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おめでとう羽生選手、世界選手権優勝、ヤグディン以来の世界3冠達成

2014-03-29 | 世界選手権2014関連

羽生選手、おめでとうございます!!!

ご本人の言葉通り、意地と気合のフリー演技で、4回転サルコーも無事に成功!

最後の決めのポーズは、今シーズンでは一番決まっていました。

かなりのプレッシャーも、五輪後の疲労もあっただろうに・・・

また、歴代金メダリストたちの多くが、その困難さから避けてきた「五輪後の世界選手権出場」を、敢えて選んでの挑戦、そして逆転優勝は、本当に見事だし立派です!!

 

ヤグディン以来の、グランプリファイナル、オリンピック、 世界選手権を全て優勝するという快挙を、19歳にして達成してしまいました。

(レベルの高かった全日本選手権優勝も入れれば、4冠。)

 

世界選手権の初金メダルという、羽生選手にとっての「長年の心の中のジュリエット」を、ソチ五輪に続いて、

またもその強烈な熱意と気迫と愛の力で(笑)、手繰り寄せました。

 

キス&クライの場で、今日はコーチなしでたった一人でしたが、プーさんとがっちり握手をしてみせた羽生選手。

あれは相当、普段から頻繁にやっているんですね・・・ (笑)

 

羽生選手よりも先に行われた、町田選手の、集中力も高く魂のこもった「渾身の」素晴らしい演技!

その演技自体もですが、「人間は、わずか1年や2年で、ここまで劇的に変われるものなのか…」と深く感動させられました。

昨年末のグランプリファイナルの時のショート終了後の「崖っぷち」町田選手を思えば、それからまだ数ヶ月だというのに、

本当にもう、今大会で見た町田選手は、あの時とは別人のような精神力を見せてくれました。 色々な面で、鳥肌立ちました。

感動で最後には涙さえ出てきました。

僅差すぎる僅差で、優勝は逃してしまいましたが、その熱演と大健闘を、(たとえ羽生ファンであっても、)本当に称えたいと思います!

 

町田選手の演技とその得点を見た時には、羽生選手はもう4回転サルコー成功させないと逆転は厳しいなと思いましたが、

多分、羽生選手ならやってくれるだろうと思っていましたし、得点より何よりも、シーズン最後の演技として、

羽生選手が納得できるレベルでのロミオが見たかったのでそこは本当に良かったです。

 

羽生選手が冒頭の4回転サルコーと4回転トゥループを跳ぶ時の音楽というのは、「ロミオとジュリエット」の映画の中では、

「ジュリエットさまがお亡くなりになりました…」と、ジュリエットの死を知らされて驚き、気が動転したロミオが、

馬から落ちそうになりながらも、気の狂わんばかりの勢いでジュリエットの墓場へと馬を走らせていくシーンの音楽です。

 

つまり、作曲者の立場からすれば、「聴く者の不安感をあおり」、主人公ロミオの「慌てふためき、精神がかき乱されている様子」を表すように作られたはずの、音楽なわけです。

特に、最初の4回転サルコーの時の曲調は、ハッキリ言って、ものすごく跳びにくそう… 成功するものさえも失敗しそうな音楽だな・・・と、少なくとも私には、ずっとそう思えていました。

多分、私と同じことを思っていた人は、世界中に沢山いるのではないかと思います。

 

羽生選手は、音楽にかなり敏感な人だと思うのに、極度のプレッシャーにさらされ、ただでさえ正常心を失いやすい状況が生まれる

「オリンピック」や、グランプリファイナル、世界選手権レベルの大会で、この不安をあおる音楽を使いながらもし二種類の4回転を跳べたら、

私の中では、「天才中の天才中の天才」 認定でもしようかと思っていました。(笑)

 

そしてシーズン最後の「世界選手権」の場で、本当にそれを見事にやってのけた羽生選手には、もう本当に心からの拍手を贈りたいと思います。

すごいです!! おめでとう!! 尊敬します!!

 

これで、羽生選手の目指すところの、「どんな状況でも失敗しない」精神力に、また一歩近づけたのではないでしょうか。

今後、精神的にはさらに強くなっていくであろう羽生選手。

楽しみですけど、どうか、腰と膝をお大事にして下さい・・・!! 

たとえ、来年以降、ビールマンスピンやレイバックイナバウアーが封印されても、年齢的にはもう、驚きません。

 

私は羽生選手のこれらの柔軟性の高い技はすごく好きではありますが、羽生選手の魅力は決してそれだけでもありませんし、 

男らしさも増してきている昨今では、当然、身体的な変化に伴い、体への負担は以前よりも大きいと思います。

変に無理して、選手生命が短くなるほうが、多分、多くの羽生ファンは悲しむと思います。 とにかく、お大事に・・・!!

 

そして、羽生選手と町田選手の最後の二人のインタビュー、互いに称えあう姿が、本当に良かったです。

羽生選手は町田選手に早速、宣戦布告されていましたけど、多分、羽生選手はそういうの、結構好きでしょう。

もちろん町田選手は僅差で銀メダルで相当悔しかったと思いますが、そういう羽生選手の性格をよく解っているからこそ、わざわざそう言ったのではないかと思いました。

 

羽生結弦 町田樹 世界フィギュア2014 メダリスト会見 Yuzuru Hanyu  (You Tube)

 

 

【世界フィギュア選手権】男子優勝インタビュー 羽生結弦&町田樹 日本人 金メダル&銀メダル

 

 

来シーズン以降、それぞれの良さを最大限に生かしたプログラムを、期待しています!

 

切なさや儚さ、ジュリエットの遺体を目の前にして嘆き悲しみ苦しむロミオ・・・という意味では、

羽生選手の心理状況が、ロミオのそれと完全に重なってしまったソチ五輪時のほうが、

ジャンプは失敗していても、表現としては本来のロミオに非常に近いものがあるように思えましたけれども、

今回のように「意地と気合で、倒れてもなお、勝利しそうなロミオ」というのは、なんというか、羽生選手らしいですね・・・。(笑)

 

エキシビション、何をやるのかわかりませんが、魂のこもった演技、「表現力の羽生」の姿を、楽しみにしています!

 

3冠、本当におめでとうございます!!

