出雲から松江へとって返した。
出雲へは宍道湖の南側を走った。私が座っている席は逆側だった。帰りはゆっくりと撮せるかなと思ったら、宍道湖の北側を走ると言う。ガッデム!
カメラを向けて松江の街を撮した。
町の中心部へと入り、堀川の遊覧船乗り場へ着いた。
これから松江城の内堀を船で遊覧する。橋の下をくぐるので、船の屋根は上下に昇降する。頭を打たないようにと予行練習をして出発した。
何艘も遊覧船は進んでいる。定員が13名らしく、我々は二班に分かれた。
左手は城跡で、右手は住宅地から始まった。
第一の橋は、さほど低くない。右の実の付いている木はハゼで、実はロウソクの原料になると言う。
橋が少しづつ大きくなって官庁街へと進んでいる。
あまり良く写っていないが、鴨と一緒に亀がいた。ミドリガメが大きくなったのだそうだ。これも困った外来種で、かなりどう猛で在来の亀も魚もいなくなってしまうと船頭さんが言った。
この薄い建物は、酒田で言うところの半裂き屋である。間口で税金が異なったために、このような建物が建ったのだ。
これはもう大店と言える。
住宅だろうと思われる建物には、石段があって、昔はここで洗濯をしたようだ。ただ、この堀は宍道湖の水を引いている為に、少し塩辛い。松江は水の町と歌われているが、実際には飲み水には事欠くと言う。水道料が馬鹿高いと言ったが、本当かはわからない。
また、堀に宍道湖の水を引くためにポンプを動かしているそうだが、これが故障した時には3日間遊覧は中止になったそうだ。
橋桁まで低いのが全部で4箇所あった。屋根がウィーーンと下がって、這い蹲って通過するのを待つ。
サギが動かない。偽物か、ここはディズニーランドかと思ったら、生きていた。
松江城が見えてきた。本当は天守閣に登りたかったが、丁度この日が松江の祭りの日で、バスは入れないという。
わぁ~い、祭りだ祭りだ!賑やかにお囃子が聞こえてくる。全国大会の会場前にあったのも、この山鉾だと思う。町内毎に半被もデザインや色が違っていた。
この石垣も趣がある。石で積んだだけでも、工事費は馬鹿にならない。そのため見える所は石垣で、その他は林を広げることで石垣の代わりとして使ったのが、松江城の城壁らしい。
右手に武家屋敷が見えてきた。
この堀のほとりを散歩するのも楽しそうだ。
この近くに小泉八雲の銅像があった。住んでいた家も近いらしいのだが、我々の船の船頭さんは、そんな話よりも自分の給料の話しなど下世話なことに終始して・・・・残念だった。
左に曲がると、船着き場が近づいてきた。