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羽生選手と新SP「バラード第一番」、ファンタジー・オン・アイスin 富山&新潟での動画

2014-07-23 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

非常に遅い更新ながら、毎回このブログをご覧になって下さっている皆様、いつもどうもありがとうございます。

また、絶えず素晴らしい羽生選手にまつわる動画をUPして下さっている皆様、各国の解説を無償にて翻訳して下さっている皆様にも、心よりお礼を申し上げます。

(時に思わぬご迷惑をおかけしていることもあるかもしれませんが、動画主様の要望・削除依頼等がございましたら、コメント欄からいただけますと幸いです。公にせずに対応致します。このブログのコメント欄が承認制になっているのは、暴言・誹謗・中傷が投稿されるのを防ぎ、それらを皆様の眼に晒させない!という個人的な決意によるものです。管理人の個人的事情により、コメント確認がかなり遅れる場合等も多々生じるかと思いますが、対応できる状態にあるときには直ちに対応いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。)

 

 

新シーズンを迎えるにあたり、前シーズンのまとめとして、オリンピックコンサートでの、羽生選手からファンへのメッセージの入った動画をご紹介。

最初の羽生選手の演技ダイジェストが、とても素敵でキレイです!

ラストのほうに出てくる、ソチ五輪で活躍した選手たちの感動のシーンと合わせて、全力を尽くした選手たちだけがもつ、その姿の美しさに思わず見とれてしまいます。

http://www.dailymotion.com/video/x20v7eh_op%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%882014-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E9%83%A8%E5%88%86%E4%B8%AD%E5%BF%83_sport

 

 

さて、新シーズンの羽生選手のショートプログラム、ショパン作曲の「バラード第一番」の演技が、複数のアイスショーで披露されてきました。

ドリーム・オン・アイスでの演技では、最後に、インタビューがあり、羽生選手は、「どんなプレッシャーがあっても、ノーミスの演技をする!そういう絶対王者のような存在になりたい」、と明言していました。 

羽生選手がずっと目指してきたことですよね。 闘志がみなぎっていますね。(笑)

 

ファンタジー・オン・アイスin 富山の、羽生選手の「バラード第一番(ショパン)」の演技のみ

https://www.youtube.com/watch?v=jEDF4lUzR3A

  

この、ショパンのバラード第一番は、曲の編集の仕方が違いますが、4年前に、今の羽生選手と同じく19歳だった浅田真央選手がエキシビションプログラムとして滑ってくれています。

珍しい真っ白なロングドレスの衣装と、演技の美しさにクラクラしましたが、同じ年に到達した羽生選手にまで、これをやられて、しかも競技プロ・・・ 羽生選手はもちろん、いつものように全力で挑んでくるでしょうから、本当に倒れないように気をつけねば・・・ (笑)

 

まず、このプログラムで最初に目を引くのは、正統派王子系衣装とでも呼べそうな、王道の衣装に身を包んだ羽生選手の姿。

シンプルだけど品が良くて、曲のイメージにも合っており、すごく似合っています。

五輪王者・世界選手権王者となって「王道の中の王道」での直球勝負に出たな、という感じがしました。

羽生選手はもともとクラシックの難曲に挑戦するのが好きな印象でしたので、あまり驚きはありませんでしたが、ピアノ好きの私には、ものすごく嬉しいです。(笑) 

 

演技中の羽生選手を遠目で見ると、白と黒のキラキラ輝く美しい衣装に身を包み、まるで「ピアノの鍵盤」そのものが、音に合わせて動いているかのようなイメージが湧きました。

ショーだと照明の影響で、白っぽい衣装が幻想的な色に変化していくのも、また見た目には非常に美しいところですね。

本気で「音を表現する」ことに挑戦しようとしているのでしょう・・・羽生選手の、本気度が伝わってきます。

 

羽生選手はもともと「音を捉える」のが非常に的確で、かつ曲によって別人かと思うほど雰囲気を変貌できる選手です。

しかし、前・五輪シーズンの「ロミオとジュリエット」は、冒頭部分が「緊張と不安をあおる音楽」だったため、音に気持ちを乗せてしまうとジャンプを失敗する・・・という罠が待っている、”恐るべき高難度”プログラムでした。

そのため、自分の精神を、音楽に影響されないように完全に切り離しながら技を繰り出すか、あるいは、あの不安げな音楽を「闘志」へと頭の中で「変換」させなければ超難度の技が成功できない、という、イヤホン・マニアで「音に鋭敏な」羽生選手にとっては、どちらにしても試練となるような状況だったのではないかと私は思っていました。

(参考:羽生選手のイヤホンマニアっぷりがわかる最新の情報がこちら。→http://ameblo.jp/e-earphone/entry-11896062145.html )

 

後者の「闘志への変換」という形で乗り越えて、見事に4回転サルコウを成功させたように見えたのが、今年(2014年)3月に優勝した世界選手権。

しかし、これをあまり突き進めると、羽生選手の持つ本来の”音に対する感性”という素晴らしい「長所」を、少しずつつぶしていってしまうような気がしていたので、今回、「曲そのものを表現する」プログラムを目指してくれているのは、単純に嬉しいです!見ていても気持ちがいいですし。