 

 


頑張れ羽生選手!最高のフリー演技に向けて

2014-03-26 | 世界選手権2014関連

世界選手権のショートプログラムが終わりました。

 

オリンピック金メダリストとして迎えた初めての大会でしたが、羽生選手、ちょっと緊張していたのでしょうか・・・ 

演技開始早々の演技中に、ふうっと大きく息をついて落ち着かせようとする姿が見られ、珍しいなと思いました。

そしてショートの冒頭、まさかの4回転トゥループ転倒。

しかし、直ちに体勢を立て直してミスを引きずらずにしっかりと残りの演技を決めていき、その辺はさすがの姿でした。

 

 

羽生選手自身はかなり冷静だったようで、4回転は転倒したけど、GOEで加算を取れる演技を積み重ねていけば90点台に乗せられるはず、という意識で取り組み、それが成功した、とのことでした。

自己分析も相変わらず非常に高く、インタビューでの答えも興味深い発言が満載です。 ↓

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140326-00000006-spnavi-spo

 

 

羽生選手は、シーズンの集大成となるこの「世界選手権」では、過去2回の時も、

「 ショートで失敗してまさかの順位から出発 → フリーで大健闘の”感動の演技”で会場を沸かせ、劇的に順位を上げて終える 」

というドラマチックなパターンを繰り返しています。

 

どうやら、今回もそのパターンになるようです・・・(笑)

久しぶりに”追い上げる立場”として迎えるフリーでは、シーズンベストと呼べるほどの素晴らしい演技をしてくれるものと信じています!

五輪王者として、ちょっと守りに入ったかに見えた今日でしたが、恐らく明後日は、闘志メラメラで、何のためらいもない攻めの姿勢で来ると思います。

練習の様子を見る限り、すごく素敵なロミオに仕上がってきているように思えますし、自信をもって臨んでほしいですね!

 

 

 

町田選手は予想通りの大躍進・・・というか、もう、予想していた以上に素晴らしい、丁寧かつ迫真の演技でショートを終えました。

文字通り、町田樹史上最高傑作でしたね。 一人、別世界に飛翔したかのようでした。 

4回転+3回転も完璧でしたが、トリプルアクセルは、一瞬、「今のは羽生選手か?」と思うほどの出来と美しさでした。

「少しでも羽生選手に追いつけるように」 「もし彼に隙があれば、遠慮なく上に立ちたい」 と語った町田選手。

 

羽生選手のトロントでのリンク仲間であり良き友人でもある フェルナンデス選手も、集中力の高いとても良い演技でした。

羽生選手は、常にライバルに恵まれていますね。(それを誰よりも切望している羽生選手なわけですが。)

どちらも、かなりの実力がありながらも、五輪は悔しい思いで終え、なおかつ金メダルをとった羽生選手に大いに刺激され、喝を入れなおしてきたという、お二人です。

 

 

五輪で金メダルを取っていながら、わずか1ヵ月後の世界選手権にも再びピークを合わせてくるのって、至難の業です。

だからこそ、過去の金メダリストたちは今まで殆どの人が避けてきたし、今回も大勢のメダリスト辞退者が・・・。

それに臆せずに挑んでくる羽生選手は、その気力・体力・意欲・・・それだけでも、立派な王者の資質の人だと私は思います。

 

 

羽生選手、何よりも疲れをよくとって、栄養をとって体力を回復させ、明後日に備えて頑張って下さい!

フリーは絶対に今季最高の演技が出来ると思います!

全身全霊のロミオを楽しみにしています。

 


羽生選手の世界選手権、SP滑走順

2014-03-26 | 世界選手権2014関連

2014年の世界選手権、さいたま新都心のスーパーアリーナで行われます。

男子シングルのショートプログラムが行われる26日(水)の、滑走順です。 ↓

http://www.isuresults.com/results/wc2014/SEG001.HTM

 

羽生選手は、第6グループ(最終組)の3番目になりました。全体では29番目です。

小塚選手と町田選手は、第5グループの最後の二人として登場です。(それぞれ、25,26番目です。)

日本人選手たちの中では、一番最後に羽生選手が登場することになります。

日本開催ということで、やりやすさとプレッシャーと両方あるでしょうけれども、落ち着いて、頑張って欲しいです!

 

さいたまで現地観戦する予定の羽生ファンの皆様、羽生選手が”力に変えられるような良き応援”を、よろしくお願いします!

羽生選手、誰よりもご自分で納得できる演技でのご成功を、お祈りしております!

楽しんできて下さい!

 


最高おススメ演技 その9 羽生選手13歳の頃の「sing sing sing」

2014-03-24 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

羽生選手の最高おススメ演技 その9 は、まだたったの13歳の頃の演技 「sing sing sing」 です。

全日本ノービスAで優勝しただけでなく、全日本ジュニア選手権で3位、という結果を叩き出した2007年頃の映像だそうです。

 

一度つぶれたリンクが復活し、練習環境も良くなって、恐らくは、非常にやる気に満ちていた頃のものですね。

まず、より完成度の高い印象の、エキシビション版をご紹介します。

映像はあまり良い状態ではなく、かなり見難いのですが、それでも、その演技の凄さに驚かされます。

この少年は、フィギュアスケートのために生まれてきた・・・ そう思わせてくれる映像です。

 

とにかく、手足が長い!(笑) 衣装もとても良く似合っています。 

13歳の紳士!(笑)

一番の見所は、その表現力というか・・・ 幼いながらも、魅せつけてくれるプロ根性ですね。

スピンも全て速くて美しくて素晴らしい!もう、笑うしかない。天才少年ってこうなんですね。

解説の最後で、荒川さんが「出来ないことが何もない選手」だと、絶賛しています。

 

まだ幼い風貌の羽生選手ですが、既に立派な役者であり、エンターテイナーでありアスリートです。

帽子の使い方も立派です。 

「和製プルシェンコ」などと呼ばれている、とは、テレビ解説者のお言葉です。

 

スピード感があり、リズム感の大変良い曲ですが、それに動きもピタリと合わせています。

羽生選手の得意とするところでしょう。

ご本人もとても楽しそうだし、観る側も、楽しくなってくる、笑顔になる・・・そんな素敵な演技です。

羽生選手の得意技・長所が、よく表現できている、優れた作品だと思います。

 

 http://www.youtube.com/watch?v=ibp4NCZiJlU  (← You Tube )

 

ニコニコ動画はこちら。 (画面上のコメント文字を消して見るには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックします)

 

また、同じ「sing sing sing」でも、もう一つのおススメはこちら。  元になった、ショートプログラムの演技のものです。

このニコニコ動画の最初の数分間は、練習中の様子の映像です。

実際の羽生選手の演技は、4分30秒ぐらいのところから始まります。

 

 

 

もう一つ。

 

本当に楽しそうに滑っていて、動きにもキレがあって、何も言うことがない…というか、ただただすごい、としか言えません。(笑)

 


最高おススメ演技(動画) その8 「羽生結弦ジャンプ集」

2014-03-21 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

最高おススメ演技 その8 は・・・羽生結弦選手の、歴代ジャンプ集です。

今回も、プログラムそのものではないのですが、見る価値があると断言できます!

