前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

Weltmeisterschaft/キャプテン翼とレーヴ監督

2010年07月11日 03時12分32秒 | 本・漫画
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

Weltmeisterschaft[ヴェルトマイスターシャフト]略してWM[ヴェーエム]、ワールドカップのことです。
ドイツ語の勉強をしていた時に教えていただきましたが、もうすっかり離れてしまって忘れているので
つづりが間違っているかも・・・そう言えば、サッカーは Fußbal[フスバル]でしたなぁ。

って、何故にドイツ語の話などするかは後回しで、そもそもわたしがサッカーを見るようになったのは
『キャプテン翼』とセルジオ越後さんの子供向けのルールブックを何気なく手にしたのがきっかけだったと思います。
『キャプテン翼』は80年代の初頭に始まったお話だと思います。当時の翼くんの夢はブラジルに行って
サッカーをすることであったり、ワールドカップに出場することだったり・・・そんなの無理、無理って当時は
思ったものですけど、その頃翼くんに夢中になった世代がワールドカップに出るという夢を叶え、
今はそのワールドカップで勝ち上がっていくという更なる高みを目指す時代になりました。
もういい大人になろうとしていたので、サッカー以外のところでは幼稚というか、あり得ないことが
結構漫画の中にはあって、わたしは翼くんが中学生になる頃までのお話しか知りませんので、あしからず。

ついでに、当然ながら、マラドーナはその頃監督ではなく選手でございました。(もう50さいになるのね)

そして、翼くんの中で、ハットトリックとかの用語を学び、三杉君にはオフサイドトラップを教えてもらいました。
更に、越後さんのルールブックで、コーナーキックになるときとゴールキックになる場合とかの細かいルールを知り、
単純ではあるけど、よくできたルールだなあと、サッカーが好きになりました。

やがて、Jリーグなるプロリーグが日本にもできるわけなのですが、
どうも発足当初のチャラチャラした感じを好きになれませんで、いまだにあまりJは見ませんねえ。
地元チームの結果を気にするくらいです。

どこの国でもそうかもしれませんけど、代表に選ばれるような選手は個性が強くて、主張も強いけど、
今回の大会を見ていて思ったことなのですが、サッカーはチームプレイ。いくら上手にシュートを
決められるとしても、それに繋がるいいパスを出してくれる人がいないといけないし、意気が合わないとね。
翼くんの中の日向小次郎を思い出しました。
サッカーは一人ではできません。今回の日本の代表選手には、以前のバラついた印象と違って、
小学生の翼くんが色んな子と試合で出会って、仲間になって時にライバル、時にチームメイトとして
成長していくそんな過程と似たものを感じました。
特に帰国後の会見で、みんな口々にチームとの離れがたい思いを語っていましたものね。

そんなわけで、終わりが近づいたワールドカップ、よりまとまりのあるチームが優勝することでしょう。
実は、わたしは決勝戦はオランダVSドイツでオランダ優勝と、予選が終わったとき予想しました。
でも、ドイツは負けちゃったし、色々鑑みてタコのPaulくんと同じくスペインという最終予想。

わたしは、毎回、日本亡き後はドイツを応援してまいりました。
フランスも好きなのですけど日本より先にいなくなることが多いので。(前回はとても残念でしたよ)
今回もずーっとドイツ応援していました。なのに放送されない試合はあるし・・・よりによって
三位決定戦の放送がない・・・・・なんで?
おまけに監督、選手数名がインフルエンザになってしまったそうで、大丈夫?
Paulくんの予想は3位はドイツ。わたしも希望的予想でドイツなのですが見れない。残念すぎます。
Joachim(Jogi) Löw/レーヴ監督からも目が離せなかったんですけど・・・。
本人はいたって大真面目なんだけれど、何か一つ一つの動作に落ち着きがないというか、
ガサガサしている感じが、男前なのに面白くて(失礼)好きでした。
後は(多分スポンサー)STRENESSEのタイトなお洋服を見事に、モデルさんより素敵に着こなしていることも
注目でしたけど、セーター、もといドイツなのでPullover[プローヴァー]を裸に着ちゃだめ、
アンダーシャツ着ないから風邪をひいてしまったんじゃないのでしょうか。
今日は何を着るのかなと思っていたけれど、出てこれるのでしょうか?ずいぶん熱も高いそうですから。
と、ネット上でもレヴ監督は話題になっているみたいですね。柴田恭平に似ていますか?
わたしは、カビラさんとか草刈雅夫とか連想。怪しげなくらい?豊かな黒髪もいいですね。
個人的希望として『エロイカより愛をこめて』のエーベルバッハ少佐を実写版にするなら推薦したい人物です。