でも、「どんなプレッシャーでもノーミス」という「絶対王者」状態を目指す羽生選手にとっては、どちらもできておく必要があるのでしょう。 大変ですね…

「気持ちを入れ込み過ぎると、またジャンプというのは失敗するもの」・・・らしいので、(←これは結構、他選手たちからも聞きますし、羽生選手は以前はこのタイプだったように見えました) 今はどうやら、その難しいバランスの課題に取り組んでいるようです。

 

その昔・・・と言っても、20年ぐらい前までですが、私の記憶が正しければ、男子シングルの選手って、音楽を完全無視したタイミングで跳んでいる人ばかりだったという風に記憶しています。 (総合的な私の印象です。)

無視というより、音楽を聞かないようにしてジャンプのタイミングだけに集中していかないと、跳べないのだろうな、と思ってみていました。 ここでドカーン! ビシッ!と跳んでくれたらカッコイイのに、というタイミングから、少し、あるいは大幅にズレて跳ぶので、なんかこう、観ていてもどかしかった時代がありました。(最近は、そういう人はむしろ少ない気がしますが…)

女子はあまりそういうことがなかったように思うのですが。

プルシェンコ選手や高橋選手は、そのあたりのイメージを大きく変えてきてくれた存在だったと思います。

その頃から比べると、音楽の良いタイミングでいつもバッチリと、しかも超高難度のものを跳んでくる羽生選手が、いかに半端なく凄いのかがわかります。音楽的なセンスと、コントロール力が、やはり相当凄いのでしょうね。

スケート靴そのものがかなり進化して、重さが軽くなったりしていることも、それなりに影響しているのでしょうけれども。

フィギュアスケートは、なんとも繊細なスポーツですね。

その辺は、同じ「スケート」でも、スピードスケートとフィギュアスケートはあまりにも違い、トップ選手たちのタイプも全然違うように見えます。

 

6月のアイスショー続きの中で披露されてきた演技の数々では、今までよりも羽生選手の「イーグル」がなぜか目立っていて、あれ?と思っていたのですが、やはり新プログラムで重要な位置づけとなっていたようです。

トリプルアクセル(3回転半)の直前にイーグルを入れ、着氷とともに再び流れるようにイーグルに入っていき、美しく曲線を描いていくのが、すごくカッコイイです。

(参考) イーグルというのは、これ

  イーグルで超有名だった、男子シングル・カルガリー五輪(1988年)金メダリストの、ブライアン・ボイタノ(オーサー・コーチの昔のライバル)、まさにスーパーレベルのスプレッド・イーグル動画  (ひたすらイーグルが続きます。画像は古いですが、圧巻です。)→ http://www.nicozon.net/player.html?video_id=sm10896801&k=1405547544.0.1.jZCrW9jRuLMfT606Wl0sT_XjeZ0.aHR0cDovLzQ5LjIxMi4xNTkuMTgyL3JlZGlyZWN0L2luZGV4Lmh0bWw_dmlkZW9faWQ9c20xMDg5NjgwMQ%3D%3D..

 

羽生選手はこのプログラムで、体力的にも精神的にもかなりのリスクを負うのに、ついに後半に4回転トーループを持ってきましたが、これは一応、私には「想定の範囲内」でした。

羽生選手が、数年後には、冒頭に前人未到の「アレ」を入れてくるつもりでいるのなら・・・ だとしたら、当然そうなっていくだろうな、と思っていたので・・・。

ファンには、祈りつつ見守るしかできないのですが、いや、むしろ「祈りつつ見守ることができる!」(笑)という幸せをかみしめて過ごしたいですね。(笑) 

最近、4年後の、羽生選手引退説が流れておりますが、どうなっていくかはわかりませんけれども、どのみち、変わらず一つ一つのことに全力を尽くしてくれる選手なので、どちらでも今の演技にそんなに影響はないものと思っています。

とにかく、納得できる幸せなスケート人生になってくれれば、それが一番です。

その情熱を見る限り、羽生選手がスケートから離れて生きていけるとは、私には思えませんが、プロでもアマチュアでも、滑っている姿を長く観られれば個人的には嬉しいです。別にも使命があって、それを果たすことのほうが重要になるという日が来るのなら、きっとそうなのでしょうから、その時はそれを心から応援したいです。

羽生選手がとる選択を、私は応援していくつもりです!

 

 

このプログラム、シーズンラストまでには、かなりものすごいレベルのものが見られるようになるだろう、と確信しています。

 まだ最初の振付を終えた程度の段階だと思うので、このプログラムの今後の進化と羽生選手の成長を、楽しみにしています!

