシニアデビューとなった、宇野選手の演技をどうぞ。

 

 

素晴らしかったですね! 

めちゃくちゃ気迫がすごかった!…さらに、やや苦手とされていたジャンプがすべて成功!

演技の後半に、4回転トーループ+2回転トーループのコンビネーションを成功させ、堂々のトップに立ち、技術点まで100点に迫る勢いでした。

最も盛り上がるところで、クリムキン・イーグルを決め、羽生選手のイナバウアーと対抗しうる「鮮やかな見せ場」をもつ宇野選手の今季のフリープログラムは、

荒川静香さんがトリノで金を取った時と同じ、王道中の王道曲ですが、どう見ても宇野選手のハマりプログラムで、これは勝ちプログラムですね。

この緑の衣装も、とても似合っていて非常に良かったです。

これで宇野ファンになった人も、きっと多いでしょうね。

(※ クリムキン・イーグルとは、ロシアのクリムキンさんがやった、個性的なイーグル。)

 

私が羽生選手のシニアデビュー年に感じたものすごい衝撃には、まだまだ及ばなかったのですが、それでも、宇野選手はかなり鮮烈な、幸先の良い、素晴らしい日本でのシニアデビューとなりました。

宇野選手は、少し前までは、「高橋選手と羽生選手を足して2で割った感じ」があったのですが、

いよいよ、宇野選手の独自色が圧倒的に強くなり、個性的な魅力が出てきた印象です。

チャン選手がびっくりして、驚きと絶賛のコメントを出しました。

でも、冷静で謙虚で大人な、余裕のコメントを出せるようになったチャン選手も、かなり変化したというか、成長したな…!と思えました。

精神的余裕や発言面では、羽生選手のほうが今まで、ずっとカッコ良かったと思っていたので。(笑) (特にソチ五輪シーズン)


 

次は、そのチャン選手の演技。 「ショパン・メドレー」

 

ショパンの「革命のエチュード」は、私が好きな曲なので、それだけでも良く見えてくるはずなのですが、

やはり以前とは比較にならないほど、表現面が上手に、魅せられるようになっていると感じました。

ベテランの貫録。

今回はスコアが低かったですが、ジャンプが決まったら、やはり羽生選手の最大ライバルかな、と思いました。

 

フェルナンデス選手。

4回転サルコウの安定感はさすがですが、プログラムはまだあまり完成されていない印象でした。

確かにちょっと、印象が似たようなものが続いているかもな…と思いました。

「遠慮なく世界選手権の連覇を狙う」と語っていたようで、羽生選手にとっても、本気で闘うべき存在になっています。

個人的には、エキシビションのほうが、面白かったですね。

 

女子では、浅田選手が復帰しました!

さすがの貫禄・レベルの高さ、そして美しさ、軽やかさ!

良い意味での吹っ切れ感があり、さらに、情感豊かに思いがこめられた大人の演技で、素敵でした!

トリプル・アクセルは特別なものではなくて、プログラムの一つのジャンプだと言い切って取り組んだ浅田選手は、カッコ良かったですね!

今後の更なる進化を楽しみにしています!

 

番組の最初に、モーグル女子でずっと日本のトップだった上村愛子さんとの対談が放送されて、興味深いものがありました。

上村さんも、ものすごい抜きんでた実力を持ちながら、いろいろなことに巻き込まれながらの闘いを強いられた女性アスリートです。

あの対談を実現したテレビ東京は、なかなかやるな~と思いました。

上村さんの言葉が、浅田選手への、よき応援になるといいなと、願っています!

 

宮原選手がまた、とても素敵で、素晴らしかったです!!

演技が非常に洗練されてきましたね。

浅田選手の復帰は、宮原選手の将来には、本当に好影響を与える気がします。

 

 

さて、夜のショー「カーニバル・オン・アイス」での、町田樹さんの演技です。 6分もの大作。

 http://www.dailymotion.com/video/x38k0lv_caoi2015-tatsuki-machida_sport

 

ものすごい大作だな…と思いました。

「継ぐ者」というタイトルだそう。

町田さんは、「氷の上のバレエ劇場」とでもいうべき「スケーティング・アート」(芸術)を目指しているように、私には感じられました。

あるいは、映画を見るような、というか、動く絵画を見るような、というか・・・

ピアノの音が天に昇っていくのと同じように、町田選手の思いが、まっすぐに上に昇っていくような印象です。

解説を聴くと、人間の歴史に思いを馳せているのかもしれませんが。

氷の上で、バレエを体現しているような感じで、いわゆる競技でのスケートでは評価されないようなポイントも、あえてたくさん作ってありますが、非常に個性的な世界観を作り出していて、エンターテイナー系、あるいはショー系ではない、こういうのも、私はとても好きですね。

男子の中で一番印象に残りました。

クラシックのコンサートで、聴いている音楽を、目に見えるように体で表現してくれたような印象を受けました。

 

特に今回のショーでは、女子選手たちが、わかりやすいセクシー系というか、服装からしてもいかにもな「お色気 」系路線が結構多かった印象なので、(アメリカ&ロシア)

そういうのがちょっと続きすぎているように思うとき、こういう演技を見ると、ハッとして、心惹かれるものがあります。

 町田さんはきっと、フィギュアスケートやこの作品を、「芸術」の一分野として「観て」もらいたいのだろうな…と、そんな風に感じました。

 

もし、同じ曲で羽生選手が何か演技をするとしたら、どんな演技になるのかな… なんて考えました。

そもそも、羽生選手はそんなに自分で振付をやりたいタイプではない…というか、今まではほとんど興味がなかったはずですが、

もし、「この曲で、好き勝手に滑ってください。その演技で、勝敗を決めます。」って言われたら、

どうなるのかな?、どんな演技をしてくれるのかな? と。(笑)

 

 

私は前から、羽生選手は「究極のフィギュアスケーター」だと思っています。

理想的な形で、なんでも可能な人。 バランス力が凄いというか。  

パフォーマンスとしてのショーでも、アスリートとしての競技でも、芸術性重視の芸術的な表現でも、必ず秀でることのできる、こういう方は、本当に稀有。

 

高橋大輔さんは、「氷上の最強天才ダンサー」という印象でしたし、町田さんは、「氷上のバレエ・アーティスト」を目指している印象ですね。

 

それぞれの個性の、様々な人の演技を見ていて、とても素晴らしかったのですが、それでも羽生選手がいなかったので、

やっぱり最後には、「羽生選手のスケートが見たいな…」  と強く強く思えてしまいました。

やはり羽生ファンなので。(笑)

 

羽生選手の演技のすべてが見られる日を、楽しみに待っています! 

 

初戦に向けて、落ち着いた日々を送ることが出来ますよう、お祈りしております!