HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

タンパク質+タンパク質の油揚げの納豆はさみ!

2022-08-16 21:17:02 | グルメ
 タンパク質補給が大事ですが、お肉だけではなく…





「栃尾油揚げ 納豆はさみ」

油揚げは豆腐を揚げたものですし、納豆も豆から作ります。
どちらも豆が原料なので、相性が悪いわけがありません。
サクサクした焼いた油揚げとネバネバの納豆の食感の対比がいいです。

「血液サラサラの薬を飲んでいるのですが、納豆は食べられませんか?」
患者さんに時々質問されます。
納豆を食べてはいけないのは「ワーファリン」という薬を飲んでいる人で、
納豆を食べるとワーファリンが効かなくなります。
アスピリンなどの「高血小板剤」やリクシアナ、イグザレルトなどの
「新しい抗凝固薬」は納豆に影響されないので、食べても大丈夫です。

納豆と薬の関係もいろいろあるので、心配がある人は担当の先生に
聞いてみてはどうでしょうか? 
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ついの医療界からのレッドカードが出た!

2022-08-16 20:52:01 | 健康
 行動制限がない夏で、「医療逼迫」が進んでいます。
そんななか、ついに医療界からのレッドカードが出たと話題になっています。




「災害レベルに達した新型コロナ第7波について ―重症患者受け入れ医療機関からのお願い―」
https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/info/pdf/20220815_01.pdf


京都大学医学部附則病院のホームページに京都の病院および
医師会の連名で公表されました。

以下、内容を転載させていただきます。

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1. 「行動制限がない」は「感染リスクがない」ということではありません
「3年ぶりの行動制限がない夏」と報道され、旅行やイベントが再開されて、街には人があふれています。 社会経済活動のことを考えて、行動制限は行わないというのが、行政の判断のようですが、「行動制限が ない」ということは、「行動を拡大しても、感染しない」ということでは決してありません。人の集まるところに は感染のリスクがあふれています。 人出が多い繁華街への外出はもとより、ショッピングセンターでの普段のショッピングなどで感染した事例 は多く報告されています。現状では、旅行先で感染した場合には、入院する病院や宿泊療養施設がなかな か見つかりません。公共交通機関で帰ってくることもできません。
外出・旅行には応分の感染リスクがあるということをしっかり認識し、避けることができる、あるいは延期 することができる不要不急の外出はぜひ避けてください。

2. 災害レベルに達した新型コロナウイルス感染症第7波による医療崩壊
新型コロナウイルス感染症の爆発的な拡大はすでに災害レベルに達しています。「行動制限がない」と いうことで見かけ上は日常が回復しているように見えますが、その裏では感染拡大が災害レベルに達して おり、救急医療を中心に医療崩壊が同時に存在しています。 今日の日本の異常な状態をぜひ知ってください。
これまでの第 6 波までの経験からも、感染者数の増加に少し遅れて重症者数や死亡者数が増えていきま す。京都府においても、高齢者における感染や重症者は、現在明らかに増えつつあり、死亡者も増えてき ています。感染者数が多い他の都道府県では死亡例がさらに多く発生しています。曜日によって感染者数 が一週間前と比べて減少していることを強調するような一部の報道もありますが、誤解しないでください。 決して感染が収束傾向にあるわけではありません。検査体制が必ずしも行きわたっていないため、報道さ れている感染者数より、実際の感染者数は多いと考えられます。
京都府内の複数の病院において、クラスター感染が繰り返し認められており、感染等による医療従事者 の休務者の人数もひとつの病院あたり毎日数 10 人から 100 人以上となっています。いずれの医療機関も できる限りの懸命な努力をしていますが、新型コロナウイルス感染症用に確保している病床は京都府にお いては実質的に飽和状態になっており、どの病院もすぐに受け入れることができない状況となっています。 新型コロナウイルス感染症自体は軽症でも、もともとほかに病気がある場合には重症となり ICU での治療 が必要になることがしばしばあります。毎日のように報道されている病床稼働率や重症病床使用率は正確 な実態を反映していません。
新型コロナウイルス感染症以外の通常の病気に対する診療も多大な影響を受けており、手術や入院の 停止や延期という事態となっています。
特に救急医療はすでに崩壊といってよい状況にあり、救急要請数は通常時の数倍となっており、搬送困 難となる事案が著しく増えています。新型コロナウイルス感染症だけでなく、事故によるけがや脳卒中や心 臓病などになっても搬入できる病院がなかなか見つからず、救急隊が現場で長い時間立ち往生するような 状態となっています。
現在は、「救えるはずの命が救えない」という、医療崩壊となっています。
新型コロナウイルス感染症の感染者数が減らない限り、この医療崩壊はさらに進みます。