 

 

 

最後に、ファンタジー・オン・アイスin 富山で、日本のトップスケーター4人(羽生・高橋・織田・鈴木明子)が、インタビューに応じてくれた動画。

動画半ばほどで、「華やかな4人が~」とキャスターが言った直後、4人が両手を広げてポーズをとってくれるのですが、これが4人とも、それぞれ個性的で、とっさにやったように見えるのに、4人の息の合った流れがあって素敵で面白いです♪ 

 

今の日本は、ホントに素晴らしい選手たちが大勢同時にいる状態で、すごく贅沢な環境ですね…!!

 


「花は咲く」 制作裏側ドキュメンタリー

2014-07-15 | 羽生選手の出演した「アイスショー」での演技動画とインタビュー、ニュース集

NHKで放映中の「花は咲く」の、羽生選手の演技。

以前から少しずつ公開されていましたけど、今までで一番長い制作舞台裏映像を盛り込んだものが放送されました。 こちら ↓

http://www.dailymotion.com/video/x21c64n_140712-yuzuru-hanyu-hana-wa-saku-making-the-video_sport

 

前半は既に知っている場面も多いかと思いますけど、中盤から後半に未公開ものがいくつか挿入されています。

NHKは小出しにしないで、最初からドカーンと全部放送してくれたらよかったのにね。

 

今回は、羽生選手が、撮影終了後に述べてくれている言葉に、注目しました。

「今からスタートだな」「スケーターとしてだけでなく、羽生結弦としての人生も、またこれから全然違ったものになっていく」・・・ 語る表情が、すごくスッキリしているように見えます。

 

 

6月から7月の、連続6週アイスショーは、凄かったですね。羽生選手、お疲れ様でした。

特に、新プログラムをいくつも披露した羽生選手が大変だったのはもちろんと思いますが、なぜか見ているだけの私にとっても、とても大変な日々でした。(笑)

羽生選手、世界選手権終了後からのたった1,2か月の間に、明らかに何かが変わったように思えていました・・・ 良い方向に。(笑)

私から見ると、それぞれのアイスショーで見せてくれる一つ一つの、全てが良かったです。

 

ご本人の言葉からは、「魅せる演技を心がける」というのが度々出てきたので、意識が変わって、それのせいなのかなとも思いましたけど、

この最後のインタビューに答える羽生選手の映像を見ていて、この「花は咲く」作品制作に参加したことで、羽生選手の中に本当の心の区切りがついて、

良い意味での何かの変化が、確実に起きたのだろうと思いました。

 

作曲者の菅野さんが、「ドキドキした」というほどの指田さんの歌に合わせて、羽生選手が滑るというこの上ない贅沢。

菅野さんもすごく嬉しそうで・・・涙を流していましたね。

作曲者として、自分の作った曲がこのように発展していったら、きっと感無量だろうな、と思います。 作詞者の方も、きっと同様なのではないかと。

NHK「明日へ―支えあおう―」復興支援ソング 花は咲く (NHK出版オリジナル楽譜シリーズ )
 
NHK出版

 

羽生選手が何度も練習したという、最後の「元気な花(ガーベラ)を胸に抱きながら舞う」 シーン・・・ 

本当に心が込められていましたね。

 

私はツイッターをやっていないので知らなかったのですが、最初に「花は咲く」がNHKで流されて以来、ツイッターで、「ガーベラになりたい」とつぶやく方が大量に出ていたと最近聞かされて・・・ (笑) ・・・やっぱりそうでしたか~。(笑)

 

私も、本当の「気温による」熱中症気味なのか、羽生演技熱中症で頭がぼーっとしているだけなのか、なんだかもう良くわからない状態でしたから・・・ (苦笑)

気づいたら本当に倒れていた、なんて事態を防ぐために・・・、羽生選手の演技への熱中症対策をとる必要性が出てきたようです。  

 

「花は咲く」公開から、間髪を入れずに新シーズンのSP「バラード第一番」(ショパン)をアイスショーで披露してくれた羽生選手。

衣装も曲も、今まで以上に「ジェフリー・バトル色」が強まったプログラムになっていて、特にラストポーズが、ものすごく素敵でうっとりとしたまま終わらせてくれます。

私はジェフリー・バトルさんの特別なファンだったわけではありませんが、彼の品が良くて滑らかで優雅な演技は非常に好きだったので、羽生選手と組んでくれているのは、とても嬉しいです。

彼が振付師となって羽生選手のサポートへとまわってくれたことで、もともと最高レベルで惹きつける力を持っていた羽生選手の演技への「うっとり感」が益々強まってしまい、相乗効果を上げていて ・・・ 羽生選手の演技を繰り返し見るのは得意だった私ですが、なぜか繰り返し見るのが怖くなってくるという・・・ 

前代未聞の恐るべき事態に、かつてないほどの動揺にさらされていました。(苦笑)

 

かつて羽生選手には、「ハートをつかむ13歳」などというキャッチフレーズが使われて紹介されていた時代がありましたが・・・

(参考) ↓ 「ハートをつかむ13歳!」の頃の羽生選手のスゴイ演技動画  

 

(もう出だしから、当時のプルシェンコ選手のイメージそのもので、本当に凄いです!(笑)面白い!(笑))

 

