前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

こころの狭い人

2020年03月24日 18時49分04秒 | わたしの見かけた人

お彼岸の期間、早くにお参りに行けて、時間があり、お天気がいいなら

お中日以後、花の水を替えに行く年があります。

今年は、時間もあり、良いお天気だったのでお彼岸中二度お参り、

車のフロントガラスにてんとう虫が同乗。

帰りには二つ星のてんとう虫が背中に乗ってきました。

 

太陽神の使いだそうで、何かいいことがありそうな気分、

帰りにロトを買いに行きました。

でもいいことはありませんでした。

むしろちょっと嫌なことがありました。

売り場の前に来ると、四十代くらいの男が車を横付けにして、

高齢の男性になにやらきつい声で言っています。

しかもスマホをいじりながら相手の顔も見ずに。

軽トラの荷台の積み荷におじいちゃんが触れたらしいのですが、

「人の物に勝手に触るなっ」と凄む男。かなりきつい言い方。

「ごめん、何だろうなと思って・・・」・・・しゅんとして、

それでもニコニコして去るおじいさん。

なんか風呂桶か水槽みたいなものが二つ積まれていました。

大事な仕事の物かもしれませんが、自分も駐車スペースではない所に

止めてスマホなんていじってたくせに。感じ悪。

同じことを言うにしても、注意するにしても言い方というものがある。

何か自分の親が外でああいう扱いをされたら・・・そう思うと悲しくなりました。

あの男にだって親はいるだろうし、年も取るだろうし。

わたしがロトを買い終えると、降りてきてチラッとこちらを見て売り場に。

普通なら、ロト仲間って感じで目があったので微笑み返しますが、

フンっと目をそらしました。いつでもひとには笑顔と心がけています。

こんな男には勿体ない。実に嫌な気分。

ちょっと離れた場所からその男が買い終わるまで、その背に向かって、

わたしにも当たらないでしょうけれど、あの男には絶対に当たりません様に、

と念を送りました。

 

せっかく太陽からやってきてくれたのに、てんとう虫さんごめんね。

わたしはこころの狭い人間です。

こころの狭い人間が心の狭い男を見かけた話でした。


ペシミスト、親切な人々との一日

2019年08月28日 15時51分57秒 | わたしの見かけた人

昨日は、どうしても健康上検査の必要がありまして、

早朝から出かけました。

この件につきましては、長い付き合いになるかもしれないので、

またいつか、書くかもしれません。

 

予定より早く診て頂きましたので、ちょっと街に出かけました。

このところずっと雨、昨日も雨。こころもうんと暗い。

自分の健康と他にもBigな悩みを抱えているもので。

 

一日を振り返って思ったのは、昨日会った人たちはみんな親切でした。

バスの運転手さん、病院の受付の女性、看護師さん、先生、

薬剤師さん、コンビニの店員さん、Apple Shopのおにいさん、GEOのおねえさん

東急ハンズ若い子供みたいな店員さん、

物を増やしたくないのと、大好きな本も読む気がしないわたしに、

声をかけてくれた古本屋のおばちゃん。(一冊買ってしまいました)

そして、久々にクレジットカードを作ることにしたのも、声をかけて下さった方が

とても親切で好感の持てる女性だったのでお願いすることにしました。

しかし、今のわたしの身分で審査を通過できるかが疑問でございます。

 

悩みは全くもって解決しません。今のわたしでは解決しようがない

試練ですが、パンクしそうに考えに考えて、何か行動しないと。

やってみよう、言ってみよう。少しくらい図々しく。

 

子供の時からペシミストのわたしですが、

他人の親切が身に染みた一日でした。

 

 


歌う人達

2019年07月23日 23時13分01秒 | わたしの見かけた人

わたしが、パソコンを置いているこの場所。

窓辺なのですが、通りに面していて、緩やかな坂道です。

よく高校生が夕方になると通ります。

バス通りでグラウンドやコンビニ、公園などに繋がっているから。

夏休みに入ったから、夕方に限らず、10代の子たちが自転車で

通りかかるのを見ます。

 

