新型コロナウイルス も発生が始まった頃は、(今から見れば)数が少なく、
未知のウイルスとして警戒する必要があり、全数調査の意義がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/34/e31d9f7a82d97590cad53790016d7162.png)
(
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220801/k10013746811000.html?word_result=新型コロナ+国内感染者数から引用)
いろいろと経験して第7波になり、感染者数が増えています。
感染者数を把握することで対策を立てることに役立っていましたが、
現在のような感染が大流行になって、数字の正確性が揺らいでいます。
現在は、発熱などの症状があっても発熱外来が逼迫しており、
受診できないために診断できない人が増えています。
また、軽症だから受診しない(コロナと診断されると仕事できなくなる)と
いうひともかなりいるようです。
当院の患者さんからも、熱が出たため、あちこちの発熱外来に連絡したけど
診察を受けられないという話が増えています
実際の患者数は公表されているよりもかなり多いです。
また、医療現場ではデータ入力に多くの労力が費やされており、
事務的スタッフの負担も増えています。
これらの患者数調査の正確性が低下しているのに、現場の負担が増えている
という問題がのしかかっています。
そろそろインフルエンザ並みに5類にして、重症者の対応に
集中できるようにする時期ではないかと考えています。
そのときに大きな問題の一つは「濃厚接触者」の扱いをどうするかです。
海外ではもう濃厚接触者の対応をやめているので、日本でもどうするのか
議論を始めるべきだと思います