意欲的な方が、羽生選手のトリプルアクセル(3回転半)を中心に、ジュニアの年から連続で、

羽生選手のジャンプだけに焦点を当てて、映像をつないでくださったものが、ニコニコ動画に公開されてあります。 

 

なかなか良い動画なので、ご紹介します。 音楽のセンスもかなり良いです。

見ていてワクワクしてきます。(笑)    (動画主様、拝借します。)

 

ニコニコ動画 羽生結弦選手 3A(トリプルアクセル)、ジャンプシークエンス 変遷集

 

(ニコニコ動画は、コメントが画面に大量に表示されてしまいますが、表示を消したい時は、

右下の「セリフ吹き出しマーク」をクリックすれば、人々のコメントを画面から消すことが出来ます。)

 

今さら言うまでもないのですが、羽生選手のトリプルアクセル(3回転半)&4回転は、本当にきれいですね。

思わずため息が出ます。

 

最後の、ジャンプシークエンスのところでは、近年羽生選手が、試合外で跳んでくれた、

4回転+3回転半+3回転半、などの驚愕の連続ジャンプの映像が見られます。

 まだ見たことがないという方は、必見です。

 

すでに練習では、3種類目の4回転ジャンプに挑戦中だという羽生選手。いずれは全ての種類の4回転に挑んでくるつもりのようです。

さらに、まだ誰も跳んだことのない4回転半(クワドアクセル)にまで挑戦していて、あともう少しだとのインタビューもありましたし、

数年以内にその成功する姿が見られる可能性は高いと思います。

 

プルシェンコさんが、「羽生選手には、4回転+4回転も可能。」と断言したようですが、(↓)

フィギュア界きっての天才にこんなことを言われるとは、これはもう、とんでもない期待の高さです。

http://news.livedoor.com/article/detail/8564642/  

以下、この記事に出てくるプルシェンコさんの羽生選手への言葉を抜粋します。

 

「私がコーチをすれば、結弦をあと頭2つ抜きん出た選手にできる」 (さ、さすがの自信です・・・笑)

「まず羽生選手は2種類だけではなく、もっと多くの4回転ジャンプが跳べるはず。4回転、4回転のコンビネーションの可能性もある。4回転トーループ、4回転トーループです。彼はまだ19歳ですから、絶対にできる」

「羽生選手は4回転ジャンプが素晴らしい。滑りが柔軟でカリスマ性がある。表現力が豊かで芸術的。他の人にはない多くのものが備わっている」

 

 ・・・素晴らしい絶賛ぶりです。 今後はひたすらプルシェンコさんに語ってもらいたいくらいです。

でも、羽生選手自身が、たとえ誰に言われずとも、4回転については、「俺には出来る」と思っていそうです・・・(笑) 頑張って下さい!

 

この先、このジャンプ集の続きに、どんなすごいジャンプが加わっていくのか、楽しみでもあります。

(でも、本当にどうか、無理のし過ぎや怪我にだけは気をつけつつ、の挑戦であって欲しいです・・・)

 

ジャンプについては、つい最近、羽生選手本人の口から、

「ジャンプ自体が、技ではなくて、プログラムの1つの流れとしての一部分、として思われるように魅せるのが僕の理想形」 なのだと、

カナダのトロントで語ってくれました。  ↓ 

デイリーモーション動画 羽生結弦 3.17 

 

私が、最初に羽生選手の演技に惚れ込んだ時のプログラム、「2010年のショート・白鳥の湖」の中のジャンプは全て、そういう

「プログラムの一つの流れの一部分」になっていた、まさに魅惑のジャンプだったと私は思っていますけれども・・・ 

(上のジャンプ集動画の中の、3番目に出てきます)

まだまだ、羽生選手の理想には程遠いのでしょうか? 4回転でもそういう形を目指していくのでしょうね。

  

デイリーモーションの動画の中で、「金メダルをとって燃え尽きたりしないのか?」と質問された時の映像が出てきます。

「燃え尽きるわけないじゃないですか!超悔しいですもん!」と言ってくれていた、その言葉そのままに、これから益々、燃え上がって欲しいですね。

羽生選手には、スケートに「燃え尽きる」なんて言葉は、全然似合いません。

 

たとえ引退する日がいつか来ても、やっぱり別の形でスケートに燃えていそうです。(笑)

今は、燃え尽きるどころか、むしろ周囲を「燃やし尽くす」心配さえあります。

 

シニアデビュー以来、炎のような勢いで、男子フィギュア界の選手たちの魂に、火をつけてまわった男・・・ それが羽生選手です。

おかげさまで、他の選手達が、かつてないほどに真剣に取り組んでくれ、今シーズンは特に、各選手が自分の個性を追求した、素晴らしい演技を見せてくれました。 

羽生選手の、桁違いの本気度が、そういう状況を引き出してくれたと思っています。

選手達は大変だったと思いますが、見ている側としては、シーズンを通して素晴らしいものが沢山見られて、かなり有り難かったです。

 

さすがに、羽生選手は、「ライバル全員がベストな演技をして、なおかつその中で自分もベストの演技で圧勝したい!」 というほどの強烈なパーフェクト願望を持つだけのことはあります。

今度はこれに、少しでも近づけると良いですね。

 

織田選手の作年末の引退は、私はものすごく残念に思いましたが、羽生効果で(?)今、一番良い形で燃え上がってくれているのが、

「逆バレンタインができるよう、頑張ります」発言で強烈なインパクトを残した、町田選手です! (笑)

(茶化しているのではなく、町田選手のあの時の眼差しは、明らかに本気で真剣だったのでとても良かったです。)

ソチ五輪を見る限り、彼は今後益々伸びてくると思われます。 エキシビションも凄く良かったですし。

数年前の羽生選手に感じたものと同じような、ハングリー精神と強い自信を、今の町田選手には感じます。

怪我で欠場となった高橋選手の代わりに出場が決まった小塚選手も、五輪出場を逃した分、必ず全力を尽くしてくるでしょうし、非常に楽しみです!

