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冷泉家・・(和歌の家)秋季特別公開

2009-11-04 16:47:37 | 神社、仏閣、名所、
冷泉家
歌聖と仰がれる藤原俊成、定家父子を遠祖とする「和歌の家」で定家の孫、為相を初代とし、以来八百年の長きにわたり和歌の宗家としその伝統を今日に伝えました。現当主為人氏は、25代で月次歌会を始め「乞巧奠」(きっこうてん)等王朝以来の貴重な行事を現代に伝えられています
冷泉家は近世中級公家邸の唯一の遺構で重要文化財に指定、秀吉公により形成された公家町の一画である現在地に屋敷を構えたのは江戸時代の始め慶長年間(1600年頃)それ以来400年この地を動いてはいません
表門
今出川通りに面して建つ薬医門屋根の四隅には留蓋瓦として立つ、阿吽を対した亀像瓦・・冷泉家が京都御所の北に位置していることから玄武神を表しています
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表門を入ると白川砂を敷きこんだ前庭を持つ玄関、左手隅には共待の腰かけが有り立蔀で目隠しされた内玄関、式台を敷設した大玄関へと・・
手前に共侍の腰掛、内玄関、目隠しの立蔀の向こうに式台を設えた大玄関へと続きます

座敷棟へと・・
座敷棟は、東より上の間(13畳)中の間(12畳)使者の間(8畳)と一列に連なり上の間から使者の間に至る部屋境の欄間は素通しですが之は、儀式や行事の時襖を取り外し全体を一室化する為のものです。部屋の襖に黄土色の地紙に雲母で型押しした牡丹唐草の唐紙が張られているのは、歌を詠む折に季節感を排除し絵柄が邪魔に成らないよう考慮したものだそうです。「冊子参照」
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式台を敷設した大玄関・・
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御文庫
冷泉家に伝来した貴重な典籍、古文書を収めるお文庫で和歌集など二万点がおさめられれいるそうです。天明の大火の折も火災から免れ400年の年月冷泉家の信仰の対象となっております。土蔵には、二重の屋根が取り付けられ火災に遭っても木の屋根が焼けおちた後も土蔵の屋根が中のお宝を焼失しないようにと工夫がなされていました。(新御文庫向こう側と並んで立っていました。)
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台所
建物の西にある台所は、禅院等の庫裏に良く似た姿で、土間正面の上方には「しゃぐま」と言う藁束が、吊り下げられています・・祇園祭の長刀鉾に使われた物を祭礼後、魔除けとして土間の南西に飾られています
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