すごくどうでもいい話題でしたが、何でこんなことを書くのかといえば、レヴ監督って『80年代好み』です。
あの時代を過ごした人にはきっと好みのタイプだと思うのですよ。彼のファンが主婦層になるのは当然ですね。
もうひとつ、どーでもいいことですが、はじめインタビューを聞いて(そのときテレビの音量が低かったこともあるけど)
ドイツ語に聞こえなくて、本当にすっかり自分が忘れてしまっていることを
思い知りました。フランス語話しているのかと思ったくらい。継続は力なりですね。だめだ。

そんなわけで、今回のWeltmeisterschaftで心に残った場面はレーヴさんの怒ってペットボトルを
投げつけたシーンではなくて、中沢選手が、駒野選手をぐっと抱きしめて涙ぐんでいたところです。
あんな中沢初めて見ました。

それでは、もうじき3位決定戦、始まります。
ドイツの選手健闘を祈ります。クローゼさん、点を入れてください。腰大丈夫?
レヴさん、今日は暖かくして出てください。

それでもって、まだ終わっていないけど、寝不足の楽しい時間をありがとう。Danke schön

あっ速報見たらクローゼ控えになってた



究極のLove song/Freddie Macury 2

2010年07月06日 00時42分56秒 | 音楽
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

半裸に胸毛を纏ったおヒゲのおじさん・・・
『マカロニほうれん荘』という漫画に登場する熊先生が、「Noォ!」と苦悶気味に叫ぶときに、変身していたひと。
わたしのFreddie Mercury/フレディ・マーキュリーに対する認識なんてそんなものでした。 どっちも気持ち悪いの

ちょっとどぎついイメージを持っていたのですけど、ソロアルバムMr.Bad guyのジャケットの彼は
サングラスをかけて、静かにこちらを向いていて、さっぱりして見えます。70年代のアメリカのフォークアルバムみたい
そして、そのアルバムに収められていたのが、I was born to love youなわけです。
驚くような感覚が通り抜けていく・・・僕は君を愛するために生まれてきた ひとつひとつの胸の鼓動と一体に、
そう、僕は人生の来る日も来る日も、君を大切にするために生まれてきたんだ
君は僕にとって無二のひと、僕は君にとって唯一の男
僕のために君は創られ、僕を恍惚に導く
どんな好機に恵まれようと、愛のためならふいにしても構わないよ
一緒にチャンスに賭けてみようよ 愛し合おうよ
夢に捕らわれて、それがが叶った
この身に起こったことがとても信じられないよ・・・・・・・・・・・(くりかえしの部分は略) 
君を愛したい、君に関するどんな些細なことでも全部愛しているんだ

I wanna love you, love you, love youと続いて行きますのでこれくらいに。
とにかくすごく、激しくlove you,を繰り返すわけなの。

あららっ、つい先ほどまで、ほぼ、何の巧言もない、恥ずかしいくらい真っ直ぐな歌詞だと思っていたのに、
気づいたことがありますよ・・・。
ほぼ、何の巧言もないと言ったのは、you are the one for meってところが『ほぼ』でないと思うのからです。
次がman for youだから、one じゃなくて、womanでもいいはずだし、そう誤解しているひともいて、
確かライナーノーツの訳詞も女(ひと)としてあったと思います。
まあ、womanだと字余りでoneの方が、収まりいい韻を踏みますからそれだけのことかもしれませんけど、
そこに込めた思いがきっとあったよね。うん(誰か返事して)