 

このお二方には、良いライバルがいるほど燃える体質の羽生選手を、今後も、大いに刺激するほどの存在であり続けて欲しいです。

 

羽生選手の、最後のロミオとなるであろう一週間後・・・、渾身のロミオ演技を期待しています!


最高おススメ動画 その7 「ソチ・フリー練習・ロミオ・4回転サルコー成功」

2014-03-14 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

今回は、おススメ演技とは言っても、「練習演技の動画」です。しかし、これはかなり見る価値があります!

 

今期のフリープログラム「ロミオとジュリエット」。

まだ、残念ながら試合では冒頭の「4回転サルコー」を成功させていない羽生選手ですが、

練習では何度も何度も成功していて、確率も相当上がっていると報道されていました。

 

ソチ五輪での練習時間に、羽生選手が音楽をかけて通して「ロミオとジュリエット」を練習していて、

その貴重な「4回転サルコー」を成功させている姿を、動画でUPして下さっている方がいました。

 

今シーズン最後の試合となるであろう、世界選手権まであと2週間ですが、そこでの成功を祈りつつ、

この「必見!」とでもいうべき、4回転サルコーを成功している素晴らしい練習動画へのリンクを貼らせて頂きます。

 (練習ですから、他選手もチラチラ映ります。)

 

Sochi 2014 HANYU Yuzuru practice FS 00712

http://www.youtube.com/watch?v=3eJhJHfwWeU

 

 

私個人は、羽生選手の練習着姿も練習の様子も、すごく好きです。

シンプルに真っ黒なだけですが、衣装の装飾がない分、動きが氷上でクッキリと映え、見やすくて尚且つ、美しいです。

頑張っている姿はいいですね。

さすがに練習着だと、その雰囲気から「ロミオ」には見えにくいですが、むしろ「スポーツ選手だな…」と改めて思わされます。

カッコイイです。

 

ソチでの本番直前時期の練習ですから、気迫も十分、完成度も高めです。

冒頭の2つの4回転ジャンプはもちろんですが、後半部分もかなり観る価値があります!!

ただし、スピンだけは、この通し練習ではあえて避けているようです。(ラストのスピンのみ)

 

他にも、途中休み休みしつつ、全体の演技の確認をしている様子ですが、

スピンなし、衣装なし、それでも、羽生選手の演技そのものが、すごい魅力を放っているのだと気づきます。

動画をアップしてくださった方に、感謝です!

 

この練習演技では、4回転サルコーも、難なく、美しく跳んでいる姿が見られます・・・

ブラボー!!

練習でこれだったなら、ソチ五輪のフリーを、非常に悔しがっている羽生選手の気持ちも、よくわかります。

 

試合本番でもこれが見られるといいですね!

 

世界選手権、楽しみです!

羽生選手、良い成功イメージで頑張って下さい!

次はきっと成功出来ます!!


勇気をもって大震災で負った心の傷を語った羽生結弦選手

2014-03-11 | プロアスリート羽生結弦・羽生選手関連ニュース

東日本大震災から、3年。 

3月11日が、また来ました。

羽生選手にとっては忘れられない日であることは間違いなく、何度か、その体験の一部を語ってくれたり、時には、

「震災のことはあまり思い出したくない」と遠い目をしながら口を閉ざすこともあった羽生選手ですが、

この日を前にして、再び新聞でのインタビューに応じたようです。

 

勇気をもって、その胸中や、あの大震災で負った心の傷(トラウマ)について、語ってくれています。 ↓ (読売記事 3月10日付)

http://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20140310-OYT1T00226.htm (全文)

 

以下、抜粋です。

 

『 3年前のあの時、ぼくは仙台のリンクで練習中でした。氷が波打ち、立っていられないほどの揺れ。

「このまま死んでしまうのか」と恐ろしく、泣きながら逃げ出しました。あの時の光景は今でも頭の中でフラッシュバックします。

涙が止まらなくなって、夜もうなされます。 』

 

・・・よく語ってくれたと思いました。 「今でも」、と…。

羽生選手の著書にも、この時のことは書いてありますし、今までも何度かインタビュー等で部分部分、語られてきてはいるのですが。

 

でも、ソチ五輪で、日本からの唯一の金メダリストとなって、以前とは比較にならないほど、「フィギュアスケートに興味がなかった人」たちにまで、羽生選手の存在は知れ渡りました。

今回は、そういう人たちに向けて・・・つまり、日本全体に向けて、羽生選手が明確に、意図的にここまで語ってくれたのだと思いました。

 

ソチ五輪前後の様子しか知らなければ、金メダリストとしての「強い羽生」のイメージしかない人も多いのかもしれませんが、

羽生選手は当時、死を感じるほどの恐怖で泣き続けたことを、それが今でもフラッシュバックするほどのものであることを、

非常に素直に、勇気をもって、隠さずに告白してくれました。

 

こういう”勇気ある姿勢”は、その姿勢そのものからも、またその内容からも、多くの同じ体験をした人たち(今でも苦しんでいる人たち)を、

本当に深く慰め、力づけてくれていると、私は確信しています。

「思い出したくない」「語ることが出来ない」状態の人も、大勢いるはずで、その代弁者としての役割を果たしてくれている・・・

 

そういう心の奥底の悲しみや弱さをあえてさらけ出して、それを大勢が目にする形で語れることというのは、

逆に本当にすごく強い人だからこそできるのだとも思いますし、

それができるようになっているだけ、羽生選手自身の傷は、たとえ少しずつであっても、癒えてきている証拠でもあるので、

語られる内容は悲しく辛いことだけれども、聞くたびに、少しホッとします。

 

 

羽生選手とは直接関係ないですが、私の友人の一人は、2011年3月11日のあの時、羽生選手がいたのと同じ、仙台市泉区にいました。

羽生選手がスケートリンクにいたあの時、私の友人は路上で、たまたま車に乗って赤信号で停止していた時だったそうです。

地震が起きた瞬間、いきなり車ごと宙に跳ね上がり、体が浮いたそうです・・・

そして、大揺れの中、周辺のビルから、割れた窓ガラスの破片が大量にバラバラと目の前の路上に落ちてくる光景を目にし、

「あ、自分はこれで死ぬんだ… 自分の人生、短かったな 」と思ったそうです。

(この辺は、羽生選手の震災当時の体験談と、非常に重なっています。)