今やその天才少年は、「ハートをつかむ」どころではすまずに、「ハートを握りつぶす勢いの驚異の19歳」へと変貌を遂げてしまっているような・・・ 

うーん、23歳ごろには、どんな演技をしてくれるのか・・・想像するのも怖いような、楽しみなような、恐ろしいような、ワクワクのような・・・ (笑)

 

今までだって十分すぎるほど、凄すぎた羽生選手ですが、今後訪れる20代前半時代が、さらに凄くなることは間違いありません。

冗談抜きで、今後もある程度の冷静さが保てるのか、ちょっと心配になってきました。

 

幻想的なライティングの中、美しい演技を披露する羽生選手。↓

 

ファンタジー・オン・アイスin 富山での羽生選手の動画 (ニュース) 

 

 ファンタジー・オン・アイス in 富山でのオープニング

かっこよく踊りまくる羽生選手。(3分ごろから登場)  お見事です!

 

 

 

さて、夏の高温+羽生選手の演技の影響のダブル効果で、思考力が停止して機能しなくならないように、目を覚まして笑っておきましょう・・・というわけで、

羽生結弦選手の演技への熱中症対策として(?)、効果は不明ですが(笑)、ちょっと面白いものを。 

(注: これらを見てかえって重度の熱中症になっても、私は全然責任を負えませんので悪しからず! (笑))

 

その1

羽生選手の珍しい「ふざけ顔」+ 織田さんの「崩壊顔」(笑)のコンビ写真です。   すごいインパクト!! 楽しそうですね。 (笑) 織田さんの表情筋はもう粘土並み?!凄すぎて尊敬に値します!

 http://instagram.com/p/qWCLrhTBeN/?modal=true

 

その2

こちらは既に1年以上前の写真 (2013年4大陸選手権後のもの)ですが、以前から私のお気に入りの、「最高おふざけ演技力写真」。(笑)

https://twitter.com/mishageofficial/status/302286147210579968

ミーシャ・ジー選手のツイッターより

 

メガネで知的な雰囲気を出しながらも、この姿。(笑) 「や、やられた~!ぎゃ~~!」という雄叫び声でも聞こえてきそうです。

普段は絶対にわざと「負け」たりしないだけに、貴重な写真(笑)。 これはもう、子供たちにも人気が出るわけですよね・・・。

 

子供たちまで、熱中症にして倒さないように、羽生選手には十分にご注意願います!!(笑)

 


最高おススメ演技 その12 「パリの散歩道」

2014-07-11 | プロアスリート羽生結弦・羽生結弦選手・最高おススメ演技集

追加情報: 2015年国別対抗戦でのエキシビションの演技「パリの散歩道」を、最後の方に追加しました。

 

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最高おススメ演技 その12 は、ソチ五輪で、ショートプログラム史上最高得点を出し、

金メダルへと繋げた「パリの散歩道」です。

フィギュアスケートに興味のない人たちにも、一番知れ渡った羽生選手の演技と言えば、やはりこれでしょう。

 

このプログラムは、そもそも、羽生選手がカナダに渡った年、高校3年生だった(2012-2013)シーズンに演じられていたのですが、

それを、ソチ五輪シーズン(2013-2014)でも、一部振り付けと衣装を変更して、もう一度やりました。

(羽生選手はもともと新しいプログラムを希望していたそうですが、新しい候補の中で、音源で羽生選手が気に入るものがなくて選曲に難航した結果、コーチ陣との判断で、これをもう1年やることになったんだとか・・・)

結果的には、それが成功して金メダルへと繋がりました。 今では、羽生選手の代名詞のようなプログラム!

 

2012年3月の世界選手権で銅メダリストとなり、羽生選手を有名にした震災シーズンでの「ロミオとジュリエット」「悲愴」のシーズンの直後ですから、それまで、「情熱」「がむしゃら」「全力」「流麗」等のイメージの非常に強かった羽生選手が、いきなり「クール」と「カッコつけ」「余裕」を極めてきたように見えた演技。(笑)

フィギュアスケートでは滅多に使われないブルースを使って斬新にまとめ、その独特のリズムにあった動きが出来るのも、羽生選手のリズム感と技術力が抜群だからです。

冒頭から左右の肩をゆすってスタートするこのプログラムは、音楽イメージに合わせてあるだけでなく、恐らくは出だしで緊張をほぐすことが出来るように、振り付け一つとっても、実はかなり計算されたプログラムなのではないかと思います。

まだ高校3年生だった1年目のシーズンの段階で、既に羽生選手は、このプログラムで過去最高得点を数回、更新していました。

 

最初に過去最高得点を叩き出した演技がこちら。↓ 衣装は黒白のシャツで、大人っぽく、男っぽく決めています。(2012GPシリーズ・アメリカ大会時のもの)

