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諸々の事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい。

2010-07-31 02:56:57 | 日記
題 : 「諸々の事象は過ぎ去るものである。
             怠ることなく修行を完成なさい。」
五木さん: ある時、アーナンダに向かって、仏陀は衝撃的な言葉
     を述べます。
      それは、「自分は、もう、3ヶ月後には、この世に居
     ないだろう」という、そういう予言です。
      アーナンダは、さぞかし、もう、驚愕し絶望したに違
     いありません。
      しかし、余命は、もういくばくもない、自分は3ヵ月
     後に、この世を去る。
      自分の言っていることは、決して間違いない。
      こういう風に、仏陀は、断定します。
      おそらく、仏陀の80年の生涯の中で、自分の人生の
     終わりというものを、すっきりと予感した。
      そういう瞬間だっただろうと思いますね。
      ・・・で、仏陀は、アーナンダに、「自分はこの世を
     去る、去る前に、自分が、色々、言っておきたいことが
     ある。
      だから、「修行僧達を沢山集めなさい」 こういう風に、
     アーナンダに命じます。
      そして、アーナンダが、集めた大勢の修行僧を前に、
     仏陀は、この様に言われたという風に、経典には書かれ
     ています。
        そこで尊師は、
        修行僧達に告げられた
        さあー、修行僧達よ
        私は、いま、お前達に告げよう
        諸々の事象は過ぎ去るものである。
        怠ることなく修行を完成なさい。
        久しからずして
        修行完成者は亡くなることだろう
        これから3ヶ月過ぎた後に
        修行完成者は亡くなるだろう・・と、

        尊師・幸いな人、
        師はこの様に説かれた。
        この様に説いたあとで
        さらに、
        次のように言われた
        我が齢は熟した。
        我が余命はいくばくもない。
        汝らを捨てて、私は行くであろう。
        私は自己に帰依することを成し遂げた。
        汝ら修行僧たちは、
        怠ることなく よく気をつけて
        よく戒めをたもて。
        その思いをよく定め統一して
        おのが心をしっかりと守れかし
        この教説と戒律とに務め励む人は
        生まれを繰り返す輪廻を捨てて
        苦しみも終滅するであろう・・と、
      物事は、移り変わるものだという様な事を、いくら口
     で言っても、どんなものでも流転するという様なことを、
     自分の身をもって、みんなに語ろうとしているんではな
     いでしょうか。
      例えば、仏陀という人が、尊敬され、そして、その教
     えが、広がれば広がるほど、その人を、偶像化して、永
     遠に戴いて崇拝していこうという気分というのは、強ま
     ってきますよね。
      どっかで自分は、もう、如何に仏陀といえども、自分
     も涅槃に入るんだという事を言って、それで、その時、
     突然、自分が居なくなって、周りが大混乱するよりも、
     あと3ヶ月というこの日々を、周りの修行僧やアーナン
     ダ達が、しっかり心に刻んで、あと1日、あと1日とい
     う風に、大事にして生きるようにという、生きるもの・
     残されたものへの配慮だという風に、思いますけどね。
     ・・・・・。
      あのー、僕自身はね、余命ということを考えないんで
     すよ。
      むしろ、天命という考え方、で、自分が何時まで生き
     るとか、何時死ぬとか、そういうことはね、ほとんど考
     えたことは無いんです。
      あのー、出来れば長く元気で生きられれば良いと思い
     ますけれども、人間の天寿というものは、あらかじめ決
     まっているんじゃないかなーという事を考える事があり
     ましてね。
      その天寿を全うしたい、ですから、世の中というのは、
     すごく不合理なもので、30歳の天寿の人も居れば、1
     0代で亡くなる人も居る、90歳、100歳まで生きる
     人も居る。
      ですから、僕は自分の人生と言うのは、ある時期から、
     「いつでも」と言うのは、おかしいのですけれども、
     「もういいよ」という、声なき声が、聞こえてきた時が、
     自分の寿命の尽きる時だと思っていますし、寿命が尽き
     ると言うことがですね、何か終わるとか、無くなるとか、
     そういう風に考えていないのですね。
      ですから、何か新しい出発と感じもしますし、とりあ
     えず、与えられた、今日一日、明日の一日、仏陀の言葉
     の様にですね、元気を出して、苦しみに耐えてという風
     に思ってますね。
      ですから、寝る時は、もう、明日は目が覚めないかも
     しれないという風に思いますし、起きた時に、「あー、
     今日一日あったな」と思いますし、あまり、そういう風
     に先の事を考えたことが無いですね。
ナレーション: 自らの死を予言した仏陀。
      別れを惜しむ人々が、数多く後を追ってきました、し
     かし、仏陀は、彼らに戻るように説き、形見として自分
     の托鉢の鉢を渡しました。
インドの仏教歌: 金のお皿でご飯を
        食べて貰いましょう
        仏陀に乳粥(ちちがゆ)を
        差し上げましょう
        金の台の上に
        席を用意しましょう
        仏陀にお願いして
        座って貰いましょう
        ここで仏陀に
        静かに休んで貰いましょう
        私は、みんなに仏陀が
        来ていることを知らせます
     
映 像 : 長い汽笛を鳴らして走り、そして去っていく列車
 

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