目を閉じて頭を抱え込んだ姿勢のままやり過ごし、揺れが収まって顔を上げた時、「自分がまだ生きていたことに、とても驚いた」と

語ってくれました。

 

不幸中の幸いで、そこまで津波は到達しなかったけれども、もしあの瞬間、自分の車がいたのが海側の路上だったら・・・ と。

だから、自分は奇跡的に助かった、と。 

当然、震災前とは、人生観も変わったそうです。

彼女の自宅は「半壊認定」でしたが、実際にはドアが閉まらない等、以前のように普通に生活できない状態になったため、しばらくは無理して頑張って生活していたものの、結局引っ越しました。

羽生選手のご自宅は、「全壊認定」になったのは有名な話で、散々報道されました。

(注:「全壊」と「全壊認定」は厳密には違いますが、「全壊認定」されるというのは、事実上「(安全に)住めない」と認められた状態です。)

 

 

どれほどの人が、今もまだ、羽生選手と同じように、夜にうなされ、陰で泣き続けているのでしょうか・・・ 

 

金メダルを取った後、「自分は結局何も出来ていない」と言い、「無力感に襲われた」と語った羽生選手ですが。

「何も出来ていない」なんて・・・  私は全くそんなことはないと思っています。

 

  ソチ五輪 エキシビション 「white legend ~白鳥の湖~」で真剣な表情で舞う羽生選手

( 写真:kiss & cry world  Facebook 公式ページ公開写真より拝借  一番下に拡大写真) 

 

 

その思いや優しさ、正直さ、真摯な姿勢が・・・ 

羽生選手が想像している以上に、知らないところで、多くの人を助けたり、力づけたり、良い意味で変えたりしてきたのは、事実です。

 

それは、東北に限らず、東日本だけに限らず、さらにはどうやら、報道を見る限り、日本国内に限るわけでもないようです・・・ 

すごいことです。

多分、演技や、生き方そのものなどから伝わる”真実”が、あるのだと思います。

 

全ての人が、そのことを羽生選手に伝えられるはずもありませんから、きっと相当な数に上ると思います。

とても数え切れないでしょう。

 

少なくとも、私はその中の一人です。 私の家族も、です。

羽生選手、本当にどうもありがとう!

 

あなたのもつ弱さと強さ、その両方に、本当に感謝します。

 

羽生選手がこうして勇気をもって自分の体験を語ってくれることや、悩み苦しみもがきつつもやっていることは、

過去のみならず、今後も様々な地域で大地震が避けられないであろう、地震大国・日本においては、

すごく重大な意味をもってくると、私は思っています。 

 

背負いすぎず、気負いすぎず、ありのままで一歩一歩、信じる道を前に進んで下さい。

そのままの姿が、十分すぎるほど、励ましになっています!

だからこその、今の羽生人気では?

 

そういうことができる羽生選手の立場を、羨ましく思う人は沢山いるでしょう。憧れる人もいるでしょう。

どちらにしても、幸せなことです。

 

自分の心を大事にしつつ、与えられたスケート人生を、心から楽しんで下さい!

喜んで滑っている姿が、一番です。

今後のご活躍を楽しみにしています。

 

 

kiss & cry world (雑誌)さん  facebook 公式ページ公開写真より 拝借しております ↑ ↓

 

 ソチ五輪・エキシビションでの羽生選手(金メダリストとして)   渾身の演技

  

蒼い炎
クリエーター情報なし

扶桑社                                                                                                                    


最高おススメ演技 その6 生きる勇気と希望を与える、羽生選手の熱い想いと表現力の結晶・渾身のEX「花になれ」

2014-03-10 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

おススメ演技 その6は、ファンの間でも非常に評価が高い、エキシビション「花になれ」です。

このブログのタイトルもこれからヒントを得ており、載せている羽生選手の写真もその演技中のものを使わせてもらっています。

私自身は、この演技が特に特別に、とても好きです。

 

このエキシビションが特別なのは、羽生選手自身が、この歌が大好きで、落ち込んでいる時に非常に励まされたそうで、

強いメッセージ性と熱い思いと優しさを込めて、まさに「渾身の」演技をされているからです。

世界中の人が見ますので、世界に向けて発信されてはいますが、特に、被災地となった地元・仙台や、福島も含めた東北、及び日本の方々への羽生選手の思いや励ましが、強く表されていると考えられます。

 

自ら歌いながら、本当に嬉しそうに、情感を込めて氷の上を「舞い続ける」羽生選手。

曲、歌詞がそもそも素晴らしく、振り付けも歌詞に合致させてあり、見ていて本当にわかりやすく、気持ちの伝わってくる作品です。

衣装も和風で、非常に個性的ですが、色合いもデザインもとても似合っています。

この衣装が似合い、しかもこんな繊細かつ独特な演技が出来るのは、やはり羽生選手しかいないだろうと思わされます。

 

「花になれ」は、どの回でも非常に心を込めて演技されているので、おススメを選ぶのに非常に困るので、演技が披露された年代順に、遠慮なく沢山ご紹介していきたいと思います!(笑) 

 

 

まず、最も素晴らしい演技だった一つ、2012年NHK杯の時のEXの「花になれ」。

これは、試合のエキシビションとしては初披露となった時で、仙台で行われた大会だったため、羽生選手の心のこもり方が、また格別に見えます。本当に透明で澄んでいて、珠玉の演技。

 

胸が震えるような感動がある、全身全霊の演技です。

アンコールの「パリの散歩道(2012版)」がついています。 

 

 

次は、2012年の全日本選手権で、初めて優勝した時のもの。

18歳になりたての羽生選手の演技です。

アンコールで、2011年度版 ロミオとジュリエットをこの衣装のまま演じてくれていて、とても新鮮です。

歌手の指田さんの生演奏で舞っているので、非常に丁寧に、情感が込められています。  とても美しいです。

全てがよく調和して、完全に一つの芸術作品になっていると思います。まさに、祈りのような演技です。 (デイリーモーション動画)↓

http://www.dailymotion.com/video/x16ss9e_%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6-2012-%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC-ex-%E8%8A%B1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%82%AA-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88_sport

 韓国語字幕を付けて下さってある動画

この時、羽生選手はこのアンコールのロミオの演技の一番最後に、世界中のスポーツ選手が成果を出した後でよくやる、天を指差すポーズ 「神に感謝します」の意味(基本的には世界共通)のポーズを、天を仰ぎながらやっています。