何故なのか、この道を歩く人たちは、結構大きな声で歌うの。

全然知らない歌を大きな声で歌う若者。あまり上手ではない。

演歌を歌うおじさん、お爺さん?すごくうまい、歌手並。

鼻歌の中年、仲間で歌いながら、笑いながらの高校生。

最近少ない、酔っ払い。

 

とにかくなぜか、よく歌う、恥ずかしがる様子もなく。

この道はそんなにウキウキする道なのでしょうか。

陰鬱な女が窓辺で聴いていることなど誰も気づかないの(笑)

 

何となくわたしも歌ってみました。

これまた何故か?

チェッカーズの涙のリクエスト。

そして思いました。

小銭を使って、ダイヤルを回して電話をかけたことありますか?

トランジスターラジオで放送聞いたことありますか?

この歌の意味わかりますか?

 

今そんな時代になっちゃったんじゃないのかな?

自転車で坂道を上る、高校生の後姿に問いかけました。

ジェネレーションギャップ。

このくらいの子供がいてもぜんぜんおかしくないけれど、

いや、遅いくらいだけど、いなくて良かったと思いました。

 


あなたから見れば脇役のわたし

2019年06月30日 18時00分13秒 | わたしの見かけた人

最近は本屋さんに行かなくなりました。まあ、近所にないし。

大体の調べ物はパソコンのお陰で本の必要もなくなったし、

立ち読みも疲れるし・・・・図書館で節約。

 

昔は本に目がなくて、本屋さんは大好物がたくさん並んでいました。

 

今ふと、昔のことを思い出しました。

ある画集が欲しくて探し回っていたのですが・・・・

欲しかった本、ようやく見つけたのです。

その本を手に取り、もう一つ側にあった本が気になって

平積みになっていたその本の中身を確かめようと、手を伸ばした時でした。

隣から、背は高くないけれど、がっちりとした固太りの男が、

わたしを押しのけるように出てきて、大きな声で話し始めました。

 

平積み本の向こう側ににスラリとした女性が雑誌を

見ていたのですが、その人に向かって、

「○○○○さん」と。

周囲にわたしの他、二人位いたと思いますが、

いかにも体育会系の大きな声だったものでみんな振り向きました。

 

美人とまでは思いませんでしたが、スタイルがよく、

ちょっときれい目に見えるその女性は、

戸惑う様子もなく、男性に目を向けました。

男「いつも〇×図書館で見かけます 自分は・・・(自己紹介)」

女「ああ・・・・・」見覚えがあるのでしょう。

男「少し話をしてもらえませんか、お願いします」懇願

女「わかりました」自信満々

男「いいんですか」

女「少しなら」

傍から観察するに、男はスポーツマンの真っすぐな青春を演じ、

女は自分に自信があり、ちょっといい女を演じていました。

 

しかしですね、朝からずっと歩き回って本を探していたわたしにとっては、

その男が邪魔で、手に取りたい本が取れないのよ。

まるで無粋なやつがそこに立っているみたいだけど、

別にあなたの恋路を邪魔する気はないのよ。

そりゃ、あなた方にとっては、わたしは脇役で目にも入らないでしょうけれど、

わたしは、一応わたしが主役の目であなた方を見ているのよ。

 

男は爽やかな男を演じていますが、見た目はそう爽やかではなく、

女はその以前から、、男が自分に気のあることを知ってか知らずか、

選択権は彼女のみにある雰囲気で、顛末はどうなったことやら・・・。

 

わたし以外の脇役たちもどこかシラケた目。

他人の真剣な恋心を嗤うのは品のないことだけど、

まだわたしも若かったもので、田舎芝居を見ているようでした。

 

人生って常に自分が主役だけど、ちょっと脇に逸れて

同じシーンを見たならば、全然違ったものになるということが

年を重ねるとよくわかります。

 

あの人どうなったでしょうね。

もうすっかりそんなことは忘れているかもね。

あの人から見たら脇役のわたしが覚えているのに。

案外うまくいって、結婚していたり・・・・

物語はどんな広がりを見せたことやら。