ソチ五輪シーズンの時とは、振り付けの一部が違っていますが、今見ると、その違いを楽しめます。

このプログラムは、シーズン途中でもほんの少しずつ振り付けに変更が加えられていきました。

(当時、まだ17歳の羽生選手。シーズン当初の大会では、「羽生選手」にしては、ちょっとこの振り付けはカッコつけすぎなんじゃ…?(笑)などと思えた私ですが、この大会の時は、なぜかかなりカッコイイと思えた記憶が。さらに今、改めて17歳という先入観や当時のイメージを完全に取り払ったつもりで見てみると、単に「とてもカッコイイ」だけでした。(笑))

 

この後も、数回振付が変わっていき、ちょっと笑えるポーズが入ったり・・・(笑)それがさらに変更されたり・・・ 

 

振り付けが、ジェフリー・バトルさん(カナダ・元世界選手権王者、トリノ五輪銅メダリスト)なのですが、彼は、その活躍期が「プルシェンコ絶対王者時代」に重なってしまった、(私から見ると)ある意味では気の毒な選手たちのうちの一人でした。バトル選手は4回転が苦手で、それゆえに4回転帝王だったプルシェンコ選手には絶対に勝てないから、金メダルが永遠に取れない・・・かにも思われましたが、プルシェンコ選手が怪我で休養していた時期の2008年(2007-2008年シーズン)に、世界選手権王者となり、彼は満足して、その年の半ばに引退してしまいました。

4回転なしでも、世界王者になることを納得させるほどの演技を見せてくれたのが、こちら。→ (参考1)バトル選手の2008年世界選手権フリー演技 http://www.youtube.com/watch?v=5vJFdEfGk3w

羽生選手やプルシェンコ選手と違い、バトルさんはジャンプが苦手でしたが、音を表す表現力とスケーティングの際立つ美しさ、醸し出される品の良さ(当時)、端麗な容姿で、それこそ「王子様」「騎士」のようなイメージで有名、日本でも相当人気のあった方です。 

→ (参考2) バトル選手の2007年のSP (2分以降~後半が凄いです!)http://www.youtube.com/watch?v=bxlMDroBT3s

ジャンプ以外の部分だけで観客を魅了することが出来る才能をお持ちだった、踊りの上手いバトルさんが振付け、それを”ジャンプが最も素晴らしい選手”である羽生選手が演じてくれたのが、この「パリの散歩道」。

天才・プルシェンコ選手をひたすら目指してきた羽生選手の演技に、ついに個性が全く異なる「ジェフリー・バトル要素」が加わるという、私に言わせれば、”かなり素晴らしい組み合わせ!”が実現したのがこのプログラムです。(新シーズンもSPがバトルさんの振り付けプログラムになっており、さらにバトル色が強くなりました!)

 

バトルさんによれば、羽生選手のスケーティングの「荒々しい奔放さ」を活かし、羽生選手の「殻を破らせようとした」のだそうです。

確かに、かなり斬新なプログラムで、羽生選手の多彩でかつ自然体な魅力を良く引き出していますが、当初はちょっと背伸びしている感があり、当時の私には、「これ、あと1,2年後だったなら、もっと羽生選手にピッタリ来たのではないかしら?」と思えていました。

高校3年の時に、史上最高得点を獲得したこのプログラムは、先述した通り、結果的には(大学1年の)ソチ五輪シーズンにまで持ち越されました。

2年目のソチ五輪シーズンでは、羽生選手の意見を取り入れながら振り付けに変更を加えていくことをバトルさんが認めたそうで、演技の大人っぽさが羽生選手に合ってきたことや、滑り込んだ影響による美しさ、振り付けの一部がより「羽生選手らしく」変更されたこと等、プラス要素が重なり、さらに高得点を出す、見事に代表的なプログラムになりました。

ソチ五輪の、2013-2014シーズンでは、衣装を水色と白のシャツに変更。 より爽やかに明るく見えるようになりました。これも総合的な印象アップに繋がったと思います。

 

このプログラム、自信たっぷりで、非常に「余裕そう」「簡単そう」「楽々そう」にも見える羽生選手ですが、かなり難しいことをやっています。

4回転トーループの成功率と美しさは、2012年時点で、全選手中最高で、既にかなり安定している感じで、安心して見ていられました。

トリプルアクセル(3回転半)を跳ぶ前に、助走が全くない状態で跳んでいる、そのこと自体も難しいのですが、それだけではありません。

羽生選手は、カウンターという難易度の高いターンをしてからいきなり助走なしのトリプルアクセルを跳んでいるところ、つまり、(外国解説者たちの説明を引用すれば)、「左足でバック(後ろ向き)のアウトサイドエッジ(スケート靴の刃の外側部分だけで滑る技術)で滑ってきて、ターンしてフォワード(前向き)のアウトサイドエッジにチェンジし、そのままその滑ってきた左足だけで踏み切ってトリプルアクセルを跳び、キレイに成功させてしまう」というところにある、と。

つまり、難しいターンをしながら「片足だけで滑ってきてそのままの片足だけで(反対側の足を全く使わずに)トリプルアクセルに踏み切って跳んでしまい、なおかつ鮮やかに成功させてしまう」というジャンプ技術が、常識を超えた「信じられない」「驚異的な難易度」だそうで、外国の解説者や他選手たちを毎回毎回、驚かせています。