これは、(世界共通認識では)その出した成果が自分自身の力だけではないことを、選手本人が実感している時に、本来は「天の神様に感謝して行うポーズ」です。

初めての全日本優勝という結果を受け、また、「花になれ」に込められた思い、ロミオとジュリエットを演じてきた2011年のこと、壮絶な被災地であった仙台のことなどを思いながら、今生きていること、スケートが出来ていることなども含め、もろもろの感謝の気持ちを、意図的に表したもの。

余談ですが、この天を指差すポーズを、「俺が一番!」の意味だと勘違いしてしまう人が結構いますが、本来の意味ではそれは間違っていて、むしろ正反対の意味になります。

ただ、その意味を知らずに勘違いして、あるいは意図的に個人で、「俺が一番!」とか、「既に天国にいる(特定の)誰かに捧げます」等の意味で、そのポーズをとっている選手がたまにはいるのも、また事実ではありますが、本来それは正しくありません。

本来の意味は「神に感謝」ポーズなのです。(ごく稀に解説者でも間違えている人がいるので、厄介ですが…。)

羽生選手は、2012年ニースの世界選手権で銅メダル獲得時、フリーの「ロミオとジュリエット」の直後にも、強い表情で最後にこの天を指差すポーズをとっていて一部で話題になりましたが、これについてはインタビューで、「最初はガッツポーズをしようとこぶしを上げたけれども、上げている途中で、ああ、これは自分ひとりの力ではないと思って・・・色々な人の思いや、天からの力をもらったりだとか…(中略)とっさに天を指差した」というような説明をしていました。

(参考: 文章インタビューと映像でのインタビュー、どちらでも似たようなことを答えていました。映像で残っているのは、次の動画の、8分50秒頃から⇒ http://www.dailymotion.com/video/x1asuu6_18%E6%AD%B3%E3%81%AE%E6%B1%BA%E6%96%AD-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6_sport )

野球に非常に詳しい羽生選手ですので、世界中の野球選手やサッカー選手たちがよくやる、「神に感謝」等の、「この結果は、自分だけの力ではない」という謙虚な意味を込めながら行っているものと、私は推測しています。

また、「(これは)自分の力だけではない (と思った)」は、羽生選手が、よく言う言葉でもあります。

周囲の人たちに大いに支えられていることも含めて、常日ごろから感謝している羽生選手の思いや姿勢を表しています。

 また、特に「天才」系のスポーツ選手たちは、「天からのギフト」としてその特別に優れた能力を授かったことを実感しているので、そのことへの感謝を表すことはよくあることであり、キリスト教圏ではこういう姿勢は特に重要と考えられています。

これを徹底してやる選手は、決して一時の成果でうぬぼれて傲慢に陥ったりしないことや、その「ギフト(才能)」を使って使命(自分に与えられた役割)を達成しようと努力するため、その後も継続して優れた結果を出し続ける傾向があります。

羽生選手にも、今のところ、この原則が当てはまっているように私は思っています。

優勝者や大活躍した選手に、よく見られるポーズですね。

 

 

 

もう一つのおススメ動画が、2013年の全日本選手権、圧倒的な優勝で連覇を達成し、ソチ五輪代表をトップで確定させた時のもの。

羽生選手自身が、「気持ちよく滑れた」「僕のほうが(観客に)感動をもらった」と、半分恍惚の表情でインタビューで答えています。

(アンコールで、「パリの散歩道」を、この衣装のまま披露してくれています。)

ニコニコ動画です。(動画主様、拝借します!)

 * 画面上に表示されるコメントを消すには、右下の、セリフ吹き出しマークをクリックして下さい。

珍しくジャンプの失敗がありますが、笑って見過ごしましょう。(笑) 

歌詞の通り、「ぶつかっていいんだ」「泣いたっていいんだ」「苦しいほど、その命は強く輝く」な曲ですから、

まさにその歌詞を自らが体現してくれている、と、いうことで・・・ (笑)

むしろその後の、羽生選手の心のこもった表情、テレ笑いしながらも前向きに演じ続ける明るい姿勢に、注目です!

 

「ジャンプの羽生」と高く評される昨今の羽生選手ですが、実は羽生選手、絶えず最高難易度のものに挑戦し続けるからこそ、ジャンプを失敗する姿も、意外とチラホラと見られるのです。(笑)

しかし、彼が一貫してすごいのは、それを暗い顔でひきずったりせずに、すぐにケロッとしたりカラッと笑って済ませたりして、その後の演技に影響させずに、感情を込めて渾身の演技をし続けるところです。

(さすがにオリンピックのフリー演技の時には、ケロッというわけにはいかなかったようですが… それでも諦めない態度が結果的に金メダルを呼び込みました。)

だから、見ている側に、「あれ?そういえば、さっきジャンプ失敗したような?」と忘れさせてしまったり、むしろ「なんだ、羽生選手でもジャンプ失敗するんだ」「失敗って、別に大した問題じゃないんだ」と思わせてくれ、見ている者を逆に励ます効果さえ生じさせています。

私個人は、羽生選手のこの点を、前から強く尊敬しています。

 

「自分は泣き虫」と平然と告白してきた羽生選手ですから、この曲の「泣いたっていいんだ」という歌詞も、非常に本人の実感のこもったものだと思われます。

そして、こういうメッセージを堂々と表現できる…弱点を決して隠さずに、自分や他人の弱さを受け止めて認めてあげられる…さらには、全ての人への励ましにまで変えられる…そういうところにこそ、羽生選手の本当の強さが表れていると思います。

総合的に見て、このエキシビションは、本当に羽生選手にピッタリです!!

 

この演技の直後に撮影された、ソチ五輪代表確定の3人による、エキシビション後のインタビュー動画も、合わせてどうぞ。

高橋選手の意欲的な問いかけに、力強く「うんうん」と頷き、メダルを持ち帰る気満々な日本代表3人も、別の意味で必見です。

羽生・町田・高橋 ソチ五輪に向けてのインタビュー動画

 

 

同じく、最高に素晴らしい演技の一つ、(←いくつ最高があるんだって突っ込まないで下さい(笑))

2013年の名古屋フィギュアスケートフェスティバルの時の、「花になれ」 です。 非常に美しくて、ただひたすら感動、感涙の演技です。

私は、特にこの時の羽生選手が演技がとてもとても好きです!

