前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

無常観て何?/ Paul Young

2009年01月23日 01時55分44秒 | 音楽
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

ラジオで久しぶりに Paul Youngを聴きました。

ポール・ヤング自体はoh girlとかWhat Becomes of the Brokenheartedなんかの
カバー曲は最近でも良くかけて聴くんですが、
ラジオで、しかも80年代の彼の曲がきけたのがとてもうれしかったんです。
そのひと時だけ、あの頃に連れ戻してくれるんじゃないかと心がざわめきました。

かかった曲はEverything Must Change 『心の道標』なんて邦題がついていたんだ。
この曲の収まった2ndアルバムThe Secret Of Association持っていたのに全然そんな邦題記憶にない。おそろしい
1stアルバムのタイトルが思い出せない・・・嗚呼 年だ・・・けどこちらも友達経由で貸してもらって良く聴いてました。
2ndからはHall&OatesのカバーEverytime You Go Awayが有名ですが、
Everything Must Change も好きな人は多いはずです。

あの頃、古典の授業で『もののあはれ』とか『無常観』という言葉がでてきて、それが
どんなこころもちなのかよく解することなく、ただ『問題』の『解答』としてその言葉
を覚えたものです。

あの頃は、まだ自分の『未来』とか『将来』とかが光に満ちていて、
馬鹿みたいに幼い勘違いで、それが『永遠』と等しい意味で広がっているように捕らえていました。

でもこの曲によって、未来はそんなに明るいことばかりではないという予感、
悲哀や諦念といったまだ対峙したことのない場面を遠くから見ている、
何とも言い表せない心象をつくっていました。

忘れていたのに今日はいっきに連れ戻されたみたいな気分です。

変わっていくことを受け入れるということが理解できず、
それをあきらめることだと若い頃はずっと思っていましたし、
ひとつひとつ、受け入れていくことをやっと覚え始めたばかりの昨今です。

無常観なんて学校で、言葉で教えられて、覚えるものではありません。
みんな心の中に持っていて気づくものです。
若い頃は心の片隅で、大人しくって静かにしているものだから気づかないけど、
年取ってくると『いたのそんなところに』って感じで正座して行儀よくしている
そいつに気づくんです。秋風みたいな奴です。「夏は絶対終わるんだよ」そう呟く。


Paul Young は当時年上の女性に人気があったそうです。(UKに限るかな 日本ではしらない)
わかる気がします。今のわたしは、その頃の年上世代だから。彼の歌は沁みますわ。

わたしは渋々オバさんにChange
オバマさんは張り切ってChange に務めてください。


Paul Young は大好きなのでいつかにつづく