スケートの技術を横に置いておいても、地上で、片足をしばらくぶらぶらさせた後、そのまま立っていたほうの足だけで回転ジャンプしようとすることが、どれほどトンデモナイ脚力とバランス感覚を要するかを実践してみれば、羽生選手の「非常識ぶり」がよりよく解るかもしれません。

着氷後も直ちに別の動作に入っており、しかもバランスを崩しやすい姿勢をわざわざ複数使っている・・・それもまた難易度を上げている要素です。

 

バトルさんに言わせれば、最初はそんなに難しいことをやらせるつもりなんてなかったのに、羽生選手にやらせてみたら、どんどん難しいものが出来ちゃっていくので、取り入れることにしたのだとか。(笑)

しかもこれを、体力が落ち、緊張が続いてしまうからふつうは避けるはずの「演技の後半に持ってくる」ことで、得点が1.1倍になるようになっており、相当な「高得点プログラム」を滑りこなしていたことになります。

ジャンプそのものの飛距離、高さ、美しさ、軽やかさ、成功率が最高レベルであることと合わせて、「ジャンプの天才」と呼ばれる所以です。

そして、得点以上に、そのような精神的・身体的・技術的なリスクを何重にも負いつつ、それらを問題なく実現させてしまう羽生選手は、かなり「あり得ない」ことをやってのけているのです。

 

演技中のポーズ一つとってみても、非常にバランスを崩しやすい体勢をとっていて、かなり高い技術が要求される内容ですが、いとも簡単に、軽々と滑っているように見せることができるのが、羽生選手のすごいところ。(実際、羽生選手にとってはそんなに難しくないのかもしれません。)

 

2年目のソチ五輪シーズンにおける、私から見た”最高おススメ演技”は、振り付けの一部が「より羽生選手らしく」改良され、一部の振り付けのちょっとした「違和感」までもが完全に解消され、集中力も高く、羽生選手の良さが大爆発した、2013年グランプリファイナル初優勝の時のものです。

  

 

 

解説者たちの、演技終了後のスロー再生時の解説付き絶賛ぶりは、聞いてみる価値があります。

 

ご本人の言葉によれば、「自分自身に集中」しきっていて、「脳みその奥まで落ち着かせてみた」という(笑)この大会で、初めてチャン選手に勝ち、五輪金メダルを含む、3冠達成への最初の一歩となりました。

良い意味でリラックスできているのか、その魅力を最高レベルでアピールしており、まさに世間をあっと言わせる、圧巻の演技。

ジャンプが全て非常に美しく、文句のつけようがありません。

全選手中でも最高の成功率を誇る「4回転トーループ」の完璧さはもちろん、前述した、難易度を驚異的に引き上げたトリプルアクセル(3回転半)の凄さ、そして、トリプル(3回転)ルッツ+トリプル・トーループのコンビネーションジャンプが、高さ・飛距離の両方が凄くてなおかつ、着氷の美しさが素晴らしいです。 凄すぎてもう、笑うしかない感じ。(笑)

柔軟性が遺憾なく発揮されていて、足の上がり方の角度、腰の落とし方の深さ、スピード感までもが、最高です。

ラストのスピンでほんの少し横に移動してしまいますが、最後に、羽生選手自身も演技に満足したのか、自分で手をたたいています。

 

この直前の2試合(グランプリシリーズカナダ大会、フランス大会)では、チャン選手にスコアの上では完敗した羽生選手でしたが、そのおかげで、冷静さと本来の自分らしさを取り戻して、本格的な逆襲を開始したように見えました。

この時の羽生選手は、敵(ライバル)を全く見ていなくて、自分のベストを尽くすことに専念しており、本当の意味での「無敵」状態で臨んだ試合だったと思います。非常にかっこよく、素晴らしかったです。

 

 

 この後、史上最高レベルでの大激戦だった2013年年末の全日本選手権を優勝します。(国内史上最高得点をマーク、初の100点超え)

羽生選手はこのプログラムで、後半に行った「3回転ルッツ+3回転トーループ」の連続ジャンプで、最初のジャンプの回転軸が大きく斜めに曲がったにも関わらず、きちんと着氷してなおかつ、後続ジャンプではなぜかキッチリ軸まで修正して美しく跳ぶ、という離れ技を見せつけ、観ていた人々を驚かせました。

普通は軸が曲がると、上手く着氷できずに転倒するか、最低でも後続ジャンプが跳べなくなって単独ジャンプになるか、それでも無理してやると後続ジャンプが失敗するか、です。 相当な脚力、バランス感覚、強い意志があるのだろうと思われます。

(羽生選手は過去のインタビューで、調子が良い時にはジャンプ回転中に、周囲の景色が360度バッチリきれいに見えているのだとか、跳んだ瞬間に、自分のフォームが目の前で3D映像のように見えて、どこをどう修正したらよいのかが直ちにわかるので、跳んでいる最中に即座に修正できるのだとか、そんな感じの変態的天才的能力があることを告白していたことが数回あります。身体の隅々の感覚まで鋭敏で、それを脳で正確に処理して判断し、さらに運動神経にフィードバックできる・・・ ま、一言でいえば、ただの天才なのですね。)