この衣装のまま、「パリの散歩道」もアンコールでついています。(このときはまだ2012年ー2013年シーズンの時の「パリの散歩道」です。)

最後、インタビューに答える羽生選手も、汗だくですけど、素敵です。全力投球ぶりがうかがえます。(笑)

  

こちらは、スペイン語の翻訳をつけて下さった同じ演技の動画。

 

こちらは、ちょっとうるさいけど、日本語の解説つきの同じ演技。↓

 

そして、ソチ五輪で金メダルを獲得後に、日本のアイスショーで何度も何度も披露して下さった時の演技。

これは、その中でも、スターズオンアイスの時の演技です。

この頃には、高校生だった最初の頃と比べると体格がかなり良くなってきていて、さすが金メダリストですね!

金メダルを獲得後、羽生選手は本当に多忙を極めていて、疲労が蓄積していたはずの頃だったのですが、それでも演技中は疲れを見せないようにして本当に頑張って、渾身の想いで演じて下さっています。

 

どれも本当に素晴らしいですね…!

 

この「花になれ」は、全日本選手権の時のエキシビションのものが、羽生選手の演技DVD「覚醒の時」に、収録されています。

DVDのページはこちら →http://blog.goo.ne.jp/hananinarouyo/c/fe23ffbb4dbb9980d774f67b63dd81b6

 

「花になれ」のピアノ楽譜がこちら↓

ピアノピース ピアノソロ&弾き語り 花になれ(うた:指田郁也)
 

オンキョウパブリッシュ

 

 


浅田真央選手最高のフリーと、羽生選手の大応援、金メダリストとしての行動

2014-03-08 | ソチ五輪関連

ソチ五輪個人戦、浅田真央選手の見事な「史上初8トリプル」達成の演技。

これぞ浅田真央というべき、浅田選手の底力と真の実力を見た素晴らしい演技でした。

私は、最初のトリプルアクセル成功の時から、涙が溢れて止まらなくなってしまいました。バンクーバー五輪からのことなどが色々と思い出されて・・・ ラストの渾身のステップ・・・ 演技終了後の彼女の涙を見たときには、もう、言葉に出来ない感動で・・・

まさに、メダルや得点なんかがどうでも良くなってしまうような・・・ 胸を打ち、記憶にずっと残る、そんな最高の演技だったと思います!!

あの難易度、迫力、重厚さ。浅田選手だからこそ出来たプログラム。

旧採点制度時代からフィギュアスケートを見てきた私としては、ソチ五輪・個人戦での、この浅田選手のフリー演技と、羽生選手のショート演技については、一人の観客の個人的な思いとして、勝手に6.0満点評価(最高評価)を差し上げたいです!(何の権威もありませんが。(笑))

 女子史上初のトリプルアクセル3回成功という、今回とはまた違った形で歴史に残る記録を打ち立てた「最高に素晴らしい演技」をしたにも関わらず、浅田選手にとっては悪夢の結果に終わったバンクーバー五輪から、4年。

今度こそ、浅田選手には「悔し涙」ではなくて、心の底からの「嬉し涙」を流して欲しかったので、結果的にはそれが実現して良かったです。

浅田選手には、どのような形であれ、本当に本当に幸せになってほしいです。今後の進退も、どうか彼女の納得するままに…

 

浅田真央選手のフリー演技の時、現場のファンの方々の今までにないほどの大声援が、本当に嬉しくて、どこの誰とも知らない現地応援者の皆様に大いに感謝する思いでしたが、その大声援の観客の中に、やはり、羽生選手や高橋選手もいました。↓

 http://www.youtube.com/watch?v=cOww24NKR_g

翌日以降に、日本で放送された番組で、羽生選手が浅田選手の応援で絶叫している様子(音声なし)と、高橋大輔選手が感極まって涙を流して応援している映像が色々な形で何度も流れました。

他の番組では、羽生選手が、浅田選手の演技終了後、立ち上がって拍手し、上を向いて涙を必死で堪えている様子も映りました。

さらに別の番組(荒川静香さんと浅田真央選手の対談)では、深く共感して涙する高橋選手と共に、口元をきゅっと結び、(泣きそうになるのを)ひたすら堪えているかのような辛そうな羽生選手の姿が映されました。

(荒川静香さんが、「この時、必死で耐えたって(羽生選手が)言っていました…」と浅田選手に教えています。 ) ↓

http://www.youtube.com/watch?v=zsmn_Zqk4IQ (4分頃から高橋選手と羽生選手が少し出てきます。)

 

 

私は、羽生選手の金メダルに続いて、浅田選手にも出来れば金メダルをとってほしいと切に願っていました。

本来、彼女は金メダルに十分値する選手です。しかし、長年フィギュアを見ていれば解りますが、たとえ実力があっても、そう簡単にはいかないのがこの世界。

昔から採点競技特有の、政治やら諸事情やらが背後に絡むこともあるので、正直、選手本人の努力だけではどうにもならない時もあり・・・ 

それでも、それらも含めた信じがたい数々の試練を乗り越えて、言い訳一つせず、気丈にひたすら頑張ってきた浅田選手の姿に、女性アスリートとしては最高の強さを見る思いで、今日まできました。

彼女は勝ち負けや得点等の、所詮は相対的でしかない評価の世界ーーーそういうものを超えた、絶対的基準「自分にできる最高の演技」をひたすら追求し続けて、他人に何を言われても、その挑戦を決して止めませんでした。

ただ単に完成度だけを求めるなら、少し難易度を下げて美しくまとめれば良いわけですが、その妥協は彼女から見れば所詮、「誰かに勝つ」ために行うべきことでしかなく、誰かに勝ったか負けたかだけが最後に問われて終わってしまう世界。

それはまた、所詮は人間が操作できてしまう世界、審判の気持ちやさじ加減一つで簡単に変わるようなものだったからこそ、彼女はそれに支配されてしまうのを拒否したのだろうと推測します。

「自分の目指す基準の演技」「自分の納得のいくベスト演技」でのノーミス・パーフェクトを求め、それが自分には出来る可能性を信じて、並々ならぬ努力を続けてきた浅田選手。

こういう点は、羽生選手も共通していますし、本当に賞賛に値すると思いますし、お二人の、一番好きなところです。

また、そういう選手たちの真摯な姿、素晴らしい演技が見られるからこそ、色々思いながらも、私は今でもフィギュアスケートを見ているのだと思います。

 