3. 新型コロウイルスは単なる風邪ではありません
オミクロン BA5株による新型コロナウイルス感染症第7波は軽症が多いように報道されています。しかし ながら、呼吸器症状が軽症であっても、高熱やのどの痛みというかなりつらい症状を呈します。また感染時 の症状は軽症でも、その後様々な後遺症で苦しんでおられる方もおられ、それが若い方に多いことが報告 されています。決して単なる風邪のような病気ではありません。
インフルエンザとは異なり、新型コロナウイルスは感染してまだ発熱などの症状が出ていない時期であっ ても、他人に感染させる特徴があります。「お互い元気そうなので、大丈夫」ということは決してありません。 マスクを外したままでの会話には感染リスクがあることをぜひ認識してください。「マスクなし会話」を避けて ください。他人との距離が近い公共スペースではマスク着用をぜひ心がけてください。
感染力が極めて高いのが、現在主流であるオミクロン BA5株の特徴です。会話や咳あるいはくしゃみに よって感染者が出す「しぶき(飛沫)」を直接吸い込むことによって生じる感染(飛沫感染)は、適切なマスク (不織布マスク)を適切に着用すると、かなり防ぐことができます。不織布マスク以外のマスクや、鼻を露出 したままのマスクなど不適切な着用法では予防効果が下がります。
なお、新型コロナウイルスについては、飛沫感染のほかに、空気中を漂うウイルスを吸い込むことによっ て生じる感染(空気感染やエアロゾル感染)の可能性も指摘されています。これはマスクでは完全に防ぐこ とができません。冷房を用いる季節ですが、定期的に適切に換気を行うことも心がけてください。

4. 3回目のワクチン接種をしてください
65 歳以上の方の 9 割近くは3回目のワクチンを済まされ、4回目のワクチンも進んでいますが、若い世代 の3回目接種はそれほど進んでいません。ご自身が感染し重症化することを防ぎ、後遺症を減らすために も、また周囲の人に感染を広めないためにも、若い世代の皆様には 3 回目のワクチン接種を是非受けてい ただきますようお願いいたします。

「行動制限がない3年ぶりの夏」であるからこそ、 国民の皆様の「感染対策に関する意識」だけが、 自らをそして大切な人を守り、国民を守るための医療を守ることにつながります。 どうぞよろしくご協力のほどお願い申し上げます。


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 経済活動優先に舵を切り、さらには熱中症対策優先のためにマスク軽視のメッセージを
出したため、「感染症対策しなくてなんでもやって良いんだ」という誤ったメッセージを
国民に出しました。
さらに、出かける前にPCR検査や抗原検査をすれば感染していないという誤った情報で
旅行先での検査でコロナが発症して感染を広げた事例が多く出ています。


今回の京都の病院および医師会の共同声明は、京都のみならず全国の医療機関
および医師会も同感だと思います。

 政府および国民はこの共同声明をどう受け止めるのでしょうか?
テレビのコメンテーターでは、「行動制限なし」「感染対策なし」を容認する人が
いますが、医療現場からのレッドカードが出ました 
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