こういう常識を超えた、ふつうは倒れるはずのところをなぜか成功させる「離れ技」は、かつてはプルシェンコ選手が得意でした。羽生選手も、同類のようです。

 

ソチ五輪団体戦SPでも、長年のあこがれのプルシェンコ選手のスコアを上回り、最高点を獲得して1位となり、ソチ五輪の個人戦では、プレッシャーも何のそのの堂々たる態度で、「歴代最高得点更新」「国際公認試合・史上初の100点超え」などという偉業までもを達成して、ついに金メダルを獲得します。

いずれもノーミスのパーフェクト演技でした。

特に圧巻だったのが、初出場の五輪ながら、不敵な笑みさえ浮かべてみせ、精神力の強さと才能を世界に印象付けた、ソチ団体戦での次の演技です。(動画主様、拝借します。)

 

 

この解説では、トリプルアクセルの入り方が、左足のインサイド(内側)エッジ(刃の端)で滑ってきてからアウトサイド(外側)エッジ(刃の端)に切り替える”スリーターン”(氷上に3の数字を描いたような跡がつく形の基本的なターン)だと説明されていますが、前述したように左足のアウトサイド(外側)エッジだけでターン後も滑りきる”カウンター”(というターン)の間違いだと思われます。

 どちらにしても、そのターンをしながら浮いている方の右足を氷の上につけずに、そのまま直ちに回転をつけて3回転半を跳んでいってしまうことで、羽生選手には恐ろしく素晴らしいレベルのコントロール力があることがわかる、と解説者は絶賛しています。 

{ 注: 一般的には、インサイドエッジ(足の内側に重心をかけて、ブレード(靴の刃)の内側の端だけで滑ること)よりも、アウトサイドエッジ(足の外側に重心をのせてブレード(刃)の外側の端だけで滑る技術)のほうが、バランスを崩しやすく、身体が横に倒れてしまいやすいから難しいです。 

  スケート靴は、刃の底部分の真ん中が縦ラインにくぼんでおり、両端の尖った部分で滑っています。平たくまっすぐに滑る(フラット)状態だと、氷の上に2本の縦の平行線がつきますが、その内側と外側のラインのどちらか部分をつかって滑ることが多く、両足の内側(内股側)のラインをインサイドエッジ、反対の外側のラインをアウトサイドエッジと呼びます。 }

 

全日本選手権やソチ個人戦金メダル獲得時のものも、もちろん、言うまでもなく非常に素晴らしくてご紹介したいところですが、近々発売されるブルーレイ・DVDに収録される様なので、そちらで御覧下さい。(笑) ↓

 

羽生結弦選手の演技 Blu-ray版  (2014年7月16日発売予定)

羽生結弦「覚醒の時」 (初回限定豪華版) [Blu-ray]
 
ポニーキャニオン
羽生結弦「覚醒の時」 (通常版) [Blu-ray]
 
ポニーキャニオン

 

さて、このプログラムで非常に有名になったのが、あの途中で出てくる、「へ」の字の形のようなポーズです。

あれは、羽生選手ご本人の解説によれば、「変形型のランジ姿勢」だそうで、名前はないもの。

「イーグル」の変形技では、とも噂されましたが、イーグルは基本的には足腰が曲るのは美しくないとされているだけでなく、180度近くの開脚両足のエッジを使って滑る技なのですが、この羽生選手の技は、主に曲げている側の片足で滑っているようなので、イーグル変形とは呼びがたい。(イナバウアーは足を前後にずらしたイーグルの変形技に当たるそうです。)

「ランジ」というのは、フィギュアスケート用語なのではなく、スクワットなどと同じ、筋トレの姿勢の一つの、一般的な呼称です。

腰を落として前方のひざを曲げ、後ろ脚を伸ばした、フェンシングでいう、「突き」のポーズに似ているもの。

検索してみたら、こんな動画が引っかかりました。お、面白い!(笑) 説明が詳しく、よくわかります。→ (参考3): ランジとは http://www.youtube.com/watch?v=vGzc5FikpRQ

 

羽生選手が、「ランジは、振付師のバトルさんが現役時によくやっていた姿勢だ」と指摘していましたが、上で紹介した、2008年世界選手権フリーの中でも、出てきます。 ランジ姿勢を美しく表現したものが見られます。

次の動画の、1分18秒から19秒のところで止めてみると、ランジ姿勢の応用と思われる、バトル選手の美しいポーズが見られます。http://www.youtube.com/watch?v=5vJFdEfGk3w

バトル選手得意の、騎士のようなポーズですね。バトル選手についてまわった、「王子」やら、「中世の騎士」のようなイメージは、このランジ姿勢の上手な多用によるものだったのかと、今更ながら気づかされました。 羽生選手、ありがとうごさいます。(笑)

 

