前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

わたしのミシェル

2012年10月03日 21時34分44秒 | わたしの思い
もう30年くらい前になるでしょうか・・・
パリのお土産に、少年の絵と少女の絵を知人にいただきました。
絵といっても鉛筆の素描のようなもの。
よく観光客、特に日本人にこういった絵を高値で売りつける
悪い人がいるとかいないとか聞きますけど、その類のもの
ではなさそう。
何度か引越しをしましたが、気に入って今も額に入れて対で
壁にかけています。西日のあたる場所にかけていたので、
紙がセピア色に焼けたせいか、枯れた良い感じになっています。

いつも行くスーパーのレジにこの絵の中の少年に良く似た
男の子がいます。
彼が研修中に店に立ち始めた頃、他のレジは混んでいるのに、
彼のレジには列ができないの。
あまりにもガランとしているので、ちょっぴり可愛そうな
気がしました。
彼はせっせとその間、ぬれた籠を拭いたり、ビニールの準備をした
りと、ぼんやりしているわけではありません。中々の働き者。
わたしは彼のレジに並んでみます。
テキパキと中々上手にこなしていきます。
『合格』わたしは心の中で呟きました。

わたしの絵の中の少年はミシェルという感じなんだけれど、
彼の名札は普通の日本人の苗字です。
ハーフかなぁと思っているのですが、わかりません。
かなり顔が小さくて、手足が細長いです。

まあ、何でも良い。
3ヵ月が過ぎました。
わたしのミシェルのレジには普通に列ができ、
テキパキと手際よく仕事をこなしています。
きっとみんなが『合格』をくれたのでしょう。

彼は勤勉で、気も利いて、とても良い声をしていることを
付け加えておきます。
気が利くこと、どんな場合も自分で仕事を探してボンヤリ
しないことは社会人として重要なことだと思います。

頑張れ、少年ミシェル。みんな見ているよ。