羽生選手も、今シーズンは国内・国外含め、歴代最高得点の更新を何度かしましたが、ある程度は喜びつつも、一方で彼は賢いので非常に冷静に、「得点は得点」「得点そのものと、自分の演技の出来については、きちんと分けて考えたい」というような発言を、意図的に、何度か繰り返してきました。

私は、羽生選手が、こういう賢さ・冷静さ・判断力・意志の強さを兼ね備えている人だからこそ、その演技の「抜きん出た凄さ」だけでなく、総合的に見て、「彼こそ、本当にフィギュアスケートの王者となるのにふさわしい」と思ってきましたし、絶対になれるだろうと思ってきました。

オリンピック後に、多くの人の目にも明らかになったように、羽生選手は最初から、「金メダルが最終目標」な人ではなかったです。

まだ、金メダルを手にしていないうちから、「金メダルの遥か先」「金メダルのもたらす意味」「その影響力をどのように使うか」までもを考えてきたほど明確な将来像を持っていたことは、彼の過去の様々な発言から明らかでした。

練習拠点だったスケートリンクを、過去に2度も失うという悲しい思いをしているので、金メダルをとったら、その発言力と影響力、将来もたらされるであろう資金力を使って、何よりもまず、真っ先に貢献したかったであろうことを、羽生選手は即座に実行したように見えました。

 

スケートを続けるのはお金がかかります。また、そもそもリンクそのものが存在しなければ、挑戦することさえできなくなります。

自分が多くの人に支えてもらえなければ、今こうしてスケートを続けていること自体が不可能だったと、誰よりも良くわかっているからこそ、いつも感謝を忘れないように意識している――その一貫した、真摯な姿勢は今までも文句なしに素敵でした。

    参考: リンクを一度失った後、再開して喜んで滑っている、まだ少年時代の羽生選手(12歳)の動画です  ↓ 

      遠くのリンクまで通わなければならなかった期間、減ってしまう練習時間や運賃を気にしていたことがその言葉からわかります。

                  ニコニコ動画 羽生結弦・アイスリンク仙台 再開 2007年 (1分ごろから12歳の羽生選手登場)

 

また、大震災で、被災した悲しみや絶望、死の淵に立たされたような恐怖を味わい、その人並みはずれた、優れた感受性ゆえ、普通の人より多く、恐怖や痛みをも感じ取ってしまったかのような羽生選手。(著書「蒼い炎」でのご自身の回想・その他過去のインタビューを参照)

誰かに手を差し伸べてもらえた時の、「救われる」ような有難い思いや、励まされた人たちが見せる笑顔の尊さを、自分自身で沢山体験してきたであろう羽生選手。

      参考:(震災後、初めて呼ばれた神戸のアイスショーで、感動してウルウルしている当時の羽生選手の挨拶が見られる動画です。 

             この番組はなかなか良かったです。8分15秒頃~12分頃までが、震災直後の説明と映像。 ↓ )

                バース・デイ「金メダリスト羽生結弦 19歳の笑顔の裏側」

 

だからこそ、「報奨金の被災地への寄付表明」も、「スケートリンクの環境の整備の訴え」も、直ちに行いましたし、行えたのでしょう。

そもそも、まだ世界選手権で銅メダリストになる前の、17歳の時から、自分の本の印税を被災地のスケートリンクに寄付してきた人です。  (著書・「蒼い炎」 の印税は寄付されます )

私は、すごく羽生選手らしい行動だと思いました。

予想通りでしたけれども、これらを19歳で、「実際に」「直ちに」実行するというのは、やはり本当に凄いことです。

ここまで頑張ってきたのだから、少しは自分のため、楽しいことに使ってもいいのではないかとも思いますが・・・

羽生選手にとって一番自分のためになる楽しいことって、今はきっと、スケートで自分の納得できる最高の演技をして、なおかつ圧勝することだったり、新技開発して成功させたり、まだ誰も出来ていない超難易度の技を世界で最初にやって魅せることとか、スケートで魅了し、実績を出して大勢を喜ばすことなんじゃないか…?と思いました。(笑)

意欲満々ですし、本当に心からスケートが好きだという思いや喜びが、羽生選手の演技からは伝わってきます。

日本のスケートの練習環境が整備されるのは、やはり羽生選手の強い願いの一つなのでしょう。

 金メダル確定後、やりたいことを聞かれて、「今すぐサルコー(4回転サルコー)の練習がしたい」と答えた羽生選手は、決して転倒しない驚異の4回転ジャンパーであり、絶対王者であり最高のパフォーマーだったプルシェンコさんに憧れ続けてここまできたような人ですから。

 羽生選手の行動は、練習環境が重要な、「未来の羽生選手を目指す子供達」には、一番のプレゼントとなったことは間違いありません。少しでも希望を与えられること・・・ それこそが、きっと羽生選手がやりたかったことなのでしょうね。

 

 

ところで、ソチの松岡修造さんの番組では、浅田選手の2個目のジャンプ(三回転+三回転)について、羽生選手が解説してくれました。

「コンビネーション(ジャンプ)で、このループの3回転(トリプルループ)を後ろにつけるというのは、すごく難しくて、普通はできない」「何事もなかったかのように、流れがすごくキレイ」、「尊敬してみていました!」等と語ってくれています。 ↓ (一番上の動画と同じです)

http://www.youtube.com/watch?v=cOww24NKR_g  (動画後半部分で語っています)

 

羽生選手、今後もどんどん解説してほしいですね。羽生選手の解説はわかりやすいです!もともと分析力が高いですし。

羽生選手はパッと見は穏やかで冷静だけど、中身は相当な熱血漢ですから、こうして他選手をも全力で応援してくれるのがまた嬉しいですね。

羽生選手が浅田選手を応援していたのと、同じかそれ以上の熱意でもって、今後も羽生選手を応援していきたいと思います・・・!!

 

全力投球でなおかつ個性的なその演技に、いつも感動をもらい、励まされてきたファンとしては、 

その顔も演技も性格もスタイルもやっていることも、五輪金メダリストになる前から、特別に変わっていないはずの羽生選手が、

今後世間やマスコミでどう扱われていこうとも、あるいは、ある日突然、扱いがどう変化しようとも、

スランプに陥ろうが絶好調になろうが、ジャッジの評価がその都度どうなろうが、

変わらず、揺るがず、羽生選手を応援していきたいな…と思わされた、オリンピックからの1ヶ月間でした。

 

今後日本で、スケートと関係ない分野でマスコミに追い回されすぎて、必要以上に疲れてしまわないことを、切に願っています。