日本では、羽生選手の足の形が日本語の「へ」のような形のランジだから、「へ・ランジ」などと呼んでみたりされていますが、正式名称はないし、「へ」は日本人にしかわからない言葉なので、国際的に共有できる正式名称をつけてくれるといいですね。

「イナ・バウアー」さんが始めたから「イナ・バウアー」、「デニス・ビールマン」さんが始めたスピンだから、「ビールマン・スピン」という名前なのですから、羽生選手が始めたこの印象的な「ランジ姿勢」の滑走技術は、「ユヅル・ハニュー」とか、「ユヅル」又は「ハニュー」だけ、「ユヅ・ランジャー」(←ふざけてみました)等、なんでもいいですが、羽生選手の名前のついた正式名称になるといいのですけどね・・・。(笑)

「出ました!ユヅル!」とか、「出たー!ハニュー!」と世界の解説者たちが叫ぶと、そこにはあのポーズをやっている他の選手の姿が・・・みたいな未来が、いつか来るといいですね。

羽生選手によれば、「僕はふざけると、こういうことになる」というポーズだそうで、羽生選手の持っている”やんちゃ坊主”っぽさ(笑)が大いに発揮されていて、面白いです。(笑) 自由で勢いがあります。

このプログラムで発揮されている「カリスマ性」も、高く評価されていて、「氷上のエルビス・プレスリー」だの、「氷上のロックスター」だの、「氷上のカリスマ」だのと各国の解説者たちにも絶賛されました。

 

ソチ五輪・シーズンの羽生選手が、このショートと、さらにフリーの両方で合わせてこなしてきた演技の”難易度”は、全選手中でも他の誰にもできない最高難易度だったことは既に周知の通りですが、それをこなすのが一体どのくらい難しいのか・・・ 「一般人」には、雲の上のようで想像もつかないレベルなのですが、

①振付師のバトルさんがこの難易度のプログラムを滑りこなせる羽生選手に、思わず嫉妬してしまった

②過去最高の天才として名高いプルシェンコ選手が「ユヅルは天才!」を連発した、

③女子で技術力最高の浅田真央選手は、滅多に男子選手を絶賛したりしない発言の慎重さをもっていますが、すご技連発を見て驚きのあまり、「ユヅル君は、ハイもハイも、ハイ・ハイ・レベル!」「尊敬しています」と本気で言わせた ・・・

・・・というほどの、超・高難易度だった、ということは、ファンとして知っておいて損はないかもしれません。

  

参考までに、上述の3選手に対する、私の評価はどれも非常に高く、次のようなものです。

  ①ジェリフー・バトルさん → (羽生選手を除く) 歴代男子選手の中で、一番、「観てよかった!」と思える美しい表現力をお持ちだった方

  ②エフゲニー・プルシェンコ選手 → (羽生選手を除く) 歴代男子選手の中で、圧倒的に桁違いの天才だった方、 もはや説明不要の存在

  ③浅田真央選手 → 歴代女子選手の中で一番、私の理想像を体現し続けてくれた最高の選手 女子では完全に別格 こちらも説明不要の存在 

このお三方に、このように絶賛されてしまう羽生選手・・・ 私が初めてその演技を見たとき、数十秒で鳥肌が立って惚れ込んだのも無理はなかったのですね。 特に技術に決して妥協しない浅田選手の昨年の上の発言を聞いて、羽生選手がどれほど凄いことをサラッとやっちゃっているのか、改めて実感できました。

 

 

さらに、2015年の国別対抗戦の、エキシビションで、羽生選手が久々に、「パリの散歩道」をやって下さいました!

その映像がこちら。

 

大事故・怪我・手術で大変に苦しんだこのシーズンの最後に、エキシビションとして羽生選手が選んだのは、なんとこのプログラム。

試合ではないため、余裕気味で、かつノリノリなのですが、エキシビションで4回転が入っているプログラムをやる人って、

本当に羽生選手くらいでは…(笑)と思いますが、そんなことは関係ないよとばかりに、

試合と違わぬいつもの羽生選手らしい、本気の全力モードで魅せて下さいました。

解説の荒川さんも、最後に驚嘆・絶句気味です。

このチカチカしたライトの中でこれが出来、しかもなぜか、超・余裕ぎみ… ということで、

1年前と比べたら、大変だったこのシーズンでも、どれほど成長していたのかをしっかりと証明して見せてくれて、会場は大いに沸きました。

 

 

さて、最後におまけをどうぞ。

同じ衣装+やっている内容はほぼ同じものを組み替えただけなのに、音楽が変わるとこんな感じ、という演技。 

曲の印象に合わせて、雰囲気をきちんと変えています。 特に「へ型変形ランジ」が、「優雅」バージョンになっていて、これまたカッコイイです。驚きます。

見ていて眩しすぎる気がするのは、決して照明や映像のせいだけではないでしょう!(笑)

 

 ドリーム・オン・アイス2014でのオープニングの羽生選手 ↓

 

ジャンプを終えた直後、片足をふり上げる角度があまりにも高すぎて、もう驚愕の一言!!

 

 

引き続き、今シーズンの活躍を、期待しております!