そして、いま気づいたのはlet me romance with youってとこなんですよ・・・何でもないんですけど、
この部分訳すのに一番悩んで、挙句に間抜けみたいに「愛し合おうよ」としか訳せないの。
だけどですよ、もうしつこく考えすぎだよと言われればそれまでですけどね、何でそれまで
散々、君を愛するために生まれてきたとか、人生、毎日で君を大事にするなんて言っておいてだ、
romanceなんて言葉を使うのです?romanceっていうのは恋愛は恋愛でも、激情というか、
ぱっと灯った性急な激しい恋愛物語ではあるけれど、長続きはしない、短い恋愛だったり、
まあ、それは理想的な相手だけど、情事、 艶事だとわたしは思うのです。

だから・・・もしかしたら彼は既にこの頃、後に自分の身に起こることをに知っていたのかなと。
それが短い時間になるかもしれないけれど、命の限り、命続く限り愛しまくったるぜっという誓いみたいに
今となっては思ってしまうわけなのです。というか、訳してみながら気づいたのですけどね。

初めの予定では、love you を繰り返す、しかも激しく一体何度love love 言えばいいの?
だけど、こんなふうに思われるのは、現実には絶対無いけれど(きっぱり、言い切り)幸せよね。
故に、これ究極のラヴ・ソング。というお粗末な話で終わるはずでした。

フレディ・マーキュリーを語る上で、やっぱり避けて通れない話題になります。

誰から聞いたのか、はたまたどこからそんな情報が入ったのか、
80年代耳にするようになったある病に彼が侵されていると、田舎の女子高生の耳にも届いてきました。
それを聞いたときわたしは近い将来、このひとがいなくなってしまうんだなあと思ったことを覚えています。
その頃はおそらく単なるうわさの域だったのでしょうけれど。
現在では、薬でコントロールして、日常を送ることが可能になっていますが、当時の認識は、
必ず死に至る病だと田舎の高校生は思っていたのですね。

80年代は終焉。そしてその日は緩やかにやってきました。
テレビニュースでわたしは彼の死を知り、とうとう、その日がやって来たんだなと思ったことを覚えています。
ただ、それ以前とも、現在とも全く異なる価値観を持ち始めた頃で、感慨に耽ることもありませんでした。  

ただ、過去の噂のせいで(実際は事実でしたが)早くからわたしはフレディが病気を公にしていたものと誤解。
自身のsexual orientationについても、井出達から身勝手な思い込みで、オープンなイメージを持っていました。
明るくオープンなね。

昔は、繊細さを感じたことがなかったけれど、なんのなんの、大変な誤解をしてました。
そして優しさを感じ、芸術家にありがちな、『個人的なこと』を主にして音楽を構築するひとではなく、
まずは音楽そのものを届けてくれるひとだったのかなと思ってみたりしています。
だから、病気も亡くなる近くまで公にしなかったのかもね。それはとても個人的なことなのだから。

Mr.Bad Guyのライナー・ノーツに確か、
自分が求めていたような音楽を、若者に届けたいというようなことが書かれていました。

色々深読みした挙句にですが、天にも昇るような気持ちにしてくれる激しいけれど、
耳ざわりが良く心地いいlove songは、命続く限り彼が『若者』だったわたしたちに届けてくれた
誰のものでもない、万人のための究極のlove songだと思いたい。思わせて下さい。思うことにしました。

ちなみに、わたしとフレディさんの共通点ひとつ、猫が好き。

いつか、フレディ・マーキュリーは天才って話もしたいけれど、それを語るにはもう少し、
クイーンを聴きこむ必要があるので・・・・・。
次回は、ちょっとワールドカップの話をしてみたいと思っています。